『闇夜の一夜』
−今宵は月の隠れた夜空……、いわゆる「新月」である。
この夜のもと、とある一室で二人の少女がここにいた。
「……………………」
ベッドの上で、浮かぬ表情の少女が座っている。
彼女は赤髪の少女・霧生満である。
(なんか体の調子が……、変みたい)
満が言うように、体質の不安を訴えている様子が窺える。
そんな満のそばに青髪の少女・霧生薫が満に声をかけた。
「………どうしたの、満」
「なんでもな……、薫?」
満は薫の顔を見るなり、驚きを隠せずにいたのだ。
「黙ってないで、私に一言話せばいいのに。私たち姉妹でしょ?」
薫は心配そうに満に語りかけた。しかし………
「な、なんでもないわよ!私の勝手でしょ?」
満は強がりを表向きにして薫に食いつく。
しかし薫は平静な態度をとっていた。
「本当に満って…。私たち長い付き合いだから全てお見通しよ」
ここでも冷静な薫。しかし時が解決するが如く、満は少しずつ折れてきたのだ。
「薫……、私………、わ………た………し………、ウウ…………」
満は態度を軟化させ、薫の胸元で号泣した。
薫の心が満の強がりを折ることができたようだ。
ベッドの上で満と薫が並んで座っている。
心を溶かされた満は、薫に思いを語り始めたのだ。
「あの……、私ね…………」
言葉を語り始めるものの、もどかしさが少々阻まれている。
どうやら満本人にとって深刻さを語っているようだ。
「どうしたの?別に恥ずかしがる事はないはずよ」
「うん、でも笑わずに聞いてほしいの」
薫は「どうせまた大したことない話」だと思い、ここでも平静な態度を見せる。
「笑わないから、全て私に話して」
「本当に?笑わない??」
満は挙動不審をチラ付かせていたが、薫の表情を見る限り「信頼できる」と思ったのだ。
その後いきなり満が「論より証拠」でその場に立ち、自ら下半身を露わにしたのである。
「……なんか勝手にお漏らししたみたいなの」
満の裂け目がグショグショに濡れている。しかも裂け目から雫もポタポタと流れていたのだ。
「満!これって……?」
驚きの表情を露わにする薫。しかも顔は凍りついていたのである。
「本当に私の体………、おかしくなっちゃった」
満の目元には溢れんばかりの涙を浮かべている。しかも表情は浮かないままだ。
「………触っていい?」
小さく顔を頷ける満。薫が恐る恐る満の裂け目を触りにきたのだ。
「………これは単なる生理現象なのかも知れないわ」
薫がこのように分析する。しかも指先は粘りのある湿気をまとっていた。
「生理現象って………?」
満は涙目のまま薫に問い掛ける。どうやら生まれて初めての経験みたいで、不安を隠せずにいた。
「満、これは人生において避けて通れない道かも知れないのよ。
私も咲も舞もそう。女の子には必ず訪れる事よ………」
薫はこの現象をこのように解釈した。満を一足早く安心感を与えようと考えようとしている。
「本当?でも早く私のアソコをなんとかしてほしい……」
満は未だに不安の色を隠せない。そんな満に薫はある手段を思いついたのだ。
「………ちょっと荒っぽくなるかもしれないけど…………、やってみるわね」
早速ある行動に出た薫。その行動とは………。
「ウヒュヒャア…………」
満の口から悶える声を出す。薫は満の裂け目に舌を這わせたのだ。
「満のアソコ、グショグショしてるのに……、美味しい………」
「私のアソコって……、本当に………、美味しいのかしら………」
口先からはこのような疑問の言葉を出しているが、満自身も快楽を得ている。
薫の口元は陰核の皮をむき、舌先で這わすように愛撫を続けたのだ。
「ア……薫………、もっと………」
愛撫される感触で悦に入る満。その感触は、薫に対し更なる要求を求めようとしていた。
「満、どうかしら?」
「アウ……、気持ち………いいよォ………」
満の心と体に火は点き、ひたすら絶頂に向かっている。
「もう、イッちゃいそう…………」
満は絶頂の一歩手前に来ていた。本人にとっては初体験ゆえにエクスタシーはより強烈な感覚を得ている。
薫も愛撫を終え、満の裂け目はより赤く染まっていた。
満は横たわり、この快感を得て息を切らせている。
「こんな気持ちのいいこと……、生まれて初めてよ………」
「無理もないわね。だって生まれて初めてのことでしょ?」
やはり「初体験」なのか、薫はこのように述べる。
しかも愛撫を施した薫本人も「生理現象」を起こし始めた様子である。
「やってた私も……、なんだか…………」
