『甦る悪夢』
「さ〜、今日も張り切っちゃうぞ〜、けって〜い!!」
今日ものぞみは元気良く大きな声で叫ぶ。しかし、その直後に…。
『バタッ…』
「のぞみ、どうしたの?」
「のぞみさん、しっかりしてください!」
「ねえ、のぞみさん?」
「のぞみ?何かあったの?のぞみ!」
「一体どうしちゃったのよ、のぞみ!」
突然のぞみが倒れこんだ。周りには心配するいつもの仲間たちの姿があった。
場所は変わって、ナッツハウスの一室に運び込まれたのぞみ。のぞみはベッドの上で横になっている。
「……私、どうしちゃったのかな………」
のぞみが小さな声でつぶやく。
「どうやら、ずっと休まずに張り切りすぎたんだろうね」
小々田はこのように推測した。
「リーダーとしての自覚も十分あるけど、適度の休養も必要だぞ」
夏もこのことを冷静に受け止めている。
「そうだそうだ、張り切りすぎだぞ、のぞみ」
珍しくシローもこのような言葉を発した。
「しばらくは安静にしていようか。僕たちがいたんじゃうるさいだろ?」
のぞみは無言で頷く。
「ゆっくり休んでね、のぞみ。私はアンタのことが心配だからね」
「……りんちゃん」
のぞみは囁くように声を出す。
「ゆっくり休んでください、私たちがのぞみさんの分まで頑張りますからね」
「……うらら」
「のぞみさん、無理はしないでね」
「……こまちさん」
「ここは安静にね、のぞみ。ゆっくり休みなさい」
「……かれんさん」
「アンタがいないと話にならないからゆっくり直してね、のぞみ」
「……くるみ」
のぞみは仲間たちの激励を受け、瞳から涙がこぼれた。
「みんな……、ありがとう……」
のぞみは安心したのか、強く号泣した。
「そろそろ僕たちは部屋を出ようか」
小々田が先頭に立ち、仲間揃って部屋を出て行った。
(…なんだか眠くなっちゃった)
のぞみはゆっくりと深い眠りにつく。その寝顔は安堵の表情だった。
「うん、一眠りしたら元気が出たぞ、よ〜し、けって〜い!!」
のぞみは完全に疲れを取り除き、元気溢れる行動を見せる。
舞台は戦場。今日ものぞみはキュアドリームに変身し、5人のリーダーとして引っ張っていく。
「……アレ?みんなどうしたの?」
のぞみは怪しげに仲間たちを見る。すると……。
「りんちゃん?うらら?」
なんと、りんとうららの顔に『絶望の仮面』がついているではないか。
「この仮面は滅びたはずなのに?こまちさんとかれんさんは…?」
今度はこまちとかれんを確認。やはり彼女たちにも仮面がついていたのだ。
「ど、どうしちゃったの?みんな??」
仲間たちのあまりの沈黙振りにのぞみは驚きを隠せなかった。そこに現れたのは…。
「ハハハハ……、キュアドリーム、元気かな?」
高笑いと共に、ブンビーが颯爽と登場。
「ブンビー、あなたの仕業なのね!」
「ご名答。この仮面は私が仕込んだものなのだよ」
誇らしげな態度をとるブンビー。
「しかも滅んだはずなのに…、一体どういうこと!?」
今度はのぞみがブンビーに詰問する。
「これは偶然にも私がこの仮面を所持していたのだよ。但し4人分だけしかなかったけどねぇ」
「1人足りないじゃない!これで私たちを倒せると思ってるの?」
のぞみの詰問は更に強くなっていく。
「ハハハハハ……、この4人でキュアドリームを倒す。私はこの戦法でプリキュア5全体を滅ぼすのだよ」
「ギッ……」
のぞみはブンビーを凝視する。
「これは勝ったも同然だねぇ。私は失礼するよー」
「コラー!待ちなさい、ブンビー!!」
ブンビーはそそくさと逃げていく。そして…。
「私は報告書を書かねばならんのだよ、それじゃー!」
このような捨て台詞を吐いて去っていったのだ。
「……逃げられちゃった。でも私がなんとかすればみんなを救えるよね」
のぞみは仲間たちを覚醒する手段をとる。その時…。
『ピシッ』
「何だろう、この音…」
のぞみは仲間たちの顔を見る。
「か、仮面が割れていく……」
早速仲間たちは覚醒したのか、のぞみは安心した表情を見せる。しかし、仲間たちの顔は…。
「アレ?みんな目覚めたのかな?」
1人1人の表情を確かめるのぞみ。しかし彼女たちの表情は何かに取り憑かれたものだった。
「おかしいな…、こんな暗い表情だったっけ…」
のぞみはもう一度表情を確かめる。しかし、りんが謎の言葉を発した。
「………のぞみ」
りんは小さな声でのぞみの名を呼ぶ。
「私は小さい頃からの付き合いだよね」
「うん、そうだけど?」
