昼食用の食材が入った袋を手になおは歩いていた。  
今日は休日。両親ははるやひな達を連れてピクニックに行っている。  
あの事件以来、けいたは家に籠もるようになった。学校も休みがちになり  
担任が心配して家に何回か訪問してきた。  
「…………ただいま」  
それはなおも同じであった。弟に犯されたその夜、風呂の中で必死になって  
掻き出そうとしたが、膣内に出された分の精子はほとんど出てこなかった。  
ゼリーのような固形状の精子が今でも膣内に残っている…  
身の毛もよだつ様な話だ。  
プリキュアに変身すれば人間の何倍も肉体が強化されるが…  
もしも妊娠してしまったら…弟の精子で妊娠してしまったら……。  
弟の出迎えはない。また部屋に籠もっているのだろう。  
なおは自室の前まで来た。  
ぼーっとしていた為、食材が入った袋を手に持ったままだ。  
(……何をやっているんだ……しっかりしろ、私…)  
ため息をついた。汗ばむ服を着替えて昼食の用意をしなければならない。  
ノブに触れようとして、部屋の中から声がする事に気付いた。  
「はぁはぁ…ン…くふ……は…」  
(……けいたの声?)  
そっとドアを開けて、微かな隙間から中を覗く。  
少年は誰もいない部屋の壁を背に腰を降ろしていた。  
 
「あはっ…ん……んん…ふ……」  
両脚を投げ出し、肌に張り付く下着を下げて必死に扱いていた。  
「あ…ああ…ああ」  
少年が必死に扱き、刺激を与えているもの。  
それは股間のペニスであった。それも肉の凶器と呼ぶに相応しいペニスだ。  
ウルフルンに塗りつけられた魔の絵の具によって変化した  
グロテスクなペニスは並の大人以上の太さと長さをもっており、  
亀頭はずる剥け、ソレを包む包皮は赤黒く硬質化している。  
それを片手で必死で扱く少年は自分の弟なのだ。  
もう片方の手にはよく見慣れた下着が手にされていた。  
(あれは――あれは…わ、私の――)  
なおは息をのんだ。  
「はぁはぁ…ん…姉ちゃんの…姉ちゃんのニオイ…すうう…ん、んん」  
洗濯前の下着を鼻に押し付け、匂いを嗅ぎながら自慰に興じている。。  
(そ、そんな……けいたが私の下着で…)  
なおは絶句した。実の姉の下着を…下着を嗅ぎながら自慰に興じている。  
「あ…うっんん…で、出る」  
少年の腰がふるるっと震えた。射精の前兆だ。  
「あんああっ…姉ちゃんの、姉ちゃんのパンツ…んッ」  
右手、左手と交互に与えられる刺激にペニスの鈴口からは  
粘液のような汁がぷしゅ…ぷしゅっと、吐き出されている。  
少年は腰を引き、前屈みになると下着をペニスに被せた。  
「あ、ああッ!姉ちゃん、姉ちゃん!うっ!」  
どばぁっぶしゃ!という射精の音。  
ぶぢゅっ、どぶっとペニスを覆った下着の隙間から白濁の…  
例えるならゼリーみたいな半固形状の粘液が飛び出し、床を汚した。  
なおはその光景に思わず手にしていた買い物袋を落としてしまった。  
その音に反応し、けいたは腰を抜かしたように声を上げた。  
「だ、誰だ!?はる!ひな?」  
返事があるわけがない。だからこそ、少年は行為に及んだのだろう。  
「……ね…姉ちゃん?」  
震える声でけいたは言った。  
「……………」  
なおは無言でドアを開けた。  
(酷いニオイ……栗の花みたいにすごく臭い…)  
びゅる…びゅると精液が床に垂れ落ちる中、  
けいたは腰を抜かしたようになおを見た。  
「あ…ああ…姉ちゃん…」  
「勝手に部屋に入って…私の下着で何しているのよ」  
「あ…ご、ごめ…ごめんなさい」  
有無を言わさず、なおはけいたの前まで大股で歩み寄り、下着を奪い取った。  
ぐちゅぐちゅにぬめっている下着、なおは精液特有のニオイに顔を  
しかめながら言い放った。  
「あんたが女の子に興味をもつのは勝手だけどね!  
私をオカズにするのはやめてくれない!?気持ち悪いのよ!」  
「ご、ごめんなさい…お、俺…」  
「謝って済むと思ってるの!?男のクセに言い訳?信じられないわ。スケベ!  
変態!下着を嗅ぎながらなんて、頭おかしいんじゃないの!?」  
 
