〜せつなラビリンス帰郷前のアカルン返還前夜〜  
 
 
 
せつなちゃんは、とっても悩んでいました。  
 
赤いリンクリンを両手で持ちながら、あれこれと考え事をしています。  
『キー?』  
幸せの赤い鍵の妖精、アカルンが、心配そうにせつなちゃんのことを見守っています。  
せつなちゃんは、ちょっぴり済まなそうな顔で、アカルンに微笑みかけました。  
「ごめんなさいね、アカルン。こんなことにばっかりあなたを使って」  
 
 
まばゆい赤い光が、せつなちゃんのからだを包みこみました。  
 
 
そのころ隼人くんは、寝るまえの日課として筋トレをしている最中でした。  
「5001、5002、5003……」  
一生懸命にダンベルを上げ下げしています。  
その背後で、ぱああっ、と赤い光が灯りました。  
筋トレに夢中になっていた隼人くんの背中に、急激に重みがかかり、  
「ぶべらっ!!!」  
隼人くんはうつぶせに倒れてしまいました。  
 
「きゃあっ!ごめんなさい!ウエスター、大丈夫!?」  
「全っ然、大丈夫じゃないぞ……」  
せつなちゃんに馬乗りにされた状態で、隼人くんはかすれ声で言いました。  
倒れる途中、持っていたダンベルにしたたかに頭を打ちつけてしまい、おでこが痛々しく腫れあがっています。  
 
「ごめん、ごめんね、痛かった?」  
せつなちゃんは、必死に謝りながら隼人くんのおでこにふうふうと息を吹きかけます。  
「どうしたんだよ、イース……こんな時間に」  
隼人くんは、首をかしげながら赤いパジャマ姿のせつなちゃんに問いかけました。  
 
ふたりは、このときにはすでにとっても仲良くなっていたので、  
隼人くんは、せつなちゃんが自分の部屋に急に訪れること自体はそんなに驚いたりはしませんでした。  
 
隼人くんが不思議に思ったのは、訪れる時間帯のことでした。  
いつも、せつなちゃんは「家の人が心配するから」と、夜になる前には必ず帰っていたのです。  
ところが今は、夜も更け、みんなが寝静まっている時間です。  
せつなちゃん、もしくは桃園家の人たちに何かあったのではないかと、隼人くんは胸騒ぎを感じたのでした。  
 
ところがどうやらそうではなさそうです。  
せつなちゃんは、ほっぺたをリンゴのように赤くさせながら、何かを言いたげに口をぱくぱくさせています。  
「あ…のね、ウエスター、知ってた?」  
「ん?何をだ?」  
「明日、アカルンをスウィーツ王国の祠に返すの……」  
「あ……ああ、そうだったのか!じゃあ今度からこっちに来るのはちょっと大変になるな。  
 まあ、おまえはもうすぐラビリンスに戻ってくるんだからそれまでの辛抱だけどな」  
「う、うん……それでね」  
「まだ他になにかあるのか?」  
せつなちゃんは、うつむいて口ごもったあと、意を決したように話しはじめます。  
「ねえ、ウエスター……わたし達って、すごく歳が離れてるわよね」  
「うん、まあ、そうだな」  
「からだの大きさもかなり違うし……覚えてる?この間、クローバータウンを一緒に歩いてて、  
 兄妹どころか親子に間違われたの」  
「ははっ、ああ、そんなこともあったっけか」  
「ウエスターは、そういうこと気にならないの?」  
「なんでだ?知らない奴になんと思われたって別にかまわないじゃないか」  
「そうなの……わたしは、ものすごく気にしてるわ」  
「変なこと気にするんだなぁ。気にしたところで、俺たちの年齢差が縮まるわけでもないのに」  
「……だからね、わたしね、ちょっとでもあなたにちかづきたいの……」  
そう、小さくつぶやいたせつなちゃんが、次にしたことは。  
 
