カーテンの隙間から差し込む月光に照らされた月映えの月影家の寝室、ゆりは夢を見ていた
戦いで失った仲間や家族が自分の元を去っていき闇の中にたった一人取り残されるものだった。
プリキュアとして戦いに勝利して世界を救っても戻らない日常、戻らない家庭は彼女を苦しめ
その心の傷はたとえ5年、10年の年月を経ても消えることはない。
だから彼女はあの戦いの後から何年かに一度このような悪夢を見るという。
しかし不思議なことに闇の中で一人涙するとき必ず闇の向こうから必死に自分を探し自分の名前を呼び
手を差し伸べる者が現れるという、その手から伝わる感触は子供のころから知っていてそして優しい。
あの声は差し伸べる手の主はだれなのだろう…もしかしたら…
「ゆり、ゆり大丈夫か?!ゆり!!」ゆりを呼ぶ声がすぐ近くに聞こえる…目を覚ますゆり
「ハヤト?!」傍らにいるのはハヤトだった。
「酷くうなされていたけど、またあの夢を見たのか?」「えぇ…」
「ごめん、ゆり…あの時…ゆりが一番つらかった時に何もしてあげられなくて」「いいのよハヤト…」
ハヤトは15歳の時つぼみからプリキュアだったときの全てを知りそしてその時から
ゆりと月影家の全てを一生かけて背負う覚悟を決めていた。
「ねぇハヤト…あの夢の中でいなくなってしまう人が少しずつ増えているの…お母さんやつぼみやももか達まで…」
「ゆり…」「ごめんなさい…弱気になって…でも誰かがわたしの元からいなくなるなんてこれ以上…」
「大丈夫だよ!ゆりには俺やみんながついてる!!」ゆりは10年前のあの日から、そして自分が
ムーンライトであったことを知ったあの日からハヤトは繰り返しそう励ましてくれたことを思い出した。
「あの時からずっとそうして支えてくれたものね…わたしやお母さんを支えるためにハヤトがあえて
わたしの婿になってくれて月影の姓になってくれたこと本当に嬉しかったもの…」
うっとり微笑みながらハヤトの胸にもたれるゆり
「ゆりやお義母さんやお義父さんのことを考えたときから俺はずっとこうするつもりだったよ」
かつて自分の弟のように思っていた少年はあの時から一途に自分を愛し続け、自分の運命の全てを
受け入れ背負い、そして十年の歳月を経て自分の伴侶になってくれた。
自分よりずっと背が小さかった彼が心身共に自分よりずっと大きく成長して支えてくれることを
彼の胸に顔を埋めながら改めてゆりは実感する。「ハヤト脱いで…わたしを…愛して…」赤面しながら言うゆり
ハヤトが今もこの先もずっと自分のそばに一緒に居てくれるか自分を愛してくれるか確かめたかった。
「ハヤト…思うままに…愛して…」パジャマを脱いだゆりは淡藤色のシルクサテンの下着を着ていた
プリキュアとして戦っていた頃と比べより少し成熟した肉体がつやつやとした生地に包まれハヤトを挑発する
ゆりから積極的にハヤト抱きつきハヤトの逞しい肉棒を股間に挟んで対面素股の状態でお互い片手で指を絡め合う
そしてもう片手で腰に手を回して身体を密着させて擦り付けながら長く深い口付けをする二人。
「んちゅっ…んっんっんはぁ…ちゅっちゅっ…んちゅんちゅう」絡めた舌を離すのも惜しいくらい深いキスをするゆり
(この手の感触…)絡めた指の感触から夢の中で自分を必死に呼んで救おうとしてくれた人物がハヤトと確信する
ハヤトは子供の頃からずっと自分を見守り励ましてくれた、父親が居なくなったときプリキュアになってからも…
今も…これからも…そして夢の中でだってずっと…(あぁ…ハヤト、ハヤトぉ…)より深いキスをするゆり
「ハヤトくん」「ハヤトく…ハヤト」「ハヤト!」
「ゆり姉ちゃん!」「ゆり姉…ゆり…」「ゆり!」
大きくなった彼の背中を撫でながら二人が幼い頃から長い時間をかけて成長していったこと
初めてお互い名前だけで呼んだ日のこと、初めて二人が結ばれた時のことをゆりは思い出していた。
ハヤトは性行為の時まであくまで自分のことを気持ちよくさせようと健気に必死になる、それは今でも変わらず
赤面して必死に射精をこらえながら自分の太ももに挟まれた亀頭をシルクサテンのショーツの
クロッチ越しの自分の女性器に擦りつけてくる。
