『♪キーンコーンカーンコーン…』
サンクルミエール学園の放課後。殆どの生徒たちは下校していた。
ある少女たちも例に漏れず、着々と帰宅の途に付こうとしている。
「あら、りんさん。今帰り?」
りんに声をかけたのは、こまちである。
「はい。今日は部活がお休みで、のぞみはうららと用があるので私一人なんです」
「丁度よかったわ。私もたった今図書委員の仕事を終えたばかりなの」
「かれんさんは?」
「生徒会の仕事でちょっと遅くなるみたいよ」
ここで意気投合した2人は、途中まで一緒に帰ることになった。
帰り道でりんとこまちは、とある話題に触れた会話をしている。
「りんさん、お姉ちゃんから聞いた話だけど…」
「ああ、アレですね、こまちさんも知ってたんですか?」
「ええ。姉妹だからね」
話は数日前のこと。実家の花屋でりんは店番をやっていた。
『ブロロロロ……』
威勢のいいバイクのエンジン音が止まる。この音でりんは何かに気付いたのだ。
「あれ?もしかしたら……」
「よっ、りんちゃん」
声をかけた主は、こまちの姉・まどかである。
「あ、まどかさん、久しぶり」
「元気で店番してるね、偉い偉い」
まどかは熱心に働くりんに感心していた。
「あのティアラ、未来が喜んでたよ。りんちゃんのセンスはバッチリだね」
「そうですか?ありがとうございます。未来さんは元気ですか?」
「もちろん。ところで私が来たのはね…」
まどかの話によると、今度はまどかに似合うブローチを作って欲しいとのこと。
「う〜ん、出来るかな…?」
「大丈夫。りんちゃんなら出来るよ」
「んー?」
やや不安げになってしまうりん。しかし、まどかの一言が奮起を促したのだ。
「りんちゃんのセンスはなかなかのものだからね」
「は…?そうですか??」
「うん。上手くいくはずだよ」
「あ、ありがとうございます…」
このようなやりとりで、りんはまどかのブローチを作ることになったのである。
「…2〜3種のうち、1つに絞ってるんですけど、なかなか………」
「私もお姉ちゃんもりんさんのセンスを信じてるわ。焦らないでじっくりと、ね?」
「こまちさん、ありがとうございます。私、頑張りますから」
りんとこまちはこのような会話を繰り広げでいた。
りんの部屋では、夜遅くまでブローチのデザインを施している。
「言うは易し、行うは難しか…。昔の人はよく言ったものだわ」
2〜3種うち1つに絞っているものの、なかなか決定打が出ず苦戦している。
「どれがまどかさんに似合うのかな……」
厳選したデザインは、王冠、翼、太陽をそれぞれモチーフにした3種。この3つのうち、1つに絞ろうとしていた。
「迷っちゃうなー、まどかさんに会えればなー」
迷いの路頭に立たされているりん。その時、携帯にメール受信を知らせるメロディーが流れた。
「おや、こまちさんからのメール…」
早速メールの文章を確認する。
『りんさん、調子はどう?あまり無理はしないでねp(^_^)q
ところで今度の日曜日空いてる?私とお姉ちゃんが待ってるから、家に来てね』
りんの表情は一気に笑顔満開になる。
「丁度日曜日が空いてたから、これはいい機会かな」
早速りんはこまちに返信メールを送ることにした。
一方、自分の部屋で夜遅くまで読書をするこまち。携帯にメロディーが流れる。
「りんさんからかしら」
早速文章を確かめるこまち。
『ありがとうございます!(^▽^)今度の日曜日が楽しみです。
まどかさんに何を言われるのか不安ですが、こまちさん家に行きますよ!』
こまちは嬉しい表情を浮かべている。
「本当に今度の日曜日…、楽しみだわ……」
期待の多い日々はしばらく続いたのである。
時は流れて日曜日。りんは秋元家である『和菓子舗 小町』の入り口にいた。
「りんちゃーん!」
まどかはりんに対して真っ先に声をかける。
「あ、まどかさん」
「いらっしゃい、りんさん」
玄関で出迎える姉妹。表情も笑顔を見せている。
