「も、もう……出ない…出ない、からぁ……」
俺の哀願にも似た声も、みやこの耳には届かない。
ただ規則的に頭を前後させるだけの、まるで機械のような動きを続けるだけだ。
幾度その口内に精を吐き出しても、決して止まらない。俺の物から、口を離す事も無い。
「ふっ……グッ、かは……ッ」
これで何度目か……もう、解らない。
思考が定まらない。まるで頭の中が生暖かい靄にでも包まれたかのような感覚。
身体からも、いつしか抵抗する力が失われていた。だらしなく弛緩した口元からはダラダラと
流れ出た涎が糸を引いている。今の俺は、ただベッドに身体を横たえたまま、みやこの愛撫に
身を任せるだけの人形でしかなかった。
───二度とかおるさんがあんな気を起こさないように、全部搾り出してあげますわ。
確かに、みやこはそう言った。その声はいつものように穏やかで、その顔もいつものように、
見ているだけで癒されるような、そんな優しい笑顔。
だけど俺は何故か、その声に、その表情に言い知れぬ恐怖を感じ、すくみあがってしまった。
そこから先は、良く覚えていない。みやこの言われるがままにベッドに身体を預け、みやこに
されるがままに衣服を脱がされ、そして……
「ッ、ハッ、ぐっ、あ………ッ」
何度も、何度も、今この瞬間も、ただみやこの言った通り、俺は身体中の精力を搾り取られ続けていた。
全身が麻痺したように動かない。しかしただ一点、みやこの口内に含まれている部分だけは異常な程に
鋭敏で、その小さな唇の中に隠れた部分の僅かな機微すらも詳細に脳に伝わってくる。
無機質に繰り返されるピストン運動。しかしその動きからは想像も付かないほど、内部の動きは複雑で
粘着質だった。
舌を裏筋に這わせ、頭の動きに合わせ上下に擦り上げながら亀頭の表面を前歯で淡く撫で付ける。
根元までくわえ込み、喉の奥でしごくようにすばやく、小刻みにストロークを繰り返す。
頬の裏側に亀頭の先を押し付け、粘膜同士をすり合わせる。
思い切り口をすぼめ、根元から先まで包皮を手繰りよせ先端の余り皮を舌でめくり、皮の被ったままの
亀頭の内部を舌で舐り回す。
全ての動きが俺にとっては経験した事の無い程の苦痛で、どうしようもなく、甘美だった。
親指よりふた周りほど大きいだけのただの棒に、俺の全身は完全に掌握されていた。
「フッ、ん、あぁッ……ッは……」
もう出ない、絶対に出ない。何度もそう思った。だけどみやこの中へ吐き出される精の勢いは
まるで衰えを知らず、時に失禁をしてしまったのではないか、と不安になる程だった。
みやこは俺の精を一度も飲み込んでいないのだろう。みやこの頬はぷっくりと膨れ上がり、
その口が俺の物を抜き差しする度に、じゅごじゅごと空気混じりの粘液をこね回す音が響く。
精液がその口内を犯す時、まるで暖かい湯船の中でしているかのような妙な心地よさがあった。
……だけど、駄目だ。もう、絶対に駄目だ。これ以上されたら、俺の中の何かが壊れてしまう。
そんなよく解らない、漠然とした不安感がみるみるうちに胸を満たす。
「っぇぐ……も、やだ、よぉ……ごめん、ごめんらさいぃ……」
視界がぼやける。何かが止め処なく頬を濡らす。俺はいつの間にか、小さな子供のように泣きじゃくっていた。
どれだけ目をこすっても、ボロボロと次から次に大粒の涙が零れる。
怖い。怖い。自分がどうにかなってしまうのが怖い。自分がどうにかされてしまうのが怖い。
みやこが、怖い。
助けて。助けて。もう二度とあんな事しないから、ももこと二人っきりになんてならないから。