 
赤いリンクルンを開いて、人差し指でトラックボールを転がし、  
「チェインジ!プリキュア!ビートアーップ!!!」  
「でぇえええええええ!?!」  
 
 
せつなちゃんの全身が、きらきらと赤く光ったかと思ったら。  
次の瞬間、そこには、腰まである豊かな桜色の髪、フリルがふんだんに使われた赤い衣装の、伝説の戦士がいました。  
 
隼人くんは、せつなちゃんのあまりに突然な行動にびっくりして、  
「ななななんで変身するんだ!?俺を攻撃する気なのか?  
 俺はいま、FUKO集めなんかしてないし、インフィニティを狙ったりもしてないぞ!?」  
そう叫びながら後ずさりしました。  
せつなちゃん、いえ、キュアパッションは、慌てふためく隼人くんを見て、くすりと笑いました。  
「攻、撃……そうね、そういう風にとらえてもらってもいいわ」  
「へぇっ!?」  
「ウエスター、分からない……?プリキュアの状態のときって、わたし、少しだけおとなのからだになるのよ」  
 
パッションさんは、および腰の隼人くんに素早く近づくと、がっしりとそのたくましい両腕をつかみました。  
「わ、わ、わあっ!?」  
隼人くんの鍛えあげられた大きなからだが、いとも簡単にベッドに押し倒されてしまいます。  
ベッドに押し付けられた腕とからだを、隼人くんはまったく動かすことができません。  
プリキュアとなったパッションさんの細いからだと腕が、普段の数倍、いえ、数十倍の力を出しているのです。  
 
「ね、見て……」  
パッションさんの左手が、赤い衣装の右肩の布に触れ、そのまま布をお腹まで引きおろしました。  
蒼白くなまめかしい両胸が、隼人くんの目の前でぷるりと揺れます。  
「わたし、いつもよりも手足が少しだけ伸びてるのよ。──胸も、大きくなってるの」  
「あ……ほんとだ」  
「……っ」  
たわわに実ったふくらみを、ごつごつとした手でなでられて、パッションさんは小さく息をのみました。  
けれども、すぐに気を取り直して隼人くんに質問を投げかけます。  
 
「ウエスター、ひとつ聞きたいんだけど」  
「あ、な、なんだ?」  
「わたしがラビリンスを離れてたあいだ、いったい『どうしてた』の?」  
「どうしてた、って……?あ、ああ、もちろん我慢してたぞ」  
「嘘ばっかり。サウラーから聞いたわよ」  
「うぐ……っ!!」  
「きっとわたしよりもずっとおとなのおんなのひとだったんでしょうね」  
「え、あ、いや、その」  
「許せない……わたし以外のおんなのひとと……」  
パッションさんの頭についている白い羽根が、ぷるぷると小刻みに震えています。  
「いや、だって、それは、おまえが急にいなくなるのがわるいんじゃ……」  
隼人くんはそこで言葉に詰まってしまいました。  
キッと隼人くんの目を見すえたパッションさんの真っ赤な瞳に、涙がいまにもこぼれ落ちそうに溜まっていたのです。  
パッションさんは、細くて白い手を、隼人くんのほっぺたに、ぴと、とくっつけました。  
 
「動かないで、ウエスター……ちょっとでも抵抗したら、わたし、あなたの腕、折っちゃうかもしれない」  
 
低い低いパッションさんの声は、それがただの冗談ではないことを表していました。  
 
 
「おまえ、どうしたんだ、一体……おかしくなっちまったのか?」  
「おかしい……そうね、わたし、おかしいのかも……  
 ラブやおかあさんたちの前ではいつまでもこどものままでいたいと思ってるのに、  
 あなたの前だと早くおとなのおんなになりたいって思っちゃうの」  
「イース……」  
「だから……アカルンを返す前に、いちどだけ……すこしでもおとなになったからだで……」  
しぼり出すような声で言うと、パッションさんは隼人くんの顔にゆっくりとみずからの顔を近づけ、  
金色の髪、おでこのタンコブ、まぶた、耳、ほっぺた、そして唇に次々とキスの雨を降らせます。  
 
