ガールズ合体! 飛べ、ダイナモ!  
 
 
 ガールズ陣営の秘密兵器、巨大ロボ・ダイナモが勢いよく研究所を飛び出した。  
 ブロッサム、バブルス、バターカップそれぞれが搭乗する三機のロボットたちは  
無機質な表情をたたえながら陽光を反射してまぶしく輝く。プロペラのような  
赤いリボンが空にひるがえり、あるいは戦闘機のような横広の黒髪が風を裂き、  
あるいはジェット機のような黄色い結わえ髪が天を衝いた。  
「すっげえ! いっぺんこういうのに乗ってみたかったんだよなっ」  
「ひょっとしたら、合体なんかもできちゃったりして!」  
「ねえ、ねえ。このボタンがそうじゃないですか?」  
 コックピット内の少女たちは一様に興奮したようすで、操縦桿の中央にある  
Pマークのついたボタンを見た。  
「ようし。スイッチ・オン!」  
 リーダーブロッサムの号令で、三人が同時にそのボタンを押す。  
 はたして予想どおり、それを合図にダイナモは合体体勢に入るのだった。  
 ブロッサム機がそのまま頭部。バターカップ機が力強く腕を伸ばし、胴体部に。  
バブルス機は上下反転し、髪部分から脚を伸ばして下半身となった。  
 最後にトレードマークの大きな後ろ髪が鋭角的に現れ、ダイナモは見事、巨大な  
ブロッサムと化した。合体は大成功である!  
「超カッコイイ! よおし、カレを倒しに行く、わ……よ……」  
「お、おうっ……」  
「はぁ〜い……」  
 颯爽と次回へ続きたかったところなのだが……どうも三人のようすがおかしい。  
 それもそのはず、ロボと同じくしてコックピットも合体し、狭い室内に三人、  
洗濯機の中の洗濯物みたいに絡み合ってしまっていたのだ。  
「君たち、シートベルトを忘れたなっ」  
 通信から博士の声が聞こえる。  
 たしかにロボをひとめ見て、いてもたってもいられず急発進してしまった。  
合体時の衝撃やら何やらでこんな状態になったわけなのだが……、  
「でも、これ、そういう問題じゃないわよっ」  
 そうなのだ。問題はこの狭さである。普通のロボットものだと、合体後には  
コックピットも広くなって三人分の席が並んでいたりするものだ。  
「それなのに元より狭くなってるじゃないのよ、イスもないしっ」  
 そのへんに造詣の深いブロッサムが口をとがらせた。  
「こら、あんまり暴れるな」  
 と、お尻のあたりで声がする。バターカップだ。そっちを向こうとしたら  
彼女の鼻先が内ももに触れて、ブロッサムは思わず緊張した。  
「ちょっとお、もうちょっと離れてよ」  
「無理だっての」  
「そうですぅ」  
 どこからかバブルスの声も。よく見たら目の前いっぱいの青は彼女の上着  
だった。どうやらバブルスのおなかあたりに自分の頭があるらしい。  
「――悪いが、それは設計どおりなんだ」  
 どっちが上で誰がどう向いているのか四苦八苦する三人に、博士が声をかけた。  
「これから君たちにも合体してもらう!」  
 
「あいたた、体がなんか変な方向に曲がってる〜」  
「動くなってのに」  
「きゅうくつですわ〜」  
「これから君たちにも合体してもらう!」  
 聞いてなかったようなのでもう一度博士が言った。  
「君たち自身の合体によってダイナモは完成しその大いなる力を解放するのだ!  
さあ合体だっ! 戦う愛の最エロス・レジェンドだっ」  
 例によって暴走しはじめる博士。バターカップはため息だ。  
「勘弁してくれよ……」  
「合体ってどうするんですか?」  
 その脇でバブルスがのんきな声をあげると、待ってましたとばかりに博士、  
「ようし、バターカップ! 手元にあるボタンを押すんだっ!」  
 力のこもった博士の叫びに、バターカップは思わずボタンを押してしまい、  
ヤバイと思った時にはもう手遅れだった。ベルトのバックルが怪しく光り、  
その光が徐々に前面へせり上がりながら彼女の下腹部へと落ちてゆく。  
「うっ……うああああああああ」  
 悲痛な声とともにやがて現れたのは、身の丈10センチほどの張り形。  
 どこから見ても男性器であるそれは、本物さながらの肉感をもって怒張し、  
スカートの裾をめくってピンクの亀頭をのぞかせている。生命力豊かに脈打つ  
血管が全身の血液をそこに集中させて、バターカップは少し気が遠くなった。  
いろんな意味で。  
「さあ! それで合体したまえっ」  
「なんで!? なんでおれなんだ!?」  
「君がボタンのそばにいたからだ!」  
 ああ単純明快。運命のいたずらを呪いながら、変わり果てた下半身を  
泣きそうな顔で眺めるバターカップ。そんな彼女を笑ってブロッサムが、  
「ちょうどいいんじゃないの? もともと男の子っぽかったわけだし」  
 と能天気な言葉をかける。男の子っぽいのと男の子ではわけが違うのだ。  
「おまえなあっ――」  
 バターカップが反論しようとしたら目の前にブロッサムのお尻があって、  
思わず言葉に詰まった。  
 特にふたりの位置関係に変化があったわけではない。が、ついさっき  
見ていた時とはまったく違う感覚があった。  
 いま鼻先をくすぐっている赤いスカート、その向こうにはレオタード。  
ブロッサムの汗を、汗以外の分泌液をたっぷり吸った薄い布。その布を  
さらにめくれば、めくれば……。  
「ちょ、ちょっと。どうしたの」  
 なにやら異様な雰囲気を感じとったブロッサムが体を動かそうとすると、  
ふいに機体が揺れて思わず尻もちをついてしまった。  
 バターカップの顔面をまたぐ形である。  
 濃厚な少女の匂いに包まれて、バターカップの頭はまっ白になった。  
 