視界が、いよいよ歪んでいく。そのまま意識さえも消失してしまうかと思った瞬間、俺の身体に何かが
覆い被さって来た。全身を包み込むように、ピッタリと密着している。ふかふかと柔らかく温かい感触。
しっとりと肌に張り付くような心地よい圧迫感。この感覚を、俺はよく知っている。
目の前に、ほんのすぐ傍に何かが見える。いまだ視界はぼやけていたが、そこに何があるのかはすぐに解った。
「みやこ……」
いつの間に俺の物をその口から開放したのか、みやこは俺の身体にその身を重ね真っ直ぐに俺を見つめていた。
下半身の熱がスゥ、と引いていくのが解る。限界まで精を吐き出した俺の物は、情けなく縮み上がっていた。
「みやこ、ごめん……俺……」
ぽつぽつと、震える喉に力を込めて声を絞り出す。しかしみやこは何も言わず、ただ俺の目を見る。
……いや、何も言わないんじゃない。言えないんだ。
みやこはいまだ頬を丸く膨らませたままだった。その口内には満々と俺の精が溜まっているのだろう。
その思惑が図れずただ呆、とその顔を見ていると、みやこは俺の言葉の返事、とでも言いたげにニヤリと
目を細め、小さく、ゆっくりと口を開いた。
「っんんん!?」
途端にボトボトと、大量の精液が俺の顔に降り注ぐ。俺は抵抗する術も無いままに、顔中を白濁液に汚され
目を開く事も出来なくなった。どれほどの量がその小さな口の中に満ちていたのか、髪の毛に至るまでを厚く
覆い尽くしてもなおドロドロと溢れ出た粘液はベッドのシーツにまで垂れ、顔の周囲をぐっしょりと濡らした。
むぅっ、と強烈に生臭いにおいが鼻の奥に侵入する。きゅっと閉じた唇の表面をヌルヌルとした粘液が幾重にも
通り過ぎていく。視界を塞がれたせいか、その感覚一つ一つがやけに敏感に伝わって来た。
いくら顔を拭っても、その粘着質な液体はまるで落ちてくれない。それどころか、まるで自分の精液を自分の顔に
塗りつけているような感覚に襲われる。精液の臭いが周囲に充満し、息を吸うたびにむせ返るような臭気が脳の奥にまで
染み込んで来る。そして、縮こまっていたはずの俺の物に再び熱が灯るのが解る。やめろ、これ以上俺に恥をかかせるな。
なんて主人の命令など聞かず、俺の物はムクムクとあっという間に膨れ上がっていった。
瞬間、クスリと、含み笑いが聞こえた。
間違いない。みやこの声だ。前は見えないが、その声は、その感情はハッキリと俺に伝わってきた。
カァ、と顔中が熱く火照る。羞恥で全身が燃え上がる。ぎゅっと瞑った瞼からまた涙が溢れ出る。
みやこに笑われた。こんな俺を嘲笑われた。
消えてしまいたい。もう、みやこの顔をまともに見る事が出来ない。自分という存在が、今ほど惨めに感じた事は無い。
みやこの視線から逃げるように、俺は両手で顔を覆った。手のひらにべったりと付着した精液がまた俺の顔を汚す。
涙と、涎と、きっと鼻水も混ざっているであろう汚れた混合液。俺はこのまま、この汚水に溺れ死んでしまいたいとすら
思った。
しかしヌチャヌチャと顔中を濡らす粘液の感触に、ますます強くなる生臭い芳香に、俺の身体の熱はむしろいよいよ
高まる一方だった。こんな屈辱感を味わいながら、こんな自己嫌悪に塗れながら、何故こんなにも興奮しているのか。
自分の身体はもう、とっくに壊れてしまっていたのだろうか。
「かおるさん……」
穏やかな声。
久しぶりに、本当に久しぶりに聞いた気がする。その声はやはり、いつものように優しげで温かで、
