(はぁ、美墨さんって、ホント格好いいなぁ)
柏田真由はその日、いつもと同じように一人下校していた。憧れのなぎさのことを想いな
がら。
(彼氏とか、いないよね……でも、男子はほっとかないよ。いつかきっと……)
なぎさを独り占めしたい思いが胸中を巡る。その時、一人の男が前に立ち塞がった。
「貴様、たしか桜組の女子だったな」
「え、あなた、たしかこの前の教育実習生の」
真由が言えたのはそこまでだった。男が人差し指を真由の眉間に立てた。
「こいつを連れて来い」
洗脳電波が指を伝い真由の脳内に流れ込む。真由は目が空ろになりその意思を無くした。
「あそこの路地裏で待っている」
「はい……」
日も翳る頃、雪城邸。
「ほのか、お友達ですよ」
雪城さなえの声。ほのかは読みかけの本を棚に戻し、自室を出た。
「はい、おばあちゃま」
サンダルを履いて玄関を出て、門を開けるとそこには真由が立っていた。
「雪城さん、こんばんわ」
「こんばんわ。どうしたんですか、こんな時間に」
「ちょっと、美墨さんのことでお話したいんだ。迷惑かな?」
「え、ううん。いいわよ、じゃあどこか行きましょうか」
「うん、ありがとう」
二人は揃って歩き出した。近所をゆっくりと散策し、真由は人気の少ない路地裏を見つけ
るとそこへほのかを誘った。
「こっち」
「へ、こんなところ?」
言われるままほのかはついていく。周囲に人がいないことを確認すると、真由はほのかと
向き合ってじっと睨みつけた。
「…………」
「あ、あの、なんですか?」
「美墨さんに近づくの、やめてくれませんか」
「は?」
「社会見学の時とか美墨さんとイチャイチャしすぎなんです。美墨さんは私のものなの、
だからもっと離れて」
「えっと、おっしゃっていることがよくわからないのですが」
「しらばっくれるんですね。だったら私のやることはひとつ」
真由はいきなり顔を近づけるとほのかにくちづけた。口唇をついばみ、じゅるじゅると唾
をすすって吸いついた。
「んっ!」
いきなりのことにほのかは抵抗できずもがく。しかし真由はほのかの背中に手を回して抱
きしめると無理矢理舌を入れて絡ませてくる。互いの舌は口の中を泳ぎ、ぬちゃぬちゃと
淫猥な音を響かせた。
「んむぅ、ぷは、いやです、やめてください」
「やめない。お嫁にいけない体にしてあげる」
真由が手のひらをほのかの胸に当てて念じると、ほのかの服ははじけ飛んだ。後には下着
が残るのみとなった。
「え、え、えええ〜!?」
真由の心を縛めるカブキマンの魔力は制御を失っていた。逆に真由はその理性とひきかえ
に魔力を脳内で支配し、自ら操っていた。
「もう二度と美墨さんに見せられない体にしてあげる」
真由はそう言うとほのかのブラジャーを引き剥がし、その乳房を乱暴に揉みしだいた。力
任せの愛撫にほのかは痛みを訴えた。
「つ、痛い、やめて、柏田さん目を覚まして」
真由は構わずほのかの乳首に噛みつき、引きちぎれんばかりに引っ張る。ぎりぎりと歯を
左右に動かしたり、力いっぱい吸いついたりする。
「やめない。美墨さんは私のもの」
真由が一睨みでショーツを切り裂き細切れにする。さらに魔力でロープを生み出すと一瞬
でほのかを縛り上げた。
「ふ、あははは!この力、すごいよ!なんでもできちゃう!」
ほのかの胸を強調するかのように縄がその乳房を引き絞る。手足も縛られ、ほのかは全く
身動きがとれないままその場にへたり込んだ。
