ここは、ヤマブキジムの、ナツメの部屋。
「いよいよか・・・」
ナツメは、そんな事をつぶやいた。
いつもなら、隣にある「かくとうじょう」から、無謀な挑戦をしてくる人間が、1日に1人はいるものである。
しかし、ここ1ヶ月と言うもの、誰一人として挑戦者は現れなかった。
しかし、ナツメがカスミと違うところは、彼女にはその理由がわかっていることである。
「しかし、未来がわかっていると言うのに、その対策ができないと言うのも、皮肉な話だな・・・」
ナツメの能力の一つである、「みらいよち」。
それは、今日自分に起こる事を、1ヶ月前から予言していた。
しかし、その未来を変えるために、ナツメができることといえば、
フーディンと、エスパーとしての自分のレベルを上げることぐらいであった。
そして、どんなにレベルを上げても、その未来が変わることは無かった。
エスパーであるナツメは、自分に起こる事を、「運命」として受け止めようと、心に決めていた。
自分の目の前にある、ワープ床。ナツメは、それをじっと見ていた。
(後5秒、4、3、2、1・・・)
ナツメは自分を試すかのように、心の中で5秒数えた。
そして、その数字が0になると同時に、ワープ床の上に、少年が現れた。
「お前が来ることは、1ヶ月前から予知していた」
ナツメは、彼女なりの挨拶をした。
「よろしく」
帽子以外に特徴のない少年は、少し不気味に笑って、それに答えた。
「お前、ワープ床を最短ルートで通った上に、ジムの人間とは一人も戦わずにここまで来たであろう?」
ナツメが冷たい目で少年を見る。
「これも戦略ですからね・・・」
さも「何か悪いことをしましたか?」と言わんばかりの口調で、少年が答える。
その横には、いつの間にかフシギバナの姿がある。
「そのフシギバナで戦うわけではあるまい」
ナツメには、少年がフシギバナを出した理由がわかっていた。
まわりのトレーナーのレベルから言って、もし新人がフシギダネを最初のパートナーとして選べば、
ここに着くころには、「フシギバナに進化してから少し経つ」ぐらいのレベルが普通である。
しかし、このフシギバナは、明らかにそれを超えていて、風格さえある。
そう、少年は、自分のレベルを、見せ付けたいだけなのだ。
「さすがに、分が悪すぎますからね」
少年はそう言って少し笑うと、フシギバナをボールに戻し、違うボールを手に取った。
「使用ポケモンは1体。行け、フーディン!」
ナツメはそう言うと、ボールからフーディンを繰り出した。
「おや、奇遇ですね。僕もフーディンを出すんですよ。と言っても、『みらいよち』でわかっていたでしょうけど」
少年はそんな事を言うと、こちらもボールからフーディンを出した。
この時点で、ナツメの敗北は、ほとんど決まっていた。
少年のフーディンのレベルは、ナツメのそれをはるかに越えていたのだ。
それでも、ナツメは戦うしかなかった。
「フーディン、サイコキネシス」
少年は、冷たく言い放った。
空間がゆがむと、傷ついたナツメのフーディンは、壁に叩きつけられた。これで何度目だろうか。
「もうやめろ!私の負けだ!これ以上やる必要は無い!」
ナツメは、そう叫んだ。
開幕サイケ光線はテレポートでよけられ、念力は少年のフーディンの念力にはじき返され、
サイコキネシスはかなしばりされて使えなくなったと来ては、万事休すである。
そんなナツメのフーディンに残ったわざと言えば、「自己再生」だけだった。
少年のフーディンの技を何度も喰らいつつ、自己再生で耐えるナツメのフーディン。
しかし、自己再生には、「PPが10(つまり、10回しか使えない)」という限界がある。
そして、ナツメのフーディンを傷つけるのに、少年は念力とサイケ光線しか使わなかった。
念力とサイケ光線だけを使っていれば、そのうち自己再生のPPが切れる。
何も出来なくなったナツメのフーディンに、わざわざPP10のサイコキネシスを使う必要は無い。
そのことを、少年は理解していたのだ。
そして、ナツメのフーディンの自己再生のPPが切れると、
少年はとどめを刺さずに、念力だけでナツメのフーディンをいたぶった。