はあはあ…と肩で息をするなおはハッとした。  
けいたの瞳が潤み、大粒の涙を浮かべている。  
「けいた……?」  
「し、信じてもらえないかもしれないけど…俺…バケモノに…  
捕まって…プ、プリキュアの…緑色のプリキュアと…無理矢理…  
エッチなことさせられて……そ、それからずっと…チンチンが疼いて  
学校の女子とか若い女の先生のお尻とかおっぱいとか見ると…  
どうしょうもないくらい…大きくなって…が、学校のトイレで…  
何回も何回も…それでもおさまらなくて…俺、俺…ううっ」  
けいたは萎えかけたペニスを握って泣き出した。  
「……っ!」  
キュアマーチそして犯されたあの時の光景がなおの脳裏をかすめた。  
ぎゅっと唇を噛み、忌々しいアレを振り払うと頭を振った。  
その間もけいたの告白は続く。  
「俺が学校に行って…女子とか先生とか…押し倒してあの時と同じこと  
したいって、その気持ちがだんだん強くなっていくんだ…  
俺、俺…もう、学校に行けないよ…行っちゃいけないんだ」  
ペニスを痛いくらいに握りしめ、けいたは涙を流した。  
その間も無意識に手が動いている。鎌首を持ち上げ始めたペニス。  
それは私の…雌のニオイを感じ取ったからだろう。  
(……闇の絵の具の影響で…性欲に歯止めが効かなくなっているなんて…)  
これからけいたはどうやって暮らしていけばいいのだろう。  
このままでは発情期の獣のように出産に耐えうる雌を探しては強引に  
種付ける雄になってしまう。その矛先はやがて、  
成長した妹のはるやひなにも向けられるだろう。カーテンを引き、薄暗くなった部屋は汗のニオイとむせ返るような精のニオイが充満している。  
(……とにかく窓を開けよう、落ち着いて話も―――)  
ドクン………  
「……っ!?」  
なおは下腹部に鈍く重い衝撃を受けた。  
けいたのペニスを見て、鼓動が早くなる。  
顔をしかめたくなるような精液のニオイが急に香しいニオイに変わる。  
きゅっと尻が引き締まり、股間がじゅんと濡れそぼってきた。  
闇の絵の具の力を受けていたのはけいただけではない。  
キュアマーチとしてのなおもそうだ。けいたの股間に塗り付けられた肉棒で  
膣内に射精された。身体の最奥に魔の力がぶちまけられたのだ。  
雄のニオイを感じ取った雌が、精液を搾り取り、  
生殖を行う為の準備を始めたのだ。  
(だめ…だめだ…あ、相手は弟…けいたなのに…か、身体がいうことを  
き、聞いてくれない…だめ、だめなのに――)  
なおは立ち上がるとスカートの中に手を入れ、  
パンティの両端に手を掛け抜き取った。  
そのままスカートをたくし上げると、下着の食い込みに押さえつけられていた  
尻肉がぷるっと弾みをつけ、こぼれ落ちた。  
サッカーで鍛えた太腿に、張りのある引き締まった柔尻。年齢にしては  
肉付きのよい雌の尻にけいたのペニスは猛々しくそそり立ち、脈動を始めた。  
 
