(微エロです。そういう期待されると裏切られます。ごめんなさい。初期プリ5の設定です)  
 
ナッツハウスの昼休み。日曜の午後。のぞみ達はいつもの様に昼食を一緒に食べていた。  
「そうそう、こまち」「なあに?かれん」  
箸をおいて、かれんがこまちに話しかける。こまちもお茶が入った湯飲みを置いて、  
かれんを見た。かれんは自分のポシェットから小さな箱をこまちに手渡す。  
「これ・・・」「え?」  
 
箱の中身は薄い緑の古風なイヤリングだった。小さく目立つ物ではないが品が良く、  
それが安いものではない事が、みんなにも分かった。  
「かれん、これは?」「受け取って。お母様からのプレゼントなの」  
にっこりとかれんは微笑んだ。こまちは慌てる。  
「そんな・・・受け取れないわ。高いものでしょう?これ。それにかれんの為にお母さんが・・・」  
「あ、それは違うの」  
こまちの言葉にかれんはこう答える。  
「これはね、お母様から、こまち、あなたへの贈り物なのよ」「え、どうして」  
 
「私はね。お母様、お父様によく手紙を書いてるの。自分の事、みんなの事もね・・・」  
そう言ってかれんはみんなを見た。のぞみ達もかれんの話を聞いている。  
「私はでも、こまちの事を書くのが多いみたいなの。お母様のお返事にそう書いてあったわ、  
気付かなかったけど。それでね、こまちの写真を送ったの、お母様が見たいって言うから」  
「うん・・・、それで?」  
「そうしたら、これを贈って下さったのよ。『あなたの大切な人にこれをプレゼントして下さい、  
これからもかれんをよろしく』って・・・」  
「そうだったの、でも良いのかしら・・・・」  
こまちがまだ戸惑っていると、かれんが微笑みながらうながす。  
「お願い、こまち受け取って?お母様も絶対喜ぶから・・・」  
 
「そうだよ!」  
急にのぞみが叫んだ。  
「きっと、かれんさんのお母さん、かれんさんにこまちさんみたいな友達がいて嬉しいんだよ」  
「そうだね・・・」  
りんも同意する。  
「そのイヤリング、こまちさんに良く似合いそうですよ?きっとこまちさんの写真をみて、  
かれんさんのお母さん、買ったんですよ。あたしアクセサリー好きだから分かる気がする」  
「わたしもこまちさんがそれを付けてるのを見たいです!」  
うららもそう言った。  
「こまち・・・ね?」  
みんなの言葉にうなずいて、かれんは再び、こまちを見つめる。  
 
「そうね、じゃあ・・・。かれん、ありがとう。お母様にお礼の手紙、私、書くわ」  
ようやく、こまちはそう言った。  
「うん、そうして。ほら、私が付けてあげる・・・」「あ・・・」  
かれんの白い繊細な指がこまちの形の良い耳に触れる。こまちはちょっと赤くなる。  
イヤリングを付けおわると、わーっとのぞみとうららが声をあげる。  
「・・・どう?似合うかしら」  
「うん。綺麗よ、こまち・・・」  
かれんとこまちは見つめ合う。かれんは自分の手鏡をこまちに渡す。  
「ね?」  
「うん。本当に綺麗なイヤリングね、ありがとう」  
「違うわ」  
「え?」  
再びお礼を言ったこまちにかれんは悪戯っぽく、こまちの耳に触れこう言った。  
「綺麗なのはあなたよ、こまち。こまちだからそのイヤリングが似合うのよ」  
「そんな・・・私・・・」  
熱っぽい視線を二人は絡めあう。二人の間だけに優しい空気が漂い始めた。  
 
「あー、もしもし」  
そんな二人を見て、りんが口を挟む。こほんと咳払いをする。  
「もう、前から思ってたんだけど、二人とも本当に絵になりますよねー。お似合いっていうか」  
「え、なに?りん」  
少しからかう様な口調にかれんは少し驚いて、りんに尋ねる。  
「なんか、ほんと、映画かなんかのワンシーンみたいだなーって」  
「あ、それ分かります!」  
うららも話に加わる。  
「二人とも綺麗だから、なんだか貴族のお嬢様同士の会話みたいです!こうしてカメラが、  
回ってたら良い感じのシーンになるかも」  
そう言って指でカメラのフレームを作り、二人を捕らえる。  
 