 お尻の谷間に鼻をつっこまれて違和感があるのだろう、ブロッサムが  
体勢を変えようともぞもぞ動く。だがこれは逆効果で、ただスカートと  
バターカップの顔面とこすれ合わし、あまい香りをいっそう濃くするだけだ。  
 動いているうちにスカートがめくれて、めくれたままで尻もちになった。  
ほんのり湿った、ブロッサムの大事な部分をかろうじて覆っている薄い布と  
ゼロ距離になった。  
「ちょっ、離れてよバターカップ……」  
 ブロッサムがささやくも、彼女は息を荒げながら、それでいて深呼吸の  
ような息づかいをするだけで一向に離れようとしない。  
 ――股間で苦しいほどに勃起している肉棒が、感覚を狂わせているのか。  
 それともこの感覚こそが自分の本性なのか。  
 唇と舌の届く距離にあるブロッサムのその部分を、味わってみたい。  
 その衝動はどうにも抑えがたく……バターカップは小さく震える唇を、  
ゆっくりと匂いの源へ近づけて、キスをした。  
「ひゃっ!?」  
 突然おそった未知の感触にのけぞるブロッサム。そんな彼女の反応は  
お構いなしで唇をグイグイ無遠慮に押しつける。少ししょっぱくって、  
少しすっぱいようなブロッサムの味は吸えば吸うほど濃くなってゆく。  
「やっやめっ、やめなさあいっ!」  
 飼い主に盛る犬をたしなめるように、ブロッサムがバターカップの  
髪の毛をひん掴み股間からようやく離すと、彼女のよだれで口元と股間が  
べっとりと濡れて鈍く光っていた。  
 急激に鼓動が高鳴るのを感じながら、ブロッサムが見下ろす。  
「なにすんのよっ、いきなり!」  
「いや……、あの……」  
 視点の定まらないようすでぼんやりしながら口ごもるバターカップ。  
「わりい……。すげえ、可愛かったから……」  
 やがてぽつりとそう言って、目を伏せた。  
「かかっ、可愛いですってぇ〜」  
 言われたブロッサムは動揺した。バターカップが言うはずのない台詞と  
自分が言われるはずのない台詞を同時に聞いたんだからしょうがない。  
 これはあの、バターカップの股間のあいつのせいに違いない。  
 あいつのせいで、今のバターカップは精神まで男化しているのだ。  
「なあ、もっと……いいだろ? なあ、ブロッサム……」  
 あいつのせいなのはわかっているが、りりしいバターカップにこんなに  
迫られてまんざらでもない自分がいるのも確かだ。可愛いだなんて。  
 その気持ちに素直になるのもありでしょ。と、素直な彼女は思うのだった。  
 
 さてその間バブルスは、体勢の関係上、バターカップの股間から突き出た  
肉棒が張りつめ、みなぎり、脈動するようすを間近で見つめることを余儀なく  
されていた。その本物以上の存在感にただただ圧倒される……もちろん本物を  
見たことはないけれど。  
 タカちゃんにもこんなの付いてるのかなぁ、と考えるとちょっと怖くて、  
でもドキドキする。  
「ねえ、これ……さわってもいいですか?」  
 自分でも信じられないくらい積極的になっているのは、この子のもつ魔力  
だろうか。この子はバターカップを男化するのと同時に、自分を、そして  
おそらくブロッサムも、より「女」にしているのだ。  
 このピンクの先っぽからあふれ、こぼれ落ちる透明な液のにおいで。  
「いいですか? いいですよね……」  
 ブロッサムの股間に顔をうずめて夢中になっているバターカップ。彼女の  
返事を待たずに、バブルスはそっと右手を伸ばした。  
 仰向けの腰から反り返って立っているそれに軽く触れると、逃げるように  
ぴょこんとはじけて、液のしずくのヌルヌルだけが指先に残った。  
 バブルスは思わず笑って、今度は逃げられないように両手で包み込む形で、  
肉棒の根元から亀頭の手前まで……包皮の部分をすっぽりと掴んだ。  
「わぁ〜」  
 想像以上の熱さと、手に伝わる血管の力強さに感心するバブルス。  
 しかし、掴んだはいいがその先がわからない。  
「どうしましょう……」  
 ろくろを前にした陶器職人のように、難しい顔で手の中のものを見つめる。  
 とりあえずいじってみればいいのかな、と、手を上にやってピンクの先端を  
さわってみた瞬間、  
「っあっ!」  
 腰が鋭く反応してバターカップが声をあげた。バブルスはあわてて、  
「ごっごめんなさい、ごめんなさい!」  
「う、うん……そこは、手じゃちょっと痛いから……」  
「どうすればいいですか?」  
「く……」  
 弱々しくかすれた声で、恥ずかしそうにバターカップが言った。  
「くち……で」  
 
