250 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2012/04/19(木) 01:04:52.73 ID:FWcDf6Tk 
書いたので上げようと思います。タマムシジムのピクニックガールとメタモンの話です。  
自分は以前書いたやつこのスレを知らなかったので別にスレたてて投稿してしまった愚か  
ものでございます。多々稚拙な部分もあると思いますがお暇な方は読んでいただけると嬉しいです。  
 
だんな感想、批評も大歓迎です。  
 
「できましたわ」  
 エリカはそういって手で編んだ花の輪をピクニックガールのアサエの頭にそっと乗せた。白い小さめの花を基調とした外面に一つだけ赤い花が乗っている。アサエはくすぐったそうに目をつぶってその花の冠をかぶる。そんな様子を見てエリカはやわらかく笑った。   
 エリカとアサエはタマムシシティとヤマブキシティの間にある原っぱに来ていた。彼女たちはタマムシシティのジムで日夜挑戦者たちとともに激闘を繰り返すトレーナー達だった。が今日はジムを休んでいた。  
「ふぁ〜〜あ」  
 エリカは口に手をあてて大きく欠伸をした。日差しが気持ちいい。  
 傍から見ればこの花をあしらった桃色の着物を着た女の子は少々のんきに見えるかもしれないが彼女はジムを束ねるジムリーダーだった。  
 
「お昼寝をしましょう」  
 エリカは腰のモンスターボールからナゾノクサをだすと膝の上にちょこんとのせて目をつむった。  
 
「もーう、だめですよ、エリカさん。野生のポケモンに襲われたらどうするんですか」  
 
「だいじょ〜ぶですよ。こ〜んなに天気のいい日でしたら、ポケモンの皆様もお昼寝を  
してるでしょう」  
エリカの答えは少々ずれている。アサエは両ほほを膨らませてさらになにか言おうとし  
たとき、エリカの膝でナゾノクサが跳ねた。エリカとアサエはびっくりしてナゾノクサを見ると当の彼は地面に降りて必死に体をそらしている。  
 
「任せろってこと?」  
 ナゾノクサは胸を張っているらしい。アサエの声を聴くと大きく飛び跳ねた、エリカの顔もほころぶ。  
「この子もこういっていることですし」  
「むむむ」  
アサエは少し悩んだが、ため息をついてうなずいた。  
「ありがとう。アサエさん。ぐーー」  
 と言うが早いか眠ってしまった。アサエは驚きつつ自分の上着を脱いでエリカにかけてやった。アサエは黒いインナーを着ていた。  
 
 ナゾノクサはエリカの周りをぐるぐると周回し始めた。「警護」しているらしい。元々お一緒に昼寝のためにボールから出したことを考えればエリカとしては不本意かもしれない、だがそのエリカはすやすやと小さく寝息をだして寝ている。  
「どーしようかな」  
 アサエは特に眠たくはなかった。かといってエリカから離れるのも気が引ける。  
アサエ「うーん」  
 アサエは大きく伸びをしてから息を吐いた。とりあえずエリカの見える範囲を散歩しようかとなんとなくあたりを見回す。  
 エリカが遠くにいた。  
「あっあれ??」  
 あわてて振り向くとエリカは変わらずにそこにいた。アサエは意味が分からない、間違いなく遠くにも桃色の着物を着たエリカが立っている。彼も気づいたらしい、いつの間にかナゾノクサもアサエの横に立って「遠くの」エリカを見ている。  
 
「まっ待って。ナゾノクサ、エリカさんを守ってて」  
急に「遠く」のエリカが走り去っていく。あわててアサエはナゾノクサに「近くの」エリカを任せて追った。  
しばらく追っていくとエリカの体が森の中に消えていった。そこはシオンタウンとタマムシシティをつなぐ街道に隣接した森であった。  
多少街道よりも高所にあるためか人はそこを通らない。  
アサエは少し迷ってから森に入った。どうしてもあの「エリカ」の正体が気になったのだった。  
「はあ、はあ。どこに行ったのかなあ」  
 
 アサエは乱れた息を整えつつ森を進んだ。森と言っても暗くはない、木々の間から街道から人の声が聞こえても来る。  
 完全に見失ってしまった。  
「なんだったんだろう。あれ」  
 あきらめてアサエが踵を返した時だった。肩をたたかれた。  
 アサエは心臓を冷えた手で鷲掴みにされたようになった。後ろにいる、そう体が警告を発していた。  
「だっ誰?」  
 アサエは振り向かない。声だけで聴いたが相手も答えない。  
 汗が流れる。どうしようかと思考が空回りする。アサエは口にたまった唾を飲み込み、意を決したように後ろを見た。  
 ピクニックガールの着る膝あたりまで丈のあるスカート。「黒いインナー」ツインテールにした青い髪の上に「花の冠」を被った女の子。  
 