それがゆりにとってたまらなく愛おしく感じ時にそんなハヤトをリードしたいとずっと思っていた。
「んはぁ…ねぇ、おっぱいを…さわって欲しいの」キスを解いて唾液の橋がかかる
「えっ?!」積極的なゆりに少し戸惑うハヤト「ハヤトにブラジャーを外して欲しいの」
ハヤトの胸に顔を埋めながらほお擦りし甘えるように言うゆり「…うん」赤面しながら応えるハヤト
「このまま抱き合ったまま…背中に手を回して…外して欲しいの…ねっ、ハヤトぉ」
ぎこちなく背中に手を回しながらゆりの背中に手を回してブラジャーのホックを外そうとするハヤト
そんなハヤトにゆりはいたずらっぽい笑顔で両手で彼の背中に手を回して抱きつき鎖骨や乳首にキスをしたり
舌で舐めまわしながらクロッチ越しの自分の女性器を彼の亀頭に擦り付ける。
「んぁっ…それじゃホックが外せない…」必死に冷静になろうとするがスベスベした生地越しのゆりの身体が
逞しく成長した彼の胸や鎖骨や首に這い回るゆりの舌が体中をキスするゆりの唇が亀頭に身体に感じて
小さく声を出してしまうハヤトゆりにはそれが嬉しかった。
更にゆりは彼の背中を指でくすぐりながら再びハヤトの舌を絡めあわせ唇を重ね合わせ深いキスをして
シルクサテンのショーツで彼の亀頭を刺激し続けた。
「んちゅ…んぁ…ちゅっちゅっ…それ以上…擦ったら…射精る!…下着を汚しちゃう…」
「ちゅっちゅっ…いいの、イって…んちゅちゅっ…ハヤトにもいっぱい気持ち良くなって欲しくて
この下着にしたの、んちゅ…だから…おねがい…射精して!ショーツもハヤトの愛で染めて!」
ショーツ越しでもハヤトの肉棒の逞しさを感じてその感触にうっとりするゆり
「おちんちんが、おちんちんがビクンビクンしてる…来て!いっぱい射精してハヤト!!」
射精の瞬間が近いことを感じてより一層激しくシルクサテンの生地のクロッチ越しの女性器を
ハヤトの亀頭を擦り付けるゆり、上目遣いでハヤトを見つめ続ける。
「うぅ…もう射精る!ゆりっゆりぃ!!」「あぁんっあっあぁぁぁハヤトぉ!!」
びゅっ!びゅうううう!!びゅううううううう!!!
両手でゆりの身体をぎゅっと抱きしめながら今までこらえていた分の精液を放つハヤト
「はぁはぁ…うふふ、こんなにいっぱい…」
成長したハヤトの大きな腕に抱かれショーツ越しに脈打つ彼の肉棒にうっとりするゆり
しばらくお互い抱き合ったまま余韻を味わった後、ハヤトは優しく背中のホックを外す
成熟して大きくなったゆりの乳房は先ほどの行為で汗ばんでいた。
「今度は…ショーツを脱がして欲しいの…」赤面しながらハヤトをみつめるゆり
優しくゆっくりショーツを脱がすハヤト、ゆりの股間からクロッチへ愛液が糸を引いている
「ハヤトのが…欲しくなってきっちゃった…」普段はっきり物を言うゆりもこういうときは
非常にたどたどしい、それはハヤトも同じようで二人は何年経ってもどことなく初々しさが残っている。
震える両手でハヤトの両腕を掴んで自分の胸に触らせるゆり「おっぱいも…愛して…」
ゆりの胸は昔から大きい方では無いが非常に美しい曲線で乳首の色も綺麗な桃色をしていた
ハヤトは右乳を左手の人差し指で乳首を刺激しながら他の指で優しく揉み、左乳をキスしながら
乳首を舌で刺激して、乳房に吹き出た汗を優しく舐め上げる。
「んっ…んふっ!…あんっ!!…はぁ…あっあっ!!…んふぅ…はぁはぁ…」
舌と指で刺激されるたびに声をあげて乳首を硬くして応えるゆり、そんなゆりが官能的で愛おしく見えるハヤト
「あぁ…んふぅ…あっあっあっあっ!!…あんっ…ハヤトのおちんちんでいっぱい擦られて…
はぁはぁ…たくさんおっぱいを…弄られて…わたし、わたし身体中が熱くて…切なくて…」
そう言うとゆりはハヤトに抱きついて汗ばみ硬くなった自分の両乳首をハヤトの乳首に擦りつけ
愛液がとめどなく流れ続ける秘部を擦りつけ顔を上げて潤んだ瞳でハヤトを見つめた。
「来てハヤト…わたしの身体も膣内も…いっぱい愛して…」「うん、いっぱい…いっぱい愛するよ…ゆり」
ベッドに腰掛けたハヤトはゆりが自分に跨ると片手でゆりの腰に手を回し安定させもう片手でゆっくり