のぞみはこの言葉を聞き、自分は何者なのかとふと振り返る。
「私、小さい頃からのぞみのことが…、大好き……」
「うん、私もりんちゃんのことが大好きだよ」
わざわざ確かめようとするりんに対し、のぞみはこのような言葉を言った。
しかし、間髪入れず、うららが小さな声でこのようにつぶやいた。
「私も……、のぞみさんのことが……、大好きです……」
「え?うららも?」
のぞみは驚愕の最中にいる。更に……。
「私ものぞみさんに誘われてよかったわ…、大好きよ」
「こ、こまちさん??」
益々驚きの境地にいるのぞみ。そして………。
「のぞみ、あなたに感謝するわ、プリキュアになれたことに……」
「か、かれんさんも?????」
いずれも妖しい表情でのぞみに言葉を表した。しかしのぞみは驚きを隠せずにいる。
「もう、好きになったら止まらない……。うらら、のぞみの足を捕まえて」
りんはこのように指図した。
「はい」
うららはりんの言いなりになり、早速のぞみの足を捕まえる。
「ちょっと!何するのよ、うらら!!」
うららはのぞみの言葉を一言も貸そうとはしなかった。
「だって、私……、のぞみさんのことが……」
うららはこの一言で片付けようとしている。
「のぞみさん、あなたのことが好きだから…」
「こまちさん??」
即座にこまちはのぞみの左腕を掴んでいる。
「私、のぞみが大好きなの」
「え?か、かれんさんも??」
今度はかれんがのぞみの右腕をガッチリ掴む。これでのぞみは羽交い絞めにされた格好になった。
「これだけ縛られたんじゃ動けないわよね。悪いけどのぞみの唇奪っちゃおうかな」
「……りんちゃん」
この時ののぞみの声は小さかった。徐々にのぞみの体力は消耗する。
「ンッー……」
りんの口はのぞみの唇にあてがう。しかも封鎖されるように。
「クッ……クゥ……」
しかも舌を入れられ、互いの舌が絡み合う。
(のぞみ、キスの味はどうかしら?)
りんはこの言葉を発しているような顔つきをしている。
「のぞみさん、ちょっと触らせてもらうわね」
こまちはのぞみの左の乳房を触る。
「……のぞみさんの胸………、熱い」
(こ、こまちさん……!)
のぞみは更に快感の境地に進む。
「本当にのぞみの胸が……熱くなってる」
かれんものぞみの右の乳房に触れる。
「……そろそろ取っちゃいましょ、かれん」
「ええ、そうね、こまち」
2人がかりでドリームのコスチュームを破き、のぞみの乳房が露わになる。
(ああ、恥ずかしい……)
のぞみは新たな羞恥を晒し、顔も更に赤くなってきた。
「のぞみさんの胸……、綺麗」
「しかも大きすぎず、私と同じかな?」
こまちとかれんはのぞみの乳房を観察するように目を通す。
(こまちさん、かれんさん、そんなに見つめないで……)
早速2人はのぞみの乳房を標的にしたかのように愛撫する。
「かれん、のぞみさんの胸、美味しいかしら?私は美味しいと思うの」
「勿論よ。飽きがこなくていいわね、こまち」
まるで悪食する獣の如く、乳首を舌で操りむさぼっている。
「ファァ……アフ………ン」
のぞみの口から甘い声がこぼれる。
「……なんだか凄いですね、私もそろそろ………」
うららがこのようなセリフをつぶやいた。
「……濡れてますね」
うららはのぞみの股間に手を触れた。
「早速私もやっちゃいますか」
うららはのぞみの残りのコスとスパッツを破き、裂け目が露わに。
(は、恥ずかしいよ……)
のぞみの羞恥は更に加速した。
「うわ、トッロトロ。溢れてますね」
のぞみの膣は溢れんばかりの愛液で潤っている。
「のぞみさんの……美味しい………」
早速うららはのぞみの裂け目に口をつけて愛液をすする。
(今度はうららにまで……、アウ……)
四方がんじがらめで愛撫されるのぞみ。もはや身動きは出来ない。
(なんて気持ちいいのかな……)
のぞみがピンチに陥ったその時、仲間たちの前に現れたのは……。
「みんな!どうしたミル!!」
駆けつけたのは……、ミルクである。
(ミルク……、ピンチに駆けつけてくれたんだね)
のぞみは僅かな救いに胸を撫で下ろし、一粒の涙を流した。
「早速ミルクがこの状況を救うミル!」
ミルクは瞬時にくるみ・ミルキィローズに変身。しかし…。
(くるみの顔も…、虚ろな顔だ…)
やはりくるみも何かに取り憑かれた顔になっていた。
「のぞみ、りん、うらら、こまち、かれん…、みんな……、羨ましい」
(な、何言ってんの!くるみがこの事態を救わないでどうするのよ!)
