「あ、あうっ……は、博士……」
いつもの冷静な顔とは打って変わり、頬を上気させたダークは甘く呻いた。
ぶるりと腰を震わせ、浅い呼吸を繰り返す。いつも脚を覆い隠している黒い靴は脱ぎ捨てていた。
黒い服と白い肌とのコントラストが眩しい。
サバークの掌が白い太ももを撫でると、しっとりと汗ばんだ肌が吸い付くようである。
ダークプリキュアは、椅子に座っているサバークと対面するように彼に乗り上げている。
スカートの下に履かされたホットパンツは右足の先にぶらんと引っかかっており、
ダークの足が反応すると同時に情けなく揺れた。
「あっ」
「欲しいのか、ダークプリキュア」
太ももから這い上がってきた大きく無骨な手が、ダークプリキュアの敏感な箇所へ伸ばされた。
長年砂漠化のための研究を続けてきた、がさがさとした酷い手だ。
だが、その荒れ具合でさえ潤してしまうように、そこは既にとろけ始めている。
柔らかく解され、彼の膝の上でそこを擦り付けるような仕草さえしてみせていた。
「う、く……博士、ぇっ」
彼女のものよりずっと太い指が、ずぶりと入り込んできた。
独特の粘着質な音を響かせ、何重にも閉ざされたダークの奥を目指して押し進められていく。
「は――あッ! くう、ぅ……っ」
蠢きながらも、そこは異物を飲み込んでいく。
優しいとはいえないが、容赦のないとも表現できない手つきで、サバークの指はダークの中を探った。
ぐるりとナカをかき混ぜ、わざとらしい音を立てさせる。
“羞恥”など教えていないはずなのに、彼女の頬に血が通ったように、見えた。
それでもまだサバークは指でそこを弄るのをやめようとしない。
とうとう焦れたようなダークが、サバークの胸を叩いた。
「……ください」
「だが」
「いますぐ」
ダークは、サバークの腿に手をつき、気だるそうに腰を上げる。
ず、と指が膣から抜け、てらてらと光る液体が中指に絡まっていた。
その指は、すぐさまダークの口に含まれる。
柔らかく、ぬるぬるとした熱い舌で指を隅々まで舐め上げられてゆく。
ぷちゅ、と音を立たせ、指の間まで舐められると、さすがのサバークも息を詰まらせた。
「ふ――く、あァ……ッ!」
ぴたりと狙いを定め、ダークが腰を落とす。
やはりまだ早かったのか、湿り気の足りなかった場所が軋轢を生じていた。
悲鳴こそ上がらなかったものの、無理な摩擦で痛みがあった。
ぎちぎちと苦しみながら、そして少しの血も滲ませながら、ダークはサバークの男根を飲み込んでいく。
熱いそれがナカで脈打つたび、ダークの腰にあまやかな痺れが走った。
「――っ!? ア、はかっ……」
唐突に、サバークの指がダークのスカートの中へ滑り込んだ。
既にくわえ込んでいる状態だというのに、と思ったが、その指は形のいいへそを通り越すと、
二つの乳房へと添えられた。がばりと服を捲り上げられ、薄い桃色の乳頭を冷えた空気に晒す。
きゅ、コリリ。
熱い指が、ダークの唾液で濡れた指が、鼓動に震える乳頭をなぶった。
思わず背中を反らし、ダークの腕の力が緩む。
「うあ! んう……ふッ」
力が緩んだせいで、腰と腰がぶつかりあうように叩きつけられた。
急な奥底までの抉るような侵入に悶え、熱い吐息が漏れる。
だが、サバークの胸への愛撫で潤滑油は溢れ出していた。
乱れているのに、完全に脱いだのは靴だけ。中途半端に引っかかった衣服が逆に劣情を煽る。
「あ、んっく、う……博士……ッ!」
「ダークプリキュア……」
耳元で囁くと、博士は律動を始める。
ぐちゃりと、いつの間にかぐずぐずにとろけたそこから、押し出される体液。
最初はゆっくりと、そして徐々に短くなる間隔。
「あ、ふ……アっ!?」
突然の強い快感に、彼女自身が驚くような声が上がった。
頭がぐらぐらして、呼吸さえままならない。口元がはしたなく緩み、熱い唾液が唇の端から滴り落ちた。
原因は、やはりサバークだ。彼の手だ。
――ダークプリキュアの背中を撫でる指の腹が、執拗に“翼”の付け根を押しつぶしていた。
「うっん、んん! ん、なッ……あっ!」
「く……」
サバークの胸に顔を埋め、両手で彼の襟元を握り締めるダークは、がくがくと突き上げられるまま。
目を閉じると、自分の股から聞こえる、ぐちゃり、ぐちゅ、卑猥な音の音量が上がる。
激しくなった律動に揺さぶられるたび、喉の奥から嬌声が飛び出した。
抑えきれないほどの快楽に、もう胸元にしがみ付くことしかできない。
振動は、サバークの限界を告げるように乱暴になった。
腰を掴み、ぐちゃぐちゃと上下運動。
ダークは揺れになれる暇もなく、内側がめくりかえる感覚に飲み込まれている。
「ダーク……っ」
低いうめき声。
あ、と、引きつった喉から声が漏れた。
体内でソレが膨れ上がり、いっそう強く鼓動を打った。
感知すると同時に、ナカでそれが弾け――ダークの熱く締め付ける膣も、ぎゅうっと窄まる。
締め付け、食らいつき、決して離さないように。
「あつ……っ、熱いぃ、あ――ッ!!」
***
整わない息を至近距離で絡ませながら、ダークは熱に浮かされた瞳でサバークを見る。
仮面の奥に潜む表情や、本音や、素顔さえダークプリキュアは知らない。だが、それでもいい。
自分にとっての彼のように、彼が自分だけの“ツキカゲハカセ”になる。
その日を願って、ダークは目を閉じてサバークの胸に体重を預けた。