「つぅっ……こんな、一体」
ロープがぎりぎりと締まりほのかの肌に食い込む。皮膚をちぎらんばかりにのたうち、ほ
のかの股間にまで枷がかかる。真由が手に持った縄の端を引くと、ほのかの陰唇を刺激す
る。くいくいと左右に揺らすと中にめり込んでいき、ほのかのクリトリスに軽く擦れた。
「あ、ひゃうっ!」
ほのかの体に快感が走る。身動きできない体勢のまま大事なところを弄られる、そんな初
めての体験にほのかは不思議と心地よさを感じていた。
「え、こんなの、なんで、気持ちいいなんて……」
真由が縄を引いたり戻したりを繰り返す。その度にほのかの陰核は縄目に擦れ女性の本能
を呼び覚ました。陰部からは愛液がこぼれ、縄をそのいやらしい液体で濡らした。
「あっ、やあ、はぅ、いっ、あん」
「雪城さん、いいの?こんなことされてよがっちゃうんだ」
真由はにやにや笑いを浮かべながら縄を弄った。
「いや、ダメ、柏田さん、一体なんの、ふあ、権利があって、こんなことを、きゃあっ、
するんですか、あぅ」
「権利?関係ないよ、美墨さんに近づいたあなたが悪いの」
真由は縄の先端をへそに当てて緩やかに腹をなぞる。軽くこそばせただけだが、今のほの
かにはそれすら快楽へと誘う淫靡な戯れだった。
「あ、ふあああ、いいよお、なんでぇ?」
真由がほのかの首筋にキスをする。さらに柔らかく鎖骨、脇、腹、へそと流れるようにく
ちづけを繰り返す。下腹部に到着するとほのかは激しくいやいやをした。
「きゃあ、そんなところ、だめ、だめえ」
しかし真由は股間を縛める縄を横に引っ張りヴァギナにしゃぶりついた。ぢゅるぢゅると
唾液で音を立てて吸いつき、陰唇や尿道口近くを舐める。陰核に触れるか触れないかのと
ころを、じらすように舌先でつっつく。
「あ、そこ、そこ……」
「えぅ、どうしてほしいの?雪城さん」
ほのかは答えない。ただ真っ赤になってうつむいていた。
「そこってどこ?どうしてほしいの?」
真由が陰核の周辺を指先でなぞる。あと一歩で当たるというところを指でうろつく。ぷに
ぷにとその柔らかい肉襞を押した。
「あ、ああ、うんっ……」
ほのかの口から熱のこもった吐息が漏れる。悦楽の渦がほのかの頭を取り込んでいく。ク
レバスからはおねだりするかのように愛液がしたたりアスファルトに落ちた。
「あ、あええ」
「ほらほら言わないとどうしていいかわかんないよ」
さんざんじらされほのかの頭から理性が少しずつ掻き消えていった。口を開き、ぱくぱく
と空気を噛む。
「わ、わたしの……」
「わたしの?何?」
「わたしの、そこ、そこを」
ほのかはそこまで言って下唇を噛む。よぎる理性が口を閉ざさせた。
「そこじゃわからないな。はっきり言ってよ」
真由の指先がほのかの脇腹をなぞる。それだけでほのかは感じてしまいびくりと身を跳ね
た。ゆっくり、こそばせるように微妙に脇を刺激する。間断なくうねる前戯にほのかの理
性は欠片もなく消え失せた。
「そこってどこ?ねえねえ」
「あ、ああ……わたしの、わたしの、クリトリスを、つまんで、しゃぶって、無茶苦茶に
して欲しいのお、お願いぃ」
そこまで言わせて真由は勝利の笑みを浮かべた。
「うん。そこまで言うんだったらやってあげようかな」
真由はほのかの陰核をつまんでぐにぐにと捻りあげた。さらに舌先で先端をなぶったりつ
ついたりした。
「あっ、ひゃあ、いい、気持ちいいですぅ、もっと、もっとお、あん、あ、あふぅ」
