『喧嘩するほど…?』  
 
 
「まったくのぞみったら…、様になってないわね」  
「だってそれなりの結果だもーん」  
「だからいつまでたってもダメなのよ」  
「ムー…!」  
 
おなじみの光景となりつつあるこの2人。些細なことでもめるのぞみとくるみの姿があった。  
「あら、のぞみさんとくるみさんは相変わらずねえ」  
「そうでしょ、この2人にとっては日常茶飯事みたいなものですから」  
こまちとりんはこのような会話をしている。  
「喧嘩しているように見えても仲がよさそうですね。なんでしたっけ、これ?」  
「『喧嘩するほど仲がいい』よ。まさにこの2人にとってはピッタリの言葉ね」  
やはりうららとかれんはこの会話を繰り広げていた。しかしこの2人には止まる気配もない。  
「そのうち収まるからそっとしてあげましょうよ。いつまでも続くわけじゃないし」  
ちょっとしたことでも収まりそうもない言い争い。もはや仲間たちは見守るのみである。  
時間も経つに連れ、4人はナッツハウスに長居したのか次々にこのような言葉を発した。  
「私たち、もう帰るからね。お先に」  
「そうよのぞみ。あとは自分たちでなんとかしなさい」  
「まあ、のぞみさんとくるみで何とかなるでしょう」  
「あとはココとナッツが見てくれるから帰れるわね」  
先のことを見据えることが容易とみたと判断。4人は足早にこの場を去っていった。  
 
4人とは逆に仕事を終えた小々田がナッツハウスに帰還。どうやら小々田はのぞみを探しているようだ。  
「ようナッツ。のぞみはどこだ?」  
「シャワーを浴びてくると言ってたな。浴室だと思う」  
それを聞いてよかったのか、小々田は胸をなでおろした。  
(聞いてよかった。もし闇雲に探していたら変な所でのぞみに悲鳴を浴びる所だったよ)  
その後小々田は妙な気配があったのか、周辺をグルグル見回した。  
「おや、ミルクの姿がないようだが…」  
夏はうろ覚えだったのか、ふとくるみの声を思い浮かべている。  
「やはりお風呂に行ってきますと言ったような……」  
軽薄な想像を思い浮かべそうになる小々田。  
(うーん、羨ましいような…)  
「ココ、妙なことを想像してるだろ」  
「そ…、そんなことないぞ。ナッツ」  
(顔が赤いな…やはり何か想像してる)  
お互いに見つめあう2人の妙な空間がここにあった。  
 
場所は変わって、脱衣場にのぞみとくるみの姿が。  
「なんでアンタまでここに来るのよ」  
「だって、このご時世経費も馬鹿にならないんだから。2人で入った方が得でしょ?」  
「そりゃまあ、そうだけど…」  
この時2人は下着姿になっている。  
「のぞみってば、いい体してるじゃない。胸もあまり小さくないし」  
「くるみもそうでしょ。負けてないもんね」  
「お世辞でもこのまま受け止めてあげるわ」  
このままブツブツとひとりごとを言い放つ2人。このまま脱ぎ終わって浴室へ行った。  
 
浴室には、湯船につかるくるみとシャワーを浴びるのぞみの姿があった。  
「フー、気持ちいい。汗ばんだ日にはこれが最高だね」  
のぞみは機嫌よくシャワーを浴びているようだ。  
「まったく、のぞみは年がら年中そんなことを言ってそうね」  
羨ましいのか、けなしているのか。くるみは湯船で汗を流している。  
シャワーを浴び終えたのぞみは、シャワーの蛇口を閉めていた。  
「くるみ、シャワー空いたよ」  
「私もここから出るわ。のぞみと体の洗いっこしようか」  
「それもいいね」  
さっき口でもめたのはどこへやら。どうやらツーカーの仲のようだ。  
「先に私がのぞみの体を洗ってあげる」  
「いいよ」  
早速くるみはのぞみの背中をボディソープをつけたタオルで洗っている。  
「どう?気持ちいいかしら?」  
「うん。上手だね」  
これがいい言葉になったのか、背中から腹部に手を伸ばした。  
「やっぱりくるみ、上手いや」  
今度は腹部から乳房に手を伸ばす。  
「な…、なんか……、気持ちよすぎ…るよ……」  
そのときスイッチが入ったのか、乳房を洗われた途端のぞみは悶絶に入った。  
「じゃあ、もっと洗ってあげるわね」  
くるみは更に乳房を洗う。  
「は、激しい……、もっと……、優しく……して………」  
すでにのぞみの乳首は屹立。体に火が灯るような快感を得ていたのだ。  
 
