近頃、湖畔に無許可で設えられた掘っ建て小屋に、女子中学生が数名、入り浸って  
いるとの報告が当局に寄せられている。それは勿論、新生ナッツハウスとプリキュア  
一家の事で、小屋へ頻繁に現れる少女たちを付近の住人が訝しがり、通報したと思  
われる。その内容は一様に、コスプレ姿の少女が六人、スカートが翻るのもかまわず、  
大股開いてこれまた獣に扮した男を相手に、大立ち回りをするという物。これにより、  
地元警察は近々、この案件に対して強制捜査に踏み切るとの事である。合掌。  
 
さて、ナッツハウスの中では、プリキュア一家が掃除に没頭している・・・のだが、例に  
よってお調子者が約二名、床ふきモップを抱えながら、室内を爆走していた。最早、  
いうまでもないが、その二人とはのぞみとうららである。  
「負けないぞ」  
「私だって」  
モップがけの基本は丁寧さ。なのに、のぞみもうららも猛ダッシュで、モップをかけて  
いる。実は最近、うららはのぞみウイルスに汚染されつつあった。そのウイルスは自然  
界には存在せず、別名能天気ウイルスともいう。  
 
これに感染すると、計画的に物事を考える思考力が欠落し、食い気ばかりが先走る。  
根治は不可能で、何とかなる、どうにでもなるとひどく楽観的な性分になり、その結果、  
学力の低下、集中力の消失などが症状として表れる。近頃のうららを見れば分かる  
通り、女優としての自覚が欠け、奔放になっている事に疑いはない。それが、のぞみ  
ウイルスの怖さだ。  
「こら、のぞみ!うらら!」  
室内をドタバタと駆け回る二人に、りんが噛み付いた。若い割に苦労人である彼女は、  
こういうおふざけを許さない。  
 
「真面目にやりなさい!」  
最早、誰が主人公かサッパリ分からない。そういう感じで、りんはのぞみをどやしつけ  
た。  
「ふええ、りんちゃん・・・」  
親友であり保護者代わりのりんに叱られ、小さくなるのぞみ。怒られ慣れてはいるもの  
の、こう頭ごなしにやられてはかなわない。肩を竦めて、上目遣いに許しを乞う。  
 
「二人とも、こっちへ」  
怒気を含むりんの言葉に誘われ、二人は別室へ連れて行かれた。ナッツにココ、こ  
まちやかれんお嬢が不安そうに見守る中、くるみだけは当然でしょうと口を尖らせた。  
彼女にとってのぞみは恋敵。ココの前で恥をかけばよいと心の中で思っているのだ。  
 
りんを先頭に、三人はバックヤードへと進む。ここは埃っぽく、灯かりも薄暗い裸電  
球があるのみで、どこか心細い。そうしてバックヤードの奥へ進むとりんは振り返り、  
「二人とも、脱ぎな」  
と、呟いた。  
「えっ?」  
驚いたのは二人同時である。何故、脱がねばならぬのか、りんの心根がつかめない。  
「いいから脱ぐんだよ!」  
ドンッ、とりんの手が部屋の壁を叩いた。男子にも劣らぬ彼女の腕力を知るのぞみと  
うららは、ひっと身を縮める。  
 
「断るとぶつわよ」  
ぎらりと厳しい目つきのりんを見て、二人はもう震え上がってしまった。断れば殴られ  
る──その恐怖から、二人はすごすごと着ている物を脱ぎ始めた。のぞみはりんを  
チラチラと盗み見しつつ、上着に手をかける。ここで冗談だよと言って欲しい。まるで  
縋るような目であったが、りんは微動だにしない。そうして女児用の下着姿になった所  
で、一旦、手を止めると、  
「全部脱ぐんだよ」  
りんの非情な声が室内に響く。のぞみは観念し、涙ぐみながら下着にも手をかけてい  
った。  
 