恐らく、少年は余裕を楽しんでいるのだろう。
そして、たった今、少年はこの試合最初で最後のサイコキネシスを放ち、ナツメに勝利した。
「こうなることは、わかっていた・・・」
ナツメはそう言うと、バッジを手に取った。
しかし、これから自分に降りかかる運命に、ナツメは絶望を感じていた。
「フーディン、かなしばりでナツメさんのエスパー能力を使えなくするんだ」
少年は、通常の人間には信じられないことを言った。
普通、ポケモンは、人間を攻撃することなど、あってはならない。
しかし、少年のフーディンは、迷うことなく、ナツメに「かなしばり」をかけた。
「くっ!」
ナツメは最後の抵抗をしたが、今の戦いで身も心も疲れ果てた彼女の念力は、力ないものだった。
ナツメは確かめるように念力を使おうとしたが、それは全くかなわなかった。
「こうなってしまえば、ナツメさんもただのヒトですね」
それを確かめるように、少年はそう言った。
その言いようからして、この「ヒト」というのは、「女」と言う意味だろう。
「バッジなら渡す!だからこんなことはやめろ!」
ナツメは、今まで当然のようにあったものをなくしたという事実に、未来予知でわかっていたとはいえ、混乱していた。
「バッジ?そんなもの、あなたの体のどこにあるんでしょうね?」
少年がそういうのを聞いて、ナツメはハッとした。
今さっきまで持っていたバッジが、体中のどこを探しても見つからないのだ。
どうやら、いつの間にか少年のフーディンによってテレポートされ、どこかに消えてしまったらしい。
「卑怯な・・・」
ナツメは、今までより冷たい目で、少年を見つめていた。
「そんな目で見ていていいのですか?このことが協会にばれたら、山吹のジムが格闘場になりますよ?」
しかし、少年にひるむ様子は無かった。
「これから僕がすることも、わかっているでしょう?」
少年は、ナツメを試すかのように、そう言った。
「好きにすればよい。これも運命なのだからな」
ナツメはそう言ったが、実際には、これから少年がすることを、未来予知していなかった。
しなくても、これから少年がすることなど、ある程度予想がついていたのだ。
弱みを握った男と、抵抗出来ない女。その組み合わせから導き出される答えは、一つしかない。
「プライドの高いあなたの事ですから、僕が言うことを聞けと言っても聞かないでしょう」
少年は冷たいまなざしでナツメを見ながら、そんな事を言った。
「まあ、それならそれで、言うことを聞ける体にするだけですけどね」
少年はそう言うと、フーディンになにやら命令した。
「くっ!?」
その刹那、ナツメの体に、電流が走るような感覚が襲い掛かった。
痛いとも感じたが、ナツメはそれ以上に、快感に洗脳されそうになっていた。
「はぁ、はぁ・・・」
息を少し切らしながら、ナツメが少年のフーディンを見る。
少年のフーディンが、ナツメの体を念力でもてあそんでいることに、ナツメはすぐに気づいた。
「エスパーの能力は、こんなことに使うものではな・・・っ!」
ナツメのセリフが終わる前に、フーディンはまたもナツメの体を、念力でもてあそんだ。
「フーディン、ナツメさんが一番感じる所を探すんだ」
少年はそれを、不気味な笑顔で見つめていた。
「ナツメさんの一番感じる所は・・・胸ですか?」
少年がそう言うと、ナツメは胸を揉みしだかれる感覚に襲われた。
「あっ・・・っ・・・」
胸の形が変形するたびに、快感に襲われる。気持ちよくなる念も、同時に送られているらしい。
しかし、プライドの高いナツメは、歓喜の声を上げないよう、必死に耐えていた。
「感じているなら、声を上げてもいいんですよ。それとも、こちらのほうがお好きですか?」
少年が少し微笑む。その刹那。
「あっ!!」
胸の中心に出来た突起をつままれる感覚がして、ナツメは思わず声を上げてしまった。
「おやおや、すっかり出来上がっているじゃないですか」
そんな事を言う少年に、ナツメは少し驚いていた。
ポケモンと完全に意思を疎通させることは、一般には難しいとされている。
このジムに所属する人間でさえ、それが出来ているのはナツメだけだ。