(あの時と同じ……弟と…で、でも…でも我慢で、できな…)  
「……姉ちゃん…」  
なおは無言で壁に手をつき、尻を突き出した。  
「そんなにしたいなら、お姉ちゃんが相手してあげるわよ。  
このままでもできるでしょ…学校の女の子や先生にこんなことしたら  
承知しないからね………」  
(そんなのただの口実だ…ただ…ただけいたのアレが欲しいだけ…  
アレでセックスしたいだけ……うう…なんて浅ましいの  
、まるで発情期雌犬みたいにお尻突き出して…)  
「ああ…姉ちゃんのお尻…お尻…うっ…ふっ!」  
眼の前に差し出された年頃の雌の尻。濡れ始めている二枚の割れ目が  
尻肉の間から覗く。  
それを見た瞬間、けいたのペニスからどぶっと弾けるように  
して白濁の塊が飛び出した。  
その勢いはすさまじく、なおの臀部まで付着した。  
ぶぢゅっ…どぼっと勃起したままのペニスから溢れ出す精液。  
しかし萎える様子は一向になく、ますます反り返っている。  
(アレが…アレが欲しい…なんて…うううっ)  
火照った身体はペニスで突かれることを望んでいる。  
雄を受け入れやすいように潤滑油のように愛液で膣口を濡らし、  
その精を搾り取ろうと開閉を繰り返している。  
「はっ…はっ…姉ちゃん、姉ちゃん」  
けいたは片手でのなお腰を掴み、もう片方の手で肉棒を  
なおの秘裂に押し当てると下から突き上げるようにして  
中に押し入った。  
「おっああ…んおっ!」  
けいたが呻き、なおが歯を食いしばった。  
ずぶぶっとヒダヒダを押しのけて、一気に最奥へ到達した。  
「あッ……はッ…ん、んんんッ!」  
思わず声を上げそうになるが、なおは手を口に当てて防いだ。  
服を脱がず、尻だけ露出しての性交。血を分けた実の弟との  
セックス。その背徳感は最高に興奮する。  
「んッ…あはッ…け、けいた…か、硬い……」  
「す、するって入った…姉ちゃん…は、初めてじゃ…ないの?」  
「だったら何よ…ン…早く済ませて…あっ」  
けいたは夢中で腰を動かした。中に押し込めばぎゅるっと全周囲からヒダに  
締めつけられ引けば、逃がすまいと未練がましくねっとりと絡みついてくる。  
けいたはなおの項に鼻を埋めて、腰を尻肉に叩きつける。  
「姉ちゃん…すごい濃い匂いする…汗くさい…  
背中が汗でムレムレでじっとりしててっ…はァはっ…汗くさいのとエロイ匂い  
…ああ髪からシャンプーのニオイして…俺、俺、俺!」  
「うっ、うるさいっ!何でもいいいから…!はやくしてっ…んあっ!  
とっとと出して終わってよ!」  
一度、射精したにもかかわらずけいたのペニスは脈打ち、  
なおの膣内で暴れ狂っている。  
愛などない、獣のような交尾。  
しかし、乱暴に突かれる度になおの秘部は濡れ、  
こんこんと愛液がわき出してくる。  
背徳感と快楽の狭間になおは必死に流されるまいと  
歯を食いしばって、耐えようとした。  
 
