「博士」
コツ、とひとり分の足音が背後で響く。
呼ばれた仮面の男は、ゆったりとした動作で振り返った。
「……ほう」
そして、溜息をひとつ。そこに何が篭っているか、黒衣の少女には分からなかった。
「仰せの通りに、着替えてまいりましたが……」
身に纏うのは、相変わらず黒い。だが、デザインは少々違えていた。
黒の中に覗く白い肌。
特に、脚部の変更は明らかだった。
以前はニーソックスだったが、今は拘束具を思わせる数本のベルトを巻きつけるのみ。
お陰でその白い素足が剥き出しになっている。
「背面の確認をしたい」
博士の言うままに、闇のプリキュアは背を向けた。
スカートも限界に挑戦し、至った。
ふとももの先に見える、食い込み。見えそうで見えない黄金率ッ!
そう、これで。
「勝てる……!」
博士は、確信した。
何に勝てるかはしーらなーいよー、以上小ネタでした