「今年の夏は暑くなりそうね」  
「でも、あんまり香ばしいカップリングはごめんよ。特に、さなえ萌え  
だけは勘弁!」  
「理恵ママとなぎさの母子百合あたりで、手を打って欲しいわ」  
学内の女子部では、毎度の顔ぶれが四人ばっかしせめぎ合い、何  
やら賑わい候え。言うまでもなく、それはなぎさを含む、お馴染みの  
女性徒たち。そこへ、  
「なぎさとのツープラトンはいいとして、問題はショタ組・・・」  
と、ほのかがさりげに合流。すると、  
「あっ、ほのか。聞いて、聞いて!」  
親友の姿を見るなり、なぎさは微笑んだ。更に、何か楽しいことでも  
あったらしく、四人の中心にいる大人しい少女を指差して、  
「サセ子が、キリヤ君に告白するって!アハ!アハ!」  
・・・と、自分の事でも無いというのに、興奮を隠せないでいた。  
「そんな・・・告白だなんて・・・手紙渡すだけよ」  
大人しい少女は頬を染め、ほのかへはにかんでみる。ささやかな恋心  
を抱いているのが一目で分かる、可愛い笑顔だった。  
 
「思いは、きっと通じるわ」  
ほのかが言うと、なぎさもそれに続き、  
「駄目だったら、あたしがまさぐって・・・じゃなくて慰めて・・」  
と、言わなくてもいい事を口に出しかけ、友人たちからツッコミを食らう。  
ボーイッシュゆえの、お笑い役らしく。  
「とにかく、頑張って!サセ子!」  
「サセ子、ファイト!」  
大人しい少女に向かって、友人たちがエールを送った。麗しい少女たち  
が見せる、愛らしい友情の一コマである。が、しかし・・・  
「名前が・・・違う」  
サセ子、サセ子と連呼された少女。確か、セイコとかいう名前の少女は  
うつむき加減に答え、その場を気まずくさせたのであった。  
 
翌日、ほのかが血相を変えて、男子部の校舎へと駆けていく姿を、なぎさ  
は追っていた。  
「ほのか、どこへいくの?」  
「キリヤ君の所よ!」  
ほのかが珍しく気色ばんでいた。セイコが手渡した手紙を、キリヤが破り  
捨てたという話を聞き、激昂していたのだ。  
 
「キリヤ君!」  
ガシャン!と、教室の扉をぶち破り、ほのかがキリヤの元へ迫った。  
表情に、怒気が溢れている。  
「何です?」  
ほのかに正対するキリヤは、相変わらずの無表情。クールな雰囲気  
が、ショタいじめ好きのお姉さんたちから、格好の的になりそうだ。  
「どうして、手紙を破ったりしたの?」  
ほのかはキリヤに詰め寄った。友人の淡い恋心──それを踏みに  
じったこの少年を、許せないでいる。  
「ラブレターがヤブレター・・・って所でしょうか」  
腕を組みつつ、キリヤが駄洒落で返すと、ほのかは唖然とした。だが、  
なぎさは笑いのツボに嵌まったらしく、手を叩いて喜んでいる。  
(この女・・・)  
キリヤの目が冷たく光っていた。愛と憎しみが複雑に絡まり、心を閉ざ  
した闇の使いの姿になっている。余談だが、その間もなぎさは笑いっぱ  
なし。あのキリヤが、駄洒落を!とか言って、パンティが見えるほど足を  
ばたつかせ、教室内にいる男子生徒たちの視線を釘付けにしていた。  
が、それはさて置く。  
 
「放送回数を、プリズムストーンの個数で割ると、もう・・・出番は少ない  
かな・・・ふふふ」  
キリヤがそう言って笑うと、不意に教室内が歪み始める。戦闘開始の  
合図っぽいな、と。  
「はッ!これは・・・なぎさ!」  
闇が迫ってきている──ほのかはそれと悟り、親友の姿を求めた。が、  
しかし、なぎさは見当たらない。  
「どこ?なぎさ!」  
教室内に不穏な空気が流れていた。ほのかは、必死になぎさの姿を  
探す。すでに親友は、闇の者の手に落ちてしまったのか・・・と、不安げ  
な顔を隠そうともしていない。しかし・・・  
「ほのか〜・・・ここよ〜」  
なぎさは、居た。ほのかから少し離れた場所で、教室内にいる男子生徒  
たちからちやほやされ、いい気になっていたのである。  
「・・・な、なぎさ」  
と、さすがのほのかも呆れ顔。目が点になり、真面目キャラのフォームが  
崩れそうになっている。  
 
「ブレザー萌え!」  
「ボーイッシュ萌え!」  
男子部の生徒たちは、それぞれの趣味をあからさまにし、なぎさを  
持ち上げた。すると、自他共に認めるお調子者は、  
「でへへ・・・そんなにほめても・・何も出ないって」  
と、鼻の下を伸ばす。内心では、満更でもないなあ、なんて思いながら。  
 