「ああうっ!け、けいた…い、痛い!痛いってば!」  
「くっ…んんんぅ止まらないよ、止まらない!姉ちゃんの中気持ちよすぎる!」  
膣壁を押しかえすように奥へ奥へとけいたは腰を振り続けた。  
なおは諦めたように目を閉じて、荒い息をつきながら歯を食いしばり続ける。  
「だ、出すよ!姉ちゃんの匂い嗅ぎながら射精するよ」  
「あっ…ああ…けいた…な、中は…だめよ…そ、外に出して!」  
「あっ、い、いやだっ姉ちゃんの中に出したい!中にぶちまけたい」  
けいたは姉の背中に密着し、貪るようにがつがつ突き上げた。  
「あっ!あっ!あっ!」  
荒々しい突きに声が漏れる。快感に足腰に力が入らず、なおは膝から  
崩れるようにして倒れた。けいたはその間も膣内にペニスを埋め、  
ナメクジのように背中に密着し、俯せに倒れているなおの  
盛り上がった尻に狂ったように叩きつけている。  
「深い、深いよ姉ちゃん!ふにふにのお尻が……ま、また出る、出る!  
チンポす、すごい!中をグググッって昇って、昇ってくる!」  
「や、やめて!中はダメなの!く、口でして上げるから!  
顔にかけてもいいから!中だけは、中だけはやめてっ!  
けいた!妊娠しちゃう!妊娠しちゃうから!」  
なおは這い蹲って逃げ出そうとしたが、けいたは姉の腰に手を回し、  
眉間に皺を寄せてフイニッシュ寸前の激しい律動を繰り出す。  
「姉ちゃん、中で出させて!俺、姉ちゃんに射精するんだ!」  
どぶっぶぢゅううと熱い奔流が否応なしになおの最奧にぶちまけられた。  
ドロドロのゼリー状の白濁の塊がけいたのペニスから吐き出されていく。  
「あっああっ!な、中でっ!いやああっ抜いて!抜いてっ!けいたああ!」  
なおは床に爪先を立て、カリカリと空しく掻きむしった。  
「ああっ…姉ちゃ…姉ちゃん…うっううっ…う」  
けいたは射精絶頂の圧倒的な快感に打ち震え、根本まで突き刺し  
腰を上下させていた。  
(そ、そんな…わ、私…実の…弟に……膣内に…だ、出されて…)  
意志に反して身体はピクンピクンと震え、  
体内にぶちまけられた注がれた雄の精に歓喜しているようだ。  
「ああ…姉ちゃん…姉ちゃん…気持ちいいよ…姉ちゃん…」  
けいたは萎えかけたペニスをなおからずぶッと引き抜いた。  
 
「んはッ!」  
なおの甘い嘶きと共に逆流した固形状の精子がぶりゅ…どぼっと  
膣口から溢れ、床にべちゃッと垂れ落ちた。  
「うっ…んん…お…ん」  
けいたは絶頂の余韻に浸るように呻きながら残った白濁を絞り出している。  
うつ伏せに倒れたなおの盛り上がった尻を見ながら、余韻に耽っているのだ。  
「あ……う……はぅ」  
対照的になおの姿は酷いものだった。汗で額に髪がはりつき、剥きだしの  
尻は汗とゼラチン状の体液にまみれ、膣口からはとめどなく白濁の塊が  
下品な音を立てて吐き出されている  
なおの身体が震えていた。自分の身体を抱きしめ、弟に犯された背徳感と  
魂ごと持っていかれそうな快楽の狭間を反復するように身震いしている。  
なおは気だるそうに起き上がると、乱れた衣服で股を隠し、言った。  
「けいた…着替える……から出…て行って」  
「あ…う、うん…」  
「はァ…はァ、このことは二人だけの秘密だからね……  
絶対、誰にも言わないこと」  
なおは荒い息をしながら、出て行くけいたに向かっていった。  
 
シャワーを浴び、汗と共に情事の痕跡を洗い流しした。  
膣内に残る精子を掻き出していると、再び疼きを感じた。  
下腹部が熱くなり、乳首や陰核が勃起し始めた。  
「っっ……んん…」  
膣口から逆流した白濁が太腿を伝って排水溝に流れ込んでいく。  
(……わ、私…もうこんなことされて喜ぶ身体になってしまったの…  
うう…どうすれば…一体、どうすれば…)  
シャワーと共に流れていく涙に答える者は誰もいなかった。  
その後、昼食の用意をしているときに台所でバックから犯された。  
そして風呂場で、脱衣所で、最後は部屋で乳を吸われながら射精された。  
「姉ちゃん…姉ちゃ…ま、また出る!」  
底なしの性欲。必死に耐えていたなおだが最後には  
「もっと…もっと突いて!けいたのオチンチンでお姉ちゃんを突いて!」  
と抱きしめ、弟を受け入れた。  
 