「こんなのはどうかなあ」
真由はほのかの陰核に歯を立てて軽く噛み付いた。力を込める度ほのかはびくびくと全身
を震わせて喘いだ。
「きゃあっ!そんな、とこ、ダメ、いく、いっちゃうよおっ!」
ほのかのつま先がピンと伸びる。小刻みに痙攣してほのかは快楽の頂に上り詰めた。絶頂
感に耐え切れずほのかはその場でおしっこを漏らしてしまった。ちろちろと尿がこぼれて
黄金の水溜りを作る。真由はその光景を見て高らかに笑った。
「あっははは!こんなところでいかされてその上お漏らしまでしちゃったんだ!シャーッ
て感じ?ぷしゃあって?すっごくおもしろい。あはは!」
「遅いな」
二人を待っているカブキマンはなかなか真由が現れないことに痺れを切らし付近を捜し始
めた。そこでとあるビルとビルの狭間で真由とほのかの二人を見つけ出した。丁度縄を解
かれたほのかがおしっこまみれで放心しているところだった。
「な、なんだこの有様は。誰がそんなことをしろと言った。おい、石はどこだ」
カブキマンの姿を認め、真由は口の端をつり上げた。
「あ、丁度いいところに男がいた。ねえ雪城さん。あの男とつがってみてよ」
真由が人差し指をほのかの額に当てて念じる。ほのかに洗脳電波が流れ込んだ。
「はい……」
ほのかはふらりと立ち上がり、カブキマンににじり寄る。カブキは事態が掴めずうろたえ
るばかりだった。
「なんだ、一体どうしたというんだ」
「動かないで」
真由が一睨みするとカブキは金縛りにあった。まるで動けず、ただ突っ立つままだった。
(う、くっ、おかしい、この女、なんだ……?)
ほのかはカブキのズボンをずり下ろし、男根を握り締めると上下に扱き始めた。その柔ら
かな手のひらの感触に、徐々に肉棒が大きくなっていく。ほのかはその屹立した逸物に頬
ずりし、さも大事なもののように優しく撫で回した。
「男の方のがこんな大きくなるなんて、知らなかった……勉強になりましたわ」
ほのかの愛撫は続く。カブキの怒張を脇で挟み込み、腕を動かして擦る。溢れるカウパー
がほのかの脇に濡れてくちゅくちゅと淫猥な音色を奏でる。
(うっ、この小娘、なかなか……)
カブキはほのかの前戯に恍惚となる。逸物ははちきれんばかりに膨れ上がり、餌を求め首
を伸ばす鳥の雛のように伸び上がり硬直した。
「とっても大きくなりましたわ、うふふ」
ほのかは満足げにカブキのそれを見やるとカブキを横たわらせた。そして馬乗りになると
自ら尿くさい陰唇を拡げて膣の奥を見せびらかした。
「ハメハメしましょうね〜」
ほのかがカブキの男根をヴァギナに当てて腰を沈める。先端が入り、蜜壷の暖かさが包み
込む。さらに奥へと突き進み、ほのかの処女膜は破れ血が竿を伝い下りた。
「つぅっ、痛、い……」
ほのかの口から大きく息が漏れる。それでもほのかはカブキに体重をかけ、より肉棒を深
く下の口で咥え込もうとする。やがて二人の骨盤は密着し、カブキのモノがずっぷりと奥
底まで入り込んだ。
「はぁあ、はいっちゃったぁ……」
ほのかは下半身に力を込めてカブキを締め付ける。カブキは膣内の温もりに痺れ、興奮し
て腰を振ろうとするが金縛りがそれを妨げる。
(うう、これはたまらん)
「さ、やっちゃいなさい」
真由が命令を下す。それに合わせてほのかは腰を動かし、肉棒を出したり入れたりを繰り
返す。愛液と血と尿がその動きを助け、割合スムーズに前後運動が行われる。ほのかはカ