しかし、少年はさも当然のように、それをやってのけているのである。
「もう少し声が大きいほうが、僕としては好みなんですけどね。まさか、お尻の方が好きとか?」
胸だけでイかされるかと思っていたナツメは、少年がお尻に攻撃対象を変えられ、期待を裏切られた格好になった。
「あっ・・・はぁぁ・・・」
しかし、今のナツメは、お尻を揉まれるだけでも、十分に感じることが出来るまでになっていた。
「う〜ん、まだ声が小さいですね・・・」
しかし、ナツメをある程度感じさせると、少年のフーディンは、攻撃を止めてしまった。
ナツメは、イくにイけない状況になり、また少年を冷たい目で見た。
「やはり、ナツメさんも一人の女、か・・・」
少年は、独り言をつぶやいていた。
ナツメには、少年の言葉の意味が、あまり理解できなかった。
(いつもなら、心を読めばすぐなんだがな・・・)
ナツメは、そんな事を思った。
「ナツメさんの感じる所も、ここなんですよね?」
少年は、あえて「も」を少し強調して、そう言った。
その刹那、ナツメの秘所に、電流が走った。
「んああっ!?」
ナツメがそんな声を上げたのは、それとほぼ同時だった。
いつもの、冷静で低い声とは1オクターブほど違う、高い声。
ここしばらく、「自分が女である」ことを忘れていたナツメが、一瞬女に戻った瞬間である。
しかし、プライドの高い彼女にとって、それはこの上ない屈辱である。
「ふむっ!」
ナツメは自分の手で、口を押さえる。彼女にとって、それは精一杯の抵抗だった。
「結構いい声出すじゃないですか。もっと聞かせてくださいよ」
しかし、少年はそんなナツメの手を、横に広げるようにした。
「くっ!」
いつもなら念力でふっ飛ばせばいいのだが、それが出来ない。
しかも、念力に頼った生活をしてきたナツメは、そのせいで、本来人間が持つ筋力のほとんどを失っていた。
そのため、彼女の腕が後ろの壁に当たるまでに、そう時間はかからなかった。
少年が腕を抑えている間にも、フーディンの加虐は続いていた。
フーディンの念動力が、ナツメの秘所を駆け回り、犯していく。
「はぁっ・・・!あっ・・・!」
喜ぼうとして寸前でやめたかのような声が、部屋の中に響く。
気が狂いそうになる快感。しかし、ナツメは何とかこらえていた。
しかし、フーディンの念力は、ナツメのより気持ちいい所を探すかのように、その奥へと進行していった。
「あっ・・・!ふあっ・・・!」
それにつれ、だんだんと自分の声が高くなることに、ナツメは気がついていた。
自分どころか、自分を抑える少年にも聞こえそうなほどに、心臓がバクバクと鳴り響く。
「だんだん良くなってきたじゃないですか。しかも、凄くドキドキしてますね」
そんなナツメの思いを読み取ったかのように、少年はそんな事を言った。
「なっ!?」
その言葉に、ナツメは驚いてしまった。
冷静に考えてみれば、彼はナツメの手首、丁度医者が脈を取るあたりを押さえているのだ。
心音がわかるのは至極当然の話なのだが、冷静さを失ったナツメに、それがわかるはずも無い。
「ああっ・・・!ひゃあん・・・!」
フーディンがナツメに加虐を始めてから、わずか数分。
彼女の声は、そのほとんどが歓喜に包まれていた。
(このままでは、イってしまう・・・)
ナツメは、自分がイきたいのかどうかさえ、わからなくなっていた。
「もう少しこの声を聞いていたかったのですが、残念ながらPP切れのようですね」
しかし、少年があと少しのところで寸止めすると、ナツメは少し悲しさを感じていた。
「はぁ、はぁ・・・」
ナツメは、いつの間にか、そんな風に息を立てていた。
「気持ちよくなるほうの念力のPPは無限ですから、安心してください」
少年はそんな事を言う。フーディンをしまうことはしない、と言う意味だ。
そして、少年は違うボールを手に取った。
「そ、そのボールは・・・」
そのボールに何が入っているのかを、ナツメは覚えていた。
「そうだよな、毒タイプを持つお前も、ナツメさんを感じさせてやりたいよな」
少年は少し優しい口調でそう言うと、ボールを投げた。