「今日はりんちゃんに会えてよかった。楽しみだね」
「まどかさん、こちらこそどうも」
まどかに出会えて嬉しい表情のりん。
「早速だけど、中に入りましょ。りんさん」
「はい!」
3人は早速こまちの部屋へ。ここでブローチのデザインを決めることとなる。
「まどかさん、この3種類のうちどれがいいですか?」
りんはまどかに3種類のデザイン画を見せる。
「みんなセンスがいいね。でも迷っちゃうな」
「どれもお姉ちゃんに似合いそうね」
りんのセンスに一目置く姉妹。しかし…。
「いやぁ…、照れるなぁ…」
りんは緊張がほぐれず、顔を赤らめていた。まだ心の準備が出来ていなかったのだろう。
「んー、これがいいかな…?」
まどかが選んだデザインは、翼をモチーフにしたものだった。
「これはお姉ちゃんにピッタリね」
「おや、いいこと言われちゃった」
そんなまどかは照れ笑いを見せている。
「バイクに乗るまどかさんをイメージして作ったんですけど…」
さらに照れているのはりんの方だった。
「さすがりんちゃんだね。気に入ったよ」
「あー、ありがとうございますー」
ここで緊張がほぐれたのか、りんは安堵の表情を見せている。
「なんだか小腹が空いてきちゃいました」
「丁度よかったわ。今から和菓子を用意するからね」
こまちは早速店の和菓子を用意する。テーブルには豆大福のほか、羊羹などを取り揃え用意された。
「やっぱりここの豆大福は美味しいですね」
「そうでしょ?この店の自慢だからね」
りんは緊張が解けたのか、元気良く和菓子を食べていく。
「あれ?ここにあった豆大福は…」
食べていた豆大福がない。誰かに食べられてしまったらしい。
「あ、ごめんね、りんちゃん」
まどかがりんに謝る。
「どうやらどさくさに紛れて食べちゃったみたい」
このことで一瞬りんの表情が固まった。
(ウソでしょ?まどかさんに食べられちゃったー!)
りんの顔は真っ赤に染まり、再び緊張した。
「あ、あの……」
りんはシドロモドロになり、思うようにモノを言えなくなる。
「まどかさん、こまちさん…、ちょっと…、お借りします……」
りんは緊急事態に陥ってしまったのか、トイレに駆け込んだ。
「相当きちゃってるねぇ」
「お姉ちゃん、なんでわかっちゃったの?」
こまちがこのような質問を問い掛ける。
「私もこのような経験があるのよ。『以心伝心』っていうのかな」
まどかはいわゆる生理現象であることを感じ取った様子。
(妙にお姉ちゃんは何かに結びつけるなぁ…)
こまちは訝しげな表情を浮かべた。時間が経つうちに、ようやくりんは部屋に戻っていく。
「ハァハァ…、一時はどうなるかと思った……」
りんは焦り気味に息を切らしている。
「何か妙なことを考えたんでしょ?」
「え…?そ、そんなこと……」
まどかはこのようにりんを見抜いた。
「隠したって無駄無駄。体は正直だからね」
(……まどかさんに見破られちゃった)
りんはズバリ当てられたことを隠せなかったのだ。
「とりあえず着てるものを緩めた方がいいよ」
りんはまどかに言われるままに、ショートパンツを緩めるなど体を楽にしていく。
「なんとかおさまりそう…」
りんの表情は気を休めた表情に変わった。しかしこの姿はかえって目立ってしまっている。
「なんかりんさんが浮いて見えるわ」
こまちはこのように指摘する。
「うーん、困ったなー」
困惑気味のまどか。ここでこまちがある提案を述べた。
「私にいい考えがあるわ。私もお姉ちゃんもりんさんみたいな姿になればいいのよ」
「りんちゃんの姿って…下着姿?」
「この状態だとそうねえ。うん」
3人とも下着姿になることを提案したこまち。これはりんにとって気休めになるかも知れない。
「まどかさん、こまちさん、助かります」
安心したのか、りんはこのような言葉を発した。ところが、この案が更にややこしくなってしまうとはこの時、そう思ってはみなかったのだ。
(こまちさん、何ですか、あの格好?!)
