『花火を見た後で…』  
 
 
 
いつものナッツハウスで、とある会話をする2人がいる。  
「シロップ、今時間ある?」  
うららは突然、シローに声をかける。  
うららは既に出かける準備が終わり、アサガオの柄がプリントされた浴衣を着ていた。  
「ああ、タップリあるぞ」  
シローはいつものつっけんどんな態度をとって返事を返す。  
「今から川の土手で花火大会があるんだって」  
「…綺麗なのか?面白いのか??」  
シローが怪しげにうららに返答する。  
「もちろんだよ!何百発の花火が夜空を彩るんだから!」  
うららは自身満々な表情で答えた。  
「ああ、俺にいいものを見せてくれるんだろうな」  
「それは保証付きだからね、大丈夫だよ!」  
このような会話を交わし、早速2人は川の土手まで出かけたのである。  
 
場所は変わり、川の土手。このあたりは夕涼みのスポットと知られ、チラホラと人の流れが目立つ。  
しかも今日は花火大会が行われることもあり、いつも以上、大勢の人たちが駆けつけていた。  
 
「うわ…、人ばっかりじゃん。見られるのかな…」  
「大丈夫、更に人が多くなるからね。私たちなんかまだいい方だよ」  
うららの言葉通り、更に人が増えてすし詰めの状況と化した。  
2人は運良く前の方に場所を陣取ることが出来たのである。  
『ドーン…』  
『パァ……ン』  
赤や黄色、緑の花火が夜空を彩る。まさに夏の風物詩そのものだ。  
「シロップ?」  
シローの目には色とりどりの花火が映し出されている。  
(こんなシロップを見るの初めて……)  
うららはこのシロップの姿を釘付けで見ていた。  
おそらくうららはこんなシロップは初めてとばかりと目を凝らしていた。  
「…うらら?」  
数秒遅れてシロップは反応する。  
「花火……綺麗だね」  
「ああ……」  
言葉少なげに言葉を返したシロー。ここでもいつもの態度である。  
彩りも更にカラフルで、青やピンク、紫の花火がさらに夜空を盛り立てた。  
「たーまやーーー」  
「かーぎやーーー」  
花火大会でおなじみの掛け声が大きく響きわたる。  
(こんなに綺麗なものだったなんて…)  
シローの心はこのような心境だった。  
 
数百発の花火があっという間に打ち終わり、観客たちも帰りについた。  
そしてうららとシローもご多分に漏れず…。  
「どう?綺麗だったでしょ?」  
「……うん」  
シローは言葉少なげだったが、まずはいいものを見させてもらったことは変わりない。  
 
「…そうだ、まだ帰るのには勿体無いよね」  
うららは突然このような言葉を発した。  
「…8時ちょっと前だもんな、少しぐらいはいいだろ」  
シローもうららの言葉に納得している。  
「少し一休みしようかな。私が探してあげる」  
うららはこの言葉の通り、寄り道の場所を探している。  
さっそくうららは目に付いたのか、薄暗い公園に辿り着いたのだ。  
 
「おい、なんか気味悪そうな場所だな。うららは平気なのか?」  
シローは心配しているのか、うららにこの言葉をかける。  
「エヘヘ、実はね…」  
うららは勿体つけながらこのような態度を示した。  
「シロップとね…、2人だけの内緒のことをしようと思って……」  
うららの顔は赤くなっていたが、これが本人の目的であるとはこの時シローは思ってもいなかった。  
「内緒のことって……、なんだよ、ウワ?!」  
うららはシローの手をとり、早速トイレに駆け込んだ。  
「オイ、何処に行くんだよ?」  
突然の行動でシローは驚きを隠せなかった。  
場所は変わり、ここは薄暗い公園の女子トイレの個室。  
ここならやや見つからないとばかり、うららはある程度自信を持っていた。  
「今だったら内緒のことが出来るでしょ?」  
うららは小さな声でささやくように語りつける。  
「内緒のことって…ワッ!!」  
うららは間髪入れずシローのズボンを下ろした。  
 
「……俺の………、変だろ?」  
「そんなことないよ。これが普通だよ」  
シローはここで覚悟を決めていたのか、下半身裸の姿を見られるのをためらわなかった。  
「じゃあ、やっちゃうね」  
「……うん」  
うららはシローの男根の亀頭を軽く口で触れる。  
「ヒャウ……」  
シローは触れられるごとに本人らしからぬ裏声を漏らす。  
うららの口は大きく開き、亀頭全体を包み込んだ。  
「ヒョオ……、ハヒャ……」  
シローは悶絶しているのか、裏声が長く続いた。  
更にうららはスピードを上げて男根を愛撫する。  
「アヒョ、ウヒュ…」  
男根に与えた刺激は強くなり、ついに白濁液がうららの口中から顔に飛び散った。  
『ゴクン……』  
うららはやや苦みばしった表情だったが、それでも液体を飲み込んでいる。  
「……どう?よかった?」  
「………………」  
シローはやや無言。しかし快感の表情を垣間見せている。  
「じゃ、今度は俺がうららを……」  
お返しとばかりか、今度はシローが攻めに回る。  
「うん」  
 
