「ふわぁ……すごぉい……」  
 せつなの興味津々な眼差しが、目前の光景を見逃すまいと瞬きひとつせず向かってくる。  
「ひゃくっ、ひゃぅ、んああっ……ン、くぅっ」  
 もはや喘ぐことしかできない少女は、彼女の存在に気付いても声を抑えることができなかった。  
「ウエスター君。今すぐイース引取りに来い。でないと3Pになるよ」  
「ぁひっ、ア、やんっ、そこいやぁあ……!」  
 通信機に向かって平坦な声で命令する。  
その一方で、下にいる少女への攻勢も緩めない。  
無駄に器用である。  
 
「ってウワァアアア何じゃこらぁあ」  
 走ってきたのか、ぜいぜいと荒い息の青年は、眼前の色々とものすごい光景につい悲鳴をあげてしまう。  
「うるっさいなぁ。ていうかあんま見るなよ、犯すよ?」  
 イースが、と主語は敢えて言わない。  
「失ッ礼しましたァ!!」  
「きゃぁっ?」  
 そうした方が、手っ取り早く話が進むからだ。  
単純馬鹿もこういう時は実に結構。  
ウエスターはイースを横抱きにして脱兎の勢いで逃げていった。  
あんなごつい兎とか気色悪いけど。  
 
「はぁ……も、おせっかい……ばかぁ……」  
「だって、あのふたりをとっととまとめとかないと。安心して君で遊べないからね」  
「ろくでなしぃ……あんっ」  
「じゃ、次はバニーガールにしようかな」  
 こうして、南さんの楽しい夜は過ぎていくのでした。  
 

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