隼人くんは、パッションさん、いえ、せつなちゃんのことが好きで好きで仕方がないので、  
こうやって彼女とキスをしたり、ぴったりとからだを寄せあったり、  
もっと先のいろいろなことをすることに抵抗などはありませんでした。  
けれど、いまのこの状況は、いつもしている触れあいとはあまりにもかけ離れていたので、激しく動揺してしまいます。  
 
「イース、やめ……こんなのは、なんか、変だ……」  
「いや?いやなの……?わたしのこと……」  
「や、あ、そ、そうじゃないけど」  
「おねがい……今夜だけ、今夜だけはわたしのわがままをきいて」  
パッションさんに涙ぐまれながらそう言われてしまうと、隼人くんはもう逆らうことができないのでした。  
 
パッションさんは、隼人くんのTシャツの裾に手をかけ、ぐいと上に引っ張り脱がせました。  
かたく引き締まった胸板に手を置き、つつ、と指で撫でまわしながら、  
首筋に唇をあて、ちゅっちゅっと音をたてて吸います。  
「お、おい、さっきまで筋トレしてたから汗かいてて汚いぞ」  
「どして?あなたいつも、わたしが汗かいててもシャワー浴びてなくてもかまわず襲ってくるじゃない」  
「う、そ、そりゃそうだな……、う!!」  
パッションさんの唇が、胸板の頂点にあるちいさな突起をおおい、隼人くんはうめき声をあげました。  
あざやかな紅い舌でちろちろと舐めながら、パッションさんはたのしそうに言います。  
「ふふっ、おとこのひとでも、ここ、感じるのね」  
「う……わっ、だ、だめだだめだイー……、うああ」  
かりっ、と突起を噛まれてしまい、隼人くんはまともに言葉を発することができません。  
 
「いつもあなたがしてくれるようにしてあげるわ、痛かったら言ってね?」  
パッションさんの両手が、灰色のスウェットをつかみ、ずるずると足首までひきずり下ろします。  
隼人くんの両脚のあいだにあるものが、びたんとお腹に張りつきました。  
「うふふ、元気ね」  
パッションさんは隼人くんの脚のあいだに右膝を割りいれます。  
そのままもう一度おおきなからだに覆いかぶさり、彼の唇をついばみました。  
 
隼人くんの先端からすこしづつ漏れでていた液体が、赤いスカートと黒のタイツを汚してしまいます。  
「あ、ついちゃった」  
「あっ……イース、ごめ……」  
「だめじゃないの、汚しちゃ……これ、正義の戦士の衣装なのよ?───きれいにしてあげるわね」  
パッションさんはにっこりと微笑むと、その可愛らしい桜色の頭を隼人くんの脚のあいだに移動させます。そして───  
 
ちゅっ  
「!!!」  
 
かたく張りつめていたものにキスをされ、隼人くんのからだがびくんと跳ねました。  
「やめっ……やめろやめろやめろイース!気持ち悪いだろう!?」  
するとパッションさんは頭を上げ、悲しそうな顔で首をかしげました。  
「どして……?いつもあなたがしてくれるから、ずっとお返しがしたかったのに……  
 わたしにするときも、ほんとは気持ち悪いって思ってたの……?」  
「あ、いや、それはちがう」  
「じゃあいいじゃない。それに、おとなのおんなはこうやって積極的に行動するものなんでしょう?」  
「おまえ、またなにか変な本でも読んだだろう……う、あっ」  
パッションさんの小さな口が、先端を、かぷり、とくわえ、おずおずと舌を動かしはじめました。  
熱くてやわらかくてザラザラした舌が、隼人くんの一番敏感な部分を這いまわります。  
隼人くんは、生まれてはじめての感覚に、目をぎゅっとつむり、シーツをきつく握りしめ耐えました。  
 
