私を照らす日差しが、一瞬だけ、フッと途切れる。
それに気付いた私が空を見上げると、鳥のような姿になったあの少年が、ここに向かって飛んで来るのが目に入った。
彼は「運び屋」……らしい。
私に、いつも手紙を届けてくれる。
――ポンッと音を立てると、その鳥は、見慣れた少年の姿になり、私の目の前に降り立った。
「ホラ…手紙だ」
「おぉ〜ありがとうっ!」
少年から手紙を受け取る。
ブッキーからだった。
「…ったく……こっちは仕事で忙しいんだ。私用でオレを使わないでくれよ…」
そんな少年の言葉に、私・桃園ラブはニヤリと笑う。
「何〜?アンタだって文句言えないでしょ?」
「な…」
「だって毎回………だもんね♪」
「う…………」
たじろぐ少年。
私はニマニマしながら、そんな少年に歩み寄り、ギュッと抱き着いた。
「どーせ今日も………でしょ?」
「う、うるせーな…」
「いいのいいの♪恥ずかしがらなくてもね♪幸せ、ゲットだよっ!」
「うるせーって!」
少年は強引に私を抱き寄せると、私の唇に自分の唇を重ねた。
「ん……っ」
少年の舌と私の舌を絡ませ始める。
舌を出し入れするたびに、クチュクチュといやらしい音が立った………
キスが終わると、間髪入れずに少年の手が、ズボンの中に入ってきた。
もう何度もしたから、少年も慣れてきているのだろう。
私の秘部を一発で見付け、指でグリグリといじってくる。
すぐに私は吐息が乱れてきた。
「――ひぅ…………っ」
「やっぱラブは、ここが1番よく感じるんだな……」
「そんな……コト………あぁあっ!……ッ!!」
指の動きに合わせるように、私の身体全体に、快感がジュクジュクと広がってゆく。
そして、あっという間に絶頂を迎えた。
「ひあぁぁぁああ……っ!!ああぁ………っ!……!」
「な、何だよ…もうイっちまったのか…?」
ハァー…ハァー…と、思わず息を切らす。
直接触れて見なくても分かるほど、私の下半身はぐっしょりと濡れていた。
そんな私の姿を見て、今度は少年がニヤリと笑む。
「さて…オレは仕事が残ってるしよ………」
ズボンのチャックが開き、少年のモノが私の目の前に突き出された。
「てっとり早く済ませてくれ。」
「舐めれば……いいんだよね………?」
「あぁ、そーしねーと、上手く入っていかねーからよ…」
それを言い終わると、半ば強引に、少年は自分のモノをくわえさせた。
「―――んむ………」
彼のモノを、舌ですみずみまで舐めまわし、唾液をたっぷりとつけた……
これで、全ての準備が整った。
「じゃあ…入れるぞ…」
近くにあった太めの木の幹に手をつき、下半身を少年に向ける。
私の割れ目から溢れた液体が、私のふとももをトロリと伝った。
腰に触れる少年の手の感触が、少しくすぐったい…
―あぁ……またするんだなぁ………
私は覚悟を決めた……
――グッ……
割れ目に当たる感触………
「あ…………ッ」
割れ目の液と、少年のモノについた唾液でヌルリとすべり、
一気に亀頭が入ってくる………!
「ああぁ〜〜〜…………………」
「くっ…………」
肉ヒダを押し分け入ってくる感触に、
胸のあたりがジュクッと来た……
そんな感じに、ゾワリと鳥肌が立つ………!
「ん………ふぁ……………」
「へへ………久しぶりだぜ…………」
まさに“入っている”という感触だ。
少年が脈打つのが、下半身を通してわかる……
「じゃあ……動くぞ…………」
少年は、ゆっくりと腰を引き始めた…………
「ひ……!ひああぁぁぁあああ………!!あぁあ……ッ!!」
ヌルヌルと動く少年のモノ……
堪えきれず、私はまた喘ぎ声を上げた………!!
聞き心地の悪い水音が、徐々に大きくなっていく………
「い…ッ!ひぃ……!ひぐぅ………ぅああぁぁあああ………ッ!!」
「お……おぃラブ……!いつになく…乱れてるじゃ……ないか…!」
「そ…そんな……コト……いわないれェ………!」
動きは更に激しさを増す……!!
出し入れされるたびに、身体中に快感が走った…
その快感に、私は力が抜けていく………
――何も……考えられない………
「ひはあぁぁ……!やぁ……ッふあぁぁ………!」
その時、今までとは丸きり桁違いの快感が、津波のように押し寄せてきた………!
叫ばずにはいられない……!!
「ひぁああああああああああッ!!!!イく……ッ!イくううぅぅぅッ!!!!!!」
「オレも………ッ!!う………ッ!!うおああぁッ!!!!」
――――――ッ!!
……………
絶叫する……
私と少年は、同時に絶頂を迎えたのであった………
―――しばらくして、身なりを整えた私たちは、
木々を吹き抜ける風に身を委ねながら、並んで
歩いていた。
ほてった身体に、風が心地よい。
歩きながら、私は少年の顔を見た。
思えば……
私たちは、いつからこんな関係になったのだろう?
特別に愛してるワケでもない彼と、一体どうして?
そんなコトを、少年の顔を見るたびに考えていた。
「じゃあ、オレは帰るよ」
バサッと翼を広げる。
「次はいつ来るの?」
「さぁな…」
それだけ言って、飛び立つ少年。
いつも通りの、呆気ない別れ方だ。
私は、彼の飛ぶ空をいつまでも見つめていたのだった………
End