◆『サソリーナさんの散々な一日』   
 
「わたし、もう堪忍袋の緒が切れました!」  
「くっ、やばいわ。いつものキレやすい子が決めゼリフ出した」  
 
キュアブロッサムの言葉に、サソリーナは逃げる準備を始めた。  
毎度の大敗も結構な数を重ねている。そろそろ、幹部がボコられる番かもしれない。  
 
「クモジャキーじゃないし、プリキュアと戦闘なんて冗談じゃないのよね。っていうか、あたしはもともと戦闘向きでもないし」  
「いくよっ、キュアブロッサム!」  
「わかりました。キュアマリン!」  
「「はぁぁぁぁぁあ〜ッッ!!!」」  
「というわけで、デザトリアン。あとは頼んだわよん」  
「うわ〜ん、この鬼畜ババア〜(by金朋声)」  
 
プリキュアたちが必殺技を出す前に、サソリーナは空間転移する。  
数々の悪の組織幹部にデフォルトとばかりに用意されているこの空間転移能力、実に便利だ。  
 
「ふぅ〜、今日もなんとか命拾いしたわぁ。って、はれ?」  
 
しかし、今日の転移先はいつもの場所とは違った。  
 
「え〜と、ゲームショップ、アキ、ハバラ店?」  
 
側の店の看板を読んでサソリーナは首を傾げる。  
辺りに広がるのは窮屈なくらいに立ち並ぶビル群。なぜか転移に失敗したらしい。  
まぁ、失敗したとは言え、プリキュアからは逃げられたのだから焦る必要もない。  
今度は意識を集中してアジトへと帰ろうとするが、その時、ドンッと何者かに突き倒されてしまう。  
 
「あいたた、ちょっと、ちゃんと前見て歩きなさいよ」  
「ああっ、すいません。……って、ま、まさか、サソリーナさんっ?」  
 
突き飛ばしたのは、リュックを背負って冴えない服を来ている太った青年。  
いかにも田舎から上京してきましたと言うような芋顔で、必死にペコペコしている。  
しかし、サソリーナの顔を見た途端にその青年は目を輝かせた。  
さらには、興奮した様子で手さえも握ってきている。  
 
「うわっ、いきなり近寄るなっ。勝手に触るなっ。ってか、なんであんたが私の名前を知ってんのよ」  
「いや、プリキュアがでっかいのと戦っているところに出くわしまして。その時にあなたのことをサソリーナさんて呼んでましてっ」  
 
その青年は何度かどもりながらも「こんなに間近で見れて感激だ」だの「ぜひサインが欲しい」だのまくし立ててくる。  
どうやら、自分がプリキュアと戦っている場面を目撃していたらしい。  
それにしても、侵略者相手に目をキラキラとさせてバカ丸出しだ、こいつは。  
そんなバカの騒ぎに人が集まり始め、サソリーナにいくつもの視線が突き刺さる。  
まずい、ここで目立って素性がバレるのはいい結果を生むとは思えない。  
サソリーナは慌てて空間転移する。  
 
「ふぅ、やれやれ。って、んなっ?」  
 
しかし、転移した場所には手を握ったままのあの青年が居るのであった。  
 
 
◆〜CM中〜◆ ナージャが必死に割り込んで在庫を売ろうとするが、失敗に終わる   
 
 
「うおっ、これが敵幹部によくあるテレポート。逃亡用だけでなくもっと戦略的に使えばヒーローは苦戦するのに、そういうのには使わないという」  
「なんで、あんたがここに居んのよッ!」  
 
場所もアジトではなく人気のない裏路地。  
いつもなら絶対にこんな失敗はしないはずなのに、今日は一体どういう不調ぶりなのか。  
狭い路地では男の太った腹がさらに圧迫感を増し、転移に失敗したイラつきと合わせて不愉快さが倍になる。  
この男、どうしてくれようか。そう思って睨むと、サソリーナは男の心の花が萎れているのに気がついた。  
 