「フシギバナ、はっぱカッター」
フシギバナはボールから飛び出すと、すぐにはっぱカッターでナツメの服を切り裂き始めた。
ナツメの柔肌が、少しずつあらわになっていく。
「ナツメさんの肌、エリカさんみたいに白いんですね」
少年は、少し驚いた表情をしていた。
ナツメは、エリカほどではないにしろ、あまりジムから外に出ることが無い。
雑音だらけの外の世界より、防音設備が施されたジムの中のほうが、エスパーの能力を発揮しやすいからだ。
「こんなものを見て喜ぶ人間など、そうはおらんだろう」
自分のお腹が外の空気にさらされるのを感じながら、ナツメはそんな事を言った。
「そんな事無いですよ。ナツメさんの肌、凄く綺麗ですね」
少年はそれに、少し笑って答えた。
その間にも、ナツメの服は、切り裂かれ続けていた。
胸ははだけ、太ももは露出している。どちらも、あと少し切れば、下着が見えてしまうほどにだ。
しかし、フシギバナの攻撃は巧みで、ナツメの体には、傷一つ付いていない。
「ナツメさんって、意外と胸大きいんですね」
少年はそんな事を言いながら、ナツメの胸を、上から覗くようにして見ていた。
腕を押さえつけつつも、自分から手を出すでもなく、ただ冷たい目線を落とす少年。
その様子は落ち着いていて、ナツメを一人の女としてしか見ていないような目をしている。
少なくとも、他人から見れば、10歳の目でないことは確かだ。
しかし、帽子のつばにさえぎられ、ナツメは少年の表情を見ることは出来なかった。
「さて、そろそろ見せてもらいましょうか」
少年がそんな事を言うと、フシギバナは、ナツメの洋服を、一気に切り裂いてしまった。
「くっ!!」
そんな声を上げ、ナツメは目をそらす。
ナツメは、少年が腕を押さえつけているので、どこを隠すことも出来ないのだ。
「黒レース、ですか・・・さすがに、大人の女性は違いますね」
少年はナツメの下着を見て、そんな事を言った。
恥ずかしさに押しつぶされそうになりながらも、何とか耐えるナツメ。
「ナツメさん、顔が赤くなってますよ・・・でも、これもこれで素敵ですけどね」
しかし、少年がそんな事を言うと、ナツメは下を向いて、黙り込んでしまった。
そんなやり取りをしている間に、フシギバナはいつの間にかつるを3本出していた。
「そんなにナツメさんを感じさせたいのか?なら、好きにしろ」
トレーナーである少年から「お許し」が出た格好のフシギバナの表情が、明るくなる。
待ってましたと言わんばかりに、フシギバナはそのつるを、ナツメの下着の中に進攻させた。
2本のつるは、ナツメの胸を持ち上げるかのように巻きつき、その先は乳頭に付いている。
そして、残りの1本は、ナツメの黒いレースのパンティの中に入り込み、その秘所を擦り上げていた。
「ぐっ・・・はぁ・・・」
ナツメの心を表すかのように、屈辱と喜びが、彼女の声に混ざる。
規則正しく攻められたエリカの時と違い、フシギバナの気分次第で、攻め方は変わっていく。
ある時は、優しく。またある時は、激しく。
「ああっ・・・!」
ナツメの声が、少しずつ喜びに変わっていく。
フシギバナは、さらにつるを2本出すと、少年が抑えていたナツメの腕を押さえつけた。
「自分でやりたいのか?だったら、僕は高みの見物と行こうかな」
少年はそんな事を言って少し笑うと、ナツメから離れた。
「はあ・・・あん・・・」
数分後、ナツメの声は、すっかり喜びに満ちていた。
「おやおや、まだ中に入れていないのに、困った人ですね」
少年がそう言うと、フシギバナは思い出したかのように、そのつるをナツメの中に入れた。
「グチュ・・・」
その瞬間、ナツメの中からそんな音がして、少年は少し驚いていた。
「音がするまでグチョグチョにされてたんですね。まだ下着も脱いでないのに」
少年は、もはや笑いをこらえきれないと言った様子であった。
「フシギバナ、手を抜いてないで、そろそろナツメさんをイかせてやれ」
少年の言葉に、ナツメは少し驚く。
じゃあ、今までの攻めは、手を抜いていたのか・・・?
私は、もう・・・あまり、認めたくは無いが・・・限界、なのだぞ・・・?
