晴れた日曜日の午後、東せつなと桃園ラブは肩を並べて歩いていた  
ラブは踊るように歩く−全身で喜びを表しているようだ  
 
不意にせつなが口を開く  
 
「ねえ、ラブは彼氏いるの?」  
 
「へ?彼氏?いないいない、全然いないよー」  
 
「じゃあ、男の人と付き合ったこと、あるの?」  
 
「それがないのよー、憧れちゃうけどネ」  
 
「ふうん、じゃあ、セックスにも興味あるんだ」  
 
「せ、せせせせセックス?」  
 
ラブは顔を真っ赤にしてうつむく  
 
「ふふふ、かわいいラブ」  
 
「もおーっ、からかわないでよー」  
 
二人は街外れの森の中に入る  
穏やかな春の日であったはずが、急に雲が差し込み、  
冷たい風が吹き始めた  
 
「たは、上着持って来ればよかった」  
 
ラブはキャミソール1枚でむき出しの腕をさすりながらつぶやく  
 
「大丈夫よ、すぐに暖かくなるから」  
 
「へ?」  
 
せつながなぞめいた言葉を発した直後、猛烈な風が二人を襲った  
土ぼこりで視界が奪われる  
 
「きゃーっ」  
 
せつなの悲鳴だ  
 
「せつなっ!せつなっ!」  
 
ラブが目を開けたとき、せつなは姿を消していた  
 
「せつな!せつな!どこ?返事して!」  
 
ラブは涙目になりながら必死にせつなを探す  
しかし、必死に親友を探す少女の前に現れたのは  
漆黒の衣装に身を包む紅眼の美少女であった  
 
「久しぶりだな、桃園ラブ、いや、キュアピーチ!」  
 
「イース!?」  
 
「我が名はイース。ラビリンス総統メビウス様がしもべ」  
 
「もしかして、あなたがせつなをさらったの?」  
 
「いかにも、東せつなは私が預った」  
 
「そんなひどい・・・せつなを返して!」  
 
「返してほしければ占い館に来い  
 ひとつ忠告しておくが、変身して来ることだな」  
 
再び突風が吹き荒れ、ラブは思わず目を閉じてしまう  
ラブが目を開けたとき、イースは姿を消していた  
 
(絶対にせつなを助けなきゃ!チェインジ・プリキュア・ビートアップ!)  
 
ラブはキュアピーチに変身すると、占い館に向かって猛然と走っていった  
 
(ふふふ。まんまと騙されたわ)  
 
館のモニター映像を見ながら、イースはほくそ笑む  
 
(さあ、私も準備を始めるとするか)  
 
 
キュアピーチは占い館の門前に立ちつくす  
イースがわざわざこの場所に来いと言った意味を考える  
 
1分・・・2分・・・  
 
しかし、生来考え事の苦手な彼女である  
 
「あー面倒くさい!」  
 
普通に捻れば開くドアを思い切り蹴破ると、館内に飛び込んだ  
 
「せつなーっ!助けに来たよーっ!」  
 
ピーチの足元に1枚の紙片が落ちている  
 
『2階の一番奥の部屋に来い イース』  
 
悪の組織とは思えぬ端正な字に感心しながらピーチは2階へ登る  
 
(一番奥の部屋・・・ここだわ)  
 
古めかしい焦げ茶色の扉に似つかわしくない白木の札がかかっていて、  
見たことのない文字で何か書かれている  
 
(せつな、いま助けてあげるからね)  
 