一方、うららはサクサクと服を脱いでいく。上着が手から落ちると、華奢な体つきには  
不似合いな黒色の下着がお目見えした。  
「男を知ってる体だね」  
りんがそう言うと、  
「芸能界の荒波に揉まれてきましたから」  
と、うららは悲しげに呟いた。  
 
「脱いだらこっちへ来るんだよ」  
りんが手招くと、白い肌をさらした二人の少女は、すごすごと歩み寄る。染みひとつ  
ない美しい体は、薄暗い部屋の中でも眩く映った。  
「跪きな」  
そう言ってからりんは、ミニスカートの中に手をいれて、自分のショーツを脱ぎ始めた。  
こちらも気性が荒いとはいえ、十代の少女。肌は美しく、艶やかだった。  
 
蹴鞠の選手ゆえ筋肉はついているが、成人のように決して固くはなく、美醜を問うの  
はむしろ無粋。りんはその自慢の足を肩幅よりもちょっとだけ広げ、腕組をして二人  
を見下ろした。そして、  
「おなめ」  
威厳をもって、そう命じたのである。  
「えっ・・・りんちゃん」  
戸惑うのぞみは、親友の意図がよく汲み取れなかった。だが、察しの良いうららはすぐ  
さま前へ進み出て、  
「おなめします」  
と言って、スカートの中に頭を突っ込むや否や、何かを啜るような、下品な音をさせ始  
めた。  
 
「お、おおッ・・・」  
まだ無毛である恥丘にうららの唇が這わされ、りんはうめいた。まずは鼻先で探るよう  
にし、次に唇で優しく急所を苛み、最後は舌で舐め尽くす。うららの奉仕は極上のもの  
だった。りんは思わずスカートを腰元まで捲り上げ、更に足を広げて快楽を求め、うら  
らもそれに応じ、ずるずると淫らな音を立て、女陰を責める。  
 
「さあ、のぞみさんも」  
「あ、うん」  
選手交代という形で、今度はのぞみがりんの股間へ食いついた。うららほど巧者では  
ないが、親友が自分の穢れた場所へ口をつけている事実が、りんを燃え上がらせる。  
「のぞみ、のぞみ」  
「りんちゃん・・・」  
りんは興奮し、のぞみの頭を掴んで腰を振る。もう、絶頂は目の前だった。  
 
「うッ!」  
ぬるり、と尻の穴に感じる異物──いつの間にか背後に回ったうららが、りんの  
肛門に指を入れていた。  
「お楽しみはこれからですよ」  
「す、凄い・・・あううッ・・・」  
うららの指はすっかり肛内に埋没し、理性をそのまま抉るように動く。そして、のぞ  
みはりんの肉芽の皮を剥きはじめた。  
 
「ああ、いいッ・・・のぞみ、いいよ・・・」  
りんは羞恥の為か身を紅く染め、ひいひいと鳴く。親友の手で剥きつけられる己が  
急所が浅ましく充血し、刺激を求めている事が恥ずかしくてたまらない。そして、後  
ろの穴を穿る後輩の指とくれば、りんはもう天にも昇る気持ちであった。  
「りんちゃん、気持ちいい?」  
「・・・凄くいいよ。うッ、うッ」  
いつしか勝気なりんの目に涙が浮んでいた。思春期における少女の心には、常に  
懊悩がつきまとう。  
 
のぞみの性格は分かっているのに、それを理解してやれない自分がもどかしい。  
先ほどの掃除の事も、ちょっと注意すればいいだけなのに、つい怒ってしまった。  
そういう自分が嫌なのである。もっとも、りんにとってはプリキュアの中でのぞみの  
存在は別格であり、それ以前に親友である。そして、成長期にありがちな擬似恋愛、  
すなわち友情と愛情が、りんの中には混在しているのだ。  
 