「薫がやってたのを真似すればいいのね」
しかし満の言葉とは裏腹に、薫は別の部分が火照っていたことを露わにしている。
薫自ら上半身を脱ぎ、形のいい乳房があらわれたのだ。
「私のオッパイ……見てほしいの」
「………真っ赤だわ」
薫の乳房は先ほどの影響か、ほのかに赤く染まっている。
満は薫の乳房に手を触れ、堅い乳首の感触を確かめていた。
「アォン……触れるだけじゃダメよ……」
薫の言葉はこれだけでは不満なのか、更なる要求を得ようとしている。
「じゃあ……こうしてみようかしら」
満の指は薫の乳房をめり込ませた。
いつしかこの指は動き、やがて乳房全体を揉みしだく。
「このまま……、力を入れないで………」
満は揉む力を維持し、優しく柔らかく愛撫。
揉んでいるうちに薫の乳首は更に屹立するのである。
「気持ちいい……満………」
薫の声はしゃがれていて、快楽を求める声になっている。
やがて満は堅くなった薫の乳首を咥え始めた。
「アフィ……ハヒュ……」
更に満の口は乳輪を描きながら丁寧に愛撫。
乳首に唾液を垂らして更に快感を与えようとしている。
「はぁ……、イッちゃう………」
薫の悦楽はピークに達しようとしていた。
「私も……お漏らししちゃったみたいな………」
薫もこの愛撫で裂け目を濡らしていたのだ。
「……確かおぼろげなんだけど、このようにやると気持ちよくなるようなことを聞いたわ」
満は本当にうろ覚えなのか、有る行動に出る。
満は薫の爪先を掴み、足をおもむろに広げたのだ。
「薫のアソコ………、濡れてる」
「もう……、あまり見ないでよ」
薫にとっては見られる羞恥は初めてらしく、顔は照れていたのだ。
「しかも鮮やかな色……」
「だから……、恥ずかしいし………」
さらに薫の顔は赤く染まる。
「前置きはいいかな。早速やっちゃおうかしら」
「やっちゃおうって……?」
まずは言葉より行動か、満は薫の裂け目同士を近づける。
やがて裂け目は感触を与え、愛液で繋がろうとしていた。
「……なんか………、変な感じ」
「本当に気持ちよくなるのかしら……」
お互いに不安の二人。本当にあとは行動あるのみである。
「あ……、薫のアソコが………」
「なんか熱いし………でも………イイ………」
触れるだけでも快感を得ている二人。更に……。
「……動かすわよ」
「どうなっちゃうのかしら………」
期待と不安が入り混じる心境。しかし待つことなく動き始めるのである。
「私と薫が………」
「一つに………、なっちゃった………」
動きが加わる毎に、二人の快感も増強する。しかも………。
『グチュグチュ、グヂュグヂュ………』
なんという淫猥な音だろうか。淫らな騒音は部屋中に響いていくのである。
「この音……、なんていやらしいのかしら………」
「何か妙……、でも………、イイ感じ…………」
二人は奇妙な気分だが、この感触が更に快感を駆り立てる。
「アフュ……ヒャオゥ………」
「ヒャァァァ………、アゥゥ……ン……」
快感を味わう二人は言葉にならない声も出す。
「何か……、何かスゴイ!!!」
「本当に……来ちゃいそう………」
荒波をサーフするように、二人の組んだ体は上下に重なっている。
しかも互いの口をつむぎ、乳房も重なり互いの乳首も擦れているのである。
「も、もう……、イ、イッちゃう………」
「私ももう………、ダ……、メ………」
………このまま絶頂の域に達した二人。力が抜けるようにバタリと横たわった。
「なんか凄かった………」
「本当に………初めてだったわ……」
生まれて初めての経験から我にかえる満と薫。それぞれ、このような言葉であらわした。
「またこの時が来たら…、どうしよう……」
このことで満は憂いになっていた。しかし………。
「大丈夫。私もそのときになったら満と一緒に考えるわよ」
薫が誇らしげな顔で満に話す。
「ありがとう……、薫…………」
満はこの言葉を聞いて、ホッと胸を撫で下ろした。
本当に身近な存在は姉妹関係にある薫なのだと。
「ねぇ………」
満が薫に対してこのような言葉をかける。
「何かしら?」
「もいっかい……、やりたいな………」
満が意欲的な表情でこの言葉を話した。
「うん、本当にもう一回だけだからね」
薫ももっとやりたいのだが、本当に夜が遅くなることを気にしている。
「今度は満のオッパイから責めようかしら」
「もう、薫の意地悪ゥー」
そんなこんなで仲良く「二回戦」に突入する満と薫。
新月の今宵もここからは長くなっていくのであった……。
終わり