「あー、もうちょい!」  
乱暴にレバーを叩く。1枚、また1枚とコインが吸われてゆく。  
「チ、うるさいな。折角の当たり台なのに……」  
面倒くさそうに隣の山男が呟き、席を立ったように感じた。すかさず、自分はその台へ移った。  
馬鹿め、そこが当たり台な事はとっくに知っていたさ。全てはお前をどかす為だ。  
掛け金を3枚に変え、今度は慎重にレバーを叩く。  
外れ。チェリー。外れ。外れ。ピカチュウ。外れ。777。……777?  
「あっ!」  
そう叫ぶや否や、けたたましい電子音とともにコインの波が押し寄せる。俺はコインケースにそれらを放り込み、交換所へ走る。  
「はあ、はあ、ミニユ、ミニリュウをくれ。まだあるよな」  
「え、ええ……こちらになります。コインと引き換えになります」  
どっしりと重量感のあるコインケースをレジに叩きつけると、ミニリュウの入ったモンスターボールを手渡された。  
3日前にここでミニリュウに一目惚れしてから、ずっと缶詰になった甲斐があった。  
「へ、へへ……ミニリュウちゃん……俺のミニリュウちゃん」  
ろくろの様にモンスターボールを手の平で転がしながら、俺は帰路へとつく。  
 
 
ミニリュウを連れて帰ってきたは良いものの、これからどうしたものか、俺は途方に暮れていた。  
「仕事やめてポケモンマスター目指すか?なんてな……そんなんで食ってける訳が……いや、現にそれで食ってる奴が……」  
一人で考えても仕方ないし、深夜ではあるが、結局ミニリュウをボールから出すことにした。  
「えーなになに……ポケモンを出したい方向へボールを向け、ボタンを押すとポケモンが出る……か」  
カチッ。デュゥーッ! 狭い部屋だが唯一スペースのある、ベッドの上へ向けてミニリュウを出した。  
「ギーホゥ」  
「ほえー、でっけぇ……」  
「ギィ?」  
ミニリュウは身体をくねらせ、辺りを見回しているようだ。  
俺はその間まじまじとミニリュウを観察していたのだが、ミニリュウの身体が少し汚れていることに気づいた。  
「俺の名前は***。よろしくな、ミニリュ……」  
「ギィ!」  
「あ、どこ行くっ」  
一鳴きすると、ミニリュウはベッドから飛び出してしまった。  
「待ってくれ、せっかく逢えたのに」  
「ギィホゥ……」  
ミニリュウは部屋中を走り回ったが、出口がないと悟りうなだれてしまった。  
「参ったな……そうだ、身体洗ってやるからさ、こっちおいでよ、な」  
そう告げると、ミニリュウは顔を上げてくれた。  
 
「じゃあ、水出すわ」  
「ギー」  
シャワーを固定し、片手でミニリュウを支え、右手で汚れを削ぎ取る。体長の割に、体重は俺の半分も無いようだ。  
上半身を洗い終えたところで、ミニリュウが急に身体をのぞけらせた。  
「おいおい、まだ終わってないぞ」  
「ギィ……」  
ミニリュウの下半身をまじまじと見つめると、縦に筋が入っているのを見つけた。  
きっとデリケートな部分なんだろうな、と推測し、そこには触れず洗い続けた。  
「おー、綺麗になったな……」  
「ギィーホゥ!」  
ミニリュウは、濡れた身体を俺に押し付けてきた。  
「はは、やめろ、やめろってのによォ。スキンシップか?しょうがねェなぁ……」  
片手でミニリュウに付いた水滴を拭き取りながら、空いた手でタイヤチューブのような肌を揉みしだいてやる。  
その感触が癖になり、夢中でミニリュウを揉んでいた。  
「ギィ、ギィ」  
「あ、ああごめんな、もう遅いし寝るか」  
 
 
俺は寝間着に着替え、ベッドへ仰向けとなった。スプリングが跳ねる。  
「おいで、ミニリュウ」  
「ギィ!」  
ミニリュウの体重が圧しかかる。先ほど縦筋を見つけた位置に、丁度俺の生殖器が当たる。  
俺は焦った。先ほどのスキンシップで、ミニリュウに対し十分に劣情を抱いていたのだ。  
文字通り閨を共にしているこの状況とも相まって、俺は生殖器を不覚にも勃起させてしまっていた。  
(すぐ懐いたってことは、以前虐待を受けていたという可能性は低いだろう……いやだからこそ、無垢なミニリュウを汚す訳にはいかない……意識しちゃだめだ、早く寝よう  
 