扉を開けた瞬間、中から襲われるかもしれない  
ピーチは扉の正面には立たず、壁の前に立つと  
横から真鍮のノブに手をかけ、ゆっくり右に回す  
 
ガチャリ・・・  
 
ゆっくりと扉を押し込んでいく  
中からの攻撃はないようだ  
ピーチは全神経を集中して室内に忍び込む  
 
最初に彼女の目に飛び込んできたものは大きな本棚である  
図書館のようにたくさんの本が整然と並んでいる  
窓の外には森の木々が見え、その上は青空である  
 
広い部屋である  
ラブの自室の数倍はあり、まるで学校の教室だ  
 
さらに見回すと白いガウンを羽織った一人の少女が視野に飛び込んできた  
 
「せつなっ!?・・・イ、イース!」  
 
「残念だったな」  
 
「せつなはどこ?返してよ!」  
 
「面白いものを見せてやるから、あせるな」  
 
「面白いもの?」  
 
イースはベッドに視線を向ける  
白いシーツに包まれた「何か」がもぞもぞと動いている  
イースはシーツの端を掴むと、思い切り引いた  
 
「・・・!?」  
 
ピーチの目に映ったものは、異様な姿のひとりの男  
−引き締まった肉体、紫色の長い髪、端正な顔立ち、冷酷な眼差し−  
 
「サ、サウラー・・・?」  
 
彼女が『異様』と形容したのはサウラーの姿である  
黒皮のチョーカー、いや、首輪と表現したほうがふさわしい  
両手首は後ろ手に縛られ、両足首も固く縛られている  
そして緑色のブリーフが膝まで下げられた状態で、  
他に身にまとうものは何もない  
 
「どうだ、キュアピーチ」  
 
「どうだって言われても、訳がわからないよ!  
 そんなことよりせつなを返して!」  
 
激昂するピーチに、イースは冷たく言い放った  
 
「せつなを返してほしかったら、この男とセックスするんだな」  
 
ピーチの表情が凍りつく  
 
『ふうん、じゃあ、セックスにも興味あるんだ』  
 
少し前のせつなの言葉がよみがえる  
 
キュアピーチ、いや、桃園ラブはバージンではあったが、  
どこにでもいる中学2年生、セックスに興味がないわけじゃない  
雑誌やテレビを通じてひととおりの知識はある  
由美から初体験の話を聞いたときは身体の芯が熱くなった  
でも、最初は絶対に、絶対に好きな人−そう決めていた  
 
「どうしたキュアピーチ、東せつながどうなってもいいんだな」  
 
イースはリモコンを手にすると室内のテレビに向けてボタンを押す  
画面には、十字架に磔にされ、必死に助けを求めるせつなの姿が映る  
 
「せつなっ!せつなっ!」  
 
ピーチは画面に向かって叫ぶが、聞こえるはずもない  
画面にはナケワメーケと思われる化け物が映り、  
無数のナイフをせつなに向け、じりじりと接近している  
 
「やめて!イース!わかったわ!」  
 
ピーチは親友のため自分の純潔を投げ打つ決心を口にした  
 
「よく決心したな、キュアピーチ」  
 
「約束は守ってもらうわよ」  
 
ピーチはゆっくりとベッドに向かって歩を進める  
 
「この男、サウラーは童貞、しかも短小でインポよ  
 ちゃんとセックスできるかしら?  
 でも、しなければ東せつなの命はいただくわ、あはははは」  
 
ピーチはサウラーを見下ろすように立つ  
確かに、顔立ちや体つきに似合わない小ぶりの性器である  
 
「ほんとだ・・・子供みたい・・・」  
 
ピーチの両眼が悪戯っぽく輝く  
 
「ねえイース、ベリーとパインに手伝ってもらってもいい?」  
 
「ふふっ、お前バージンか?」  
 
イースは小馬鹿にしたように返すが、ピーチはイースの目をじっと見ながら真剣な眼差しで頷く  
 
イースはキュアピーチ、桃園ラブの眼差しが苦手だった  
何の疑いも持たない澄んだ瞳  
決して目をそらさないその強い瞳に見つめらていれると、心も体も全て透視されるようだ  
 
彼女はガウンの中を視姦されている錯覚を感じる  
雪のように白い肌、14歳とは思えぬ豊かな膨らみを見せるふたつの丘  
美しい曲線を描く腰のくびれ、そして、薄蒼色の翳り  
 