そして、ナツメは、少年のある言葉を思い出していた。
―――やはり、ナツメさんも一人の女、か・・・―――
「認めるしかないようだな・・・」
ナツメは、全てを吹っ切ったかのように、フッと笑った。
それを確認するかのようなタイミングで、フシギバナは、ナツメに入っているつるを、激しく動かした。
「はあぁぁっ!!!」
今までの申し訳程度の喘ぎが嘘のような大声を出し、ナツメは体をビクン!と震わせた。
「凄いや。今までで一番いい声ですね、ナツメさん」
その声に、少年は満足げな笑みを浮かべた。
「フシギバナ、お前も満足か?」
その声につられて、ナツメはフシギバナを見た。
フシギバナは、少年に頭をなでられ、満足げな表情をしていた。
(やはり、ポケモンは飼い主に似る、と言うことか・・・)
ナツメは、そんな事を思っていた。
「どうですか、普段ならサイコキネシスで追い払ってしまう、毒タイプのポケモンにやられた感想は」
「本当なら格闘タイプにやらせたかったのですが、あいにくあまり好きではないもので」
少年は、ナツメを少し試した。普段のナツメなら、プライドを傷つけられ、怒りそうなものである。
「ふん・・・意地汚いのだな・・・」
しかし、ナツメは少し遠まわしな言い方をした。ナツメは続ける。
「これで終わりと言うわけには、行かないのだろう?」
「やれやれ、ナツメさんらしいですね」
少年は少し笑って、肩をすくめた。
これがナツメなりの「おねだり」であることに、少年は気付いているのだ。
「とりあえず、下着は脱いでいただかないといけませんので」
少年はそう言うと、ナツメのブラのホックに、手をかけた。
「好きにしろ」
ナツメはそう言ったが、内心は少し期待していた。
パチン・・・スルスル・・・
静かな部屋の中に、ナツメのブラのホックがはずされる音が発生した。
そして、数秒も待たずに、服と肌が擦れる音が、二人の耳に届く。
「へえ、結構綺麗な胸してるじゃないですか」
少年は、そんな事を言った。
「ほめるほどの物でもないし、ほめても何も出んぞ・・・」
ナツメはそう言ったが、内心は少し嬉しかった。
「特に、この膨らんでる所が僕の好みですね」
少年はそう言うと、ナツメの胸にある桜色の突起を、指でチョンッと弾いた。
「はあんっ!?」
今までより明らかに敏感な反応に、ナツメは少し戸惑った。
(フーディンの念が、強くなっているのか・・・?)
ナツメはそんな事を思ったが、少年はそれを否定した。
「それが、ナツメさんの、女性としての意思なんですよ」
「私の、意思・・・」
「気持ちよくなりたい・・・女性なら、誰でも持ちうるものです」
少年の言葉に、ナツメは少し考えて言った。
「すまんな・・・それを前に感じたのが何年前かさえ、私は忘れているようだ」
「あまり、重要なことではないですからね・・・」
少年はそれに答えると、「でも・・・」と言って、話を続けた。
「でも、僕の事は、きっと忘れられないでしょう」
「未来予知、か?」
ナツメにとって、それは人生初の冗談だった。
「そうかもしれませんね」
少年は少し笑って、そう答えた。
それを見て、ナツメも少し笑顔になった。
「笑ったナツメさん、今までで一番素敵ですよ」
しかし、少年がそんな事を言うと、ナツメは恥ずかしそうに下を向いてしまった。
「さて、そろそろこっちも見せてもらいますね」
少年はそう言うと、ナツメのパンティに手をかけた。
「・・・好きにしろ」
ナツメはそう言ったが、少年が
「ナツメさん、自分から誘うなんて、思ってたよりHなんですね」と言うと、下を向いてしまった。
スルスルと音を立てて、ナツメの下着は、下に落ちていった。
「ナツメさんのここ、大人のにおいがしますね」
少年はナツメの秘所を覗き込みながら、そんな事を言った。
確かに、彼の言うとおり、彼とあまり歳の変わらないカスミや、
彼に会うまで、「謹み」を理由に処女を守り続けてきたエリカよりも、
ナツメのほうが女性としての経験値が高いのは、至極当然の話である。
しかし、厳しい顔つきや、どこか謎めいた雰囲気を持つナツメに近寄る男は、
一般的な女性よりは遥かに少ないのも、また至極当然の話である。