「ええ?何よそれ」「・・・恥しいわ」  
かれんとこまちは赤くなる。あはははーっとそれを見たのぞみが笑って言う。  
「二人とも気付いてないんですかー?学校で二人は注目されてるんですよー?」  
りんもニヤニヤしながら言う。  
「そうそう!サンクルミエール学園の薔薇と百合だっけ?生徒会長の水無月かれん先輩と、  
その親友の秋元こまち先輩」  
「学校中の憧れの的だよねー」  
のぞみとりんは笑いあう。  
「薔薇と百合ですかー。じゃあ映画のタイトルは何が良いかな?」  
うららも楽しそうに言った。  
「とにかくあたしは二人がつきあってても驚かない!」  
りんはそう言った。三人が騒いでる間、かれんとこまちは赤くなって俯いていた。  
 
 
あくる日の午後、こまちとかれんはかれんの部屋にいた。  
緩やかな陽射しが窓から射し込み、カーテンが穏やかにそよぎ、暖かな静寂に包まれていた。  
こまちが文庫本を読む横でかれんは頬杖を付き、何か考え事をしている様だった。  
ふーっと一息、かれんが溜め息をついたのを見て、こまちはそれを横目に、  
「どうしたの?」  
そう声をかけた。  
「え?」  
かれんは惚けた様にこまちを見た。いつも凛としているかれんにしては珍しい表情だった。  
くすっと、こまちは微笑むと、  
「なんだか色々思いつめてるみただったから・・・」  
「別にそんな訳じゃ・・・ないけど」  
ばつが悪そうな顔でかれんはそう答えた。そしてその後でこう話し始めた。  
 
「私達ってそんなに目立つのかしら」  
「え?」  
「ほら、りんが言ってたじゃない」  
「ああ」  
こまちは本を膝に置き、かれんの方をちゃんと見た。  
かれんは思いのほか、真剣に続ける。  
「別に生徒会長なんてどの学校にもいるじゃない。私達そんなに変わった事してる訳じゃないわ。  
それなのに・・・ねえ?」  
こまちはかれんの顔を見た。そしてちょっと聞いてみたくなった。  
「あのね」  
「何?」  
 
「目立つのは私じゃなくかれんだと思うわ」  
「どうして?」  
まるで心外だと言う風にかれんは目を丸くした。こまちは続ける。  
「どうしてって、かれん・・・」  
「だからなんなの?」  
(自分の事、何にも気付いてないのね・・・)こまちはくすぐったい様な嬉しさを感じた。  
 
「かれんがとっても綺麗だからじゃないかしら?」  
「え?」  
「いつもさっそうとして、そばにいる私でも格好いいと思うしね」  
「べ、別に私は・・・」  
「かれんはかれんが思うよりずっと素敵なのよ?」  
かれんは赤くなる。本当にこんな時、こまちはかれんが愛しくてたまらなくなる。  
典型的な気の強そうなお嬢様に見えて、本当は照れ屋でとても素朴な女の子なのだ。  
間違っても自分がお嬢様だと言うところを鼻にかけたりしない。  
生まれつきの育ちの良さはそれでも隠しようがない所なのだが・・・。  
こまちは続ける。  
 
「ねえ、かれんみたいな人って他にいないのよ?勉強も優秀で、本当のお嬢様で、  
楽器も演奏できて、それにとっても綺麗で・・・」  
「ちょっと、やめてよ・・・」  
かれんは居たたまれない顔で下を向いた。そして、小さくこう言った。  
「そんな風に言われるの好きじゃないわ」  
「え、どうして?」  
今度はこまちが驚いた。  
「素敵な事じゃない。みんなに憧れられて、特別で。私なんか・・・」  
「やめて、お願い」  
かれんは辛そうな声を出した。こまちははっとして言葉を止めた。  
 