「・・・・・なぎさ・・・あ、あなたって人は」  
その様子を見たほのかは呆れを通り越して、へこたれていた。彼女の  
背後にいるキリヤも、シリアスな展開に水を差され、身を持て余している。  
 
「なぎさ様!どうぞ、お立ち台へ!」  
「どうか、君臨を!」  
男子生徒たちが机をくっつけ、適当に台座を模した。すると、  
「そ、そう?悪いね、なんか」  
待ってましたとでもばかりに、なぎさが台に上がり、適当にポーズを取る。  
そして、男子生徒たちは一斉に床へ身を投げ、五体投地による偶像崇拝  
にも似た行動を取った。  
 
「あはん。そんなに崇められちゃあ・・・何かせざるを得ないじゃないの」  
なぎさはてれてれと頬を緩め、ブレザーに手をかけた。こういう所が、  
お調子者というのだ。そして、  
「♪女の穴〜・・・開かせてひとしきり〜・・・もっと、ヤリヤリ!」  
と、例によって歌を口ずさみながら、ブラウスに掲げられたリボンまで  
手をかけてしまう。  
「なぎさ、ちょっと!」  
ブラウスのボタンが弾け、なぎさの胸元を飾る、ジュニア用の可愛い  
ブラジャーがお目見えした時、ほのかは慌てて駆け寄った。あかんがな、  
親友!とでも言いたげに、焦りが表情にも表れている。が、その時、  
「新たな女神が光臨なされたぞ!者ども、ひれ伏せ!」  
と、今度はほのかを奉るべく、男子生徒全員が土下座。それを見たほのかも、  
「ええッ!あたしも?まあ・・・悪い気はしませんが・・・」  
と、お愛想を見せた。ふたなりプリキュアの両名とも、いい性格をしていると  
言うべきか。  
「ほのか、上がっておいでよ」  
「え、ええ・・・と・・・うん」  
なぎさに手を取られ、ほのかも台に上がった。そして、二人の麗しい少女が  
壇上にある姿へ、男子生徒全員が何かを求めるような視線を送る。  
 
「期待されてるよ、ほのか」  
「え、ええ・・・でも」  
「チラッ・・・と、ちょっとだけ見せてあげれば、いいのよ」  
「そんなあ・・・なぎさってば・・・あたしは・・」  
ほのかの返事も待たず、なぎさはイエーィ!と掛け声を上げ、腰を  
前後へグラインド。ただでさえ短いスカートはひらめき、理恵ママから  
色気づくのはまだ早い!と言われ、泣く泣く身に着けているジュニア用  
パンティが見られるにも構わず、足を蹴り上げ、いい調子。  
「なぎさ様!バンザーイ!」  
細くしなやかな足がちらつくと、男子生徒たちが色めきたった。スポーツ  
で鍛えられたなぎさの足は、しなやかながらも芯が通った絶品である。  
そして、太ももの奥には、まだ男子生徒たちの見知らぬ秘苑も存在して  
いるのだ。こうなれば、もう誰も歯止めが効かない。  
「あ、あたしも・・・脱ぎますか」  
親友と同じく、男子生徒たちから乞われるような視線を送られ、ほのかも  
ゆっくりと衣服を脱ぎ始める。奔放ななぎさと違い、おごそかに、そして、  
しとやかに着ているものを床へ落としていった。  
 
「す、すいません・・・僕の事・・・忘れてませんか・・・おーい!」  
窓際のキリヤが案ずるも、ふたなりプリキュアの両名はすでに  
忘我の域にあった。居並ぶ男子生徒たちから手拍子が上がり、  
なぎさもほのかもストリッパーの如く、踊り狂っている。  
「あは〜ん・・・ちょっとだけ・・・よ」  
伏し目がちのなぎさが、足の先にパンティをちょいと引っ掛け、  
目下の男子生徒の前でY字バランスを取り、大開脚を敢行!  
この辺に、スポーツウーマンとしての、並ならぬ才覚を感じる。  
が、それは同時に、彼女がふたなりである事も示してしまう。  
「あッ!チンポがある!」  
「いや、オマンコもあるぞ!ふたなりだ!」  
男子生徒全員が目を見張り、なぎさの異形を確認した。麗しい  
美少女の股間に、自分たちと同じ男根があると知った彼らは、  
何やら切ない敗北感を持つ。なぎさの男根は非常に大ぶりで、  
並みの成人男性など簡単に凌駕するほどの逸物だったからだ。  
「おい、こっちもチンポ付きだ!見てみろよ!」  
なぎさとは対照的に、しずしずと両足を開くほのかの股間にも、  
男根は生えている。それを、背後から覗き込んでいた男子生徒  
たちは気勢を上げ、いよいよ調子に乗っていった。  
 