(男の前で裸をさらすことなど、何年ぶりだろうな)
ナツメは、そんな事を思っていた。
「ナツメさんの裸、綺麗ですよ」
少年はそんな事を言うと、ズボンを脱ぎ捨て、下半身を露出させた。
(この年代にしては、大きいほうだと思うのだが・・・よくわからぬな)
ナツメは、少年の肉槍を見つめ、そんな事をつぶやいた。
「今時の子供は、成長が速いですから、こんなものですよ」
その声を聞き取ったのか、少年はそう言った。
「さて、具合はどんなもんかな・・・?」
少年は独り言のように言うと、ナツメの秘所に指を這わせた。
クチュッ・・・
ナツメの秘所からそんな音がして、彼女が「あっ」と声を上げる。
「うん、問題無し」
少年は不気味な笑顔で、そんな事を言った。
「私の気が変わらぬうちに・・・してしまったほうが、良いのではないか?」
ナツメは、かなり遠まわしなおねだりをした。
「ええ、そうさせてもらいます」
少し笑いをこらえながらも、少年はその肉槍を、ナツメの秘所に当てた。
グチュッ・・・
小さな部屋に、二人のつながる音が、静かに広がった。
「ああっ・・・」
少年の肉槍を、立ったままの体勢で、全くはばかり無く飲み込んでいくナツメ。
もはや、その表情に、いつもの厳しさは無かった。
「僕が思ってたより、ずっと狭くて、気持ちいいですよ」
少年は、笑顔のままで、自分の分身を、ナツメのさらに奥へと入れていった。
「私に嘘をついたな・・・どう考えても、お前のものは、同年代より遥かに大きいではないか」
少年のモノが彼女の奥に届き、ナツメはそんな事を言った。
「ははは、ばれたか」
悪びれる様子も無く、少年は笑った。
「さて、そろそろ行かせてもらいますよ、ナツメさんの気持ちが変わらないうちにね」
少年はそう言うと、腰を激しく打ちつけ始めた。
「はあっ・・・ん・・・!」
ナツメは少しずつ、女の喜びを取り戻していた。
こんな思いをしたのは、本当に久しぶり・・・いや、初めてかもしれぬな・・・
「気持ちいいのなら、それを声に出したほうが、もっと良くなりますよ」
少年の言葉に、ナツメは異常なほどの魔力のようなものを感じた。
「ああっ・・・きもち・・・いい・・・ぞ・・・」
ナツメは、最後の理性を、「ぞ」に託すようにして言った。
「ははは、ナツメさんらしいや」
少年は少し笑うと、腰の動きを最大限にした。
「ああっ!そんなにしたら、私は・・・果ててしまう・・・っ!」
ナツメには、もはや少年の肉槍を感じさせることしか、頭に無かった。
「凄いや、ナツメさん、こんなに締め付けて・・・」
少年も、ナツメの限界を感じ取っていた。
そして、それは突然やってきた。
自分の意識が一瞬飛び、気が付くと、ナツメは自分で腰を動かしていた。
「うわっ、自分からですか・・・いいですよ」
少年のそんな声が聞こえたような気がした。
「はあああああん!!!!!」
完全な女性の声を出し、ナツメは少年の肉棒をギュウウウっと締め付け、果ててしまった。
「じゃあ、僕も・・・イキますっ!」
それに少し遅れて、少年は自分の欲望を、ナツメの中に吐き出した。
(あ、暖かい・・・)
少年の暖かい感触に、ナツメは一人の女性として、喜びを感じていた。
「良かったですよ、ナツメさん・・・」
意識が飛びかけているナツメに、少年は一方的に話しかけていた。
「そうそう、バッジですが・・・実は、ここにあるんですよ」
少年はそう言うと、手品をするようなそぶりで、右手に握ったバッジを、ナツメに見せた。
しかし、それに答える気力が、ナツメに残っているはずも無かった。
「これでもう、カントーに用は無いな」
少年の言葉に、ナツメは少し驚いた表情をする。
少年はそれだけ言うと、帰り専用のワープ床に乗り、帰っていった。
それを見届けると、ナツメは急に眠気に襲われ、そのまぶたは次の日まで開くことが無かった。
次の日、ナツメは起きるとすぐに、自分の超能力が戻っていることに気が付いた。
そして、その日以来、ナツメは、自分の秘所に自分の念力を当てることを、繰り返したと言う。
そのわずか数日後、少年は、ポケモンリーグ・セキエイ大会を征した・・・(fin.)