のぞみの全ての体を洗い終えたくるみ。ここでシャワーを流せば終わりというところだが…。  
「このまま洗い流すのも勿体無いわね。なんか惜しい感じがする」  
くるみは泡だらけののぞみの体を凝視していた。  
「泡の中から乳首が立ってるのがわかるわね」  
(なんか恥ずかしいなあ……)  
羞恥ののぞみは顔を赤らめている。  
「そういえば、どこか濡れた感触があったような…」  
くるみはのぞみの裂け目に手を触れた。  
「……やっぱグショグショね」  
「もう……早く流してよ………」  
「わかったわよ。流せばいいんでしょ?」  
言われるがまま、くるみはのぞみの体をシャワーで洗い流し始めた。  
「やっぱりのぞみの体は赤くなってるわね」  
「これじゃサッパリどころか、ホッテリだよ……」  
早速くるみは洗い流し終えたのぞみの体に愛撫し始めた。  
「まだ立ってるわね」  
くるみはのぞみの乳首を指で弾く。  
「ヒャハ…」  
のぞみは言葉にならない声を出した。ここにくるみは口を移す。  
「う……、ヒェ……、ヒャア……」  
舌の先で愛撫され、唾液が絡まっているのぞみの乳房。やがて口元から離れて唾液の糸が引いていく。  
「ハア…、ハア……」  
のぞみは悶絶し続けている。またもくるみはのぞみの裂け目に触れる。  
「何これ、グショグショしっ放しね」  
「……欲しい………」  
のぞみが何かを求めているような注文の言葉を発した。  
「何は欲しいのかしら?」  
「くるみの………、快感が…………」  
くるみは蔑んだような目で見ている。  
「そんなに欲しいのかしら?じゃあ遠慮なく………」  
くるみはのぞみの注文に応えるべく、更に愛撫していく。  
 
「のぞみのアソコ、ピンクに染まってるわ」  
「だから……視線じゃなくて……」  
もはや見られる快感に昂ぶっている。  
「まだ早いわよ。見られてからのほうが更に快感を得るんだから」  
「早く………欲しい………」  
時間だけは徐々に過ぎていく。  
「そろそろ丁度いい頃かしら」  
「お願い……くるみ………」  
くるみはのぞみの裂け目を開ける。既に裂け目から甘酸っぱい香りがくるみの鼻についていた。  
「ああ……き、気持ちいい………」  
舌の先でのぞみの陰核をなぞるように愛撫する。  
「ああ……ん………、んー……」  
舌の先は陰核から小陰唇へと移す。  
「グショグショしたのぞみのアソコ……美味しい………」  
「もう……止まらないよう……」  
どんどんとのぞみの裂け目から止まらない汁が足に伝わっていた。  
「もう……イッちゃう………イッちゃうもん………」  
のぞみは絶頂に達していった。  
 
「じゃあ、今度はのぞみが私を気持ちよくする番だからね」  
「うん、お互い様だもん」  
今度はのぞみがソープを付けたタオルでくるみの体を洗う。  
「のぞみの洗い方は荒削りね」  
「大きなお世話でしょ」  
そんなことを言いながら隅々までくるみの体を洗う。その時…。  
「ヒャハン!」  
今度はくるみが変な声を出す。  
「やっぱりくるみも感じちゃってるんだー。そうだよねー」  
「ば…、馬鹿言わないでよ。別に…」  
先ほどの声が隠し切れないのは事実である。  
「早速洗い流しちゃおーっと。…アレ?」  
今度は泡まみれのくるみの体を凝視するのぞみ。  
「やっぱ浮いてる」  
「何が??」  
そう、くるみの乳首も立っていたのだ。  
「やっぱ気持ちよかったんだね」  
「べ……別になんともないわよ!」  
口からではそのようなことを言っているが、体のほうが正直に現れているのも事実。  
「惜しいけど、洗っちゃうね」  
「もう、早くしてよ!」  
口荒げにくるみは叫ぶ。早速体を流そうとするのぞみは、ただ洗い流すのもつまらないのかある行動に出た。  
「ヒャハハー!!!」  
大声で叫ぶくるみ。のぞみは始めにくるみの股間から洗い流していたのだ。  
 
