なんでこんなことになっているんだ…
「おはよ!シロップ」
目の前にはいつもと変わらない笑顔のうららがいて、ここはうららの部屋。
でも俺はナッツハウスにいたはずなのに…
「おはよう…なんで俺ここに……!」
身体を起き上がらせることが出来ない…
裸にされて手足を固定されている。
「…なんだよこれ」
「あのね!シロップにお仕置き…かな?」
「お仕置き…?」
「だって今日のぞみさんを押し倒したでしょ?」
「あれはバランスを崩して倒れただけだろ!」
「それに…私達付き合ってもう半年だよ…?」
「あ…あぁ。」
「なんで…まだキスもしてくれないの?」
「…それは…」
自分がヘタレなだけ…
いつも今日こそは!と思うけど、いざ本人を目の前にすると出来ない。
チラリとうららを見ると寂しそうな悲しい顔をしている。
「わかってる…私に魅力がないからだよね?」
「…違っ…!」
「…でもね、私だって脱いだらすごいんだよ?」
そう言って立ち上がり、服を脱ぎ始める。
「ちょっ…待て!」
「シロップ…私を見て…」
あっという間に下着まで脱ぎ、まさに裸になった。
俺はとっさに目をそらす。一瞬見えた肌は綺麗だった…
ドキドキしているのがわかる。
「やっぱり魅力ない…?」
「そうじゃない…」
うららを魅力がないなんて思ったことなんかない。
むしろいつも魅力たっぷりだと思ってる。
裸を見ないのは俺が…下半身が…
反応してしまうから。
「今日はね、シロップがなかなか一線を越えてくれないから私が越えようと思って…」
そう言って俺の身体に跨がり、唇を奪う…
柔らかい感触が口に感じた。
長い長いキス。
そのまま口に何かが入ってきた。
多分…これは舌だ。
俺の口内を犯していく。
「ん…ふぅ…んっ」
「んっ…うん…」
身体が動かせないからか、俺は完全にうららに支配されていた。
うららと舌を絡ませ深く深くうららの味を堪能する。
抑えなきゃいけないとわかっているのに…
下半身が徐々に反応してくる。
唇が離れると同時に少し荒っぽい息をお互いにあげる。
うららを見ると視線にはうららの裸体も入ってくる。
「…っ!」
下半身が更に反応する。
それを見てうららは微笑む。
「嬉しい…シロップは正直だね」
指でつんと下半身を触る。
ビクン…
「…っ…あ…」
「シロップの…大きいね。」
少し冷たい手を下半身に当てる。
そしてゆっくり上下しだした。
「…っ…ん!」
「きもちいい?」
「やめ…んはぁ…」
「これ…お口に全部入るかな…?」
「ん…え…」
ぬるり…
口の中に包まれる。
「…っ…はぁぁぁっ!」
自分で声を抑えられなかった。
信じられない快感が襲う。
「あ…っ…ん…」
丁寧な舌使いと上下する手が俺の脳内を快感で侵食する。
「うららぁ…あっ…もう…」
「もうそろそろ…限界かな」
突然快感が止まる。
「な…なん…で……」
「だってお仕置きだもん。イカせてほしかった…?」
すごくイカせてほしかった。
でもそんなこと言えない…
「あ…ここ先っぽから何か出てる…」
「……っ!」
「我慢汁…だっけ」
ペロリ…
「んっ…」
「ねぇ…シロップのここ…本当に元気だね」
うららが耳元で囁くと、身体がビクンと反応した。
今、全身が敏感らしい。
「どうしてほしい?」
「…どうしてって…」
続きをしてほしい…
でも…
「手足外して…」
「…外してどうするの?」
「…ごめんな」
「え…」
「うららを不安にさせて…俺がダメだったんだ。いつも今日こそって思いながらも、お前を目の前にすると凄く緊張して…」
「シロップ…」
「俺からうららに触れたい。だからこれ…外して欲しい。」
「わかった…でもちょっと待って…」
そう言って、うららは服を全て着てしまう。
「え…なんで…」
「だって、シロップ…自分から触れてくれるんでしょ?」
「あ…あぁ…」
だから何もわざわざ服なんか着なくても…
「でもね今シロップが私に触れたら、私から触れて雰囲気に流されて…みたいになるでしょ?だから今日はおしまい!」
わかったようでわからない…つーかわかりたくない理屈。
つまりはきっかけを自分で作って自分で触れてくださいってことだろ。
「ちなみに1週間、しばらくキスとか禁止だから」
「そこまで?!」
「うん。…待ってるからね」
今かなりきついのにお預けか…
でも待ってるからね…の一言で俺は気持ちか軽くなる。
1週間後、絶対に触れてみせる…そう誓った。
おわり。