ブキの上で痛みに身をよじりつつ小ぶりな乳を揺らせる。太い眉はハの字に曲がり、苦痛
に時折小さな悲鳴がこぼれる。
「いた、あぅ、ああっ、うぅ」
ほのかは激痛の海の中、僅かに漂う快感の星屑を拾い集める。性器の圧迫に紛れ込んだ小
さな性感にすがりつき、痛みを忘れようとあがく。
(おお、こんなガキの中が気持ちいいとは、こんなっ)
カブキは射精感が高まるのを感じた。肉棒がじんじんする。精液が噴き出し、ほのかの中
を白く温かく染めていった。
(うおお、中で出してしまった……)
「あら、その顔はもういっちゃった?」
真由はほのかを押しのけてカブキの股間を見下ろした。そこは血と精液に汚れピンク色に
光っていた。
「ふふっ、私も楽しんじゃおっかな〜」
真由は靴と靴下を脱いでカブキのペニスを踏みつけ、足で扱いた。柔らかな肌触りにカブ
キのそれは再び固さを取り戻し始めた。
「足でやられて感じてるんだ。変態さ〜ん、ふふふ」
真由の足が前後に動く。足指で雁首を挟み込み、ぐりぐりとこねくる。さらに尿道に沿っ
て足裏を滑らせ、やんわりと踏んだり蹴ったりする。弄ばれるカブキのそれは固くなり、
カウパーを鈴口から涎のように垂らした。真由は地面に座ると両足でカブキの肉棒を挟ん
で擦った。足裏の温かさにカブキは息が荒くなり、男根はますます固さを増していった。
「これがピッカリーニのだと思うとすごく興奮する……ああ、ピッカリーニぃ」
真由の足の動きが早まる。しばらくそうしているとまたカブキの絶頂が近づいた。真由は
足で擦ったり、扱いたり、強く挟んで圧迫したりを繰り返す。
「ピッカリーニ、ピッカリーニが私の足で感じてるんだ、ああん、すごいすごいぃ」
(うっ、またいってしまう、こんなガキに、くおお)
カブキが射精した。びゅるびゅると飛び散り、真由の足に、膝に、股に、スカートに白濁
液がかかっていった。
「あはは、なっさけな〜い、びゅくびゅくだしちゃった」
真由がコロコロと笑う。カブキは歯をくいしばった。
(くそ、ガキが……こうなったら)
カブキの姿が忽然と消え失せた。テレポートで逃げたのだった。同時に効果範囲を越えた
ため真由から魔力がなくなり、真由は正気を取り戻した。
「あら、私、なに、あれれ、ええっ、雪城さんが裸で倒れてて、え、え、ええ〜!?」
自身の足に絡みつく精液とほのかの裸体に真由は驚いた。まるで記憶が失せていた。
「いや〜、お二人さん熱いね〜」
なぎさが手のひらで体を扇ぐ。ほのかが真由の腕を取ってべったりくっついていた。登校
中の三人は制服姿で学校へ向かっていた。
「柏田さん、ちゃ〜んと責任とってくださいね」
ほのかがにっこり微笑む。真由は困り顔だった。
「あの〜、なんのことか全然わからないんだけど……」
「あんなことしておいてそれはないでしょう?私、柏田さんの恋人としてず〜っとついて
いきますからね」
「二人にそんな趣味があるなんて全然知らなかったなぁ。お幸せにっ」
なぎさが茶化す。真由はなぎさに助けを求めてきた。
「美墨さ〜ん、何とかしてくださいよ、私なんにも知らないんですよ〜」
「柏田さん。と〜っても気持ちよかったですよ、うふっ」
ほのかが真由の体を抱きしめる。
「あ〜あ、あたしも彼氏ほし〜な〜。あ〜もう羨ましい羨ましい」
「雪城さん、あのね、私は美墨さんのことが……」
「またえっちなことしてくださいね、柏田さん」
学校が近づいてくる。暖かい風が吹いていた。
おわり