いや、視姦ではない、この感覚は触れられているものだ  
 
そっと背後から抱きしめられる  
首筋に唇が触れ、そのまま背筋へと舌が走る  
思わず仰け反ってしまう  
 
柔らかな乳房をそっと撫で回される  
下から優しく持ち上げるように、そして、指先が円を描くように・・・  
全身に鳥肌が走る  
 
薄桃色の蕾を口に含まれる  
彼女を形成する全ての細胞が待ち焦がれた刺激だ  
全身に激しい電流が走り、雌蕊が潤う  
身体の火照りが止まらない  
 
「・・・なの?」  
 
「・・・!」  
 
キュアピーチに見つめられ、イースは妄想の世界に飛んでいたようだ  
 
「ねえ、ベリーとパインを呼んでもいいの?」  
 
「い、いいだろう。ただし、変なことを考えたら東せつなの命は無いと思え」  
 
白昼夢の名残を振り切るようにイースが許しを出すと、  
ピーチはリンクルンを手に取り、美希を呼び出した  
 
・・・もしもし、美希タン?  
あのね、せつながラビリンスに誘拐されちゃって、いま占い館にいるの  
それでイースがあたしにサウラーと・・・  
うーん、ちょっと説明するのが難しいから、  
とにかくブッキーと一緒に占い館の2階の一番奥の部屋に来て  
あ、そうそう、変身して来てね  
 
しばらくして、キュアベリーとキュアパインが現れた  
 
ピーチはベリーとパインに事情を話す  
 
「・・・ってわけなの」  
 
「要するにサウラーとセックスすればせつなが返ってくるということね」  
 
「でもサウラーはインポさんなのよね」  
 
「ほら、雑談はいいから早くやれ!」  
 
イースに急かされ、3人のプリキュアはベッドに横たわるサウラーを取り囲む  
 
「ほら、子供みたいでしょ」  
 
「完璧に小さいわ」  
 
「うん。柴犬と同じくらいかな」  
 
子供ならまだしも、パインに小型犬並みと馬鹿にされサウラーは唇を噛む  
 
ピーチはサウラーの手枷足枷を解くと、大の字に寝るように命じる  
イースも含め4人の少女たちになじられ、もはや抵抗する気力もないようだ  
 
「ピーチは首から上、パインは胸とお腹、あたしは下半身を攻めるわ」  
 
なぜかベリーが仕切るのでピーチは口を尖らせた  
 
「ちょっとベリー、あたしがオチンチン攻めなきゃだめでしょ」  
 
「ピーチはまだ男の子知らないんでしょ?ここはあたしに任せて」  
 
「ま、まあそうだけど・・・」  
 
「ここはベリーに任せたら?うふふ」  
 
自分がバージンであることを皆に馬鹿にされたようでピーチも唇を噛む  
 
3人の少女が1人の男の身体を貪っている  
 
ピーチは男と唇を重ねている  
敵である男とのキスには抵抗があったが、せつなを助けるため、  
そして、いまキスをしているのは桃園ラブじゃなくてキュアピーチなんだ、  
これは戦いなんだと妙な理屈を免罪符にして男の口をふさぐ  
息苦しくなったのか、男の唇にわずかな隙間が生まれると間髪いれずに舌をねじ込む  
そして奥から彼の舌をまさぐりだして絡みあわせる  
唾液が混じりあい、グチャグチャと淫らな音が響く  
 
・・・はぁ、はぁ  
 
パインは男の厚い胸板に唇を這わせる  
片方の乳首を口に含みながら、か細い指がもう片方の乳首をはじく  
右の脇腹から臍、そして左の脇腹へと舐めあげる  
くすぐったさが電撃のようにサウラーの脊髄を痛撃する  
男の反応がパインの加虐願望に火を点ける  
再び乳首を口に含むと、たっぷりと唾液を塗した先端を舌で転がすように刺激する  
心臓が早鐘のように走り、胸板が激しく上下する  
パインの唾液と男の汗で胸板が光る  
 
・・・むうぅ、うっ  
 
ベリーは肉茎を頬張っている  
かなり小ぶり、しかも萎えた状態からではあったが、お構いなしにむしゃぶりつく  
彼女は形状自体は綺麗で無駄な包皮もないことに満足しながら  
亀頭を舌先で刺激し、竿全体を吸い上げるように絞る  
左手は内股を指先で擦りながら、右手は玉袋と肛門の間を刺激する  
彼女の両足は男の両足に絡みついており、大の字のまま固定されている  
サウラーがあまりの刺激に足を閉じようとしてもそれを許さない  
 