 ブロッサムにまたがられたバターカップは、スカートの中に充満する匂いに  
くらくらしながら夢中で舌を突きだしていた。  
「あっ、あ……」  
 ぬめった舌先が、熱をおびた吐息が彼女の敏感な部分に触れるたび、かすかな  
悦びの声があがって、頭をはさんでいる太ももがぎゅっと締まる。  
 もはや股間のレオタードは下着としての役目を果たしておらず、布ごしでは  
飽きたりないバターカップは、舌をその奥へとすべりこませ、ブロッサムの  
いかにも少女らしくほの赤い性器を直接、愛ではじめる。  
「う……、ふあっ……」  
 小さな肉谷を分け入るとまた小さな肉穴があり、幼い快感をむさぼろうと  
健気にうごめいてこちらの肉を待っている。舌先でツンとつついてやると  
ミルクみたいな甘い液を出し、懸命に拡がって迎え入れようとしてくれる。  
 もうすこし奥まで侵入させると上唇が尿道口を、鼻頭が陰核をそれぞれ  
愛撫する形になって、ブロッサムがその刺激に耐えられなくて思わず腰を  
浮かせる。バターカップのおでこに落ちたしずくは、うつむいた彼女の汗か、  
それともよだれか鼻水か。  
「はあっ……、なによこれぇ……。もう、きもちよすぎっ」  
 みっともなく乱れた顔をさらした照れ隠しだろうか、眼下のバターカップに  
当たるような口調でブロッサムが言った。  
「ブロッサム……」  
 もっともっと彼女を味わおうと、バターカップが頭を上げたのと……  
バブルスがバターカップの肉棒を口に含んだのがほぼ同時だった。  
「うあっ!」  
「ほれれ、いいれふか?」  
 ブロッサムのスカートに顔を覆われて、バターカップには何も見えない。  
 しかし、いや、だからこそ、バブルスの愛撫を全身で感じることができる。  
 亀頭をやさしく包む唇は、とろけるほどにやわらかく。  
 その中で遠慮がちにうごめく舌は、とろけるほどにあたたかく。  
「へんなあじれふ〜」  
 何をしゃべっているのかわからないが、彼女が何かをしゃべるたびに歯がかるく  
ぶつかって、それがまた心地よい刺激をもたらす。  
「う、うぅ、あ……あぁっ」  
 情けない声をあげながら、バターカップは目の前のブロッサムに再び吸いついた。  
 
 狭い室内は三人の少女たちのにおいでいっぱいになっていた。  
 互いの性器をすすり合う湿った音と、かすかなあえぎ声が、その空気をより  
いっそう濃いものにしていく。ブロッサムの秘部に必死で顔をこすりつけ、  
蜜でベトベトになりながら、下半身ではバブルスの口中粘膜とキスをする。  
 全身生殖器になったみたいな快楽の浮遊感のなかで、バターカップはいよいよ  
男としての絶頂を迎えようとしていた。射精である。  
「うあぁ、いっ、いっ……」  
 こみあげるものを感じて、とっさに腰を引いてバブルスの口からそれを離した。  
 次の瞬間。放精の快感をかみしめるような、声にならない声をあげて、ついに  
バターカップの肉棒からまっ白な精液が勢いよく、そして大量に放たれた。  
「きゃっ」  
 短い悲鳴をあげるバブルス。顔や髪に精液を浴びてしまったのだ。  
「汚れちゃいました……」  
 しかしどことなく、その顔はうれしそうだ。  
「……なに? 終わっちゃったの?」  
 ぐったりと脱力しているバターカップを見下ろして、ブロッサムがつぶやいた。  
「まったく、だらしないわねぇ」  
「でも……」  
 バブルスがブロッサムのスカートをめくり、ほぼ失神状態のバターカップを見た。  
「幸せそうな顔してます」  
 そう言って、ふたりして笑った。  
 
「――いやァ、良い合体だった」  
 研究所でモニタリングしていた博士はホクホク顔。  
「博士、ちょっとトイレに行ってきていいですか」  
「おやおや、ケンもいつのまにか大人になっていたんだね。行っておいで」  
 もじもじと去ってゆくケン。ピーチが博士を見上げる。  
「で、ガールズが合体してどうなるんだワン」  
「それは次回のお楽しみ」  
「もしかして、何の意味もなかったんじゃ……」  
「そんなことよりピーチ、私たちも合体しようじゃないか」  
「は?」  
「こんなこともあろうかと、君には合体機能がついているんだよ」  
「……!」  
 自分が文字通りのオナペットであったことに愕然とするピーチ。  
 迫る博士の魔手。ピーチの運命やいかに……しかし続かない。  
 
(おわり)  
 

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