あかね「なあなあみんなぁ、ウチ彼氏ができてん。」キャーキャー
みゆき・やよい・なお・れいか「「「「ええ─────っ!?」」」」
みゆき「本当?誰々?私の知ってる人?」
あかね「大きかってぇ、力持ちでぇ、あったかかってぇ……。」キャーキャー
みゆき「!ははーん。お笑い好きのあかねちゃんのことだから、FUJIWARAでしょ。」
あかね「残念違いますぅ、でも惜しい!」
やよい「お、惜しいんだ。」
みゆき「ふ、FUJIWARAじゃないの!?じゃ、じゃあ本物の彼氏!?」
れいか「だ、誰なんですか!?」
あかね「ほら、秘密基地探しに行った事があったやろ、あの日以来ウチ時々会いに行って……。」キャーキャー
やよい「あ、あの時会った人の中にいるの?」
なお「だ、誰に会ったっけ?思い出せ、思い出せ私……。」
みゆき「あの時行った場所………。私が前に住んでいた町では女の子2人とウルフルンにしか会ってないし…。」
れいか「富士山は無人でした!」
なお「まさか、ぬいぐるみ屋さんの店員さん?」
やよい「映画の撮影現場は…大勢いたからわからない!」
みゆき「ど、動物園の飼育委員さん?」
あかね「後な、後な、ちょっと毛深いんや。」キャーキャー
やよい・なお「え?」
みゆき「やよいちゃんとなおちゃんは気づいたの!?」
れいか「だ、誰なんですか!?」
あかね「キャーキャー」
やよい「あかねちゃんそれひょっとして……。」
なお「…………ゴリラ?」
あかね「せーかーい!」キャーキャー
みゆき「え……?」
なお「なんだゴリラか……。」
みゆき「え…?ゴリラって……ゴリラ……?」
れいか「ゴリラみたいな人なんですか!?」
やよい「違うよ、ゴリラみたいな人じゃなくてゴリラだよ。」
れいか「え?」
なお「みゆきちゃんの好きな人はピーターパンでしょ?それと同じ……。」
みゆき・れいか「ああ、なるほど……。」
あかね「あれ?リアクション薄っ。」
みゆき「なーんだそっか。」
やよい「あはは…さすが関西人だね。」
あかね「ええ?ちょっとみんな、ウチの言うたことわかっとる?ゴリラなんやで?」
なお「ああ、わかってるよ、ゴリラなんでしょ?」
れいか「うふふ、あかねさんには敵いませんね。」
あかね「えー?もっとびっくりする思とったのに。」
みゆき「あはは、十分びっくりしたよ。」
やよい「うんうん、ゴリラが好きなんでしょ?」
あかね「そうやけど……。」
れいか「確かにあかねさん、あの時とても幸せそうにゴリラさんに抱きついてましたもんね。」
あかね「明日みんなにウチの彼氏紹介しよ思とったのに……。」
なお「あはは、みんなで動物園行くの?それともゴリラをここに連れてくるとか?そりゃいいや。」
みゆき・やよい・なお・れいか「「「「あははははははは。」」」」
夜・日野家
あかね「はあはあ…ああっ………っ。ええ…ええで………。」
あかね「きょ、今日な……、友達に……彼氏できたって……言うたんや……。」
あかね「せやけど…はっ………!みんな……んっ……!あんまり……っ……驚いて……なかっ………てん……。」
あかね「あんたの事…みん…なに………しょうっ…か…い……するって…言う…たのに…。」
あかね「結構……み…んな……度胸……言うの……?あったん……やな……はうっ……!」
あかね「ああっ……ウ、ウチ……も、もう……イク…イってまう…………。」
あかね「はあああぁぁっ………………。」
あかね「はあはあはあはあはあはあ………………。」
あかね「ゴリ夫くん……、好きぃ…………………。」
ガチャッ
げんき「姉ちゃん、うるさい……っ。!!!???」
あかね「あ。」
ゴリ夫「ウホ。」
げんき「と、父ちゃ─────ん!母ちゃ─────ん!!」
げんき「姉ちゃんが部屋にゴリラ連れ込んで○○○○やっとる─────!!」