・後処理と後悔  
 
「ちょっとなによコレ!!」  
母は私の部屋の様子を見るや否や私の洗濯物を床に落とした。  
彼女は女の子座りをしたまま固まってしまった。  
 
「ぅうう……ごめんなさい…ごめんなさい〜!」  
彼女は泣きながら何度も謝っていた、母の顔は怒っていて怖くて…いや恥ずかしくて見れなかった。  
母はずっと彼女を上から見つめていた、そして口を開いた。  
 
「さぁ、片づけましょ 自分で汚れたスカートを洗ってきなさい」  
「う…うん」  
母がずっしりと水分を吸ったスカートを持ち上げた瞬間、黄色い水が垂れてエプロンに付着した。  
(あぁぁぁ・・・)  
また怒られるんじゃないかと思って私は顔を伏せた、母は怒らずに再びスカートを床に置いた。  
 
「こりゃすごいわね、下から雑巾を持ってくるから」  
母は部屋を出て雑巾を取りに行った、彼女は汚れたスカートとビニール袋に入れたショーツを持ってお風呂場へ向かった。  
階段を下りてすぐ横のお風呂場に着いた、洗面器を持って水を入れてスカートを洗うことにした。  
赤いミニスカートはお尻の周りに大きなシミが出来ていた。  
 
(何やってるんだろう・・・わたし…)  
スカートをもみ洗いしながらずっと考えていた、泣きたい気持ちが段々高ぶってくる。  
『ぱしゃぱしゃぱしゃ』  
「はぁ…もうやだ、疲れたよ・・・」  
スカートを洗いながら思わず愚痴が口から飛び出す、何度も水を入れ替えてはもみ洗いを繰り返す。  
 
「もう大丈夫かな…?」  
洗ったスカートを洗濯機のドラムへ入れた、私が出来ることはここまで、ここからは母任せだ。  
 
次にビニール袋に入れた水色のショーツを取り出す、袋を開けると異臭がした、本当に自分の身体から出たモノなのか疑った。  
『ポタポタポタ…』  
「きゃあ!」  
 
思わず悲鳴が出た、ショーツを持ち上げた瞬間に吸い取れなかった尿が太ももに付いた。  
彼女は太ももに付いた尿を手で掃った。  
ビニール袋に入れていたため尿が染み込んでショーツは全体的に汚れ臭いもきつかった。  
スカートと同じように洗面器に水を入れ洗う、全体的に汚れているが股の部分を重点的に洗った。  
大事な部分を包む所を触った瞬間、おかしい事に気づいた。  
 
(なにこれ・・・ネトネトする)  
彼女にとって初めての事だった、尿ではない紛れもなく彼女に秘裂から溢れ出たモノだった。  
そんな事知らず、ショーツのもみ洗いを始めた。  
このネトネトが落ちず、しつこかった、水を何度も入れ替えてもみ洗いをした。  
汚れが落ちたか確かめるためにショーツの匂いを嗅いでみた。  
 
(臭わない…大丈夫かな?・・・でもまだ何かくさい?)  
まだ尿特有の臭いがした、どうやら下半身から臭ってくる。  
臭いの発生源はすぐに分かった、代わりに穿いたお気に入りのいちご柄ショーツである。  
 
(いやぁ・・・もしかしてここもなの?)  
彼女は軽くティッシュで拭いて穿いたためだった、お尻を触ると布越しでも分かるぐらい周りが湿っていた。  
「えうぅう……ぅうう……」  
 
泣きながらお気に入りのいちご柄ショーツを脱いで洗った、頬を伝って洗面器に涙の滴が落ちた。  
洗い終えた2枚のショーツを洗濯ネットに入れてドラムの中に入れた、そのまま洗濯すると型崩れしてしまうから。  
今度はベタベタして汚れたままの下半身を洗うことにした。  
 
ついでにシャワーを浴びるのでノースリーブを脱いで洗面台の横に置いた。  
(あっ…ブラジャーがない?・・・部屋に忘れてきちゃったのかな?)  
自慰行為中に無意識で外してしまった事を彼女はすっかり忘れてしまっていた。  
 
(また少し背が伸びたかな?)  
彼女はシャワーを浴びる前に脱衣所の鏡をじっと見つめていた。  
 
・新しい発見  
 
『シャーーーー』  
お風呂場に再び入って彼女は頭から思いっきりシャワーを浴びた、汚れて疲れた身体を洗い流すために。  
 
涙でくしゃくしゃになった顔がだんだんいつもの笑顔に戻っていく。  
(はぁぁぁ・・・気持ちいな♪)  
胸は弄っていたため少しだけ皮膚が赤くなっていた。  
 
(お風呂場なら別におしっこしてもバレないよね…?)  
『ちょろろ……』  
膀胱に残っていた全ての尿を出した、決壊した時に少し塞き止めていた分だ、シャワーが洗い流してくれる。  
 