 アサエがいた。  
「わ……たし?あなただ…ムグ」  
 急に「眼の前のアサエ」がアサエに抱き着いてキスをした。  
「むぐ…むぐ」  
 アサエは目を見開いて驚いた。顔を真っ赤にして必死に自らと同じ姿をした女の子を剥がそうとするが、両手を巻き込んで抱き着かれているため、体をねじることしかできない。  
 そのままアサエは押したおされた。偽のアサエはさらに強くアサエを抱きしめてきた。  
 
 偽のアサエの顔から「右目」が落ちた。  
「??!!!」」  
 アサエは口をふさがれて声が出せない。もがいてもアサエの力では振り払うこともできない。それでもアサエは目の前の自分、いや右目が空洞になった「化け物」から逃れようとして暴れる。いつのまにかアサエの頬に大粒の涙が流れていた。  
 
 「化け物」は残った左目でじっとアサエを見続けた。口は離さず、抱きしめている両手の力を少しも緩めない。助けて助けて助けてとアサエは心の中で絶叫した。  
 化け物の左目がぐるんと回った。黒目が上を向き赤く充血していく。アサエは半狂乱になりながら体を動かしたが、現実は少しも好転しない。  
 
 左目がゆっくりと化け物の奥に入っていく。すぐに左目も空洞になった。  
 化け物の口を通ってアサエの口中に何かが入ってきた。アサエは吐きだそうとしたが化け物は口を離さず出すことができない。  
 
 球体。アサエは口にあるものの形が分かった。  
 アサエの思考が動く、先ほどの記憶と口の中にある「球体」のイメージを直結する。  
(目が、目が口の中に……。いや、いやあああああ)  
 
 化け物はアサエの口から糸を引きながら顔を離した。手は離さない。  
アサエは叫ぼうとした。だが口の中で球体が  
 
ぐちゃり  
 
 とはじける。ぐにょぐにょした液体がアサエの口の中に広がり、アサエの叫びを吸収した。声は外に出ない。  
 
 アサエはがたがたと震えた。怖い。アサエの耳には街道から聞こえてくる人の声が別世界のように聞こえる。柔らかい木漏れ日が自然の無常さを際立たせた。  
 化け物の顔が変わっていった、口が付きでて顔から青い毛が隙間なく広がっていき無くなった筈の目が赤く大きく突き出た。  
 これが目の前で起こったのだ。気づかないうちにアサエのスカートの中は湿っていた。アサエは声も出せずに泣きじゃくり、顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにして彼女の唯一できる抵抗をした。顔を背けたのだ。  
 
化け物の顔はまさしく「バタフリー」になった。体は変わってはいないのだ。人の体をしたバタフリーがアサエの目の前にいた。アサエの脳は臨界点を超えていた、現実に起こっていることを「現実」として処理しない。  
泣きながらアサエは何故かうっすらと笑った、彼女には自分が笑っていることもわからない  
 
化け物の背中から羽が生えた。半透明のそれは太陽の光を浴びて七色に光った。  
 
 アサエは自分の体から圧迫感が消えたことに気付いた。化け物がアサエから手を放して立ち上がった。いや、気づいたというよりも反応したといったほうがいい。  
 アサエは体を起こして逃げようとしたが腰が上がらない、足にもうまく力が伝わらなかった。それどころか体中がしびれて動かない。  
 
化け物はそんなアサエに近付くと、無理やり彼女を仰向けにして口の中に手を突っ込んだ。アサエが口の中で「あの液体」がとれる感触を感じると化け物は手を引き抜いた。化け物の手には紫色の球体が掴まれている。化け物はそのアサエの唾液で濡れた球体を食べた。  
 
(たすけ、よべるたすけ、よべる)  
 アサエは混乱した思考を何とか呼び起こした。そして叫ぶ。  
 
「あが、が、が」  
 アサエはマヒしている。  
 化け物は彼女を離すときに羽をはやした、それは「しびれごな」をかけるためだったのだ。アサエが立ち上がれなかったのも恐怖のせいだけではない。  
気が付いた時にはもう遅い。  
「え…がが」  
 呂律が回らない。ハエの鳴くような声しか出ない。なのに頭だけは徐々に正常に戻っていった。  
人は同じ恐怖を受けつづけると心が抵抗する、つまりある程度冷静になる。マヒも体だけのものらしい。  
 
