ひかりが競技場に着いた時には、もう試合が始まっていた。  
「わあ、やっぱり勝ってる」  
 前半早々3-0。しかしすぐに、リードしているのがベローネではないことに気づいて驚いた。  
「え? ベローネが負けてる……?」  
 ピッチを見下ろすと、ふたつの色に分かれてボールを追いかける少女たちの姿。  
 その中になぎさもいた。その顔に、遠くからでも焦りの表情がありありと見える。  
(どうしてこんな事になってんの? 前半が始まったばかりなのに3点も取られて……)  
「いけいけ名藻内! おせおせ名藻内!」  
 強豪ベローネを相手に大きくリードする名藻内の応援がはずむ。  
 その歓声は、メグミのパスミスからボールを奪われ、そのままゴールを破られた瞬間にさらに大きくなった。  
「何やってんの!」  
 いらだつメグミが眉をつりあげて怒鳴る。  
「先輩のパスが……」  
 マキはパスを出したメグミを控えめに非難する。  
 試合開始からこの二人、メグミとマキのラインがどうもうまく機能しない。  
 昨日、メグミがマキの練習態度をとがめたのが原因で険悪になっている二人である。  
「4点目……?」  
 思わぬ苦しい展開になぎさは唇をかんだ。  
 その様子を観客席で見守るほのか一行も不安げな顔。  
「なぎさ……」  
「大丈夫だって言ってたのにメポ」  
「そんなに相手チームが強いミポ?」  
「そうじゃない。なぎさ達のプレーがなんかいつもと違うみたい……」  
 結局ベローネはチームとしての動きを立て直せず、0-4のまま前半終了の笛が鳴った。  
 
「前半にこんな大差つけられるなんて……」  
 スコアボードを見ながら莉奈が不満げにつぶやいた。  
「まさかまさかまさか、このまま負けるなんてことは」  
「そんなこと言わないでよ志穂」  
 弱気なことを口にする志穂を、すぐになぎさがたしなめる。  
「ごめんごめんごめん。冗談だって……」  
 とても冗談とは思えない状況だ。重苦しい空気に包まれるベローネベンチ。  
「いつもの力を出せば、必ず逆転できるよ」  
「うん、そうだね……」  
 莉奈の前向きな言葉にも、気のない生返事しかできない。  
 そのやりとりを見ていたマキが、メグミをきっと睨んで言った。  
「メグミ先輩のパスがもうちょっと正確なら……」  
「何言ってんの? あなたのダッシュが遅かったせいでしょ!」  
「やめて! ケンカしてる場合じゃないでしょ、二人とも!」  
 なぎさの仲裁に黙ってうつむく二人。空気がさらに重く沈んだ。  
「……ほのかさん、何とかできないんですか」  
 ほのかの隣に座るひかりが、やるかたない様子で尋ねた。  
「私たちには、ただ応援することしかできないわ……」  
「応援するしか……でも……でも!」  
 突然立ち上がり、弾けるように走り出すひかり。  
「ひかりさん!?」  
 驚くほのかをよそに駆ける、その表情は決意に満ちていた。  
 
「なぎささーん!」  
「ひかり!? どうしたの!?」  
 グラウンドに下りてなぎさの元に駆け寄ると、そのスコートをめくってスパッツを勢いよく下ろした。  
 なぎさの股間のスティック、つまり男根、いや女根、要はちんこがピョコリと顔を出した。  
「私……私なにもできないけど」  
 ひかりはそそり立つなぎさのちんこを、きゅっ、と小さな両手で握った。  
「ひかり……あっ」  
 その優しく、慈愛に満ちたぬくもりが心地よくて、思わず声を漏らすなぎさ。  
「なぎささん、頑張ってください」  
 硬く勃起したちんこがスコートをめくれ上がらせて、自分の存在を誇示している。  
 その先の敏感な部分が少女の手にきゅうきゅう刺激されて、あっという間にヌルヌルになってくるのを  
なぎさは恍惚の中でぼんやりと感じていた。  
「あなた、観客席に戻って」  
「あ、すみません」  
 審判に注意され、ひかりがようやくその手を離すと、透明な汁がなごり惜しそうに糸をひいた。  
「……がんばってくださいね」  
「うん」  
「がんばってください、なぎささん」  
 そう言って手のひらの汁を舐め取るひかりの姿を見ながら、なぎさは、ほのかの事を思い出していた。  
 ――昨日の練習後、今と同じようにちんこを優しく握ってくれたほのか。  
「……大丈夫。明日のリーグ戦に勝てるように、私のパワーを送ってあげる」  
「パワーかあ」  
「そう。ちんこを握るって、力とか、気持ちとか、いろんなものが伝わると思うの」  
 ほのかの手のひらからいろんなものが伝わってきて、すぐに射精しちゃったっけ。  
「がんばってね、なぎさ」  
「うん、がんばる。今年もリーグ優勝狙うよ!」  
 ――そうだ。私、こんなとこで立ち止まっていられない。  
 