「ごめんなさい。私・・・」  
「ううん」  
かれんは首を横に振った。  
「こまちに悪気がないのは知ってるわ。でもね。私は特別扱いされたくないの。  
本当はみんなともっと打ち解けたい・・・。でもみんなが私を頼ってくる。  
私がそれに一生懸命答えようとするとみんなもっと私を特別な目で見るの・・・」  
「かれん・・・」  
こまちは何も言えずかれんを見つめる。かれんがいつも何かに悩んでいるのは知っていた。  
でも、かれんがそれに触れられたくないのも知っていたので、こまちはそれに、  
いつも気付かない振りをしていたのだ。  
「さみしいって思ってた時も多いわ。・・・ねえ。私は意地っ張りだから、  
人に弱みを見せたりするの凄く気にしてしまうの。でもね」  
「うん・・・」  
 
かれんはこまちに向き直って言った。  
「こまちには、こまちには隠し事したくないの。だってこまちは特別だから」  
「かれん」  
「前に言ってくれたわね。のぞみ達と会って私は変わったって。私もそう思うわ。  
でも、こまちは変わる前の、何もかも一人で背負い込んでいた、周りなんか信じてなかった、  
そんな私ともいつも一緒にいてくれたわね」  
「・・・・」  
「私、こまちがいなかったら、本当に一人ぼっちだったわ。だから、だから・・・」  
そう言ったまま、かれんは黙り込んだ。  
穏やかな日差し差し込む部屋は冷たい静寂に包まれた。重い沈黙の中、  
かれんが一番弱い自分をさらけ出してくれた事を知ったこまちは言葉を選びながら話し始めた。  
「かれん私はね」  
「う、うん」  
 
かれんはこまちを見た。その目が救いを求めている事がこまちには良く分かった。  
「やっぱり、かれんは素敵だと思う」  
「・・・・」  
「かれんの想いは別にあるのかも知れないけど、かれんはみんなの為に頑張ってると思うもの。  
それが自分の為だったとしても悪い事だとは思わないわ」  
「でも、私はこまちが思うような人間じゃないのよ・・・」  
「ごめんね」  
「え?」  
「私、かれんの寂しさ、ちょっと気付いてた。でも今言われるまでその理由が分からなかったの。  
たまにかれんが悲しそうな顔してるな、どうしたのかなってだけ思ってたけど。  
だから何も出来なかった。ごめんなさい・・・」  
 
「あやまらないで、そんなつもりじゃないのよ」  
「でもね。それより私ちょっと嬉しかったのよ。かれんの友達になれて」  
「え?」  
「だって。だって私は何にもないもの。本当に地味で本を読むくらいしか興味もなくて、  
優柔不断でなんのとりえもなくて」  
「ちょっと、こまち」  
「そんな自分がみんなに一目置かれてるんだもの。かれんの親友ってだけなのにね。  
自分の実力でもなんでもないのに。本当に恥しいわ。でも少し自慢だったの。嬉しかったの・・・」  
「こまち・・・」  
「嬉しくないかもしれないけど、私もあなたに憧れてたのよ・・・かれん」  
かれんが本当の事を話してくれたから、こまちも隠していた思いを打ち明けた。  
変な励ましや慰めの言葉より、正直な自分を打ち明けた方が良い、何故かこまちはそう思ったのだ。  
「ありがとう、かれん。こんな私を特別だなんて言ってくれて。素敵なあなたとこうしているだけで  
私は幸せなの・・・。私はそんな小さな人間なの」  
「こまち」  
再び静寂が訪れた。いくつもの想いが二人の中を駆け巡っていた。  
今度は、こまちがかれんの言葉を待った。救いを求めるように・・・。  
 