 しかし、この状況で多少冷静になってもどうしようもない。  
(エリカさん…たずけて、たずけて。だれか、だれか)  
 相変わらず街道からは人の声が聞こえる、時には笑い声すら交じっている。まさかすぐ見上げた先で少女が襲われているとは気が付かないだろう。  
アサエは心の中で何度も何度も届かない声を張り上げた。  
 
 ずりとアサエは引っ張られた。マヒで振り向けないが。両足を持たれて引きずられていくことは分かった。  
 
アサエ「あががあが」  
 アサエの抵抗は無駄だった。いまやコラッタ程度の力もない。彼女はそのまま引きずられていった。人の声から遠ざかって行く。  
 
 化け物の正体はメタモンだった。彼は生まれつき他のメタモンたちとは比べようもないほど知能が高かった。一種の天才と言っていいだろう。彼は自らの生まれた場所をでて旅をした。海へ山へ、そして町へ。  
いろんなポケモンを見たがそれ以上に人間を見た、彼らはポケモンを使役して戦い、時には不思議な道具を使う。  
 メタモンは人間に嫉妬した。自分は賢いというプライドが彼にはあった、だが人間のほうが賢い。それが分かるくらいに彼は優秀であることが悲劇と言っていい。  
彼は人間になろうと思った、幸い「へんしん」が使える。しかし姿かたちは簡単だが「言葉」はそうはいかない。彼は悩み、そして考えた。  
「人間を捕まえて、まねすればいい」と  
 
 
水のせせらぎが聞こえる。アサエが引きずられながら入ってくる視界には、水気を帯びた雑草が茂っていた。水辺の近くにいるのだろう。  
 急に引っ張っている力が止まった。アサエは「しびれごな」が体中に回りきったらしく、首を動かすこともできない。視界に自分の靴を履いた足が移った。厳密にはアサエのものではなくアサエの形をしたメタモンの足だ。  
 
 顔が引っ張られた、無理やりアサエは上を向かされる。アサエがいた。  
 
いつのまにか化け物は「アサエの顔」に戻っていた。自分と同じ顔をした化け物とわかっていても、自分の顔を見るのは気味が悪い。アサエは小さく呻いた。言葉にはできない。   
化け物は今にも泣きそうな程顔をゆがめた、それはまるでおびえているようだった。  
アサエは意表を突かれた。目の前の化け物が初めて感情を見せた、そう思った。  
 
 鏡があればすぐにわかっただろう。今のメタモンとアサエはまったく同じ「表情」をしている。化け物はただアサエのまねをしているだけだった。アサエには分からない。  
 
「…お……し……て」  
 メタモンが口を開いた。くぐもっていて聞こえづらいが、アサエにはなにかの「言葉」のように聞こえた。  
 アサエは驚いた。もしかしたら言葉が通じるのかもしれない。アサエはそう思い、しびれた喉を何とか動かして聞き返す。  
「……な、な…な…なん…て?」  
「……な、な…な…なん…て?」  
 
メタモンはアサエの言った言葉をそのまま口に出して首を傾げた。そして何度か同じように繰り返すとまた言った。  
「なんて、なんて、なんて。…もと…お……し……て」  
 
 化け物はぐっとアサエに顔を近づけた。アサエは反射的に顔をそらそうとしたがメタモンは両腕でアサエの頭部を掴んで、  
無理やり目を合わせた。そしてつぶやくように声を出す。  
 
 そこでアサエはメタモンが何を言っているのか理解した。彼はこう言っていたのだ。  
「教えて、教えて」  
 アサエは全身が逆立つのを覚えた。自分と同じ姿かたちをした生物が自分に対して、なにかを教えを乞うている。アサエの心の底で警告が鳴った。直感といっていい。  
(こいつ、もしかして……あたしのことを。いや、あたしに…)  
 なりすまそうとしているのではないか。  
新しく湧き上がってきた恐怖心は先ほどのものとは全く別のものだった、それどころか彼女の短い人生で味わったことのないものだろう。  
「自分自身」を乗っ取ろうとするもの、そんなものに会ったことはない。  
 
アサエは口を固く閉じ、目を閉じた。メタモンは続ける。  
「教えて…教えて…教えて、教えて教えておしえておしえておしえて」  
 吐息がまじかでかかる。声が耳元で鳴る。反応のないアサエに化け物はさらに顔を近付ていた。  
 アサエは身じろぎもできず、ただ強く口と目を閉じ続けた。自分の心臓がはじけるように動いているのが分かった。声は必死にかみ殺している。  
「………」  
 何の反応も示さないアサエに戸惑ったのか化け物がだまった。そしてアサエの顔からも手を離した。あきらめたのかとアサエは思ったが、  
それには多分に希望が入っている。  
 