「よおーし。ねえみんな、パンツおろしてちんこをつなごう」  
 なぎさがふっ切れたように笑顔をみせた。  
「今はそんな事より作戦考えたほうが……」  
「そうよそうよそうよ」  
「いいから、ほら!」  
 ぐずる莉奈と志穂のスパッツをおろしてちんこを出すと、他のチームメイトもおずおずとそれに従った。  
「しっかりちんこを握って、目を閉じて」  
 全員で円陣を組んで、隣の人のちんこを握りあう。ちんこ円陣の完成だ。  
「……私ね、ちんこをつなぐってすごい事だなって思うんだ。  
 言葉で言うよりもちんこをつなげばもっと気持ちを伝えられる気がする。  
 がんばれっていう気持ちや、がんばろうよっていう気持ち。毎日毎日辛い練習がんばって、励ましあって。  
 時々ケンカすることもあったけど、一緒にやってきたじゃない。ラクロスを」  
 手がちんこのぬくもりを。ちんこが手のぬくもりを感じる。  
 脈打つちんこの鼓動から、みんなの気持ちが、力が伝わってくる。  
「……みんなのちんこ、あったかい」  
 そう言ってマキが微笑む。  
「あったかいね……」  
 メグミも微笑む。  
「うん、あったかいあったかいあったかい。ていうか熱い! 莉奈のちんこ汁ばんでるし」  
「それって失礼じゃない? 先走ってるの、志穂のちんこでしょ」  
 言いながらどっちのちんこもヌルヌル糸を垂らしていたのでみんなアハハハと笑った。  
(みんなの気持ちがつながれば、きっとすごいパワーになる)  
「よし、パワー充電完了!」  
「オー!!」  
 私たちはもう大丈夫だと、自分も糸を垂らしながらなぎさは感じた。  
 
「先輩!」  
 マキからメグミへ、やわらかなパスが通る。  
「まかせて!」  
「お願いっ」  
 メグミの股間スティックを巧みに使ったシュートが見事、相手ゴールに突き刺さった。  
「先輩、やりましたね!」  
「さっきのパスのタイミング、よかったよ!」  
 二人はすっかり呼吸を取り戻したようだ。そこになぎさが声をかける。  
「さぁ、この調子でいくよ!」  
「はいっ!」  
 後半に入りベローネの大反撃が始まった。ちんこパワーを存分に発揮してついに同点に追いついたのだ。  
「同点よ、がんばってなぎさ」  
 ほのか達の応援にも力が入る。試合時間はあとわずか。  
 ラストボールを託されたのはもちろん、キャプテンなぎさ。  
「どりゃあ!」  
 ゴールに向かいジャンプしたなぎさは、その最高到達点でシュートと同時に大量の白濁ちんこ液を放射した。  
 ほのかのこと、ひかりのこと、そしてチームのみんなのことを想えば、なぎさはいつでも射精できるのである。  
 ビシャア! 体中に粘液を浴び、目をつぶされて悶絶するキーパーの脇をすりぬけてボールが走り、  
ベローネの勝利を決定づける5点目のゴールとなった。  
「すごいすごいすごい、大逆転!」  
「なぎさえらい、さすがキャプテン!」  
 興奮のあまり志穂と莉奈もすでに射精している。白濁まみれで最高の笑顔をみせるなぎさ。  
「やったね!」  
 観客席の女子生徒も大興奮で、もうベンチは白濁の海だ。  
 そして試合終了の笛。審判もパンツの中で射精していた。  
「みんなの気持ちがつながったから勝てたんだ。ありがとう、ひかりとほのかのおかげだね」  
 その後ベローネ学院ラクロス部は、ちんこ丸出しでプレーするというまったく新しいスタイルを確立し、  
世界大会で準優勝という好成績をおさめるが、それがテレビ等で報道されることは決してなかったという。  
 

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