『お姉ちゃんとの秘め事』
『ボケ〜〜〜……』
こまちは外を見ながら小説を書いている。
(何も思い浮かばない……、どうしよう……)
本当に何も書くことが思い浮かばず、原稿用紙はほぼ白紙の状態である。
(このままじゃ浮かばないわ…。しばらくその場を離れようかしら…)
こまちは自分の部屋から離れ、階段を下って一階へ。その時…。
「………お姉ちゃん?」
「どうしたの、こまち」
一階の廊下で姉のまどかとバッタリ遭遇した。
「悩み事があった私に言いなよ。出来るだけ相談に乗るから」
「……うん」
こまちは言葉少なげにうなずいた。
「私…、散歩に行って来る」
「気を付けていってらっしゃい」
アイデアを出すためか、こまちは外に出たのだ。
一方、まどかは居間で寛ぎ、お茶をすすっている。
「そういえばこんなことがあったんだっけ……」
まどかはつい先日の出来事を回想していた。
「どうしよう……何を書けば………」
やはり書くことに悩むこまちの姿があった。
「こまち、あまり思いつめると体に毒だよ」
まどかは一声かけた。しかし、その時のこまちは相当思いつめていたらしく…
「お姉ちゃんには関係ない話でしょ」
相当気が立っていたせいか、ものすごい剣幕の様子だった。
「あ……、余計な一言だったかな?」
「もう!お姉ちゃん!!私に言葉をかけないで!!」
怒りは爆発し、泣きながら自分の部屋に閉じこもってしまったのだ。
(あっちゃー、火に油を注いじゃったかも?)
この日以来、まどかはこまちに出来るだけ気を遣うことが多くなったのである。
「……あの時のこまち、真剣な表情だったんだね………」
時間は徐々に過ぎ、こまちも散歩から帰ってきた。
「ただいまー…」
「お帰り、どうだった?」
「アイデアはあるんだけど、もう少しかも…………」
「いいねえ。少しの収穫でもいいのが書けそうかもね」
「ありがとう、ところでお姉ちゃん。この間のことで謝りたくて……」
この一言が琴線に触れたのか、こまちは薄ら涙を見せた。
夕食を済ませたこまちとまどか。居間では姉妹揃って寛いでいる。
「……この間のことで、怒ってごめんね」
こまちは不機嫌だった自分を責めたことを反省して謝っていた。
「ううん、別に。私も軽率だったかも知れなかったし」
まどかも自分の行動を省みていた。
「この時本当に思いつめたみたいなの。ついイライラしちゃって…」
「こまち、誰でもそのようなことがあるんだよ。私も逆にイラ立った経験があったんだから」
ここから昔の話でやや盛り上がっていく。
「そうだ、こまち。場所を変えようか」
「何処で?」
「ここでね!」
まどかは浴室の方向へ指を指している。
場所は変わって秋元家の浴室。こまちは自分の体を洗い、まどかは湯船に浸かっている。
「お姉ちゃんとお風呂なんて……久しぶり」
「何年振りだろうね。こまちが小さい頃だから……」
お互い最後に入ったのがいつだったかは覚えていない。それを考えると久々の感触に触れたのだろう。
「そうだ。こまちと私が小さかった頃にこんなことがあったんだっけ…」
まどか・こまち姉妹が幼少の頃、同じ浴室で起きた出来事である。
「おねえちゃん、こまちがおねえちゃんのからだをあらってあげる」
「ありがとう、こまち」
こまちが慣れない手つきでまどかの体を洗う。
「こまち、おじょうず。よくできました」
「ありがとう、おねえちゃん」
洗い終えたまどかの体を流そうとするこまち。しかし、手元がおぼつかなかった。
「こまち、おなじところをながしてばっかりだよ」
「うまくいかないのー」
シャワーの勢いがまだ小さいこまちには強すぎるようだ。
「どれどれ、おねえちゃんがやるからね」
こまちはまどかにシャワーを渡した。
「うわー、あわがどんどんながれてるー」
こまちには泡を流す光景が斬新だったのか、目を輝かせていた。
「もういっかいやってみる?」
「うん!」
再びシャワーはこまちに渡される。慣れない手つきだがまどかの体を流し続けた。
「こんどはうまいねえ、こまち」
「おねえちゃんにほめられちゃったー」
誉められたのか、更に調子を上げていく。
「フエ?」
何故かまどかの様子がおかしくなった。
「どうしたの?」
「な……なんでもない………」
どうやらシャワーのお湯がまどかの局部を直撃したようだ。夢中になっていたのか、こまちは思わず心配していた。
「おねえちゃん、ごめんね」
「いいよ、べつに」
まどかは生まれて初めての快感なのか、さほど気にした気配はなかった。
