没ネタ
「何が『プリキュアはチームワーク』だ。みんなはただ、ムーンライトの言いなりになってるだけじゃないか」
『イケメンさん』が言い放った。
「そ、そんなこと……」
ムーンライトは雷に撃たれたようなショックを受けた。
リーダー風を吹かせたつもりはない。みんなのためを思って厳しいことを言った。
そしてみんな、ついてきてくれた。
だがそれは、単にムーンライトが年長者だから言いなりになっていただけのことなのか?
「ち、違う! 私たちは言いなりになんか……」
「ズキンときたわ、その言葉。その通りかもしれない」
ブロッサムを遮って、マリンが言った。
「確かに、それはあったかも……」
サンシャインも言った。
「みんな、何言ってるの!?」
ブロッサムは動揺する。
「それにムーンライト、それでも君はプリキュアの先輩なのか!? ミスしようと思ってする人はいない。
やられたくてやられる人もいない。みんな一生懸命なんだ。それをわかろうともしないで、先輩と言えるのか」
ムーンライトは返す言葉がなかった。
「みんなは君にとってなんなんだ? 部下か? 手下か?」
「……なんなんでしょう……?」