 インナーの中に手が入ってきた。  
「ひゃ」  
 いきなりのことに、目を開けてアサエは声を出してしまった。化け物と目が合う。  
「ひゃ」  
 メタモンはアサエの声の真似をしてから笑った。正確に言うと先ほど見たアサエの笑顔を作った。反対にアサエは驚愕の目でそれを見た。  
 アサエには自分が笑った記憶など存在しない。彼女の眼にはメタモンの笑顔がとても不気味に映った。ゾワリと背中が冷たくなる。  
下手に冷静になり、無駄に抵抗した分だけアサエの中で何かが崩れた。  
「ひっひっく、うえええん」  
 体は動かない。そんなわかりきったことも忘れてアサエは泣きながら暴れた。暴れたといっても赤ちゃんが駄々をこねるよりもひ弱な抵抗だった。  
 
たが化け物はアサエが反応してくれたことに喜んでいた。どうやらアサエはこの「殻」(にしては柔らかい)を取ろうとすると反応してくれるらしい。  
 メタモンはアサエと同じように泣き顔を「作り」、かまわずアサエのインナーを脱がす。脱がされたために万歳をしたような格好になったアサエは  
ピンク色のキャミソールを着ていた。胸元にフリルをつけたかわいらしいものだ。アサエの年相応に起伏のない体のラインを映し出している。  
 メタモンは泣き顔のまま、脱がした黒いインナーを観察すると、ポイと投げ捨て。キャミソールの裾に手をかけた。アサエは本能的に声を上げて  
、体をよじった。  
「やめで、やめで…ぐだざいお願いじます」  
「やめで、やめで…ぐだざいお願いじます」  
 メタモンはまったく同じ口調に声まで似せて繰り返す。そして必死に抗っているアサエを嘲笑うようにキャミソールをずりあげた。アサエのお腹が見えたところで  
メタモンの手が少しだけ止まる。アサエのへそをじっと見つめてから一気にキャミソールを脱がした。  
 
少女らしい体だった。鎖骨の浮いた首元から下は肉がほとんどついていない。少しだけ起伏がついた両胸がアサエの成長度合いを表していた。  
 アサエは泣いた。羞恥心から真っ赤になって、ただただ泣いた。それしかできない。  
メタモンも泣く。アサエからはぎ取ったキャミソールを投げ捨てて声を出して泣いた。  
世の中にこんな滑稽な場面もないだろう。同じ姿をした少女たちが同じよう泣いている。それに脱がされたアサエは性的な理由で脱がされたのではなかった。  
ただメタモンが利用するために脱がされたのだ。  
メタモンは泣きながら、アサエのスカートに手をかけた。アサエは動かない。涙目でそれを見ていた。ただ手を握りしめた。  
   
メタモンはアサエからスカートを脱がそうとするがどうしてもアサエの腰に引っかかり脱がせなかった。アサエはベルトをしている。  
それが理解できずにメタモンはアサエのスカートをまくりあげた。白いパンツが見えた。布っぽさを感じさせる柔らかい生地でできていて少しだけ膨れたデザインが子供っぽい。  
真ん中にはリボンがついている。  
メタモンはパンツに手をかけた。パンツの両淵を掴み、さらに指を中に絡ませる。この化け物には人間に対する生物的欲求はない、  
観察のための行動意思とインナーを脱がした時のアサエの反応がこの行為を誘発している。  
メタモンが一気にずりおろそうとしたその時、  
 
化け物の顔に蹴り、が来た。  
 
 蹴ったのはアサエである。長い間動かすこともできなかった「手を握りしめた」ことでマヒが薄れていることに気が付いたのだ。  
メタモンはアサエの不意打ちにひるんだ。  
 かといって完全にしびれが抜けたわけではない。なんとか身をよじってから上半身だけをアサエは起こした。  
雑草についた水滴が体についた。今は手が動く。それだけで十分だった。  
化け物が立ち上がった。なんとなく「怒っている」とアサエは感じた。  
アサエは腰のボールを掴んだ。投げられそうにはない。メタモンの目の前で紅白の真ん中にある開閉ボタンを、押した。  
 
一瞬の閃光が走りナッシーが現れる。彼女唯一の持ちポケモンだ。一匹ゆえに強い。  
アサエは安堵した。ポケモンがいれば負けない。仮にもタマムシジム門下生なのだ。安心すると、恐怖が薄まり入れ替わりに屈辱と怒り  
が込み上げてくる。アサエはナッシーに叫んだ。  
「そいつ…た…お…して」  
 言葉は短い、まだ長くは話せないのだ。  
 
