「まぁ、サトシさんはバトルフロンティア制覇を目指して旅をしていらっしゃるんですか?」
「まぁ、今の目標はそうかな。でもまだまだ強いやつがいるって思うだけでわくわくしてくるぜ!」
「サトシは本当にポケモンが好きだからねぇ・・・」
「私はリボンを全部集めるために旅をしてるの。シュウってライバルもいるんだから!」
「サトシはシゲルに勝ったんだよな?」
「あぁ。熱くて楽しいバトルだったぜ」
一部屋に、男三人女二人で旅の話をしている、サトシの一行。
ピカチュウやゴマゾウ、コダックは昼間の大奮闘からか既に眠っており。
正真正銘人だけでこの会話は進んでいる。
「でも、アヅミも変わってるわよね?」
「え、何がでしょうか?」
「あのトリオだよ。女の子であぁ言うポケモン連れてる娘ってあんまりいないからな」
「あぁ、彼らですか。彼らは私のボディガードですわ」
「ボ・・・ボディガード・・・・」
小さく詰まるサトシ達。
恐らく、というか、決定事項としてあのかいりきポケモントリオは強い、とサトシは思う。
「ですが私も自分で旅をして、自分だけのメンバーを作りたいと思ってしまいますわ・・」
「それがいいと思うぜ。俺も最初はピカチュウだけだったけど、皆と会えたのも旅のお陰だしな!」
「そうそう!それにあのコダック、もう少しでゴルダックに進化するよ!そうしたらもっと強くなるもん」
「ギャロップにあのコダックが居れば、間違いなく安全だろうしね」
「そうですか・・・・」
自分の大切なコダックが褒められたことが心底嬉しかったのだろう。
アヅミは、ゴマゾウと隣同士で眠るコダックの額に優しくキスをしてあげた。
彼らの談笑は、夜遅くまで絶えることがなかった。
しかしマサトが眠気を訴え出してから、明日の出発のことも考えて皆眠りについた。
「ふぅ・・アヅミのボディガードの三人・・・強いんだろうな・・・」
皆が深い眠りについた時間になっても、サトシは興奮冷め遣らぬといった感じに笑っていた。
ロケット団のモンスターとて決して弱いわけでは無い。
むしろ箱入りで、初めてのバトルだったアヅミより戦いの駆け引きは知っているだろう。
「すげぇよな、あのコダックも・・・ギャロップはどんな技が使えんのかな・・・」
一度考え出すと、いよいよサトシの興奮は最高潮まで昇る。
いっそ明日の出立前にバトルしてもらおうか、などと思って苦笑した。
っと。
こんこんとノックの音がして、サトシが返事をする前にドアを開けてアヅミが顔を出す。
「サトシさん、起きていらっしゃいますか?」
「あぁ、起きてるけど・・・・。こんな遅くにどうしたんだ?」
「いえ、差し支えなければバトルについて色々と教えていただきたいと思いまして」
「構わないぜ」
サトシは女を女として見ない節があることは、今までの旅で十分に分かることだ。
情熱がポケモンにのみかけられているサトシの性格がわかることだ。
それも、年頃の少年ならば皆多少なりと持つ異性への興味を、抱く機会が無いほどの楽しい旅という意味合いもあるのだろうが。
果たして、サトシのアヅミへのバトル指南が始まった。
一時間後。
アヅミは心底楽しそうに語るサトシに見入っていた。
身振り手振り、全身で感動したことや楽しかったこと、伝説のポケモン達と出会ったことや、技のバランスに於いてまでサトシは熱く熱く語った。
そしてアヅミは自分の周りに今まで居なかったタイプのサトシに、憧れに似た好意を感じていた。
「アヅミのコダックもきっともっと強くなるぜ!バトルであれだけ戦えたんだ、色んなトレーナーと戦って磨いていくべきだよ」
「そうですわね・・・。ねぇ、サトシさん?」
「ん、どうしたアヅミ?」
今まで自分の話を黙って聴いているだけだったアヅミが、始めてサトシに声をかける。
サトシは何事かとアヅミの正面を向く。
「サトシさん、ポケモンだけではなく・・・恋も教えてくださいな?」
「・・・・恋?」
「はい。異性を好きになるということがどういうことか、教えてください」
「って言われてもな・・・。そんな好きって思うような相手がいないからなぁ・・」
悪いな、とサトシ。
恐らく今のセリフをカスミが聞いていれば、往復ビンタではすまないことになっていただろう。
アヅミはほっと息をつく。
サトシは客観的に見て格好いいし、正義感も強い。
恐らく誰か恋人がいても不思議ではないはずだ。
しかしその恋人がいないとなれば、自分にもチャンスはある。
アヅミは、そっとサトシに近づいて、耳元で囁いた。
「では、私と恋してみませんか?」
サトシにとって、恋とは全く知識にないものだ。
間違ってもタケシが美女を見るたび声をかけるのとは別物だと思ってはいるが。
アヅミの囁きに、サトシは二つ返事で答える。