あの時に感じたような恐怖など微塵も感じさせなかった。
「かおるさんはそれでいいんです。何も心配はいりませんわ」
言いながら、そっと俺の手を握り顔から退かせる。
まるで俺の心を見透かしたような言葉。その声に何故か俺は心の底から安堵を覚えた。
だけど、目を開ける事が出来ない。みやこの顔を見る事は、今の俺には出来ない。
「駄目だよ、みやこぉ……俺、もう、もう……」
「大丈夫、大丈夫ですわ……」
ぴちゃりと、何か生暖かい、湿ったものが頬に触れた。それはそのままピチャピチャと音を立てながら頬を這い回り、
鼻の横から鼻筋を通り額を濡らして行く。そうして、まるで顔中を汚していた粘液を拭い取るように徘徊すると最後に
両瞼の上を撫でるように滑り、そのプルプルとゼリーのような感触はようやく俺の顔を離れた。
それが何だったのかは、考えなくても解る。俺の顔は先ほどまで周囲を包み込んでいた生臭い匂いの代わりに、
みやこの甘い唾液の匂いに包まれていた。俺の鼓動はますます高まり、ハァ、ハァと呼吸すら荒くなっていく。
ぎゅっと瞼をこすり、ゆっくりと目を開ける。そこにはいつもの、聖母のような微笑みを湛えたみやこの顔。
「み、やこ─────、ンっ」
みやこは俺の様子に一瞬クスリと微笑みを向けると、肩に手を回し勢いよく唇を重ねてきた。
俺の腰を跨ぎ、後ろに倒れそうになる俺を支えるように。そしてまるで俺の身体を潰さんばかりに強く、強く抱き締める。
下唇をチュ、と強く吸われ、唇に這わせた舌で歯茎を舐められ、俺は思わず閉じていた口を少しだけ開いてしまう。
途端に口内にみやこの舌が進入した。舌同士がピチャリと密着し、そのまま強く押し込むように俺の舌の上をヌルヌルと滑る。
そのまま何かの生き物のように俺の舌に絡みつき、口内の唾液を直接かき混ぜる。
「ンむ……ッはぁ……」
ちゅぷ、と音を立て唇が離れる。小さくペロリと出したみやこの舌からは、俺の口内へと一直線に唾液が糸を引いていた。
みやこは小さく息を吸うと舌を出したまま、また俺の唇に吸い付く。チュクチュクと唾液のこねる音が、直接脳に響く。
唇はピッタリと密着し、その口内では激しく互いを求め合っていた。今度は俺の方からも、みやこの中に舌を滑り込ませ
その内壁を舐め上げる。そうしてみやこの口内で舌が絡まり合った瞬間、トロリとゼリーのような粘着質な液体が舌を通して
俺の口の中へ流れ込んできた。
唾液ではない。突然の異物の進入に思わず顔を引いたが、みやこの手がしっかりと頭を抑え離してくれない。そうしている
間にも、俺の口内へドロドロとその粘液が止め処なく押し寄せてくる。鼻を抜けるこの生臭い匂い。これは俺の……
「ふむっ!? んうぅ〜!!」
その正体に気づいた時、俺は全力でみやこから逃れようとした。しかし長時間の愛撫で全身の力の抜けた今の俺では
みやこの細腕にすら抵抗できない。
俺の顔に付着したそれを舐め取った後、みやこは飲み込まずに口内に溜めていたのか。
顔に塗りたくられた時のあの匂いが、今度は直接内部から頭の奥まで侵入して来る。まるで直接身体の中を犯されている
ような感覚に、嫌悪感よりも先に強く、大きく湧き上がる熱情が身体を満たしていった。
「ふぐ、ンッ、ちゅ、むぅ……ふンンッ」
もう、何がなんだか解らなかった。
身体の外も中も、いっぱいの精液といっぱいの唾液にまみれて、みやこに犯され続けた身体は焼けるように熱くて、
心臓は誰かにノックされてるくらい昂ぶっていて、みやこが目の前にいて、みやこが可愛くて、みやこが温かくて、