シャワーを下半身へ向けて水量を多くした、汚れを一気に洗い流すために。  
『ジャーーーーー!』  
太ももを洗い恥部の周りの毛をかき分けてシャワーを当てた瞬間  
 
「んっ・・・」  
あの時と似たようなこの感じ・・・一旦、シャワーの水量を弱めた。  
そして秘裂とシャワーの水が正面に当たる位置にノズルを持ってきて一気に水量を強めた。  
 
「あぁ!!」  
(しゃわーきもちい…)  
生暖かい水が秘裂に当たって気持ちい。今までに無い感じだった。  
 
左手を使って秘裂をできる限り開いてみる。  
「あんっっ!あぁっ!!」  
(このカンジ…なんなのっ?)  
生暖かい水が大事なところに出入りする感覚…彼女は新しい自慰のやり方を発見した。  
 
「あっ!ああっ!!」  
シャワーを出したまま水量を多くしたり温度を変えてみたりと彼女は快楽に浸っていた、しかし・・・  
 
「リーフ!?もう何十分もお風呂に入ってるの!!ちゃんと汚れた物洗ったの?」  
「ああっ!?ごめん、今すぐ出るから!」  
「水道代が勿体無いんだからね!パンツはどうしたの?」  
「あ、洗った物は洗濯機に入ってるよ」  
 
母の声にびっくりして我に返った、どうやら彼女の様子を見に来たようだ。  
(もしかしてお風呂場の外にも聞こえてたのかな…?)  
また更に頬が赤くなった、彼女はシャワーを止めてお風呂場から出た。  
 
バスタオルで身体を拭く、そこには綺麗になった彼女が居た。  
(気分爽快!綺麗さっぱり―フ!)  
バスタオルを掛けノースリーブを着た、下半身裸はまずいと思い、新しいタオルを取り出して腰に巻いた。  
脱衣所を出て部屋へと戻った。  
 
(わたしの部屋・・・どうなってるかな?)  
あの散らかった部屋が気になって彼女は階段を駆け上がっていった。  
 
・感謝から気持ちのどん底へ  
 
彼女は部屋に戻った、臭いはそのままかと思ったがドアを開けると爽やかな新緑の香りがした。  
 
タオルを置いてタンスの中にある新しい穿く物を探す。  
一番手前にあった薄緑色のショーツとチェック柄のスカートを取り出してそれを穿いた。  
(久しぶりにこのスカート穿いたな〜なんか懐かしいや♪)  
旅に出る前に彼女が好んで穿いていたスカートだった、汚れるのが嫌だったのでタンスに入れっぱなしだった。  
 
部屋を見渡すと床やベットに散らかっていたティッシュなどが全て片づけられていた。  
部屋の窓が開いており、タンスの上には消臭スプレーが置いてあった。  
汚れたベットは掛布団やマットレスごと外されて代わりに青色のシーツの敷布団とメリープ100%の毛布が置いてあった。  
「ありがとうお母さん」  
思わず感謝の声が出た、彼女は髪を乾かすためドライヤーを探そうと机を見た瞬間、彼女は固まった。  
 
「あっ!」  
ナナミさんから貰った【性のなやみ】の本と行為中に外したブラジャーが置いてあった、本は自慰のページを開いたままだった。  
彼女は考えた、これは大変な事になったと。  
 
(この本…お母さんに見られたって訳だよね…?)  
ベットの上で読みながら自慰行為に及んだのは記憶にある、恐らく汚れたベットを交換する際に母が机に置いたのであろう。  
 
(おなにー・・・してたってバレっちゃった…)  
彼女は恥ずかしかった、お漏らしよりも自慰行為を行っていたことの方が何倍も恥ずかしかった。  
 
(やだぁ…やだぁ・・・)  
綺麗になった床に涙がこぼれ落ちる。  
恥ずかしい、でも自分も悪い、そして自慰行為した後悔、お母さんに顔を合わせられない…  
彼女は貰った本を机の奥に勢いよく投げ入れた。  
いろいろな事が心の中に渦巻いてやがて心から溢れ耐え切れなくなる。  
 
「やあぁ……やぁぁあぁあっっ!!」  
メリープの毛布に顔をうずめて彼女は泣いた。  
 
(どうしよう…みんなに知られたら…わたしもうっ・・・いや・・・)  
恥ずかしい、胸が裂けるほど恥ずかしい。  
自慰行為を行っていたことがバレて何もかもが嫌になった、胸が詰まって苦しい、心が痛い。  
 
「うええぇ、ぇぇぇえぇん……っ……!」  
日が傾き夕日が彼女の部屋を赤く染める。  
彼女は毛布で顔を隠しながら部屋の隅で子供のようにずっと泣き続けていた。  
 

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