、こんな事をする為にポケモンを手に入れた訳じゃない……はず……だ)  
そんな俺の思いとは裏腹に、ミニリュウは俺の出っ張りが気になるらしく、身体をくねらせてその感触を愉しんでいるようだ。  
「ギィー……ホゥー?」  
「ああ、気持ちいい……」  
思わず呟いてしまった。  
服越しではあるが、ミニリュウにモノを擦られているという状況だけで射精してしまいそうだ。  
「ギィ、ギィ……」  
「もう寝ようぜ、ミニリュウ……」  
とにかくズボンの中で射精することは避けたかったから、ミニリュウを寝かせることにした。  
「ギィ、ギィ」  
「ん……ちょっ待てっ、なんで」  
おかしい。  
ミニリュウの縦割れから、赤い筍のようなモノが生えている。  
「おま、それ、どこから……」  
「ギィホゥ……」  
どうやらミニリュウも俺と同じ劣情を抱いていたらしい。  
……俺は、自分自身に言い訳をした。相思相愛ならいいよね、と。  
 
「ミニリュウ、仰向けになってみ」  
「ギィ?」  
「大きいな、ドラゴンタイプだからか?」  
「ギィッ!」  
グリュッ。  
滑りの良いモノを掴むと、ミニリュウは身体を震わせた。なぜだか、それが堪らなく愛おしく感じた。  
片手でモノを擦りながら、空いた手でお腹を厭らしく撫でたり、後頭部を舐めたりしてやる。  
拘束された状態の方が快感が増すという話を聞いたことがあったから、自分の両足でミニリュウの尻尾をホールドしてみた。  
俺の全身で犯されているミニリュウは、今快感の波にもまれているのだろう。それを想像すると、自分の愚息からも我慢汁が噴き出す。  
「ギィ……ホゥゥ!」  
ブシュッビュルッビュルルッビュゥ!  
遂に、ミニリュウは絶頂へ達した。人間では考えられない位の精液が迸る。ミニリュウの腹から胸(にあたる位置)は、べとべとに汚れてしまった。  
「おお……すげぇな」  
「ギィ……」  
ミニリュウは満足げな顔をしているが、俺はまだ治まっていなかった。  
「ミニリュウ、俺のもしてくれよ……」  
「ギィ!」  
服を全て脱ぎ捨てると、仰向けのミニリュウの上へ乗っかった。  
 
 
俺は、ミニリュウの腹へ自身を擦り合わせた。精液がローション代わりとなり、更にミニリュウの精液が俺のモノに染みこんで行くと考えるだけでイきそうだった。  
ミニリュウは、尻尾で俺をホールドしてくれた。触れ合う面積が増える。面積が大きいほど、より互いの快感を共有できる。  
「んぁっ!?」  
「ギィィー!」  
不意に、俺のモノがミニリュウへ入り込んだ。ミニリュウの縦割れの中だ。その狭い空間の中で、俺とミニリュウの生殖器が絡み合う。至福の一時。  
もう後戻りはできない。俺はミニリュウの雄壷を拡張するように掘って行く。  
「はっはっ……くぅぅっ!」  
「ギィ……ホゥッ!!」  
俺は盛大に吐精し、ミニリュウの雄壷を種で満たした。収まりきらず、結合部からブシュ、ブシュと精液が溢れ出す。  
ミニリュウは体力を使い果たしたのか、ぐったりしてしまった。  
「はぁ、はぁ……ごめんな、ミニリュウ」  
「ギィ……スゥ」  
「明日からどうするっかなぁ……いっそポケモンマスターも悪くないかもな」  
そう呟きつつ、俺はミニリュウの境遇についても考えていた。  
(しかし、初めて会う人にチンポ擦り付けるなんて……ゲーセンに置かれる前は、淫売宿にでも居たんかな……)  
(ボールから出した時ミニリュウが逃げたのは、淫売宿という閉鎖空間への拒絶……なんかな……)  
(身体を洗ってやっただけであれだけ懐くなんて、相当ひどい環境だったんだろうな……)  
(しかし職業病というか、スキンシップなんかの刺激だけでも発情してしまう……そんなところだろうか……)  
考えている内に、意識がふわりと遠のいて行った。  
 

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