 彼女は不幸だった。今メタモンはまた「バタフリー」になろうと思っていたところだったからだ。あと数秒遅ければ助かっただろう、目の前にバタフリーの顔をした異形の生物がいれば、愛する主人のためナッシーは戦ったはずだ。  
まだ、化け物の顔は変わってはいない。驚いて「変える」のをやめていた。  
そこには泣きそうな顔を張り付けた「アサエ」が立っていた。  
 
ナッシーは迷う。自分の主人が二人いるのだ。  
 
 だが、今声を発したほうの「アサエ」は奇妙な格好をしていた。上半身裸で地面にうずくまっている。おかしい。しかも発音も変だった。  
 化け物はナッシーに近付いて体に触った。ナッシーは困惑した。メタモンは優しい手付きでナッシーを撫でた。  
メタモンは実力ではこのナッシーにかなわないことが分かった仮にも野生のポケモンである。つまりメタモンにとってはただ「媚びている」だけなのだがナッシーは別の意味に解した。  
労わってくれている。ナッシーはメタモンに体を寄せて撫でやすいように体を屈した。  
 
信じられない光景が目の前で起こっている。アサエの目の前で自分のポケモンが自分の顔をした化け物になついている。  
「あは、あは…あはは…」  
 アサエは力なく笑った。笑うしかなかった。ナッシーはそんな「変な奴」を一瞥だけすると化け物に笑顔を向けた。メタモンもナッシーに敵意がないことを理解したらしい。少し撫でてから、目をアサエに向けた。  
「ひい」  
 自然に悲鳴が出た。マヒが抜けかけていることは彼女が震えることに役に立った、それだけしか役に立たない。もう本当にアサエには手がない。  
 
 メタモンが一歩アサエに近付く。アサエはメタモンから逃げようと、這いつくばりながら逃げた。化け物自体はそんなアサエをしり目に、転がったボールを掴んでからアサエを「まねて」開閉スイッチを押す。ナッシーが消えた。  
 メタモンはボールを投げ捨てる。もう開ける人間はいない。  
 力を振り絞って逃げているアサエだったが2メートルも進んでいなかった。メタモンはこの哀れな逃走者にゆっくりと近づいてベルトを掴んだ。ベルトの意味は分からないが、掴むのにちょうどよかった。ただ掴えたアサエが暴れるのがうっとおしかった。  
 
「いや、いやだあああ。はなしてええ」  
「いや、いやだあああ。はなしてええ」  
 律儀にメタモンがまねをする。メタモンは顔を「バタフリー」に変えた。暴れるアサエの両腕を後ろ手につかむと口から糸をはいた。アサエの両腕が糸に巻かれて拘束された、これならば時間がたとうと関係がない。  
「あう」  
「あう」  
 メタモンが手を離すとアサエは地面に顔から落ちた。両手を封じられて受け身が取れないのだ。化け物はアサエのベルトを掴んで引き上げた。アサエはお尻だけ突き出した格好になる。  
 
「ゆるひて。ゆるして」  
 アサエはがたがたと震え、哀願する。メタモンはちょっと目を動かしてから  
「ゆるひて。ゆるして」  
 無感情にまねた。言葉の意味までわかってはいない。  
 化け物はアサエのスカートに手を入れて、パンツに手をかけて引いた。特に問題なくパンツをずりおろせたが、足首で靴にひっかかったのでアサエの靴を脱がして  
からパンツも取り去って、捨てた。アサエの白いお尻が見えた、上半身同様に無駄なぜい肉も必要な肉もついておらず小さくがはりはある。  
 アサエは地面に顔を埋めたまま嗚咽した。手を縛り上げられポケモンに裏切られ、挙句の果てにはスカートとソックス以外の衣類を奪われ全裸同然にされたのだ。  
アサエの考えられる限りの屈辱、羞恥、恐怖が今日一日で味わわされた。彼女の心はズタボロといっていい。小一時間前まではらっぱで笑っていたのだ。  
 
 しかし、メタモンも困った。やっとアサエがおとなしくなったはいいが、さっきから同じことばかりアサエはしている(泣いている)。そろそろ他のことも覚えたかったが、どうすればいいのかが分からない。  
相変わらずベルトの取り方が分からないのでスカートを脱がせないし「教えて」とささやいても、アサエはただ泣くだけだった。  
 メタモンはふと閃いた。さっきは服を脱がせて反応させたのだ、だったらまだ取れるところがあるかもしれない。メタモンは四つん這いになってアサエを観察した。だがこれ以上アサエに脱がせそうなところはない。  
   