「一緒ね。私達」  
「え?」  
ぽつんとかれんが呟いた。  
「だってお互いの気持ち、気付かなかったんですもの」  
「うん・・・」  
「でも、いつも一緒にいたわね。どうしてかしら・・・」  
「不思議ね」  
「私はね、こまちが何のとりえもないなんて思わないわ。・・・ほら、りんが前に言ってたじゃない  
私をリードしてるのはこまちだって」  
「あ、あれは・・・」  
「思い当たるところあるもの。ふふ」  
悪戯っぽそうにかれんは微笑んだ。こまちは恥しかったがかれんがやっと笑ってくれて嬉しかった。  
「こまちが落ち着いた顔で微笑んでくれてるとほっとするの。私、気が短いから、  
こまちの笑顔で思いとどまった事も多いのよ」  
「かれん」  
 
「私もこまちが必要だった。・・・こまちも私が必要だった、でしょ?」  
「もちろんよ」  
「理由なんかいらないのね」  
「うん」  
二人は見詰め合った。  
ふいにかれんはこまちにもたれた。  
「あ・・・」  
「ご、ごめんなさい。こまち・・・でもどうしても」  
こまちの首元に顔を預ける。かれんの涼し気な良い匂いがこまちを包む。  
そっとかれんの体を抱きしめて、こまちは答える。  
「あやまらないで、かれん。私・・・嬉しい、から」  
「こんな風に甘えて、私、でもでも・・・」  
「かれん、自分で言ったでしょ。理由は要らないって」  
「う、うん」  
 
「好きよ・・・かれん」  
こまちの口からその言葉が零れた。その瞬間、こまちの体が火が付いた様に熱くなった。  
(ああ、言ってしまった・・・)  
そう思った。隠してた想い。同性へのあってはならないはずの想い。  
そんなはずではないといつも自分に言い聞かせていた想い・・・。  
(私はかれんが好き。でもそれは友達として・・・でも)  
「わ、私もこまちが大好き!」  
こまちが自分の想いに飲みこまれそうな耳元でかれんもそう呟いた。  
かれんの体も熱くなっていた。激しい心臓の鼓動。  
「こ、こまち!」  
かれんはそのまま、こまちに抱きついた。  
(ああ!)  
こまちは息を飲んだ。しなやかで暖かい、かれんの体。美しい匂いに全身が包み込まれ、  
痺れるような感覚がこまちを襲った。  
衝動的にこまちもかれんをさらに強く抱きしめていた。  
(かれん・・・。あなた、こんなに華奢だったのね・・・)  
思いの他、小さく頼りなさそうなかれんの体を感じた時、今までになくかれんへの愛がこみ上げた。  
(かれんは私が守る・・・)  
 
しばらく、二人は抱き合ったままでいた。そして少し気持ちが落ち着いた時、二人は同時に思った。  
『こ、これからどうしよう・・・』  
お互いがお互いへ強い想いを抱いているのは確かだが、衝動的に心の準備もなくこうなってしまうと  
どうして良いか分からないのだった。  
(ええ、と。ま、前に読んだ本では確か・・・。でもそれは男と女の関係だし・・・)  
(いきなり、こ、こんなことになって、こまちに嫌われないかしら・・・私は良いんだけど)  
少し、無理な体勢で抱き合ってたせいか体が痛くなって来た。  
心臓の動きは早いままで体中に汗が流れていた。  
「あ、あのね。かれん」  
ようやくこまちは声を出した。  
「は、はい!」  
かれんはすぐに答えた。  
「とりあえず、あの・・・良かったら横に・・・なりましょう・・・」  
「う、うん」  
 
お互いの顔を見れぬままに二人はベッドの中に潜り込み、おずおずと、少しづつ近づき、  
そして抱き合った。  
かれんの手が恐る恐るという感じで伸ばされ、こまちの胸に触れた。  
「あっ・・・」  
「ご、ごめんなさい!」  
「ち、ちがうの。驚いただけ。良いのよ・・・」  
「うん・・・」  
お互い、服を脱ぐのは出来なかったが、服の中で胸の下着は外し触れ合った。  
(少し、私の方が大きいみたい・・・)  
頭の芯が痺れながら、こまちは思った。かれんは遠慮勝ちにこまちの胸をさすり、  
こまちはもどかしく思った。  
(もっと、強くても・・・良いのに)  
 
