「なあみやこ、本当にこんなのが気持ちいいのかよ……」
涎で口の周りをベトベトにしたかおるさんがわたしを見上げながら聞いてきました。
「男って不思議だな……父ちゃんも母ちゃんにしてもらってんのかな」
まあ、なんてことでしょう。
かおるさんはとんでもない勘違いをしています。
再びわたしの脚の間に頭を埋めようとするかおるさんの顔を両手で持ち上げます。
そのまま顔を近づけられる限り近づけて、わたしは囁きました。
「かおるさん、かおるさんにしてもらってるからわたしは気持ちがいいんです
他の人では絶対にこんなことにはならないんですよ」
……どうしたことでしょう、かおるさんは耳まで真っ赤にしています。
「続けるよ」
と一言呟くと、わたしになぜか生えてしまった男の人のものにまた舌を這わせ始めました。
きのこの笠のような部分にぐるりと可愛い舌をまわし。
ちろっと出した舌先で棒の根元から上まで舐め上げて。
あまりの心地よさに思わず閉じそうになるわたしの両足を左手でこじ開けながら
右手は棒の下の袋状のものを優しく撫で回します。
腰を中心に痺れるような快感を覚え、わたしはただかおるさんの髪の毛を両手で
撫で回しながら
「かおるさんっ……かおるさんっ……」
と呟くことしか出来なくなっていました。
自分の顎に回ってきた液体が涙なのか涎なのか自分でも区別がつきません。
永遠にも思えたそんな時間ももう終わりそうです。
そんなことは初めてなのに何故だか判るのです。
「かおるさん、何かでちゃいそうですから……」
離れてくださいと言いかかったとたん、かおるさんは何を思ったのか
わたしのものを先の方から全部口の中に収めて、自分の頭を前後に振り始めてしまいました。
「や、そ、そ、それは……!」
頭の中が真っ白になり始め、背中の下のほうに激しい電気が走ります。
なんとか意識を持たせて、腰を引こうとしましたが
かおるさんが追いかけてきて、さらにわたしを奥の方まで飲み込んでしまいました。
「! ! !」
激しい運動の後の心臓のような感触と共に、何かがわたしの先から放たれるのを感じながら
頭の中が真っ白になってゆきます。
意識が途切れる直前、ごくっごくっとかおるさんが何かを飲み干す音が聞こえました。
(続かない)