(す、すごい・・・これがプリキュア・・・)  
 
イースは3人の少女と1人の男の狂宴から目が離せない  
自分も全身を舐め回されている錯覚に陥る  
蟻責めの感触が蘇る  
全身の毛穴が開き、もっと強い刺激を求めて自然に腰を振ってしまう・・・  
 
(そういえば、アソコを舐められると気持ちよくなるって由美が言ってた)  
 
ピーチは唇を離すとアンダースコートを脱ぎ捨て、サウラーの顔に跨った  
 
「サウラー!舐めなさいっ!」  
 
もはや思考能力を失ったサウラーは黙ってピーチの秘所を舐めはじめる  
ピチャピチャと淫猥な音が響く  
時折、雌芯に舌が触れるたびに、ピーチの全身に電流が走り、大きく背をそらす  
 
スカートに覆われてサウラーの顔は見えないが、  
自らの唾液とピーチの愛液で口の周りをべっとりと濡らしている  
 
いつの間にかコスチュームは着崩れ、たわわな胸が飛び出している  
ピーチは男に秘所を舐めさせながら、両手で自らの胸を揉みしだく  
 
パインも負けじとコスチュームを脱ぎ捨て、アンダースコートだけの姿になる  
両手と唇による責めに豊かな乳房も加わる  
男の乳首がパインの真っ白な乳房に包まれ、乳首と乳首がこすれあう  
 
パインはサウラーの手を取り、指を一本ずつ口に含む  
そして唾液が糸を引くその手をアンダースコートに包まれた下半身へと導く  
チャプ・・・チャプ・・・  
少女が腰を振るたびに下着越しにでも卑猥な粘着音が聞こえる  
 
そしてベリーは青いチョーカーと黒いストッキングだけの、ほぼ全裸である  
彼女は口内でサウラーの雄芯が少しずつ力を取り戻しているのを感じていた  
 
(今だっ!)  
 
「響け!希望のリズム!キュアスティック・ベリーソード!」  
 
ベリーはキュアスティックをサウラーの菊門に差し込む  
執拗な愛撫で解きほぐされていたのか、先端のクリスタルは何の抵抗も無く男の腸内へ踊り込む  
 
ベリーはスティックのキーに指を走らせる  
 
ド・レ・ミ・ファ  
 
音階が上がるごとに強烈な快感が前立腺を襲う  
 
ソ・ラ・シ  
 
音階が上がるごとに男根に血液が流れ込み、硬度を増していく  
 
ド  
 
最後のキーが押されると、腸内に埋め込まれたクリスタルが激しく発光する  
サウラーのペニスは完全に屹立し、クリスタルの光を受けて輝いている  
 
(いただきぃ!)  
 
ベリーは黙ったままサウラーに跨ると彼の肉棒を手に取り、自らの胎内に誘う  
すっかり濡れそぼったベリーの秘花は雄芯をいとも簡単に呑み込む  
ペニスの根元まで埋まり、クチャリと淫らな音が響く  
 
(奥まで届かないけど・・・硬いし、これならいけるわ)  
 
ベリーは腰を前後に振り始める  
男の陰毛が雌芯をさわさわと刺激する  
子宮からは止め処なく粘度の高い潤滑油が供給される  
 
見下ろすといつの間にかピーチもパインも全裸になっており  
思い思いにサウラーの肉体を貪っている  
 
パインは男の手を股間に押し付け激しく上下させている  
男の腕までぐっしょりと、水を浴びたように濡れている  
目は虚ろで、まるで何かに取り付かれたかのように腰を振っている  
 
ピーチは男の顔に跨り、激しく腰を前後させている  
あんなに強く押し付けたら窒息するのではないかとも思う  
背中越しなので表情はわからないが、白かった背中が桃色に染まっている  
 
少女たちの痴態を見ながら、ベリーも自らの頂点が近いことを感じる  
同時に、胎内で男の硬度が一層高くなり先端がブルブル震えだしたのも感じる  
 
「みんな、一緒にいくよ」  
 
3人の少女の腰の動きが一段と激しくなる  
ベリーの秘肉は大きく収縮をはじめる  
根元から先端へ、先端から根元へと男のペニスを絞り上げる  
 
「い、いくうううううっ」  
 
少女たちが声をそろえ、絶頂に達する  
 
「んぐぐぐぐっ」  
 
ピーチの秘所に口を塞がれているので聞きとれないが、同時にサウラーも達していた  
 
 
 
