俺は自慰を自ら禁止してまで一週間堪えていた。  
それはとても長い一週間だった。  
いよいよ性欲解禁の時!  
 
 
運び屋の仕事を終え、大急ぎでナッツハウスに向かう。  
 
「ただいまー!うららっ!」  
 
しかしナッツハウスにはうららはいなかった。  
 
「お帰り、シロップ」  
「…あのさ…うららは?」  
「まだ学校にいるのよ」  
「えぇ?」  
「居残りらしいよ?」  
「…なんだよ」  
 
期待で胸がいっぱいだったのに、あっという間に元気を無くす。  
 
 
…そういえば最近、避けられている気がする。  
あの日からだ。  
 
いつものように声を掛けると、聞こえないふりとか用事を作って逃げたり…  
 
あの日のことで気にしているんだろうか…  
それとも…何か他に原因があったのだろうか。  
 
 
気になって気になって仕方なく考え事をしていたら、気がついたら学校に来ていた。  
 
 
うららに直接話を聞こうと、校内に入る。  
 
…とりあえず…教室かな…  
 
うららの教室のドアをそっと開ける。  
教室にうららのものらしき荷物が有る。  
 
「やっぱり学校にいるんだな…」  
 
 
 
 
なら校内を探そうとし、1〜2分歩いた頃だった。  
 
学校のトイレから苦しそうな声が聞こえる。  
 
「ん…はぁ…」  
 
誰か具合悪いんだろうか…  
気になって声を掛けようとトイレのドアをゆっくり開けた。  
 
「シロップ…ごめんなさ…あっ…い…もっとお仕置きして…」  
 
これは…うららの声?  
ぐちゅ…ぐちゃ…  
よくわからない音と共に、苦しそうに声をあげる。  
 
「あっ…んんっ」  
 
声はだんだん大きくなる。  
 
「あぁっ!だめっ…イきそ…」  
 
イきそう…?  
まさかこいつ…  
 
「あっ…あぁぁぁぁあっ」  
 
俺は頭が混乱してその場から動けなかった。  
トイレには、はぁ…はぁ…とどこか色っぽい呼吸だけが響く…  
 
その後カラカラとトイレットペーパーを取り出す音とトイレの水を流す音が聞こえ、うららが出てきた。  
 
 
「え…シロップ…」  
 
俺に気が付き真っ赤になって立ち尽くす。  
俺は今…怒りしかない…。そのままうららを個室に押し込んで、鍵を掛けた。  
 
「俺が我慢していたのにこんな所で楽しんでたのか…?」  
「あ…あの…」  
「ほら…見せてみろよ…今何やってたか」  
 
うららの制服のリボンをほどき、制服の上から荒々しく胸を触る。  
んっ…なんて色っぽい声を出しやがる。  
 
「ほら…早く見せろよ」  
 
うららは震える手でゆっくりとスカートを捲り、下着を下ろした。  
 
「で…何やってたんだ?」  
「あの…私…」  
「俺の手を使って実践してくれよ」  
 
うららに右手を差し出すと、指をペロッと舐めて下半身に持っていき2本の指を中に沈めた。  
丁寧に拭き取ったつもりだろうが、中はまだしっかり濡れていた。  
 
「ん…」  
 
指を入れただけで小さく声が漏れた。  
 
「…動かさないのか?激しく動かしてたんだろ?」  
「でも…」  
「なら俺が動かしてやるよ…」  
 
指をバラバラに動かし、そのままうららの唇を奪う。  
はじめは唇をくっつけただけ…そして少しずつ荒々しく口付けた。  
 
悔しかった…  
俺が1週間我慢していたのに解禁日にひとりで楽しんで…  
一緒に気持ちよくなりたかったのに…  
 
上からも下からも水音が響く。  
上は舌が絡み合っているから。  
下はうららの愛液を指でかき混ぜているから。  
 
うららは口が塞がれているから鼻で息をしながら快感に耐えている。  
それがまた悔しくて指の動きを止め、唇を離した。  
 
「ん…シロップ…?」  
 
急に消えた快感に疑問を感じたのか、どうしたの?なんて聞く。  
 
潤んだ瞳。  
荒々しい呼吸。  
乱れた制服。  
ほんのり染まった頬。  
 
あぁ…俺は怒っているはずなのに、なぜこいつは怒りを消してしまうほど可愛いんだろう…  
 
「俺…怒ってるんだからな…」  
 
もう怒りは性欲に押し潰されている。  
だけど言っておかないとまたひとりで楽しんでしまう気がするから、怒っていることをアピールしてみた。  
 
「ごめんなさい…」  
「何で俺を避けたりひとりで楽しんだりしたんだよ」  
「だって…やっぱりあの日やりすぎちゃったし…シロップ…あんなことされたから私のこと嫌いになっちゃうかなって…」  
 