 アサエはまだ少女である。彼女の考えつく程度のものなどたかがしれていた。そう、彼女は自分の体のことなどほとんど知らない。  
 メタモンの手がアサエの局所に触れた。  
「!!!」  
 びくりとアサエの体が跳ねた。化け物は喜ぶ。どうやらここを触れば反応してくれるらしい。メタモンはアサエの股の間から両手を入れて無造作に触り始めた。  
「やっやめ」  
 当たり前の話だがアサエは局所を他人に触られたことなどない。化け物の指は冷たく上に人間の指よりも柔らかい、触られるたびに変な感情が湧き上がってくる、声をだしそうになる。  
   
「やっやめ」  
 すこし抑揚がついた声をメタモンは出した。嬉しいことを表すように手だけが動いた、表情はあまり変わらない。指が何かに引っかかった。どうやら「穴」みたいなものがあるらしい。何となく指を入れてみた。  
「ひゃう」  
 アサエが声を上げて鳴いた。  
「き、汚いから、や」  
 顔を紅潮させてアサエは言った、懇願と言ったほうがいい。彼女自身、自分が鳴いた理由がわからない。だが化け物の興味を引くには効果的だった。  
 
 メタモンはさらに奥に指を入れて動かした。メタモンには見えないがアサエは歯を食いしばって声を出すのを抑えている。顔はさらに赤くなり、目は見開いている。  
「あっ」  
 メタモンが指を抜くと耐えきれずにアサエは声を出してしまった。  
「あっあっあっあっ」  
 メタモンは歌うようにアサエの真似をして、指を出し入れした。  
「あっあっあっあっ」  
 今度はアサエがメタモンを真似するように呻いた。かといって意図的ではない、勝手に声がでるのだ。指が入って抜かれるたびに局所がしびれた、その一瞬だけ頭が真っ白になる。考えが纏まらない。  
 
「だめ、やっだめ、なんか、なん、あっ」  
「だめ、やっだめ、なんか、なん、あっ」  
 メタモンは色っぽい声をだすアサエの口調を早口にまねて、指を動かした。アサエの股間からぽたぽたと愛液が落ちる。メタモンにはなんで水が出てくるのか意味が分からなかったが手は止めない、粘ついた愛液のためか滑らかに入れやすい。  
アサエは一度指が抜かれて入れられるたびにだす嬌声が少しずつ大きく、高くなっていく。本人に自覚はない。  
 不意にメタモンの指が止まった。たしかにアサエに他の声を出させることには成功したがもう少しいろんなことをしゃべらせたい。メタモンはアサエの腰を掴んでクルリとひっくり返した。アサエが呻いて仰向きになる。  
スカートは履いているが短い為、寝たままだと中が見える。メタモンは顔を寄せて自分が入れていた「穴」を観察してみた。「穴」というよりも股の間にある「切れ目」のような気がする。中はピンク色で湿っている。  
 
「はあ、はあ……!?」  
 アサエは乱れた息を整えると、やっとメタモンの視線に気づいた。あわてて膝を上げ、局所を隠そうとしたがメタモンに両腿を掴まれて左右に広げられた。なんとか閉じようとしてもびくともしない。  
そもそもアサエは姿勢自体が不利だった。  
 顔が熱い。アサエは恥辱といった言葉は知らないが、その意味だけを身をもって知った。  
 観察しつつメタモンは考える。アサエはこの「穴」に指を入れれば反応した、ならば他の「穴」にも同じように反応するのではないか。  
 メタモンは顔を上げて、アサエの上半身に目をやった。手を縛られているためアサエは胸を隠せないがメタモンはそこに興味はなかった。さらに上に目をやってアサエの顔を見た。    
 
メタモンは見つけた。顔にも「穴」がある。  
「なっなに?」  
「なっなに?」  
メタモンはアサエの腰にまたがってアサエの顔に手を伸ばす。  
 アサエの口に指が入ってくる。  
「ふが!!」  
 口に入った指がぐるぐると口内を触る。刺激しているつもりらしい。だが思ったよりアサエは反応しない。  
 ただ、あることに気付いた口の中が湿っていることだ。たしかにメタモンはアサエの真似をしてはいるが見た目だけのことだ。能力や生態には多くの違いがある。  
現にメタモンの口は形だけで中は湿ってない。  
 