「い……いきなり何を……!」  
「だって、くるみのアソコもグショ濡れだったもーん!」  
全体に泡まみれの体に、股間から腿にかけて線状の跡が目立っていたのだ。  
「ふ…不覚………」  
隠し切れない証拠を晒していたことは間違いない。  
「シャワーで気持ちよくなれるんだから。このことは誰かさんに教わったんだもん」  
のぞみはシャワーに当たっているくるみの裂け目に指を入れた。  
「アアア………アーン………」  
今度はくるみにスイッチが入る。  
「どう?気持ちいい?」  
「……………ハーァ………………」  
くるみは小声で息を吐くだけである。やがてくるみの体も全て洗い流された。  
「シャワー………止めないで…………」  
まだくるみはシャワーでの愛撫に快感を得ているそうだ。時が経つに連れ、くるみも違う快感を求めるようになる。  
「そろそろ………欲しいな………」  
「何?ホシイナー??」  
のぞみはわざととぼけた問答をやってのける。  
「違うでしょ!私はのぞみのが欲しいのよ!!」  
「冗談冗談。じゃあ、やるね」  
シャワーは流れたまま、のぞみはくるみの裂け目に舌を入れた。  
「やっぱりくるみのも……おいしいね………」  
そう言いながらくるみの陰部を丁寧に愛撫していく。  
「のぞみ……、きも……気持ち………、いいよ………」  
くるみものぞみの与えた悦楽に入っていた。  
 
「最後は2人で気持ちよくなろうよ」  
「ここまで来たから、いいわね」  
やはり締めは『壺合わせ』をすることに。2人はお互いの裂け目を確認している。  
「まだ濡れてるんだー」  
「人のこと言えないでしょ」  
徐々に裂け目を近づけ、濡れた愛液が糸のように繋がっていく。  
「本当に……キスしてるみたいだね………」  
「………うん」  
2人の裂け目はディープキスするように深く重なった。  
「アッ…………」  
「クゥ…………」  
お互いに奇声を上げながら裂け目同士が鈍い音を立てていく。色々と体位を変え、2人の快楽が更に高まった。  
「どう?くるみ?気持ちいい?」  
「なんだかわからないけど……、気持ちいい……」  
スピードは徐々に増していく。さらに音も高く響いている。  
『クチュクチュ………、クチュクチュ………』  
2人の交わる音がなんて隠微的だろう。この音が浴室全体に響くのだ。  
「上の唇も………」  
「重なってる………」  
上下の唇が重なる2人。時間が経ち、上の唇は徐々に離れていく。  
「くるみのが……、こすれてる………」  
「す……凄い………のぞみ…………」  
裂け目も乳首も絡まるようにこすれている。  
「頭の中が……白くなっちゃいそう………」  
「なんだか火照って……わからない…………」  
もはや悦楽はピークに達しようとしている。  
「も、もうラメ……、イ……、イッちゃいそう………」  
「私もラメ………イク…………」  
 
絶頂に達した2人は、シャワーの雨に打たれたまま、折り重なるように倒れていた。  
 
 
数時間の空白から醒めたのぞみ。その目の前には…。  
「……大丈夫ミル?」  
「ミルクか……、体力消耗しちゃったんだね」  
先ほどの行為でくるみはミルクに戻っていた。  
「こんな気持ちのいいことは初めてミル」  
「うん、そうかも知れないね」  
のぞみはシャワーを止めて、ミルクを抱えながら浴室を出る。  
脱衣場で自分の体を拭くのぞみの姿があった。  
「今度はミルクがのぞみの体を拭いてあげるミル!」  
「こんな体じゃ、無理に決まってるもん」  
「そうとは限らないミル」  
どのような原理なのかは知らないが、一瞬にミルクはくるみに変身した。  
「ど、どうやって変わったの?」  
驚きを隠せずにいるのぞみ。しかもくるみも全裸である。  
「さっき休んだら、体力もフルに回復したわよ」  
「は、早!」  
やはり驚きの連続にあるのぞみ。  
「まだまだ物足りないわね。2回戦もやっちゃいたいわ」  
「私はもう家に帰るんだから〜、勘弁してよ〜〜〜」  
あまりの元気ぶりを見たのぞみの方は、もはや体力はなかった。  
「まあ、そう言わずに」  
「お母さんの説教、けって〜い……」  
やはり仲の良さは良好の2人であった。「喧嘩するほど仲がいい」とはやはり言ったものである。  
 
おしまい  
 

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