「ごめんね、下手かもしれないけど……」  
一度口を離してそう言うと、パッションさんは思い切ったように隼人くんを口の奥までふくみました。  
 
パッションさんが頭を上下させるたびに、ふたつの羽根が、ぴょこん、ぴょこんと揺れます。  
「イー、ス、っ……あ」  
隼人くんは、愛しいおんなのこの名前を呼ぶことしかできず、ただされるがままになっています。  
パッションさんの口からあふれだした唾液が、隼人くんの太ももをつたい、シーツにじんわりとしみができていきました。  
 
「ん、ん、ん……っ、ふ、くちゅ……あ」  
隼人くんの快楽のためにひたむきに尽くしていたパッションさんが、ふと口を離して、困ったような声をあげました。  
「ど……うした?」  
「ウエスター、どうしよう……あなたの舐めてただけなのに、こんなになっちゃった……さわって?」  
 
隼人くんがそこに手をあてると、布越しにぬるぬるとした蜜が染みだし、あっという間に指が濡れていきます。  
「ふ、うっ……ね、おねがい、ぬがせて、あなたの手で」  
よく伸びる生地の腰の部分に太い指を引っかけ、ふとももの途中あたりまでずり下ろすと、  
あらわになった粘膜と黒い布のあいだに、ねっとりとした糸が引き、きらりと光りました。  
「あ……や、だぁ、なんだか、恥ずかしくなってきた……」  
ふと我に返ったパッションさんが、真っ赤になった顔を両手で押さえ、首を振っていやいやをします。  
「おまえ、なぁ……自分からここまでしといて、その言い草はないだろうが」  
そのことばを聞き、パッションさんは、両手を顔から離し、きりっとした表情で言いました。  
 
「そ、そうね、最後まで、わたし、精一杯がんばるわ」  
 
しまった、こいつの無駄な責任感を刺激してしまった、と隼人くんが後悔したのもつかの間、  
パッションさんはみずからタイツを脱ぎさり、彼の腰の上にまたがってきます。  
 
「ん……っ、あ、う、えす、たぁ……っ」  
「う……あ……っ、いー、すっ」  
パッションさんの唾液でいやらしく光る隼人くんのものが、彼女の熱い肉にずぶずぶと飲み込まれていきました。  
入り口から奥まで隼人くんでいっぱいに満たされたパッションさんが、熱に浮かされたようにつぶやきはじめます。  
 
「すき、すきよ、あなたがすき、だれにもわたさない、わたしだけの……」  
 
目を閉じ、うわ言をくり返すパッションさんのほっぺたを、隼人くんは大きな両手で包み、真剣に語りかけます。  
「あのな、イース、確かにサウラーの言ってたことは本当だ……すまなかった。  
 でも、途中からだんだんむなしくなってきてやめちまったんだ」  
「……?」  
「その……おまえとじゃなきゃいやだ、って想いが強くなってきて、さ」  
「……!うん、わかってる、ごめんね、わたしが勝手にやきもちやいてるだけなの……」  
パッションさんは、お人形のように愛らしい顔をくしゃくしゃにゆがめます。  
涙が一粒、大きな瞳からこぼれ、隼人くんの胸にぽたりと落ちました。  
 
繋がりあったまま、ふたりは唇を重ね、激しく舌を絡めあいます。  
隼人くんが、ぴちゃ、ぴちゃ、とわざと音を立ててパッションさんの口の中をいじくりまわすと、  
そのたびに彼女の肉が、彼をもっと欲しいといわんばかりにきゅうきゅうと締めつけていきます。  
「う……っ」  
「ウエスター、きもち、いいの?」  
「ああ……すげえな、おまえ、こうしてるだけでイッちまいそうだ」  
「うふっ……もっと……きもちよくしてあげる」  
パッションさんは隼人くんから唇を離し上半身を起こすと、両膝をしっかりと地につけ、ゆっくり腰を動かしはじめました。  
 