 ここにきてメタモンは気が付いた。言葉だけまねしても仕方ないということだ。  
 アサエは化け物がなにをしようとしているのかは全く分からないが、口に指を入れられるなど不快でしかない。よくよく考えればこの口の中にある指はアサエの膣をかき混ぜていたのだ。  
 アサエは思いっきり指を噛んだ。ガムのような弾力を感じた。メタモンは驚いて手を出す。  
 思わぬ抵抗に驚いたメタモンだが、すでに興味は「言葉」から「生態」に移っている。なるほどここに指をいれると反撃するらしい。  
メタモンはアサエの顔をさらに観察しようとすると、アサエは顔を背けた。メタモンは「耳」を見つけた。指を入れてみる。アサエは驚いて少しだけ体を動かしたが、それだけだった。  
 
メタモンは思い出した。お腹にも穴があったのを見た。体を引いて「へそ」にも手を入れてみた。特に反応はない。  
 アサエはメタモンの行動の意味が分からなかった。それもそうだろう彼女はメタモンが自分に成りすまそうとして「言葉」をまねようとしている、と思っている。しかし、化け物の興味はすでにそこにはない。  
それにともなってアサエとメタモンの認識もかい離し始めた。彼女たちはそう言葉でおもったわけでもないが、無理やりあらわすとこうなる。  
 アサエは自分のことを言葉の「先生」にされると思っているがメタモンにとってもはやアサエは「実験動物」でしかない。その反応。その生態。なにをすればどうするのか、化け物の頭の中に知識欲ともいうべき物が強くあふれ出てくる。  
ゆえにメタモンの意識も広がっていった、まったく興味もなかった場所にも目が行った。  
   
 アサエの胸の先、その先端だけが色が違う。メタモンは気が付いた。つまんでみる。  
 アサエの体がビクンと跳ねた。  
 ああここか。メタモンはにんまりと「笑う」。なんとなくこの表情がしっくりくる。  
 化け物は両手で胸を掴んで揉む。あまり肉はついていないが、先端にいくほどほのかに膨れていて揉みやすい。メタモンは先端のピンクの部分を重点的に刺激した。  
 アサエは声こそ出さなかったが、まただんだんと息が荒くなってくる。乳首に刺激が与えられるたびに、身をよじる。口からは涎が流れている。  
反応が薄い。メタモンはそう感じた。  
「もっと教えて。ねえもっと教えて」  
 メタモンがしゃべる。最初よりもはるかに滑舌がいい、あきらかに上達していた。  
 
 メタモンは右手でアサエの顔の涎をすくって、乳首に塗りつけた。そして擦ってみる。  
「ああ」  
 アサエの反応が良くなった。濡らせばよくなるらしい。しかし、メタモンは困った。水がない。近くに川はあるが「こんな楽しいこと」を中断したくはない。  
 ふと思いついた。アサエに背を向けてメタモンは体を逆向きに変える。  
「にゃ」  
 不意にアサエは鳴いた。メタモンはアサエの股間を舐め始めたのだ。  
 メタモンは股間に顔を埋めて舌を使って「穴」を舐めた、そこから出る液を吸う。これで水は確保できるし口の中を人間同様に湿らせることができた。メタモンは唾液腺を知らない。  
 なにかが自分の中を混ぜている、ちゅうちゅうと音を立てて何かが吸われている。アサエは腿で抵抗したが逆に腰を動かすたびにメタモンの舌が奥に入った。メタモンが舌を動かすたびにアサエは感じたこともないような快感が走ることを感じた。気持ちいい。  
アサエは自分の頭に浮かんだ不穏な言葉を必死に揉み消す。  
 
メタモンが口を離す。  
「はあ。はあ、はあ、うっ」  
 アサエは息を整えようとしたが、何もされていないのに体がうずいた。わけがわからない。  
 メタモンは体を元に戻して。右の胸に食らいついた。  
「やっ!!だめ!!やめて、お願い。お願い。お願い」  
 メタモンは口の中の水分を舌に絡ませて、たっぷりと塗りつける。アサエは舌が乳首にあたるたびに変になりそうになる。自分じゃない誰かが心の中で嬉しがっている。  
 右の胸から糸を引いてメタモンが口を離した。すかさず左胸にも食らいつきたっぷりと舌で湿らせた時、メタモンは気づいた。アサエは舌で先端を刺激しているとき  
よく体をびくびくとさせる。ならこれを続ければいいのではないか。  
 
 メタモンは左胸も時間をかけて舐めた。やはり先端の部分が舌にあたるたびにアサエの口から声が漏れ、体が跳ねる。なんとなくだが固くなってきたような気もする。  
 メタモンはアサエの胸を甘く噛んでみた。柔らかい。  
 ふとメタモンは思いついた。さっき反応した「穴」も同時に触ればもっと「面白い」のではないか。  
 メタモンの腕がアサエの股間に伸びた。白い肌を伝って「穴」に指を入れ、中をかき混ぜるように動かす。  
 アサエは声を上げながら足をバタバタと動かし、腰をひねった。抵抗ではない。メタモンに胸を嬲られ股間を触れるたびに勝手に体が動くのだ。  
 メタモンは口の中で乳首を弄びながら時折何となく吸った。手は休まない。  
 情事というには稚拙と言っていいだろう。だがアサエは幼い。経験のない体はメタモンの行うその「稚拙さ」に十分に反応してくれた。  
 