ベリーはよろりと腰を上げる  
深く絡み合っていた二人の陰毛は汗と愛液に塗れ、  
別れを惜しむかのように糸を引きながら離れていく  
 
ほどなくサウラーの男根が力なく脱落し、  
そして、ベリーの胎内から多量の白濁が吐出される  
快楽を反芻するのかのように膣口は収縮を繰り返し、  
とぷっ、とぷっと卑猥極まりない音を奏でながら、  
男の陰部を白く染めあげていく  
 
子宮に注がれた精液を吐き出し終わるとベリーはベッドから降りる  
腰に力が入らないのか、彼女はその場でへたり込んでしまった  
 
そしてパインは横たわる男の腕にしがみつき、顔を胸にうずめたまま硬直していた  
周辺のシーツは水たまりのように濡れ、絶頂の凄まじさを物語る  
彼女もよろよろと起き上がるとベッドを降り、その場に座り込む  
 
しかし・・・  
キュアピーチはまだ満足していなかった  
 
「こらサウラー!起きなさい!」  
 
強烈な平手打ちを飛ばしながら肩を揺するが、彼は気絶状態のまま、ピクリともしない  
あまりに凄まじい快楽の嵐に、本能が神経回路が切断したのだろうか  
 
「せめてオチンチンだけでも起きなさい」  
 
菊座に刺さったままのベリーソードを動かしてもダメだ  
上上下下左右左右ドレミファソラシド・・・  
あまりに激しく動かしたため、肛門が切れ、鮮血が飛び散る  
 
ピーチは諦め顔で立ち上がる  
そして人形のように動かないサウラーの顔を踏みつけると、  
この狂気の宴の傍観者であった一人の少女に視線を向ける  
 
「この続きは、イース、あなたでいいわ」  
 
 
(いったい何が起こったのだろう)  
 
イースは呆然と立ち尽くしている  
彼女の前方数メートル、ベッドの上には全裸のキュアピーチが腕を組んで立ち、  
じっと彼女を見つめている  
 
彼女の足下にはサウラーが白目を剥き気絶している  
彼の下半身周辺のシーツには激しく血の飛び散った跡があり、  
そして先端部からべっとりと血で覆われたキュアスティックが転がっている  
ベッドサイドにはベリーとピーチが座り込み、肩で息をしている  
 
(そうだ、私、セックスを見ているうちに気を失って・・・)  
 
白いガウンの胸元はだらしなくはだけ、少女とは思えぬ豊かな乳房が覗く  
ふたつの紅い眼はいまだに生気を失い、視線は宙をさまよう  
 
(・・・!)  
 
不意にピーチはベッドの上からふわりと飛び立った  
イースは呆然と見上げ、動くことができないー大鷲に狙われた野兎のようだー  
ピーチの影がイースに重なった瞬間、大鷲は急降下に転じる  
イースは両手首を強く握りしめられる  
手首から全身に甘美な電撃が走る  
 
(ああっ・・・捕らえられてしまった)  
 
ピーチはイースのガウンの襟に手をかけると瞬時にはぎ取り、部屋の隅に投げ捨てる  
抵抗するひまどころか、思考するひまも与えずに背中に回り込むと、背中から抱きしめる  
背中越しにピーチの胸のふくらみを、ぬくもりを感じる  
ピーチの血液が自分の身体に流れ込んでいるようだ  
それどころか、ピーチの意思ー自分を玩具にしようとするどす黒い欲情ーまで流れ込んでくるようだ  
 
(私、どうなってしまうの・・・でも・・・)  
 
正面の大きな姿見には、全裸のままピーチの長い手足が触手のように絡みつき  
四肢の自由を奪われた惨めな姿が映っている  
目を背けたいような絵にもかかわらず、目をそらすことができない  
 
(このまま・・・)  
 