台座の上でなぎさは仰向けに、ほのかは四つんばいになって、互いの  
尻を突き合わせていた。男根と女穴をそびえ持つふたりは、この姿勢を  
取ることによって、凹凸が合致する事になる。男と女の部分を同時に、  
そして淫らに楽しめるのだ。  
「お・・・おおうッ・・ほ、ほのか・・・」  
「ああ・・・なぎさ・・・ダメッ・・」  
仰向けになったなぎさの男根へ、まず、ほのかが跨った。ぐぐっと肉筒が  
女穴を広げ、身を二つに裂かれるような圧迫感が、体の芯を抜けていく。  
次いで、ほのかはなぎさの女穴へ、己の男根をねじ込んだ。これも、まだ  
堅肉な少女穴を割って、獰猛な野獣がか弱い獲物を襲うかのように、嵌め  
込まれていった。  
「くくッ・・・き、きついわ・・・ほのか」  
「ああ・・・あたしは・・裂けてしまいそうよ・・・なぎさ」  
互いが男根で女宮を犯し、女穴を犯される。それも、当代きっての逸物が  
うなりを上げ、狭い膣穴を遡っていくのだ。その衝撃に膣口が悲鳴を上げ、  
拒むような動きを見せたが、男根の雁首ががっちりと女肉を食いつかせ、  
もはや放精でしか、抜く手立てなどない。  
 
「文字通り、白黒ショーだ!すげえ!」  
ふたなりプリキュアたちが、互いの尻をゆっくりと動かし始めると、  
ちゅぷっと淫猥な生肉の音が響いた。男肉と女肉がせめぎ合う、  
あのいやらしい音である。  
「ああん!ほのかってば、そんなに力を入れちゃダメッ!」  
「な、なぎさこそ、おちんちんの先を、こんなにふくらませて・・・」  
犯し、犯される者たちにしか分からない慟哭。ついに、二人は衆人  
環視の元でひとつの肉塊となった。身を揺すれば、無意識にぎゅう  
ぎゅうと互いの男根を締め、喜びを分かち合う事となる。  
「こんないやらしい女たち、初めて見るぜ!」  
「もっと、ケツを振れ!おらあッ!」  
つがう少女たちの色香に当てられ、男子生徒たちが色めきたった。  
ほのかもなぎさも命じられるままに女体を震わせ、腰を振っては  
尻を悩ましく揺らしていく。  
「ああッ!おちんちんが、気持ちいいッ!」  
「あ、あそこが・・・こんなに・・・感じるなんて・・」  
なぎさが叫び、ほのかが泣いた。そんな淫らな愛を紡ぎ、快楽は  
天井知らずに昇華していく。しかも、その先はまだ果てない・・・  
 
 
「なぎさ、なぎさ・・・起きなくて、いいメポか?」  
「う〜ん・・・あと五分・・」  
机に突っ伏したなぎさを、地球外生命体の片割れが起こそうと  
している。そう、業界では使い古された手法といわれている夢オチ  
といわれる強引な幕引きによって・・・である。  
「ふえ・・・ゆ、夢・・・?」  
寝ぼけ眼でなぎさが起き上がった。そして、おもむろに時計を取る。  
「ギャー!あ、あたし、寝てたあ?ふえ〜・・・あり得ない!」  
と、やはりお約束事のようになぎさは叫ぶ。しかも、困った事に淫ら  
な夢を見たせいか、パンティの中に男液と女液がほとばしった感触  
が残っていた。夢精&濡れマンである。  
「まだ、二時メポ。一夜漬け頑張るメポ」  
地球外生命体が分かったような口をきくと、なぎさはベッドの方へ  
足を向け、  
「もう・・・いいや・・・明日、ほのかにぶっかけて・・・じゃなくて、ヤマ  
かけてもらおう・・・」  
そう言って、柔らかな布団の上へダイブ。明日に控えたテストを、  
諦めたような風情である。そして、独り言のように、こう呟くのだ。  
 
「むにゃむにゃ・・・横ハメじゃなくて、チョコパフェ食べたぁい・・・  
それと、夏のお祭りでひどい目に遭いませんように・・・」  
今、なぎさとほのかには、ドージン界と呼ばれる新たな魔界から  
の使徒が近づいている。普段は魔都、アキハバーラに巣食う魑魅  
魍魎たちが、ハールミフトウへと移動を開始した時、彼女たちには  
新たな戦いが課せられるのだ。が、それは本編とは何の関係もない  
ので、特に記す事はない。そして、ハイ、エンディング。  
 
(ウィズ・クラップハンズ!)  
AH〜・・・L・O・V・E・ラブ・ラブ・越中!  
 
(都合により、途中は割愛)  
 
だって やってらんないじゃん!(Oi!)  
ブリーフより 透けパンでしょう?  
越中ラブラブモードじゃん!(Oi!)  
 
そうして、次回予告が始まったのである・・・  
 
おしまい   次回からは夏服にチェンジです。割礼・・・じゃなくて  
活目して待ちましょう。  
 

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