 
後日、けいたは学校に行くようになった。  
「姉ちゃんが励ましてくれたから」  
けいたが言った言葉に両親も担任も喜んでくれた。  
「そう…私は姉だから…」  
けいたの異常性欲の疼き、また雄を求めるなお自身の性欲を  
満たすため、なおは隠れてけいたと交わる日々を送った。  
路地裏で、公園のトイレで、橋の下で……二人きりになれる場所で  
あればどこでも交わった。気兼ねなく交われる場所では狂ったように交わった。  
身体を重ねる度に、罪悪感に苛まされるなお。  
しかし、渇きにも似た性欲への欲求は日増しに大きくなっていった。  
膨らむ乳房に尻、今まで男勝りだった体型に変化の兆しが見えた頃には  
もう遅かった。  
 
――生理が止まった――  
 
元々、生理不順だったなおは初めの内には気にしなかったが、  
いくらなんでもおかしいと思い、密かに購入した妊娠検査薬を使ってみた。  
「……よ、陽性……」  
なおは真っ青になった。  
(そんな…避妊薬は必ず飲んでいたのに…なんで…なんで…)  
間違いない自分は妊娠してしまった。それも実の弟の種で。  
どうする…どうすればいい?  
誰かに相談する?無理だ。  
密かに産む、産んで育てる?無理だ。  
それとも………?それだけは絶対に無理だ!!  
なおは顔を覆った。  
「これって…これって本当にバッドエンドじゃないの…あいつの言った通り  
最悪のバッドエンドじゃないのよ!!…なんで、何で私だけ…こんな目に  
遭わなきゃならないのよ!!」  
なおは身の破滅を確信し、忌々しいウルフルンの遠吠え、それも歓喜の遠吠え  
が聞こえたような気がした。  
「……ふ、ふふふ…そうよ…どうして私だけ…私だけの必要なんか  
ないじゃない…ふふふ、そうよ。みんな、みいいいいいんな、  
バッドエンドになればいいのよ」  
 
 
そして私は、その足でみゆき達に会いに行った。前に酷いことを言ったと、  
心底悪かったと謝罪した。もちろん演技だ。オツムがミジンコ並みのバカ女は  
すぐに信用した。次にウザい関西娘に放り投げたパクトを持っているかどうか  
聞いてみた。一度、選ばれた伝説の戦士の代替えはそうそう見つからなかった  
らしく、すぐに返してくれた。御大層なスケッチブックにイカレた漫画を  
描いている泣き虫は無視。話すだけ時間の無駄だ。一番やっかいなのは  
こいつだろう――生徒会副会長の青木れいか。  
他の豚の親戚共とは違い、頭も切れるし、勘も鋭い。  
私の計画を実行する時にまっさきに殺らなければ。  
そう算段している内に、バッドエンド王国のド畜生共が来た。  
「みんな、行くよ。プリキュア・スマイルチャージ!!」  
ついにこの時が来た。私だけがバッドエンドなんて許せるワケがない。  
「……プリキュア・ダークチャージ」  
黒く、常闇の深淵が私を包んでいく。伝説の戦士プリキュアにはそれと  
対になる存在があったらしい。闇の記憶が私にそう告げている。  
人はそれをダークプリキュアと呼んだ。  
「……キュア…マーチ?」  
真っ先に変身したキュアハッピーがこちらを驚愕の眼で見ている。  
それはそうだろう。変身した瞬間に、キュアハッピーを除く、全員を  
瞬殺したのだから。もちろん邪魔な王国の幹部もだ。今回はクソ婆だった  
ので脆く、脳漿を飛び散らして肉塊になった。  
正直、ここまで速く動けるとは思っていなかった。  
青木れいかだけ、殺れれば上等と思っていたが……こいつはいい。  
最高の力だ。  
「キュアマーチ……そ、その姿…黒い…プリキュアなんて…みんな!?」  
他のプリキュアは血まみれになって倒れている。  
急所を狙ったつもりだ、もう事切れているだろう。  
よしんば生きていても、あの傷では数分の命だ。  
「そんな…サニー!ピース!ビューティ!返事をして!ねぇ、ねぇったら!」  
サニーに駆け寄り、抱き起こした。返事はない。既にこと切れている  
身体は冷たく、体温が失われている。  
「そんな…どうして!」  
ハッピーは涙を浮かべながら私を睨みつけた。  
「……みゆき、私はね、あれから弟とセックスしまくって妊娠  
しちゃったんだ…」  
「………えッ?」  
「今ここにね…赤ちゃんがいるのよ。弟の種で孕んだの。中学生で赤ちゃん  
ができるのはハッピーだと思う?スマイルできる?」  
「そ、そんなこと…」  
「できないわよね?とってもバッドエンドでしょ?」  
「ど、どうして…キュアマーチ!何で何も言ってくれなかったの!?みんな  
とっても心配してたんだよ!?」  
「ハハハッ、心配?それで何かいい解決策でも出た?  
ウザぇんだよ、この腐れビッチが!」  
力をセーブして、ガラ空きの腹部に蹴りを叩き込み、頭部をつかんで  
地に叩きつけてやった。  
 