キュアピーチが白い首筋に唇を当てる  
これまでにない衝撃が脊髄から乳房へ、子宮へと駆け抜ける  
これは夢ではない、現実の感触だ  
全身の全神経がピーチの次の動きを待ちこがれる  
ピーチが舌を伸ばし、上下に這わせた瞬間、イースは失禁した  
 
ジョロロロ・・・  
 
「ふふふ、イース、かわいいね」  
 
「だめ・・・」  
 
ジョロ・・・  
 
「ふふふ、たくさん出るね、止まらないよ」  
 
「ああ・・・」  
 
ポタ・・ポタ・・  
 
「水のように透き通ったおしっこだよ」  
 
「もう・・・言わないで・・・ください・・・」  
 
イースが屈服の言葉を口にした瞬間、二人の関係は決定付けられた  
 
ピーチはイースを立たせたまま全身に唇を這わせる  
 
「はあっ、はあああっ」  
 
白い背中、純白の双球、柔らかなラインを描く腰、無駄な肉のない下腹部、  
すらりとのびた足、穢れのない丸い尻、薄蒼色の茂み  
 
ピーチは乳房に手をかける  
荒々しく下から持ち上げるように揉みしだき、豊かな丸い膨らみが激しく変形する  
あまりの痛さに顔を歪める  
すると一転して指先が薄桃色の乳輪を旋回しはじめ、触れる触れないの微妙な刺激を乳首に与える  
過敏状態となった乳房全体が刺激を求めて揺れ動く  
 
「はあっはあっ・・・もっと強く・・・」  
 
「だめだめ、簡単にごほうびはあげないんだから」  
 
「・・・お願いです・・・もっと強くしてください」  
 
「ふふふ、どこを強くしてほしいのか言ってみてよ」  
 
「・・・ち、乳首を吸ってください・・・」  
 
もはや上下関係は明らかである  
ピーチは忠実な子犬をかわいがるようにイースの乳首を口に含み、舌で転がし始める  
もう一方の乳首は指先で弾くように愛撫を与える  
乳房を中心に快楽の激しい波が全身に駆け抜けていく  
 
(私が求めていたのはこの感覚・・・!)  
 
自分の中の何かがおかしくなっていく感覚  
自分が自分でなくなっていく感覚  
 
足ががくがく震え始める  
 
ピーチの右手が自分の秘所に侵入しようとしている  
陰唇の周囲をなぞるように触れる  
中心に触れてほしい、雌蕊を貫いてほしい  
 
イースの腰が前後に動き始める  
秘花からは蜜があふれ、垂れ落ちる愛液で太腿がいやらしく光る  
 
イースは頂上が近いことを感じていた  
ピーチの右手を蜜壷に呼び込もうと必死に腰を振る  
 
しかしそれは叶わない  
ピーチは突然イースから手を離し背を向ける  
 
「ピーチ、どして・・・」  
 
イースはその場にすわりこみ、泣き声をあげる  
 
ピーチはそれには答えず再びベッドに登ると、横たわったままのサウラーを蹴り落とす  
ベッドから落とされても気絶したままだ  
 
「ここに寝るのよ、イース」  
 
もはやキュアピーチの精神的下僕と化したイースは黙って命に従い、  
ベッドに腰を下ろす  
 
グチャリ・・・  
 
冷やりとした感触ー先の情事でパインから噴出した潮ーを尻に感じる  
イースは構わずベッドに横たわる  
恥ずかしそうに手で胸と股間を隠している  
 
「両手は上に、バンザイをするのよ」  
 
今まで聞いたことのないようなキュアピーチの低く、冷たい声が響く  
イースはおずおずと手を挙げ、豊かな胸と股間の繁みがあらわになる  
 
ピーチは足下から血まみれとなった「白い棒」を手に取る  
 
イースはごくりと唾を飲む  
サウラーを心身共に破壊したベリーソードである  
まさか、私もアレに貫かれるの・・・?  
すべての音階を押された時、私は無事でいられるのだろうか・・・  
 
期待と不安が入り交じった表情でピーチを見つめる  
 
「安心して、コレはあなたには使わないわ」  
 
ピーチは汚れたベリーソードを放心状態で座り込むキュアベリーの膝上に置く  
イースは安堵と落胆の入り交じった表情を向けるが、しかし―――  
 
「あたしはコッチよ!届け、愛のメロディ!キュアスティック・ピィーチロッド!」  
 
(ああ、やっぱり貫かれる・・・)  
 
