(ここは・・・どこ?)  
 
薄暗い倉庫の中でせつなは目を覚ました  
 
(えっ!?身動きがとれない!)  
 
彼女の上半身は両腕ごと柱に縛り付けられており、  
全く動かすことができないようだ  
脚はというと、足首に枷がはめられており、やはり動かすことはできない  
 
「誰か!誰かいませんか!」  
 
せつなは自分でも驚くほど大きな声を上げて助けを求めた  
しかし、返事はない  
いや、さっきから背後に人の気配は感じている  
 
「せつなおねえちゃん、気がついたんだね」  
 
「タケシ君?だいじょうぶなの?」  
 
せつなはタケシも一緒に囚われたと思っているようで  
生存を確認し、安堵の表情を浮かべた  
しかし、次の言葉に彼女は凍り付くこととなるーー  
 
「ボクの特製睡眠薬入りアイス、美味しかったかい?」  
 
「・・・!?」  
 
(そうだ、私公園でタケシ君とラッキーのトレーニングをしていて、  
休憩中にアイスを食べて・・・そこから先、何も覚えていない!)  
 
「つかまえちゃった、ボクだけのせつなおねえちゃん」  
 
タケシはせつなの前に立ち、全身をなめ回すような視線を送る  
そして、赤いワンピースの裾をつまみ、ゆっくりと持ち上げはじめた  
 
「や、やめなさいっ!・・・痛うっ!」  
 
せつなは身をよじり、なんとか脱出しようとするが、  
もがけばもがくほどロープが身体に食い込んで両胸に激痛が走る  
 
(アカルンで脱出しなきゃ・・・な、ないっ!)  
 
「探してるのはこれかい?」  
 
タケシがあざ笑うかのように指差した先には、  
彼女の赤いリンクルンが転がっている  
10メートルはあろうか、とても手の届く距離ではない  
 
「おーっと、いよいよパンツ様の登場です。赤かな黒かな」  
 
脱出しようともがいている間に、ワンピースの裾は限界まで持ち上げられ、  
そして彼女の上半身を固く支配するロープに挟み込まれた  
繊細なレースに飾られた純白の、眩しいほど純白のショーツが目に飛び込む  
 
「なーんだ白か、何の面白みもないじゃん」  
 
タケシは彼女を護るその白い聖衣をスルスルと膝下まで引きずり下ろした  
 
「や、やめなさいっ!・・・痛うっ!」  
 
「お土産にもらっておくよ」  
 
タケシは足枷を外し、ショーツを抜き取ろうとした  
 
その時・・・せつなの右脚が猛烈な速さでタケシの側頭部をめがけて振り出された  
 
しかし、次の瞬間、彼女の右足首はタケシの左手でしっかり捕らえられていた  
足を引こうとしてもびくともしない  
 
(う、動かない!すごい力!  
 まずいわ、せつなの姿のままでは勝てない・・・)  
 
勝てないのは力だけでなく、心まで屈服させられることにまだ気付いていない  
立ったまま片方の足首を捕らえられた姿勢の意味をタケシは囁く・・・  
 
「せつなおねえちゃん、まんまんが丸見えだよ」  
 
(・・・!!!)  
 
せつなの全身から力が抜ける  
 
「白パンツ、ゲットだよ!」  
 
タケシはせつなの羞恥心を煽るようにはしゃぐ  
 
「せつなおねえちゃん、いい匂いだよ」  
 
「お願い、返して」  
 
「何を返してほしいの?言ってくれなきゃわからないよ」  
 
「・・・ショーツです」  
 
「じゃあ、ちゃんと言ってごらん」  
 
「お願いです、せつなのショーツを返してください」  
 
「ふーん、じゃあ返してあげるよ」  
 
そう言いながらタケシは純白のショーツをいきなり遠くへ放り投げた  
 
「な、何するの!」  
 
そのとき、せつなの背後から黒い影が飛び出し、  
宙に舞う白く華麗な蝶に飛びついたーーそれはラッキーだった  
ラッキーがせつなの純白のショーツをくわえて戻ってくる  
 
「ラッキー、パッションキャッチ成功だね!」  
 
タケシはまたもやせつなの羞恥心を刺激する  
 
「もう、やめてください・・・」  
 
「何言ってるの?ラッキーが親切にパンツを取り返してくれたんだよ」  
 
タケシはニヤニヤしながら純白のショーツを穿かせようとする  
次の瞬間、せつなはタケシの笑みの意図を知り、必死に脚をばたつかせる  
そう、タケシはラッキーの涎にまみれたショーツを穿かせようとしているのである  
 
「いやーっ!やめてーっ!」  
 
タケシは再びせつなの右足首を掴んだ  
 
「ふーん、じゃあおねえちゃんはずっとまんまんを見せてくれるんだ」  
 
「・・・!」  
 
せつなの抵抗がぴたりと止んだ  
されるがままに生暖かく濡れたショーツが脚を通り、元の場所に収まる  
涎で穢されたショーツは、デルタゾーンの黒い翳をいっそう際立たせる  
 
(ラブ、助けて・・・)  
 
せつなの両目から涙がこぼれる  
 
その時、倉庫の扉が大きな音を立てて開き、ひとつの影が現れた  
逆光のため、せつなには誰が来たのかわからない  
影は、ゆっくりと倉庫の中に足を踏み入れた  
 
「てめー、俺の庭でなにやってんだよ」  
 
せつなはこの少年に見覚えがあるーー知念大輔、同じクラスの子だ  
 
「なんだよ、せっかくいい所だったのに邪魔しないでくれよ」  
 
「そうはいかない、ラブの友達を泣かせる奴は許せねえ」  
 
大輔はタケシに飛びかかると平手打ちを2発、3発と叩き込む  
タケシも応戦するが、大輔のスピードは圧倒的である  
平手、下段回し蹴り、アッパーカット、かかと落とし、昇竜拳・・・  
猛烈なスピードでタケシを翻弄していく  
そして、勝負が明らかになった頃、タケシは諦めきれないように  
捨て台詞を吐き、暗闇の中へ去って行った  
 
「おい東、大丈夫か?」  
 
大輔はロープを外し、せつなを自由の身にする  
 
「ありがとう、大輔君」  
 
「礼はいらねえよ。早くラブんとこ帰りな」  
 
せつなは倉庫の外へ駆け出していった  
 
<了>  ?  
 
 
 
 
せつなが去ってしばし後、暗闇の中から大輔に声がかけられる  
 
「アニキ、こんなところで良かったですか?」  
 
「おうタケシ、ありがとうな」  
 
「しっかしアニキも回りくどいことしますよね  
 最初からラブ姐さんを拉致っちゃえばいいじゃないすか」  
 
「ばかやろう、単細胞のお前とは違うんだよ  
 東を仲間に引き込んでから、いよいよラブを落とすんだよ  
 トロリンの木馬作戦ってやつだ」  
 
「アニキ、それはトロイっすよ」  
 
「そうかそうか、まあいいだろう  
 タケシ、これからソープでも行かないか?前祝いだ」  
 
「すんません、今からせつなを呼び出すんですよ、これを使ってね」  
 
タケシの手には十数枚のせつなの写真ーイースやパッションもあるー  
これをネタにせつなの精神を支配するのであろう  
 
しかし、そのころ、せつなは泣きながら事情を話し、  
怒りに震える3人の少女はキュアスティックを握りしめて  
倉庫に向かうのであった  
 
<ほんとうに了>  
 

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