「こんどはおねえちゃんがこまちのからだをあらってあげる」
「ありがとう」
今度はまどかがこまちの体を洗う。しかしあまりの気持ちよさに…
「あー!」
思わずこまちは失禁してしまったのだ。
「あーあ、こまちったらー」
「おねえちゃん、ほんとうにごめんなさい」
「でもあらうまえでよかった。このつぎからはもらさないってやくそくだよ」
「うん!」
まどかはこまちの体を洗い流す。失禁した局部も丁寧に洗い流していた。
「おねえちゃーん、くすぐったーい」
「これはおもらししないようにするおまじないだよ」
「キャハハハハ……」
このような幼き姉妹の微笑ましい光景が浴室中に響いていた。
「やーだ、お姉ちゃんったら。こんなことまで覚えてたのー?」
「忘れようたって、私が覚えてるから仕方ないよ」
まどかとこまちはその当時の話で盛り上がった。
「さーて、背中を流してあげようかな?」
「あ…、ありがとう」
まどかはそう言いながら湯船から出た。早速まどかはこまちの背後に回る。
「こまちの背中…スベスベで綺麗だね」
「なんだか照れるなあ」
こまちはやや照れ笑いを浮かべ、少し照れくさそうな雰囲気が漂っている。
「うん、更に綺麗でスベスベだね」
「やだぁ、あまり褒めないで」
口ではこのようなことを言っているが、本心は照れくさくて上手く表現できていない様子である。
「流すよー」
「うん」
まどかはこまちの体をシャワーで洗い流した。泡は消えて、磨かれた肢体が現れる。
「…こまちの体がまばゆく見える…………」
「もうー、お姉ちゃんってばー」
まどかはこまちの体を見て、急に何かに取り付かれたようなオーラに包まれた。
「体全体がスベスベだよ…」
「な、何言ってるの!?」
まどかの手は、肩から腕に、腕から肩に戻って背中をなでるように触れていた。
「お、お姉ちゃん、何か変よ?」
「ついここも触りたくなっちゃった」
背中に触れていた手は、いつしか胸に移っていた。
「こまち……胸、大きくなったかな?」
「えぇ?これも興味示してるの?」
このような行動をとるまどかに対し、意外性のものであることからこまちは驚きを隠せずにいる。
「こまちの胸……、やわらかい………」
「ア…………」
まどかに胸を揉みしだかれたこまちは思わず甘い声を出す。
「乳首も固くなっちゃった」
「もう……ア……、ンー………」
口ではこの表現だが、こまちは既に快感のスイッチが入っていた。
いつしかこまちはまどかに押し倒されてしまうのである。
「お姉ちゃん……お願い…………」
「うん、いいよ。こまちのためだもの…」
まどかは早速お互いの唇を柔らかく重ねていく。
「ウン……フェ………」
重ねた唇から喘ぎ声が漏れる。まどかの口は乳房を経て、乳首に到達した。
「気持ちいい……、こんな快感……」
乳首を舌で転がし、強い吸引力で愛撫する。この快感を得たこまちの声が少し大きくなっていった。
「アアア………、ン………」
いつしかまどかの口からは、唾液の糸が乳首へと伸ばしていく。愛撫された乳首は赤く染まっていた。
「どう?気持ちよかった?」
「うん…」
こまちの顔も赤く染まっていたのだ。しかも照れた表情も浮かべながら。
まどかは更に耳や脇の下、背筋、わき腹と様々な場所を愛撫していく。
「来ちゃう…、来ちゃいそう……」
その言葉を言ったこまちの体は徐々に潤ってきたのだ。
「確かめてあげるからね」
まどかの手は、こまちの桃色の裂け目に触れてきた。
「……潤ってる」
「ンッ……ンー………」
こまちは言葉をも出せなかった。今はただ悶絶に陥るのみである。
「溢れてきちゃった」
まどかの指は裂け目を開き、巧みに動かして潤う膣内を動かしている。
「アッ、もう……、き……もち………イイ………」
こまちの裂け目から溢れんばかりの愛液が大量に分泌された。
「なんか…おもらししちゃったみたいな感じ……」
こまちは小さい声でつぶやく。
「そうだね、確かに小さな頃は厳しく躾られていたけど、これが気持ちいいことだと思うよね」
やや経験豊かのまどかはこまちにこのような言葉で諭した。諭されたこまちは無言で頷く。
「よし、もっと気持ちよくしてあげるよ」
愛撫するものは、指から口へ。舌は裂け目をなぞるように陰核を突く。
「アヒャァァァ………」
こまちは言葉にならない声を漏らす。
「お姉ちゃん……、もっと……、ン……」
こまちの秘所を深く愛撫するまどか。
「アア……、来て………」
エクスタシーはピークに達していく…。
「こまち、私みたいにイカせられるかな?」