のぞみは声も出せず、視線だけでくるみに何かを伝えようとする。
「みんな塞がっちゃった…って、アレ?」
殆ど愛撫されているのぞみを見たくるみはこのように呟く。
「あ、消去法でいえば、残すところはコレだけね」
くるみはある部分を見つける。
(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
声を出せないのぞみは、ある感触で脳天に突き刺さったような衝撃を与えた。
なんと、くるみはのぞみのアヌスを愛撫していたのだ。
(くるみ、どこを弄ってるのよ…)
思わぬ快感に駆られるのぞみ。思わず声が漏れそうになる。
「のぞみ、ここも気持ちいいでしょ?」
(く……くるみのヘンタイ!!!)
くるみは容赦なくアヌスを愛撫し続けた。やがて5人は十分な愛撫を終えていく。
「ここは夢の世界……。だから何でもアリなのよ」
くるみはのぞみ以外の4人にこの言葉を呟いた。
「私もそうだけど、貴方たちのアソコを見てほしいの」
4人はくるみから言われたように、股間を確認する。
「うわ、何コレ!」
「何か生えちゃってます!」
「何?こんなのが生えちゃった…」
「信じられないわ……」
愛撫し続けた5人の股間に、男根なるものが生えていたのだ。
しかも長さが半端なく大きいものとなっている。
「これでトドメを刺しちゃおうかしら」
くるみが先頭に立ち、男根でのぞみを愛撫しようと企んでいた。
「み、みんな、何するの……」
5人の表情は未だに虚ろである。トップバッターのりんが先陣を切る。
「私は口に入れるわ…」
りんの男根はのぞみの口を塞ぐように挿入する。
「私とかれんは…」
「のぞみの乳首に擦り付けちゃおうかな」
こまちとかれんの男根は乳房に擦り付け、乳首と亀頭が摩擦する。
「私はのぞみさんのアソコを奪っちゃいます」
うららの男根はのぞみの膣内に挿入する。
(い、痛ぁぁぁぁぁぁぁ………、い………)
のぞみは全身に強烈な痛みがほとばしる。瞳からは一筋の涙が流れる。
「さて、私は……」
(や、やめて、挿れないで……………)
のぞみの願いも空しく、くるみの男根はのぞみのアヌスに挿入したのだ。
(い……痛、痛いいぃぃぃぃぃっ!!!!!!)
痛くても声を出せずにいるのぞみ。涙の量も更に多くなる。
5人の動きが激しさを増し、痛みはなおも続いている。
「〒@☆△□○∞×?▽◎%$!!!!!」
時間が経つうちに、自然に痛みも快楽に変わっていく。
のぞみはこんな混沌とした快感に駆られていた。まるで我を忘れるみたいに。
(こんなのがいつまで続くのかな……?)