(だって、お姉ちゃんがあんな格好するとは思わなかったから…)
今のこまちとりんはブラジャーとショーツの下着姿になっている。
しかし、まどかだけは黒のレースのショーツだけ穿いていて、大きな乳房が丸出しでかえって目立ってしまっている。
「あれ?下着姿ってこまちが提案したはずじゃないの?」
「お姉ちゃんがノーブラだと思わなかったのよ」
このやりとりを見て、りんは驚きの境地にあったのだ。
(まどかさんの胸…、綺麗だ……)
りんは驚くついでに、まどかの乳房に釘付けになっている。
「おや?りんちゃん。私の胸に興味あるの?」
「はぁ………」
りんは生返事を言うだけである。
「はっきり言いなさいよ。本当は興味あるんでしょ?」
まどかはりんに対し挑発的な態度をとる。
「あの……触れるくらいなら………」
りんはこの言葉を小声でつぶやく。
「本当は触れるほかにも弄りたいんでしょ??」
さらに追い詰めるまどか。
「ほら、遠慮しなくていいんだから」
りんの目の前にまどかの大きな乳房が揺れる。
「これ……、いいんですか?」
「オッケー。りんちゃんの好きにしていいからね」
りんは言われるがままにまどかの乳房を口で弄る。
「りんちゃん……本当のことが言えたね」
まどかにスイッチが入り、心も熱く燃え上がった。
「まどかさんの胸……美味しい………」
りんは思わずこのような言葉を口にしたのだ。
(りんさん……お姉ちゃんのやりとりが上手………)
りんがまどかの乳首を弄るシーンを見たこまちは釘付けになっている。ところが…。
「あれ?こまち??」
「なんだかりんさんが弄るのを見て、私もつい…」
なんとこまちも反対側の乳房を弄っているではないか。
(りんちゃんとこまちにいじくられちゃうとは……)
これはまどかでも想定外だったのだろう。更にヒートアップしたのである。
やがて時間は過ぎ、2つの乳房は次々と口元から離れて、乳首から唾液の糸が伸びた。
「ハァハァ……、貴方たち、よくやるじゃん」
まどかは2人の行為をほめていた。
「ただなんとなく……、夢中になってわからなかったんです」
りんは控えめにこのような言葉を発した。
「よくやる方だったわね、りんさん」
こまちもりんを褒め称える一言を口にしていた。
「2人ともよかったよ」
まどかはこの愛撫に満足したようである。
「今度は、りんちゃんのが見たいな」
「え……?」
りんは自らブラジャーを脱ぎ、己の乳房を露にした。
(なんか恥ずかしいな……)
その時のりんは真っ赤な表情を浮かべている。
「りんちゃんの胸も綺麗だね」
「は、はぁ……」
りんは言葉少なげに言うのみ。まどかはりんの乳房に手を触れる。
「胸の大きさはあるし、乳首も綺麗なピンク色だね」
「そ……そんなに褒めなくていいですよ………」
りんが謙虚で控えめな一言を発している。
「それじゃ、りんちゃんのも味見してみようか」
まどかは早速りんの乳房を口で弄る。
「ア…、アファ……」
りんは愛撫されるごとに甘い声を漏らす。
「やっぱりりんちゃんもここが敏感かな?」
まどかがりんにこのような言葉をかける。
「弄られる度に……、気持ちいいです………」
自らここを性感帯にしていることをカミングアウトするような一言を発した。
「りんさん、気持ちいい?」
悦楽にいるりんにこまちが声をかける。
「は……、はい………」
りんはこのような言葉しか発しなくなってしまっているのだ。
「それじゃ、私もりんさんに…」
こまちもブラジャーをめくり、自らの乳房を露わにした。
「これも気持ちいいでしょ?りんさん」
「ア……、アウン………」
こまちは乳首同士に摩擦を与えて愛撫している。しかも…。
「き、気持ちいい……!!!」
仕掛けるほうのこまちもスイッチが入った。乳首も赤く染まり、固く屹立する。
一方のまどかは、りんの乳首から口を離した。
「りんちゃん、美味しかったよ。って、こまちもよくやるねぇ」
「だってお姉ちゃんに負けたくないから…」