そりゃあ戸惑ったけど…いいきっかけになったんだっつーの…  
 
続きを話すうららの下半身に舌で快感を与える。  
 
「んっ…」  
「いいから続けて」  
 
丁寧に愛液が溢れてくる場所を舐めて、上の突起物にも舌を這わせる。  
 
「んんっ…それに…シロップ、エッチ嫌いになったんじゃっあ…ん…ないかなって…はぁ…」  
 
生憎俺は男だから嫌いにはならない。  
むしろあの日の大胆なうららをもう一度見たくて…何度も夢に見たくらいだ。  
 
「…で?」  
「だからシロッ…プ…がきっとこんなっ…ぁ…風に触ってくれないと思ったから…はぁあ…」  
「…よくわかった。けどもうひとりでさせないからな…」  
 
舌を中に入れる。  
 
「はっああっ」  
「…ま…こんなに濡らしてたらもう俺がいないとダメな身体になるかもな…」  
「ん…はぁぁあん…シロップ…もぉ…お願いっ…」  
「わかってる…でも…ちょっと待ってろ…」  
 
ズボンを下げて自身を取り出す。  
1週間ほどお預けを喰らっていたものだから、自身はすっかり腫れ上がり、先走り汁がもう溢れている。  
うららの入り口にピタリと先を宛がう。  
 
「…いくぞ」  
「ん…きて…」  
 
ズズズ…  
ゆっくり沈めると中がものすごく吸い付いてくる。  
 
「きつっ…もっと力抜け…」  
「あぁ…シロップが入ってきてるよぉ…」  
 
今まで感じたことのない快感。  
キツくて今にも達しそうだ。  
まだ全部入ってないのに…  
 
「ん…入った…?」  
「まだ…もう少し…」  
 
腰を押し付けるように更に奥に進む。  
 
「…何かに当たったけど」  
「はぁ…多分…奥に…」  
「痛いか?」  
「少し…でも動いて…」  
 
ズッ…ズッ…  
 
規則正しくゆっくり律動を始めると、やっぱり痛みがあるのか顔が歪んでいる。  
 
「……っ…んっ…」  
「痛いか?」  
「わかんな…い…何か…変…ん…」  
 
思ったより痛みはないらしい。  
 
ズチュ…グチュ…  
 
愛液は更に溢れている。  
 
「あふ…んあっ…」  
 
漏れ出る声は甘くなり、うららの腰も少しずつ動き出した。  
 
「はっ…はぁん…あっあんっ」  
「腰…動いてる…」  
「…止まんないっ…あぁっ」  
 
中の締め付けはよりキツくなってきた。  
 
「おかしくなる…っ!あっ…あんっ…ふぁっ」  
 
パン…パン…  
肌がぶつかり合う乾いた音が響く。  
お互いにラストスパートだ。  
 
「ひゃあっ…ん…あっシロップ…」  
「はぁ…うらら…イク!出すぞ!」  
「んっ…きてっ!出して!」  
 
引き抜いて出そうとした…。  
だけど狭い密室…  
引き抜くことが出来ないまま果ててしまった。  
 
「「あああぁぁぁっ!」」  
 
 
 
乱れていた呼吸が落ち着いた頃、急に冷静に戻る。  
 
…結局前回みたくうららがきっかけになった気が…  
それに、放課後の遅めの時間とはいえ、いつ誰が来るかわからないのに学校で…しかも女子トイレって…  
 
自己嫌悪…  
なんで俺ってこう…空気に流されるかな…  
 
「はぁ……」  
「どうしたの?」  
 
着衣の乱れを直しているうららが心配そうに顔を覗きこむ。  
 
やっぱり、エッチ嫌いなっちゃった?…なんて可愛い心配をしている。  
でもそんな心配はいらない。  
むしろハマりそうでヤバいくらい。  
達した時なんか今まで自慰したのと比べ物にならないくらい最高の快感だった。  
 
「ごめんな…こんなところで」  
「ううん!シロップと出来て幸せだよ!」  
「……っ!」  
 
100万ボルトの笑顔が眩しい。  
 
「でも…今度はちゃんとした場所でしようね?」  
「…あぁ…」  
「じゃ、帰ろう?」  
 
手を繋いでトイレから出た。  
 
静かな校内。  
きっと声は漏れ出ていたんだろうな…  
 
「なぁ…」  
 
ほんの少しの声でも響いた。  
 
「ん?なに?」  
 
一応これは耳元で言っておこう…。  
 
「(また…しような?)」  
 
 
明日からほぼ毎日、お互いを求め合うことなんか予想せずに約束をした。  
 
 
おわり。  
 

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