ぷちゅっ……ぷちゅっ……ぬちゅ、くちゅ、ぷちゅ……  
 
ふたりの粘膜のこすれる音が、ゆるやかに速度をあげていきます。  
桜色の髪のひと房が、しっとりと汗をかいたパッションさんのほっぺたに貼りついています。  
はだけた豊かな胸が、パッションさんの動きに合わせてぷるんぷるんと揺れ、隼人くんは思わず見とれてしまうのでした。  
 
「う、くっ、は……あ、いーす」  
「あ、ん、あ、ああっ、い……お、おくに、あたるっ、ああ!」  
 
隼人くんを気持ちよくさせてあげたくて動いているはずなのに、  
どう見てもパッションさんのほうが感じてしまっています。はしたない娘さんですね。  
 
隼人くんが、ささやかな抵抗をこころみようと、繋がっている部分に右手をやり、  
親指でパッションさんの一番の弱点をくりくりっとこねはじめました。  
 
「……や!あ!だっ……めぇ!それ、やだ、いっちゃうっ」  
「イッちまえよ……俺も、もう、げんか、いっ……でるっ……!」  
「ああっ、きて、きて、きてぇ、いっしょ、に、いきた───あああああん!!!」  
 
びゅるっ、びゅ、びゅ、どく……どく……どく……  
 
パッションさんのからだの奥深くに、隼人くんのあたたかい液体が大量にそそぎ込まれていきます。  
脈打つ感触と、みずからの絶頂の感覚があいまって、パッションさんはのけ反ったまましばらく動けなってしまいました。  
 
はあっ、はあっ、と荒い息を漏らしながら、隼人くんは照れくさそうに口を開きました。  
「すまん、早すぎたな……なんていうか、すげえ興奮しちまって……  
 その格好、すごく良かった……イース、いや───キュア、パッション」  
「あ……そのなまえ、はじめて、呼んでくれた……うれ、しい……」  
パッションさんは隼人くんのからだにぎゅっとしがみつき、みみたぶに唇を寄せ、涙声で言いました。  
 
 
すべてを出しきった隼人くんのものが、パッションさんの中で、すこうしづつしおれていきます。  
「シャワー浴びにいくか?……おまえはそのまま行ったほうがいいのか、それとも変身を解いてから……か?」  
隼人くんの問いに、パッションさんはなぜか答えずにじっとしています。  
それからむくりと上半身を起こし、胸に手をおいたまま自分のからだを見下ろしました。  
「………」  
「どうした?」  
不審に思った隼人くんが呼びかけると、パッションさんは彼と目をあわせ、にやりと悪戯っ子のように笑いました。  
「ふふっ、すごいわ……プリキュアの状態のときって、全然体力を消耗しないのね」  
「あ、あの?パッションさん?」  
「ねえ、このからだで、どこまでできるか試してみてもいい?」  
「え?ど?あ?」  
「わたしの部屋には鍵をかけてきたし、きっと朝まで気づかれることはないわ。   
 ……ウエスター、今夜は、寝かさないから覚悟してね……?」  
「いっ……イースっ……?!───う、うわあああああああっ!!!」  
 
 
それからそれから。  
 
 
数時間後、白みはじめた空の光が差しこむ部屋の中には。  
からだじゅうにキスマークをつけられ、極限まで精をしぼりとられて虫の息の隼人くんと、  
美しい肌をさらにつやつやに輝かせて満足そうに微笑むパッションさんの姿がありました。  
 
細い指を、隼人くんのほっぺたから首筋へとすべらせながら、パッションさんは問いかけます。  
「ウエスター、ねえ、あなた、いま、幸せ……?」  
「あ、ああ、幸せだ……おまえが、こんなふうに、してくるのは、意外だったがな」  
「そう……よかった。ウエスターのこと、幸せにできて……わたし、幸せのプリキュアだから」  
 
パッションさんは嬉しそうにささやくと、隼人くんの唇に天使の羽根のような軽いキスをしました。  
 

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