これはのぞみにとっては生き地獄。終わらぬ行為はしばらく続く。
「のぞみ、どうかしら?」
くるみが挑発的な言葉を発した。
「?*◆▼●★=><+!!!!!」
口を塞がれているのぞみに言葉を出すことは出来ない。姿からして悦楽に酔っているようだ。
「ハァハァ……そろそろイクわよ………」
くるみは予告編のようにこの言葉を吐く。やがて全員にもピークに達しようとしていた。
「あ!もうイッちゃう!!」
「きゃ!もう……」
「ああ!出ちゃいそう!!」
「あん!もうイッちゃいます!!」
「やん!もうイク……」
5人の男根から大量の白い液体がほとばしり、のぞみの体にぶっかけられた。
のぞみの身体の4分の3が液体まみれになり、もはやボロボロである。
「みんな……、気持ちよかったよ………」
意識が朦朧となったのぞみはこのような言葉を吐き、バッタリと倒れていった。
その後、のぞみは起き上がることなく沈んでいったのである……。
「ハッ、これって……?」
のぞみは長い眠りから目覚めた。
「私……凄い夢見てたんだね……」
壮絶な夢だったのか、ギャップの落差に驚きを隠せなかった。
「お、お目覚めだね」
部屋に入った小々田はのぞみに声をかけた。
「ココ……怖かったよぉ〜!」
のぞみは小々田の胸で大泣きした。
「…やれやれ、よっぽど怖かったんだな」
自分の胸で泣くのぞみを見ながら小々田はこう呟いた。
「…俺はのぞみがかなり頑張ったと思うんだ。その疲れが出たんだろう」
夏はこのように推測した。
「本当にお疲れだったな」
シローはやや軽薄な様子だったが、のぞみを労っていることは間違いない。
やがてのぞみも泣き止んでいく。
「グスン……、みんなは?」
「もちろん、のぞみのお目覚めを待っているようだね」
タイミングよく5人はのぞみの寝ている部屋に駆け込む。
「のぞみ、お目覚めかな?」
早速りんはのぞみに声をかける。
「りんちゃ〜〜〜ん!怖かったよ〜〜〜〜〜〜!!」
のぞみはりんに抱きつく。
「ハハハ…、よっぽど怖かったのね」
りんはのぞみの嬉しい表情で癒されたので、いきなりの行動でも苦にならなかった。
「あ!のぞみ!!いきなり何を??」
「生えて……生えてないんだね?」
のぞみは夢から目覚めてからまだ浅いせいか、どさくさに紛れてりんのショーツの中を調べたのだ。
「当たり前でしょ!私ものぞみと同じ女の子なんだから!!」
りんはのぞみを突き放す。
「のぞみさん、お目覚めですね!」
「うらら〜〜〜!!」
のぞみもうららに抱きついた。
「のぞみさん!!何するんですか!!!」
やはりのぞみはうららのショーツの中に突っ込む。
「私ものぞみさんと同じ女の子ですよ!」
やはりうららも突き放した。
「お目覚めね、のぞみ」
今度はくるみがのぞみに声をかける。
「くるみ〜〜〜〜!!!」
のぞみはくるみに抱きつこうとするが…。
「残念ね、私も同じ女の子よ」
くるみはのぞみをヒラリと交わしたのだ。
「あらのぞみ、お目覚めのようね」
「かれんさ〜〜〜〜〜〜ん!!!」
今度はかれんのショーツの中を探ろうとしていたが…。
「調べなくても、私ものぞみと同じ女の子だからね」
かれんはのぞみの手を軽くはじいた。
「のぞみさん、お目覚めかしら?」
最後に入ったのはこまちである。
「こまちさ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
「キャッ!!」
のぞみはこまちに抱きつく。そして……。
「……やっぱり生えてないね」
やはりのぞみはこまちのショーツの中を探っていたのだ。ところが…。
「のぞみさん……」
よく見るとこまちの目は笑っていない。寧ろ夢の中にあった虚ろな表情である。
「私、火がついちゃったんだけど……」
「え?どうしちゃったんですか?こまちさん??」
のぞみは大げさに驚いていた。
「……あ、お姉ちゃん?今家にいるの?」
こまちは電話をかけている。相手は姉のまどからしい。
「も……もしかしたら……」
電話を終えたこまちは、のぞみにこう言ったのだ。
「のぞみさん、お姉ちゃんが『お、のぞみちゃんか』と待ち受けよ」
「…………」
こうなるとのぞみはただ黙るのみ。
「のぞみ、自分が蒔いた種は自分で刈りなさいよ」
くるみはキッパリとこのように言った。
「私たちも連れてってあげるけど、これはのぞみの問題だからね」
りんも冷静に受け止めている。
「楽しみですねー」
うららはこのように楽しそうに言う。
(うららー、楽しみじゃないんだってばー)
「早速こまちの家に行きましょ、みんな」
嫌がるのぞみを引きずるかれんが先頭を切り、女子一同はこまちの家に行くことになった。
「イヤだー、行きたくないもーん!!!」
のぞみの空しい泣き叫びが遠くにこだまする。
「ま、身から出た錆だな、俺は知らんけどさ」
珍しくシローはこの一言を発した。
「うん、シロップの言葉も一理アリだな」
夏もシローの意見に同意している。
「あーあ。完全に夢から覚めなかったのか」
さすがの小々田も呆れるばかりだった。
なお、この後のぞみがどうなったか、真相は藪の中である…。
fin.