彼女の言う恋がどういうものかも知らないままに。
ネグリジェ姿のアヅミは、今度はサトシをベッドに押し倒しそっと口付ける。
アヅミ愛用のコロンの香りと女特有の甘い香りが入り混じって、サトシの鼻腔をくすぐる。
アヅミはいつも着ているドレスに似た服のせいであまり分からないが、それなりにバストもある。
サトシの長旅で鍛えられた胸板にワザとそれを擦り付けるようにし、アヅミはサトシにより密着しようとする。
「んぷぁ・・・もう一度、キスしていいですか・・・・?」
「んむ・・あぁ、いいぜ」
サトシはアヅミの背に手を回し、再度近づいてくるアヅミの唇を受け入れる。
さて、ここで問題が一つ。
サトシは性知識に疎いとは言え、男としての本能が絶賛稼動中である。
これはほとんどの少年・青年世代にいえることだ。
そして、そんな彼が極度に女を感じ取り興奮した場合、性器は勃起してしまう。
「・・・あら?サトシさんのココ、大きくなってますわ・・」
「あ、アヅミ!?」
「・・・・あら」
サトシの驚愕の声(?)を無視し、アヅミはサトシのパジャマのズボン部分をパンツごとずらす。
結果として、アヅミの眼前には、まだ白くてしかし勃起したサトシのソレが晒されることになる。
「すごぉい・・・とっても熱くて・・・」
「アヅミ・・・やめて・・・」
「びくんびくんっていってますわ・・・」
「くぁ・・・」
アヅミは興味本位でサトシのソレを握り、優しくなで上げてみる。
その刺激でさえ、童貞のサトシには耐えがたい快楽となりえる。
サトシは苦悶とも快楽とも取れる声をあげた。
「あら・・・何か出てきましたわ・・・」
「や、やめ・・」
「少し苦いですわね・・・」
アヅミは最早本能のままにサトシを嬲っている。
サトシの先走り液が絡んだ指を舐めてみると、少し苦い。
だが、サトシのソレを弄くっていればこんな少量だけではなく、もっと出るだろうという予想の元。
ちろりちろりと、熱いそれに舌を這わせ出した。
「ん・・・ちろ・・・」
「ダメだ、やめろアヅミ・・・」
「どうしてですか・・・?そんなに気持ちよさそうなのに・・」
「汚いだろう・・・?」
「大丈夫ですわ・・・。あぁ、こんなに・・・」
アヅミは手と舌とでサトシのそれを愛撫し、結果出てくる先走りを吸う。
「ちゅ・・ちゅうぅ・・・」
「あ・・・あぁ・・・」
「もっといっぱい出してくださいな・・・」
「う・・」
「えろ・・・れろ・・・ちゅ・・・」
「うぁ!?」
サトシのソレの尿道口にまで舌を延ばし、あまつさえ口を窄めて吸い上げるアヅミ。
サトシは始めての快楽に、最早絶頂の寸前まで追い込まれていた。
「ダメだ、アヅミ、出る・・出ちまう・・・」
「遠慮はしないで下さいな・・・私に、いっぱい飲ませてください・・・」
「っくぅ!!」
アヅミは、しゃべりながらも手は止めずに擦りあげている。
さらにサトシが何かを出すと聞いて、より一層早く擦ろうと手を動かし、またサトシの出すものを一滴たりとも零すまいと大きくソレをほおばった。
小さな口にくわえられたことで、サトシはいよいよ絶頂に達してしまう。
「くぅぅ・・アヅミ・・出る・・・出すぞ!!」
「・・・!!!」
サトシのそれから、灼熱の熱さをもつ白濁が発射される。
アヅミはそれのあまりの量に目を白黒させて、しかしこくんこくんと飲み干している。
(熱くて・・苦いけど・・・・美味しいですわ・・・)
そんなことを考えながら、徐々に舌で白濁を味わうアヅミ。
絡みつくような感じは否めないが、それでもとても美味しいと感じられる。
「はぁ・・・っはぁ・・・」
「ふふ、とても美味しかったですわ・・・」
「俺も、すっげぇ気持ちよかったぜ・・・」
互いに顔を見合う。
少し気恥ずかしさもあったが、しかし嬉しいという感情が前に出る。
二人は深夜の風呂場で汗を流した後、一緒の布団で眠りについた。
とはいっても、性行為は全くしない会話ばかりだけが連なる穏やかなそれだったが。
「サトシ・・さん?」
「ん?なんだいアヅミ?」
「私も、コダックちゃんと二人で旅に出ます」
「そうか・・・」
アヅミは少し顔を曇らせる。
「そして、いつかアナタにふさわしいトレーナーになれた時は・・・」
「・・・・」
「私とポケモンバトルしてくださいね?」
「あぁ、望むところだ!」
「私が勝ったら・・・今度は、私の全てを貰ってください」
「・・・それって・・」
「私だけの、ダーリンになってくださいね」
「あぁ。わかった」
アヅミの曇った表情が晴れる。
そっと二人の唇同士が触れ、互いの声が小さく漏れた。
「浮気は、しないで下さいね・・・」
アヅミの声を聞いたサトシは頷き。
今度は指きりで約束を交わした。