シローはうららの浴衣を脱がせ、サラシ越しに乳房を触る。  
「………どうだ?」  
「ハァ……」  
うららにスイッチが入る。しかも発育初期の乳房でありながらも快感を得ている。  
やがてサラシも徐々に解け、うららの膨らみかけた乳房が露になっていく。  
「………すごい感じようだな」  
シローはまじまじとうららの乳房を見る。しかも乳首は真っ赤に屹立していた。  
(暗くて見えにくいけど……、恥ずかしいな)  
うららは視線を捉えていたのか、羞恥心を感じている。  
「じゃあ、遠慮なく……、な」  
シローは早速うららの乳首を舌先で弄る。  
「ン……ヒャフ………」  
弄られる毎に甘い声を漏らすうらら。小さめでも感触は何倍にも感じている。  
やがて乳首から口を放し、直に手で乳房を愛撫した。  
「シロップ……、いいよ………」  
うららも大きな快感を得ている。これは『痛い』というより『気持ちいい』といった感じだろう。  
様々な場所を愛撫されていくうちに、うららも身体が出来上がる。  
「ああ、ジンジン来ちゃう……」  
うららはさらに悶絶しており、自ら裾をめくりショーツを見せる。  
「すっげえ濡れ具合だ……」  
「好きにしていいよ…………」  
ここでもうららは承知していたのか、シローに秘所を愛撫してほしいとねだっているように見える。  
シローはうららの秘所をショーツ越しに愛撫しはじめた。  
(ションベン臭いけど……感じているんだな、うらら)  
「アヒェ……ヒャホ……」  
うららは意味不明の言葉を声に出す。  
「いい…、いいよ………、シロップ…………」  
見切りのいいところでショーツを脱がせるシロー。  
そこにはまだ毛も生えてはなく、縦線が一本筋の秘所がシローの目に焼きつく。  
シローはすかさず縦線をなぞるように指先で触れる。  
そこは柔らかく、指を押したら弾むような弾力のあるものだった。  
「あ……、ここは………、熱い………」  
うららの身体は火照るような熱さを感じている。  
『グチュ、グチュ……』  
うららの膣内は完全に潤っており、裂け目を開けたシローの指先の魔法を感じ取る。  
「ここを突付いてみようか」  
うららの尿道口を指先で突くシロー。すると…。  
「ヒャヒャン!」  
奇声とともに、尿道口から勢い良く放尿する。  
「ハァ……、オシッコ漏らしちゃった」  
赤面のうらら。羞恥があったとしても、それなりの快感を得続けている。  
「よし、俺が綺麗にさせてやるからな」  
シローはしたたる愛液とともに、吸い付くように尿道口の周囲を舐め尽くす。  
「アヒュ……、エウ……」  
秘所を舐められ、最高のテンションでうららは更に悶絶する。  
(ションベンくさいけど…、クセになりそうな味わいだ…)  
シローは貪るようにうららの膣を愛撫し続けた。  
 
「……そろそろ入れていいよ………」  
「え?」  
うららの発言に戸惑うシロー。すると突然にもうららはある行動に出た。  
「こうやって入れるんだよ…」  
うららはシローの男根を掴み、亀頭をうららの裂け目に近づける。  
やがて男根はうららの膣内を包み込んでいく。  
「入ったぞ……」  
「ただ入れただけじゃダメだよ。できるだけ動かしてね」  
「ああ……」  
シローは男根でうららの膣を動かしていく。  
「ヒャフュ……」  
動かされる度に悶絶の声が徐々に漏れるうらら。  
初めの内はスピードがゆるやかだったが、徐々に速度を増す。  
『グチュグチュ…』  
狭い個室で淫猥な音が響く。しかも熱く湿った音が生殖器周辺から出している。  
「ハァ……、ハァ………」  
シローも息を荒立てながらも、うららの口や乳首を丁寧に愛撫する。  
「シロップ、もっとぉぉぉ……」  
うららは更なる欲望を求めていた。ピークに辿り着くにはまだ早いといった感じだ。  
「オイ、まだか、うらら?」  
シローはそろそろピークに達しようとしている。  
「もうすぐ…、もうすぐだからね……」  
うららもまもなく辿り着こうとしている。達成地点までは後一歩の所まで来ていた。  
「俺も…、イキそうだ………」  
シローももうすぐ終着ポイントに達しようとしていく。  
そのポイントは徐々に近づいており、最高潮の場面に切り替わろうとしていたのだ。  
「来て…、来て、シロップ!」  
「お、おう……」  
シローの男根から白濁液が噴出。その液体は合わせ目から流れている。  
シローはやがて男根を引き抜き、うららの膣口からは白濁液が流れていた。  
 
こうして情事が終わり、うららは膣から一生懸命に白濁液を洗い流していた。  
「こんな刺激的な体験……、今までやったことはなかったな……」  
シローは己の初体験をこのように口で表現した。  
「私、シロップのエッチ……よかったよ………」  
「うららもそう感じていたのか」  
相変わらずシローは冷めた態度だったが、彼はうららの心情を汲み取ったのは間違いないだろう。  
「うん。あ、このままじゃ危ないから、私もシロップのオチンチン洗ってあげるからね」  
用意がよかったのか、うららはシローの男根をウェットティッシュでふき取った。  
その後2人は服装を整え、トイレを後にしたのだ。  
「ねえ、シロップ……」  
「なんだよ?」  
このような会話をするシローとうらら。  
「このこと……、他のみんなに言わないでね、約束だよ」  
「おうよ、もちろんさ。ホットケーキもよろしくな」  
「うん!」  
シローは図々しさ見え見えも、ホットケーキを食べさせる約束も追加したみたいだ。  
このような態度でありながらも、うららもこれを承諾していたのだ。  
「あ!ヤバイ!!」  
「どうしたの!?」  
シローは時計を見る。  
「もう10時回っているぞ!」  
「エー!!!」  
つい夢中になりすぎて、時が経つのを忘れていたそうだ。  
「早く。早く乗るロプ!!」  
シローは飛行機モードのシロップに変身していた。  
「急げや急げ、ナッツハウスまで!!」  
その後2人はどうなったかは、ここでは想像に任せて欲しい。  
この一件でシローとうららの愛情は深まったことに違いないだろう。多分。  
 
終わり。  
 

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