みやこの事を想う度にアソコがどんどん、どんどん勝手に元気になっていって、何もしてないのに、身体中気持ちよくて……
こんなの、こんなの……
「ひ、ぶっ、んんんぉぉッ!」
瞬間、ビクンと身体が大きく跳ね上がった。心臓が飛び出したのかと思った。
これまでにないくらいの大きな快感の波が全身を駆け抜け、一気に体外で放出されたような感覚。
そのあまりの開放感に、全身の力が抜け落ち俺はそのままベッドにバタンと倒れこんでしまう。
さっきの勢いで、みやこの拘束も緩んだようだ。
「あらあら……」
みやこは俺に跨ったまま頭だけ後ろを向き、呆けた声を上げる。
一体何が自分の身体に起きたのか、よくは解らなかったがとにかく、物凄く気持ちよかった……。
それだけはハッキリと身体の芯に残っていた。
その快感の余韻に浸る俺をまじまじと見つめ、みやこは小さく微笑うと俺の身体から降り、
俺の横に並ぶように寝そべる。
「かおるさん、キスでイッちゃったんですかぁ?」
「え………?」
そう言うと、みやこはくすくすと声を上げて微笑った。
何の事だか解らないといった様子の俺を見て、みやこは笑い声もそのままに上体を起こし俺の足元をごそごそと探る。
そうしてしばらくシーツを弄っていた手を今度はそのまま俺の目の前に差し出し、見せ付けるように指を広げた。
「これは何ですか〜?」
大きく広げられたみやこの指と指の間には、白い粘着質な液体がにちゃ、と糸を引いていた。
それが何か、なんて言われるまでも無い。でもなんで俺の足元から……
「そ、んな……うそ……」
ソレは、みやこの口の中に入っていたものじゃない。俺の顔を汚したものでもない。
まだ新しい、さっき放出したばかりのもの……。
「自分の精液の匂いで勃起してぇ、自分の精液の味でイッちゃったんですよね〜?
「ち、違……そんなんじゃ……ッ」
みやこは俺の隣で正座を崩した姿勢で座り、囁く様に俺に呟き掛ける。
「かおるさんってヘンタイだったんですね〜」
「違う! 違うよぉ!!」
俺を追い詰めるのが楽しくて仕方が無い、とでも言いたげに、含み笑いを込めた声を上げる。
「何が違うんですかぁ? ほらぁ、これ見ても違うって言えますぅ?」
「え……ふぁッ!?」
そう言うとみやこは俺の物の先端に強く指を押し付けた。皮の被っていない敏感な先端部分を、ちゅるちゅると
音を立て円を描くように指先を滑らせる。
そこはみやこが触る前から痛いほどに張り詰めていた。さっき、出したばっかりだったのに。みやこの指の間に
粘つく自分の精液を見て、俺はまた興奮してしまっていたのだ。
「や、はンッ! そ……そんなの、ヒッ、嫌、だよぉ……」
でも、それを認めたくない。絶対に認めるワケにはいかない。それを認めてしまったら、俺は本当に変態になる。
「嫌? こんなコトされるのも、嫌ですかぁ?」
「ひああ゛あ゛ッ!!」
おもむろに、みやこは力いっぱい包皮を剥き下ろし皮ごと根元を強く握り締め、外気に晒された亀頭を乾いた手で
強く擦り上げた。
「ほらほらぁ、これでも気持ちいいんですよねー?」
「いはッ! や、か、はぁぁッ!!」
何の躊躇も無く、ただ力任せにゴシゴシと摩擦する。輪を作った指で何度もしごかれる度に、その動きに合わせパクパクと
尿道が開くのが解る。
「いっぱいイッてるのが伝わってきますよ。こんなのがイイなんて、ももこさんが知ったらどう思うかしら〜?」
「や、そん、な…うあぁッ!……や、やら……ひぐッ」