ピーチは見せつけるようにロッドの先端に軽く口づけしてから、  
少女の秘肉にロッドを滑り込ませていく  
 
(・・・痛っ)  
 
膣口に裂かれるような痛みを感じる  
 
「イースも初めてだったんだ、運命感じちゃうよ」  
 
ピーチはロッド先端を挿れたまま、何もせずにイースの裸身を見つめている  
少女はピーチの命令通り、バンザイの姿勢のまま、眉間を寄せて破瓜の痛みに耐えている  
 
ピーチはキーに指を走らせる  
―そしてイースは期待に胸が高鳴る  
 
ドレミファ・・・  
 
低音の響きが膣口から陰核に心地よい振動を与える  
陰唇が食虫植物のように蠢き、ロッドを奥へ、奥へ導こうとする  
チャプチャプと愛液が溢れ、シーツに大きな染みを作っていく  
 
雪のように白い肌はほんのり桜色にそまり、  
豊かな胸を上下させながら次の刺激に待ち焦がれる  
 
ひとつキーを押されるごとに音撃と電撃が全身を駆け抜ける  
 
ソラシ・・・  
 
もはや痛みなど感じない  
酸欠状態の金魚のように口をぱくぱくさせながら快楽を貪る  
両足をピンと伸ばし、全神経を秘所に集中させている  
 
愛液の湧出は止めるすべを失っており、  
間欠泉のように潮を吹き続ける  
 
全身が、全ての臓器が、全ての細胞が最後のキーを待ち焦がれる  
 
早く、早く最後のキーを押して・・・  
 
早く・・・  
 
「どうして・・・!?」  
 
ピーチは涙目で哀願するイースに顔を近づける  
 
「ふふふ、最後のドを押してほしいの?」  
 
「・・・はい」  
 
「かわいい子」  
 
ピーチは軽く口づけをする  
愛情に飢えているイースに対して極めて効果的なテクニックである  
ピーチの役に立ちたい、ピーチに褒めてもらいたい、  
完全に従順な仔犬と化してしまった  
 
「じゃあ、最後に二人でいこうか?」  
 
ピーチはふたたび少女の足下に戻り、片足を軽く持ち上げると、自分の股間で挟み込むように滑り込んだ  
ちょうど、松葉崩しの姿勢である  
そしてピーチロッドの一端を自身の秘肉に挿しこんでいく  
 
キュアピーチとイースはロッドを通じてひとつにつながった  
 
「はふうっ、い、イース、つながってるよ、わかる?」  
 
「ああああっ、ぴ、ピーチ、き、気持ちいいわ、ピーチが身体の中に入ってくるみたい」  
 
ロッドの複雑な形状がピーチの膣口の敏感な箇所を巧みに刺激する  
 
「はあっ、はあっ、もう最高だよー、イースの体温が伝わってくるよ」  
 
二人はぎこちない動きながらも、徐々に呼吸が合わさっていく  
先端のクリスタルが、無感であるはずの膣内でもっとも敏感な箇所に激しい刺激を与える  
 
「ピーチ・・・お願い、最後のドを押して・・・はああああっ」  
 
キュアスティックで繋がった二人の身体が徐々に近づいていく  
 
「はあっ、まだよ・・・・あああああんっ」  
 
イースの腰の振りが早くなっていく  
またあの大波がやってくる  
その前に最後のドを聞きたい・・・  
 
「お願い・・・押してください・・・・はああんっ」  
 
自身の頂点も近いことを感じ、ピーチは最後のキーに指を走らす  
 
・・・ド  
 
そこから先の出来事をイースはよく覚えていない  
 
激しい閃光が走り、あまりの気持ちよさに気を失ったらしい  
 
気がついたら自分は東せつなで、桃園ラブに助けられた  
 
でも、別れ際にラブは言い残した  
 
「せつなとあたしはこれからもひとつだよ」  
 
まさか、正体がばれた?  
 
<了>  
 
 
 

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