「わからないわ……」
このことに慣れないこまちは、手探りで愛撫しようとしていた。
「焦らなくていいからね」
まどかのこの一言がこまちを楽にさせていた。こまちは早速まどかに耳を吹きかける。
「ちょっと来たけど…、まだかな」
次は首筋、肩、脇にかけて愛撫を送る。
「こまち、大分コツを掴んでるようだね」
徐々にまどかの息が切れていく。今度はふくよかな乳房を揉んだ。
「ここは?」
「ハァハァ……きてるよ!」
揉まれる毎にまどかの息がますます切れ、悶絶に突入。こまちの指は乳首をつまんだ。
「ラメェ、私はここが弱いの…」
早くも性感帯を把握したこまちは、乳首を口で弄る。
「こまち……いい、いいよ………」
まどかはスイッチを入れられて、さらに悶絶も加速。
「アゥ……もうイク………」
やがてこまちの口は乳首から離れた。既にまどかの乳首も赤くなっている。
「こまち、私のアソコに触れてごらん」
「………ぐっしょりしてるわ」
先ほどの悶絶でまどかの秘所も濡れていたのだ。
「ここも弄ってほしいな」
こまちは不慣れな手つきでまどかの秘所をなぞる。
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
「こまち、上手いよ……気持ちいい………」
こまちの指は、まどかの秘所に挿入する。
「こまち……、イイ、イイよ………」
まどかは更に興奮が昂ぶった。
「ここも気持ちいい……、イク……」
こまちは慣れなかった様子だったが、まどかを快楽に送り込んでいった。
「さてと、最後はこれで締めようかな」
まどかは樹脂の棒、つまり『大人のおもちゃ』と呼ばれるシロモノを使おうとしていた。
「これは何かしら?」
「コレで気持ちよくしてあげるから」
一瞬こまちの顔がこわばった。
「こまちは『ネコ』で私は『タチ』。私がこれを使うからね」
棒の形は、両端が丸く大きく膨れ上がったデザインである。
最初はまどかから棒を膣に入れる。この姿はまるで両性具有者を髣髴とさせる。
「こまち………、入れるよ……」
「来て……、お姉ちゃん」
意思の疎通が通じたかのように、まどかが付けた棒の先はこまちの裂け目に入れかかる。
「い……痛……」
こまちはやや痛かったのか、一瞬涙を流し始める。
「うん……、入ったよ……」
「イッ………」
まだ痛みの取れていない顔を浮かべるこまち。
(太くて大きいのが…私の中に………)
時間が経ち痛みも徐々に消えていった。
「動かすよ………」
「うん…」
まどかはゆっくりと腰を振り始めた。
(ああ、お姉ちゃんに犯されるなんて…)
近親の罪悪感も痛みもすっかり取れ、これが快楽に変わる瞬間になる。
「もっと動かしていいかな?」
「いいわよ…」
まどかはスピードを上げ、こまちの膣を突き込んで行く。
「こまち、いい?」
「もっと、もっと欲しい!!」
こまちの欲望に応える形でまどかもスピードを徐々に上げる。
「あああ、も、もう……」
「あともう少しだよ、頑張って!!」
こまちは絶頂まで一息だったが、まどかは既に近くまで達しようとしている。
そしてゴールの瞬間が見える位置に近づく。
「お姉ちゃん、もうラメ、もう、イッちゃう……」
「私もイクよ、こまち………」
絶頂に達した姉妹は横たわり、重なって倒れた。しかもこの瞬間に棒は浴室の隅に転がり込んでいた。
「こんなことって、初めてかも………」
「エヘヘ、ちょっとイタズラがすぎたかな?」
まどかは反省の表情を見せたものの、逆にこまちは戸惑いの表情を隠せなかった。
「あの………」
こまちが表情を変えずに尋ねる。
「何かな、こまち」
「私……、お姉ちゃんがいてよかった」
この一言から、こまちの表情に笑みが表れる。
「ありがとう。私こそこまちに感謝するよ」
「え…?」
一瞬、こまちは驚いた表情を見せた。しかしこの一言を聞いた瞬間…。
「こまちは元々文才があるからね。今までもこれからも大丈夫だと思うよ」
「本当にありがとう。お姉ちゃん」
こまちは感謝の言葉と共に、満開の笑みを浮かべていた。
「悩みがあったらいつでも相談に乗りなよ。私はこまちのお姉さんだからね」
まどかは誇らしげに姉の威厳を見せ付けていた。
「お姉ちゃん……、大好き………」
「私も大好きだよ………、こまち…………」
2人は抱き合って、口付けを交わしていた。これからも姉妹の絆が強くなるだろう。
なお、原稿用紙がどのように書き込まれたのかは、これを読んでいる人の想像に委ねておくことにしよう。
おしまい