姉妹だからか、妙なライバル心も芽生えているかも知れない。
どうやらこまちも、次の段階に突入の準備を始めたようだ。
「りんさん、今度は私の胸を…」
「………いいんですか?」
りんは妙な確認の合図を告げる。
「ええ、好きにしていいのよ」
早速りんはこまちの乳房を揉みしだいた。
「ハヒュ……ヒェヒ……」
揉まれるこまちは息を切らす。そして乳首を指で弄られ、喘ぎ声も漏らしている。
「今度は味見します…」
「どうぞ……」
このようなやりとりのあと、りんはこまちの乳首を口で弄った。
「あ……そこ………、りんさーん…………」
「こまちさんの乳首………、真っ赤……」
りんに弄られる毎にこまちの乳房も赤く膨張する。
「……ねぇ…………」
「どうしたんですか?こまちさん」
りんが不穏そうに尋ねる。
「ちょっと触って欲しい場所があるの」
こまちは無理矢理りんの手を秘所に誘った。
「あ…、熱くて濡れてる……」
「りんさんが私を感じさせちゃったのよ」
もう既にこまちの膣内は潤っていたのだ。
「このまま好きに弄っちゃって…」
「こまちさん……、すごい………」
りんは右も左もわからぬままこまちの膣を弄りまくる。
「あ、もっと……、もっと……、弄って………、欲しいの…………」
「こまちさん……、私も……、弄って………、ください………」
りんも触発されたのか、本人の膣も潤ってきた。
「りんさんのも……すごい、濡れてる………」
こまちの指先は、熱く愛液で潤うりんの膣内を弄りまくっていく。
「こまちさん、気持ち…、気持ちいい……」
互いの膣を弄りまくる姿を見て、まどかも何かに触発されそうになる。
(なんて熱く激しいやりとり……)
まどかも見続けているうちに、自分の膣も潤い始めていくのである。
「こまち!りんちゃん!」
「うわっ、なんですか?」
りんはいきなり叫ばれたのか、驚愕の表情を見せた。
「お姉ちゃん、何?」
やはりりんと同じ表情のこまち。
「見てほしいんだけど…」
まどかは自らショーツを下ろし、濡れた秘所を2人に見せる。
「まどかさんのアソコが…」
「グッショリよ、お姉ちゃん」
2人の目線はまどかの秘所に釘付けになる。
「だって、貴方たちが私を潤しちゃったんだから、ねえ」
「お姉ちゃん、私たちで気持ちよくなれれば…」
「そう、3人で弄りまくればいいですよ」
この発言で3人は弄りまくった。
こまちはまどかの裂け目を道具で弄り、りんはこまちと跨りお互いの裂け目をこするといういかにも凄い絵図である。
「こまち……、道具の使い方上手いね…」
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
このような姉妹のやりとりをしていると同時に…。
「こまちさん、気持ちいいですか?」
「りんさん、気持ちいい……」
やはりこちらのスピードも徐々に増していく。
「アヒャ、ヒャフ、ヒャハ………」
まどかは意味不明の言葉で喘ぐ。
「お姉ちゃん、イッちゃうの?」
「まだ、まだだよ……」
まどかはここはこらえようと必死になる。
「こまちさん、来ちゃう…」
一方、りんも悦楽のピークに近づく。
「まだ焦らないで、あともう少しよ」
こまちもそろそろ出来上がろうとしていた。
「こまち……もう……イッちゃいそう……」
ついにピークに達したのか、まどかも絶頂寸前である。
「お姉ちゃん、私も…イキそう……」
こまちもピーク寸前に到達。更に…。
「こまちさん、私も…、イッちゃ…、う……」
りんも絶頂に達したことで、3人同時に快楽の扉を開けたのである。
その事後は、3人折り重なるようにして倒れていて、まさに壮絶な絵図であった。
「ンー?」
始めにりんが空白から覚めた。
「なんかさっきまであんなことをやったり…」
りんは半分しか記憶にないようだ。
「りんさん、お目覚め?」
今度はこまちも目覚めていく。
「こまちさん、私たち何をやったんでしたっけ…」
この時のりんはうろ覚えでしかなかった。