「へぇ、いい感じに心の花がションボリしてるわーん」  
 
ほくそ笑み、サソリーナは男を結晶化させる。  
さんざん鬱陶しい真似をしてくれたのだ。代償として、せいぜいプリキュアを苦しめる役に立ってもらおう。  
 
「さぁ、デザトリアンのおでましよぉっ!」  
 
サソリーナは男が閉じこめられた球体を切り落とし、クリスタルを高らかに掲げる。  
……しーん。  
しかし、デザトリアンは現れず、声が虚空に吸い込まれるのみ。  
 
「うおおおおおおっ!」  
 
代わりに現れたのは、なんと元の男だった。閉じ込められたはずの水晶を割り破り、サソリーナに抱きついて来たのだ。  
 
「ああっ、サソリーナさんの、小麦色の肌、スベスベっす!」  
「ちょ、やめっ」  
 
後ろからサソリーナの細く均整のとれた体を抱きしめ、露出したお腹をナデナデとさする。それだけではない。  
さする手を下へと移動させるとスカートの中へと突っ込んでいく。  
息は荒くこもっていて、まるで熱にほだされたかのような行動だ。  
指はもぞもぞとサソリーナのスカートの中をまさぐりまわり、小麦色の肌の大地に息づくうっすらとした茂みを探り当てた。  
 
「ふあっ」  
「ああ、ここがサソリーナさんのオマンコ……」  
 
茂みをかき分けると、指はワレメを撫で始める。  
クニュクニュと、太い指で膣口の両端を広げるように愛撫し、その人差し指は浅く入り口を侵入し始める。  
ツポリとマンコの中に指を入れられて、サソリーナは腰を曲げた。  
そのせいでお尻は密着し、マンコを可愛がられて揺れる度にチンポをぐりぐり擦ってしまう。  
 
「うああっ、指ぃ、そんなにかき混ぜないでよぅ」  
「も、もう我慢できないっ」  
 
腰を砕けさせて震えるサソリーナに、男の興奮は一気に上り詰めたようだった。  
何らかの理由で暴走していた精神がさらに拍車をかけ、サソリーナの黄土色のミニスカートをペロリとまくりあげる。  
 
「うわぁ、すべすべで綺麗なお尻だぁ。うっ、はぁはぁ、いきますよ」  
「えっ、ちょっ、まさか、本気で? ふぁあああああん!!」  
 
尻を撫でられたかと思うと後ろから一気にチンポが挿入された。  
まだ濡れきっていない膣内をどんどんと突き進んでいき、処女膜を引きちぎりながらさらに奥へと侵入していく。  
 
「痛いッ、痛い痛い痛いって!」  
「ああ、サソリーナさんの砂漠を俺の白濁液で潤したい」  
「なにキモいこと言ってんだコラーッ」  
 
男は暴走したままズポズポと膣内をピストン運動し、気持ちよさそうな声をあげる。  
処女膜を破られて休むまもなく貫かれているサソリーナは痛いだけだ。  
 
「サソリーナさんのオマンコ、すごく気持ちいい。やっぱり、サソリーナさんは運命の人だ」  
 
しかし、この一言で急激な変化が訪れた。  
異物を拒もうと苦しんでいる膣内が逆に迎え入れるように動き始め、マンコの中からジュンと愛液が染み出てくる。  
 
「えっ? なに、これ。ああんっ、はっ、はっ、はっ、はっ、んんっ、くんっ」  
 
パンパンと腰を打ち付けられるたびに甘い声が出る。  
自分の大切なところがチンポに侵入されていることに気持ちよさを感じ、突かれる度にマンコで締め付けて返事をしたくなってしまう。  
 
「うおあっ、出る。もう出ます!」  
 
ナカ出しの宣言を受けたのに、嫌な気がしない。むしろ、ナカに出されるのが当然とすら思えてしまう。  
快楽のうめき声とともに、膣内で発射される熱い精液。それを受け止めた時のサソリーナには、喜びしかなかった。  
 
「んっ、オマンコ、……すごい」   
 
ヌポリとチンポを引き抜いて尻餅をつく男を尻目に、サソリーナは垂れていく精液を見つめる。  
自分の花園から愛液と混じって太ももを伝う白い精子。それを見るのが嬉しくてたまらない。  
しかし、快楽のもやが晴れていくと、そんな感情は一気に霧散していった。  
次に起きた感情は怒りで、チンポを出したまま満足そうな顔をしている男の頭をゴツンとゲンコツする。  
 
「よぉくも、やってくれたわね〜っ!」  
「あうっ、いっ、痛いっす。はっ、俺は一体なにを?」  
「うぶな乙女のぺんぺろぱ〜じゃないから、処女を失ったくらいでグジグジしないけどさぁ。殴るのは殴るわよ?」  
「えっ、あの、え? まさか。うわぁぁっ、勘弁してくださいぃ!」  
 
精液を垂らしたままの姿でサソリーナは男を存分に殴る。  
気が済むと、「今日は厄日だわ」と大きなため息をついてその場から消えてしまうのだった。  
 
 

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