「あが……キュア…マーチ…」  
ははは、恐怖におびえる眼は最高に気持ちいい。  
「私だけバッドエンドなのは不公平でしょ?私たち仲間だもんね、それに  
世界がバッドエンドになれば、私の妊娠なんて誰も気にしないわ…  
他のプリキュアは殺っちゃったケド…ハッピー、貴女には私の気持ちをわけてあげる」  
私はバッドエンドに沈んでいる男達を呼び寄せた。この学校だけでも  
数百人はいるだろう。  
「さて……中学生の男子は猿みたいに毎日、オナニーしてるから、とっても  
濃い精子をぶちまけてくれるわ。いくら幼稚なハッピーでも生理くらいは  
来てるだろうし。ここにいる全員に種付けしてもらえば、妊娠するだろうし  
もっとも……誰がパパかわからねぇがよ!」  
キュアハッピーの頭を押さえつけて、腕を捻り上げた。  
スカートごと、スパッツを引き裂き尻を突き出させた。  
あの時と同じ、雌犬の格好だ。  
「い、痛いっ!やめて、キュアマーチ!」  
「フフフ…初めては生徒会長にあげようか…少しでも知っている人が  
いいでしょ?大丈夫よ、プリキュアだから身体は頑丈にできてるから  
何百人に犯されても壊れない。ただ…頭の方はだめかなァ……  
あ、でもキュアハッピーは元々、ネジが緩んでるから問題ないよね?」  
「……な、なおちゃ…私…私、そんな風に思われて…」  
ハッピーが後ろを振り向きながら弱々しく言った。  
「うん。だから言ったでしょ、ウザいって」  
あの生徒会長が勃起した肉棒を取り出し、ハッピーの腰を掴んだ。  
「いやだいやだっいやああああっ!やめ―――んうっ!」  
ズブッとハッピーの幼稚なマンコに生徒会長の肉棒が押し入った。  
「痛いっ痛いっ!いやっ動かないで!動かないで!」  
「ねぇねぇどう?レイプされて気持ちいい?とってもハッピーでしょ?  
ほらスマイルしろよ!レイプされてもハッピーなんだろ?なぁ、みゆき!!  
「いぐっ…痛いっ、痛いよォ!あ、やめてぇ…うっ…くうう」  
すすり泣きだしたハッピーを見て、私はゾクゾクゾクと背筋が震えた。  
ああ、最高に気分が良い…ざまぁみろって感じだ。  
いずれはメルヘンランドもバッドエンド王国も滅ぼして、  
何もかも崩壊させてやる。  
この世界には私とけいただけいればいいのだから。  
「フフフ…はははは…あはははは」  
常闇の快楽に堕ちた私の名はキュアマーチ。  
破滅と崩壊のマーチを奏でるプリキュアだ。  
 
 
スマイルプリキュアSS『破滅の行進曲(マーチ)』  
 
 

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