「確か私たちのやったことって…」
やはりこまちもうろ覚えでしかない。
「2人とも、お目覚めかな?」
最後に目覚めたのはまどか。
「まどかさーん、私たちのやったことってー」
「何だったのかしらー、お姉ちゃーん」
うろ覚えの2人はまどかに声をかけた。
「そういえば……、アレだったような……」
やはりまどかも完全に覚えていない。これは突発的な出来事といえよう。
「あ、そうだそうだ!!もしかしたら…」
ようやくまどかが何かの記憶に辿り着いたようだ。
「コレコレ。コレだったのかも知れない」
どうやらまどかが記憶を手繰り寄せたようだ。しかし、まどかを見た2人は…
「ま、まどかさん、何ですか、コレは!!!」
「お、お姉ちゃんってば!!!」
驚くのも無理はない。まどかの記憶に辿り着いた所は、自前のペニスバンドである。
しかも大きさが大蛇かマグナム砲の如く、巨大なダミーペニスを付けていたのだ。
「お嬢ちゃんたち、お舐め」
まどかはSM嬢気取りのポーズを取る。
「は……、はい……」
早速こまちとりんはまどかのダミーペニスを愛撫する。
「ア…アウ……ン……」
擬似でも快感を得ているのか、まどかは自分の乳房を揉み悶絶していた。
「ハァ…、ハァ…」
まどかは激しく息を切らせていた。まるでバーチャルリアリティに引きずり込まれたように。
「……これでいくらか潤ったかな………」
まどかは準備OKの様子。りんが下に、こまちが上に重なるように横になった。
「……そろそろ行こうかな」
「来て…、お姉ちゃん」
「まどかさん、来てください…」
ペニスの先は、2人の裂け目を擦るように愛撫する。しかも巨大ゆえにまどかは軽く腰を振るだけである。
「ヒャウ……ウェ……」
重なる2人はただ喘ぎ声を出すのみ。しかもスピードは緩くても裂け目から愛液は徐々に分泌量を増していた。
「そろそろ次のレベルかな」
まどかはペニスを奥にずらし、先端は2人の乳房に到達。
乳房でペニスを愛撫する感覚だが、中腹で裂け目を摩擦されている当の2人は膣内に挿入された感覚を持った。
「なんだか…中が燃えるような…」
「このほとばしる感覚は……」
あまりにも巨大のため挿入に無理はあるが、彼女たちもバーチャルを感じ取っている。
「……そろそろイクよ…………!」
まどかは息を切らせている。
「お、お姉ちゃんもうラメ、イ…、イッちゃいそう……」
「まどかさん……、もうラメ……、イク……」
再び悦楽の地に到達した3人。ここでも重なるように横になっていた。
「ハハハ……一体何だったんでしょうか……」
りんがまず空白から目覚めた。
「本当になんだっかのかしら……」
次に目覚めたのはこまち。
「……ごめん、本当に覚えてないな」
最後に目覚めたのはまどかである。
「そういえば私たち、さっきまでのことは何も覚えてなかったような…」
3人とも『記憶にございません』状態。しかしりんは…。
「そうだ、私が考えたブローチの……」
おぼろげながらも、記憶が徐々に引き出された。
「あ、お姉ちゃんのブローチね」
今度はこまちが記憶を引き出した。
「そうだそうだ、りんちゃんが考えたブローチ!」
やはりまどかも思い出した。さっきまでのどさくさが嵐のように消えていっている。
「…やはりこれが似合いそうですね」
「やはりりんさんのセンス最高ね」
まどかのブローチは『翼』をモチーフにしたものに決定した。
「うん、我ながらも似合っていると思うよ」
まどかが選出したものだが、本人自身も満足しているようだ。
「りんちゃん、今日はありがとう。いいものに出会えたよ」
「お姉ちゃんも満足したし、本当にありがとう」
満面の笑みを浮かべる姉妹にりんはこのように応えた。
「また何かあったら、お願いしますね」
頼まれた立場のりんも笑顔を浮かべていた。
ちなみにりんによる後日談はこのように述べている。
「………あの姉妹すごすぎ。でもクセになっちゃいそうだから呼ばれたらまた行こうかな………?」
おしまい