「ひ、ひえ、はあはあ!!くう、やめて、だめ」  
 メタモンはやめない。  
「ああああ、こうさん、こうさんします、にゃ、にゃんでも、します」  
 メタモンは降参が分からない。  
「おおねがいしまひゅ、あっ、あっ」  
 仮にアサエの言っていることが分かったとしてもメタモンはやめないだろう。アサエは理解してはいないが  
もう彼女は「メタモンの持ちもの」だった。戦闘で瀕死に追い込まれるポケモンのようにアサエにはメタモンが飽きるまで嬲られ続けなければならなかった。  
 
 メタモンが行為をやめたのはそれから数十分後のことだった。立ち上がったメタモンはぴくぴくと痙攣しあたりを愛液でぬらしながら気絶したアサエを冷たく見下ろしていた。腕の糸がほんのわずかだけほつれているのは彼女の無駄な抵抗のあとである。  
 今メタモンは小さな群れのボスになっていた。メタモンとアサエの小さな小さな群れである。だがボスのメタモンと「奴隷」のアサエ、まるでポケモンとポケモントレーナーの関係だった。違うのは主人がポケモンなことだけだ。  
 メタモンはアサエの足を掴むと川辺まで引きずっていき水をかけた。  
 急に冷たい水をかけられてアサエは跳ねを起きた。瞬間メタモンと目が合う。  
「ひっ」  
 アサエは体をこわばらせて身をかばう。  
 
 メタモンはアサエの肩に手をかけた。  
「はなして!!はなして!!」  
 アサエは体を激しくゆすったがメタモンは無理やり振り向かせる。自分の顔が目の前にある。アサエは体を小さく震わせながら「たすけてたすけて」とつぶやいた。目からはきょう何度目だろう、また涙があふれている。  
「教えて」  
「はっはいい」  
 メタモンの言葉にアサエはすぐさま反応した。顔を何度も縦に振る。  
 メタモンはそんなアサエを冷ややかに見つつ腕をストライクの鎌に変えた。  
   
「え、ええ」  
 アサエの顔から血の気が引いていく。殺される。そう思った。  
「ご、ごめんなさい、ごめんなさいい。もう悪いことしません、こ、殺さないで、殺さないで!!!!」  
 メタモンはアサエの後ろに回り、一閃。アサエの腕から糸が落ちた。呆然とするアサエの前に戻るとアサエのスカートを引いた。  
 脱げ。そういっているのだろう。  
 メタモンは鎌を戻していない。アサエは急いでベルトに手をかけて止まった。  
 彼女にとってスカートは最後の人間としての証しだった。これがなければマンキーと変わるまい。脱がなくちゃ、脱ぎたくない。アサエの頭の中でそう反する二つの考えがせめぎ合う、羞恥心の問題ではない。尊厳の問題だった。  
 
 バン!  
 メタモンが地をならす。反射的にびくりと体を動かしたアサエは同時にベルトを緩めた、あとはずりおろすだけで脱げるだろう。  
 怖い、死にたくない  
 アサエは唇を噛みながら立ち上がった。パサリとスカートが落ちる。そこには一糸まとわぬ姿の少女がいた。自分で脱がずに地面に落ちることに任せたのは彼女の精一杯の努力である。  
 
 メタモンは鎌を縄に変えてアサエの首に巻いた。いつか人間がポケモンにしていた首輪を真似したのだ。  
 メタモンは笑う、これでこいつは逃げられない。あとはたっぷりとその知っていることとを搾り取ってやろう。  
 メタモンは笑った。  
 
 
 それから数日、森の中でアサエは自分の知識、語彙、家族、友人。いろんなことをしゃべり続け、そして「実験」として嬲られ続けた。  
 メタモンにとってこんな幸せな時もなかっただろう、見上げていたはずの人間がいつのまにか自分に組み敷かれあえいでいる。最高の征服感だった。  
メタモンはアサエの話の中のタマムシジムに興味を持った、いつかは群れを大きくしたい。えりーととれーなーとやらがアサエよりも大きく強いらしい。  
メタモンはそれを「群れ」に加えてやろうと思った。  
 おわり  
 

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