こまちがかれんの乳首に触れるとそれは、みるみる固く突起した。  
鋭い吐息がかれんから漏れ、かれんが天使になった気がした。  
二人はお互いの体を触れ合った。暖かい息、甘い声が漏れ、汗が秘密の場所へ流れた。  
そして、ついにこまちの手がかれんのスカートの中へと伸びた。  
初めての経験が同性。ためらいがこまちにはないわけではなかった。  
しかしかれんを愛しく思う気持ちに偽りはないし、美しいかれんに触れられる事に、  
背徳的な甘美な快感を覚えてもいた。  
(かれん・・・)  
下着の奥、熱い汗が流れる、隠された場所へこまちの指は辿り着こうとした。  
「ああ、あ!」  
「え?」  
 
今までの甘やかな静寂に相応しくない大きな声をかれんは出した。  
「ちょっと、待って!こまち、ごめんなさい!!」  
「え?え?」  
こまちは手を止めた。かれんは泣いていた。  
「あの、私こまちが大好き。本当よ?・・・でもでも、あの こ、怖いの!」  
「・・・かれん」  
「自分からもこまちに触れたのにごめんなさい!でも恥しくて、恐くてどうしようもないの!」  
子供のように泣きじゃくるかれんにこまちは唖然としたが、こまちも一息ついた。  
そこで自分も体中が緊張していた事を知った。  
「かれん、泣かないで・・・」  
「ごめんなさい!ごめんなさい!」  
謝るかれんにこまちは優しい声で言った。  
「謝らないで。私もね、どうしたら良いか分からなかったの。だってかれんの事は好きだったけど、  
急にこんな事になるとは思わなかったから・・・」  
「こ、こまちも?」  
 
かれんは泣くのを止めた。  
「う、うん。どうしようって思ってた。上手くやらなくちゃって頭の中で、変な知識だけで、  
していたの。そんな事じゃいけないわよね。かれん、ごめんなさい・・・」  
かれんも泣きながら答えた。  
「・・・私も心の準備が出来てなくて、なんだか急に今までの私達が壊れてしまう気がしたの。  
そうしたら恐くて・・・」  
かれんは涙を拭った。それは子供のような仕草だったが、こまちは好ましく思った。  
純潔に敏感なかれんを美しく思った。  
(そうね・・・)  
こまちは正直に言った。  
「ねえ。私達はまだ何も知らない子供だもの。ね?背伸びする事ない。焦る事ないわ。  
これから二人で色々経験してから、また・・・ね?」  
「う、うん。私もこまちとまだこのままでいたい。のぞみやみんなとも・・・」  
「そうね・・・」  
ようやくふたりは微笑みあった。  
 
「ねえ、私のイメージなんて壊れちゃったでしょ?せっかく憧れてくれてたのに・・・」  
「ううん。私はもっとかれんが好きになったわ、私こそいやらしい事して・・・頭でばっかりで」  
かれんは涙目のまま、にっこり笑った。  
「ふふ。なんだか今とっても気分が楽なの・・・恥しい自分みんな見られたのに」  
「もう格好つける事ないわよね、私達。ねえ、なんだか疲れちゃった・・・」  
「そうね・・・。ねえ、こまちこのまま普通に眠りましょう?それなら良いでしょ?」  
 
かれんはそれからすぐ眠ってしまった。あどけないその顔の目元に残った涙の後を見て、  
こまちは、心の鎧を外した、無防備なかれんを初めて見た気がした。  
みんなに慕われている凛としたかれん。さっきまで泣いていたかれん。  
両方とも掛け替えのないかれんなんだと思った。どっちが嘘でどっちが本当なのではない。  
(私はね、あなたが嫌いなあなたも好きなのよ・・・)  
こまちは目を閉じた。かれんが起きた時、キスだけはしてもらえるかな?(それが先よね・・・)  
そんな事を考えながらまどろみに落ちた。  
 
END  
 

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