それでも、そんな刺激でも俺は何度も絶頂に達してしまう。しかし根元を強く握られているため、込み上げた精を
吐き出す事が出来ない。
「きっと嫌われちゃいますわ〜」
心底楽しげな、うきうきとした声を上げながらみやこは休む事なく俺の物をいたぶり続ける。
「こんなヘンタイなかおるさんを愛してあげられるのは、私くらいのものですわ〜」
「な、何……言って……ふ、ンあぁぁ!!」
「私に任せてくれたらいいんです。何も考えなくていいんです。あなたは、私の事だけを想ってくれていたら、それでいいんです」
「そ、それ……どう言う……」
「良いからぁ、私だけを、見てくれれば、いいんですよっ。私だけ、私だけでいいんですっ」
「はがッ! はぎッ! わ、わか、わかった、から、やめッひぃぃッ!!」
みやこが、何を言っているのか解らない。
その声は変わらずに穏やかで、その柔和な表情も崩さずに、俺の物を引きちぎらんばかりに締め付け、敏感な先端の
粘膜部分に強烈な刺激を与え続ける。指で作った輪はもはや握りこぶしにしか見えないくらい小さく、それでも強引に
亀頭を押し潰しながらその小さな穴に捻じ込み、摩擦を繰り返した。
そうして強制的に射精をさせられても、精液は根元でせき止められる。もはやそれは根元で破裂してしまっても
おかしくないくらいに大量に蓄えられていた。
「これからももこさんとお話しするのは私の許可を得てからにして下さいね」
みやこが真っ直ぐに俺を見詰める。
「それでも、ももこさんの目を見てお話しするのは絶対禁止ですからね」
しかしその瞳には、何も映ってはいなかった。
「解りましたか?」
目の前にいる少女は本当にみやこなのだろうか。俺の知っている、あの可憐で優しい女の子なのだろうか。
「わ、か、り、ま、し、た、か!?」
「ひぎゃッ!? は、はひ!! わ、わかりまひたぁ!!」
初めて聞くような強い口調で何事か喚きながら、みやこは思い切り俺の亀頭を握り込みぐりぐりと捻った。
みやこが、何を言っているのか解らない。全然、解らない。
だけど、今は一秒でも早くこの責め苦から開放されたかった。ただ、それだけだった。
「宜しい。それじゃ、そろそろスッキリさせてあげますわ」
みやこは俺の答えに満足したように満面の笑みを浮かべると、勢い俺の物の根元を抑えていた手を緩め、
中に溜まった精液を搾り出すように一気に亀頭までしごき上げた。
「ヒッ…………!!」
更に反対の手はこれでトドメ、とばかりに爪の先で亀頭を強く抓み、思い切り捻り回す。
「ギぁ、か、はぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛!!」
根元から我先にと込み上げてくる大量の精液が、最後の絶頂により湧き上がってきた
新しい精液に押し出され、まるで噴水のように一気に噴出した。
身体中の神経がその先端部分一点に集中し、他の回路は全て遮断されたような感覚の中、
ただ射精刺激だけが延々と、断続的に脳に伝わる。
俺の物がびくん、びくんと脈動するたびに、残った精がビュクビュクと勢いよく飛び散る。
尿道を精液が通り雛先で弾け飛ぶ、その快感だけでまた絶頂を迎えてしまいそうだった。
壮絶な絶頂感と重い疲労感に満たされながら、俺の意識は真っ暗な闇へと落ち込んでいく。
視界の全てが黒く染まる中、ただみやこの微笑みだけが闇の中に浮かび続ける。
「私の可愛いかおるさん。今日の約束、絶対に忘れないで下さいね……」
意識が完全に消失する刹那、本当に愉快げな笑い声が頭の中に響いた気がした。
END