実を言えばむきになって怒ったのも、のぞみとうららが楽しそうにしている事への  
嫉妬である。もしのぞみ一人でバカをやっても、りんは大して怒らないであろう。  
愛は時として憎しみと化す。それが今のりんの心境だった。  
「のぞみ」  
「なに、りんちゃん」  
「ごめん・・・私、意地悪してたかもしれない」  
この時、のぞみの舌はりんの陰裂を探っていた。塩気と何かが醗酵したような、  
いやらしい匂いが鼻をついて、のぞみ自身も昂ぶっている。  
 
「もういいよ、りんちゃん。私、気にしてないから」  
「ごめんね、のぞみ」  
「じゃあ、仲直りの印として」  
ふと、うららが何かを手にして、二人の前に立つ。よく見るとそれは、双頭のバイブ  
レーターだった。  
 
「これをおふた方のアソコに入れましょう。それで、仲直り」  
貼りのある男根まがいを目の前にして、りんとのぞみは互いを見詰め合う。  
「・・・のぞみ、どうする?」  
「私なら、オッケーイ」  
「そうこなくっちゃ。じゃあ、のぞみさんもりんさんもはいつくばって」  
うららに言われるがまま、りんとのぞみは互いに尻を向ける形で、床にはいつくばっ  
た。二つの桃尻の間にうららが収まり、双頭のバイブレーターをそれぞれの女陰へ  
捻じ込んでいく。  
 
「うッ!の、のぞみ・・・」  
「ああ、りんちゃんと繋がっちゃった・・・」  
「良かったですね、ふふ・・・」  
りんとのぞみはそうして共に尻を振り、飽きるまで欲望を貪りあった・・・と、その時で  
ある。ナッツハウスの表が不意に騒がしくなったのは。  
「ガサ入れだ!」  
扉の向こうでココの声。次いで、ナッツが、  
「俺は何もしていない」  
と、叫ぶ。どうも、警察か何かが踏み込んできたらしい。  
 
「奥にも部屋があるぞ!一人も逃がすな!」  
りんとのぞみはバイブレーターで繋がったまま、冷や汗をかいている。うららは  
早くも出窓から脱出し、湖の方へ逃げていた。  
「どうしよう、りんちゃん」  
「どうしようもないよ!」  
ドンドンと扉が叩かれている。逃げようにもこの格好では、どうしようもなかった。  
 
 
翌日の朝刊に、いかがわしい小物屋が逮捕されるという記事が載った。何でも女子  
中学生を店に呼び込み、店主がわいせつ行為に及んだというのである。しかも店は  
無許可で建てられており、警察は更に厳しい追求をすると書いてあった。尚、現職の  
中学校教師も店主と共謀しているとの事で、事件は新たな展開をみせるであろうと  
いう所で締めくくられている。  
 
「えらい事になったなあ」  
りんは新聞を読みながら、のぞみに向かってため息をついた。  
「ココもナッツもえらく絞られてるって。二、三週間は出られないだろうって」  
「まあ、当然よね」  
そう言ったのはかれんお嬢である。  
「私の伝を使っても、豚箱行きは免れないわ。まあ、なんとかしてあげるけど」  
「ナッツさん、おしりが壊れないかしら」  
こまちもちょっと心配顔である。  
 
「有能な弁護士をつけて罪状をひっくり返してやるわ。あなたの将来のお婿さんです  
もの。悪いようにはしないわ」  
「えっ、そんな・・・」  
こまちは頬を染め、かれんの友誼に謝した。りんはそういう二人の遣り取りが、どこか  
羨ましい。自分とのぞみもそういう関係でありたいと思うのである。  
「ココ様・・・」  
プリキュア一家の中でただ一人、くるみだけは沈んだ顔であった。ココが連行され、厳し  
い尋問を受けていると思うと胸が締め付けられるようである。  
 
「ま、世はなべて何事も無しって所ですかね」  
昨日、脱兎の如く逃げ去ったうららが、そう言って天を仰ぐ。見れば空は五月晴れ。  
今年こそプリキュア一家の面々が薄着になる事を期待し、今回はこれまで。  
 
おしまい  
 

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