ゆりの膣内に挿入していく。
「あっあああああぁぁ!!…入るっ!ハヤトの…ハヤトのおちんちん…きもちい!…ハヤトぉ!!」
「ゆっゆりの…膣内もぬるぬるして…うっ、きもちいよ…ゆりっゆりぃ!!」
ゆりの膣内の愛液とハヤトの亀頭の先走り液が溶け合うように混ざり合い潤滑油のようになり
肉棒がスムーズに膣内に挿入され、その瞬間のぬるぬるした快感だけでも二人は果ててしまいそうだった
ゆりはその快感で両脚を伸ばしたまま痙攣する、ハヤトはあくまでゆりを悦ばすことを優先したいため
ゆりを抱きしめながら必死に射精を堪えた。挿入の瞬間の快感を味わうように対面座位の状態で抱き合ったまま
ゆりは赤面しながらハヤトに耳元に小声で囁く。
「ねぇハヤト…いつもの…その……………………………………抱っこ………して…」
「うっ!…うん」普段年上の彼女として姉さん女房として凛と気丈に振る舞うゆりがたまに見せる
こういった一面にハヤトは必ず赤面して少し動揺するが、昔からゆりの内面もよく理解しているハヤトは
彼女の願いを喜んで受ける。両手でゆりの腰を抱え、駅弁の状態でゆりを抱えたまま寝室を歩く
「うっ…んっ…俺も…ずっと昔から大きくなったらゆりを抱っこしてあげてかった…だから凄く嬉しいよ!」
「あんっあんっ!!わたしも…ハヤトの抱っこが…気持ちよくて、嬉しくて…あんあんっ!ハヤトぉ!!」
ハヤトはまだゆりより身体が小さかった昔からゆりを守り包んであげられる存在になりたかった
ゆりもハヤトが自分の身長を追い抜いたときからずっとこうして欲しかった。
初体験のあの日、年上彼女としてあまりにも恥ずかしい願いにハヤトは呆れると思い赤面し涙したが
それはハヤトもずっと望んでいたことだったから喜んで受け入れてくれた
それがゆりにとってたまらなく嬉しかった。
それを思い出してゆりは涙しながらハヤトの首に手をまわしてキスをして彼の耳元で声を上げる
「んっんっちゅちゅっ…あんあんっ!あっあっあっあっ!!…んぁっ!…ハヤトぉ、来てもっと来てぇ!!」
ハヤトが自分を抱えて必死に腰を振り子宮に亀頭がぶつかるごとにゆりもキスで応え、時に耳を軽く甘噛みして
耳に舌を這わせ吐息交じりの喘ぎ声を耳元であげて自分の膣内へ射精に誘おうとする。
しかしそれでも懸命に射精を堪えるハヤト、そんなハヤトが彼女にはたまらなく愛おしく感じた。
(またわたしのために一生懸命に射精すのを我慢してる…必死に私の子宮にキスしてる…
わたしがイくまで必死に堪えて…あぁハヤト…ずっと純で…健気で…愛おしい…ハヤトぉ…)
自分を抱えたまま再びベッドに座ると同時に今度はハヤトを押し倒して騎乗位の体勢でリードしようとするゆり
「あんっ!あんあん!!あっあっあっあっ!…感じて…愛して…手で…指で…おちんちんで…全身で…」
ハヤトの両手をつかんで汗ばんだ自分の身体を乳房を触らせ必死に長い髪を振り乱して腰を振るゆり
ゆりに無茶はさせたくないため懸命に突き上げるハヤト、半身を起こして腰を動かしたまま
ゆりの身体の汗を優しく舐めるハヤト、そんなハヤトに対面座位の状態で繋がったまま抱きついて
再び硬くなった乳首を擦りつけハヤトの鎖骨を乳首を舐め、そして自分の汗や愛液、全ての体液を
まるで動物がマーキングをするようにハヤトに塗りつけるように身体を擦りつけるゆり
「あんあんっ!いっぱい感じて!ハヤトが…あんっ、わたしに…あっあっ!…いつもいっぱい…あんっ
愛してくれたように…わたしも…あんあんっ…ハヤトをわたしの愛で…あんっ!…いっぱいにしたいの!」
「ゆりはいっぱい俺のことを愛してくれてる!こんな俺を選んでくれた!心で身体で…愛して…必要としてくれたじゃないか!!」
「でも…でも…ハヤトもみんなもとっても優しくしてくれて…幸せすぎて…わたし…怖いの…
今あるこの幸せが終ったら…つぼみも達も…お母さんも…ハヤトもみんないなくなって今度こそ一人になりそうで…」
「大丈夫…ゆりには…俺がついてる!!ゆり…ずっといっしょだ!二度とこの手を離さない!!」
その言葉に涙がこみ上げ再びハヤトに力強く抱きつき彼の胸に顔を埋めるゆり
「もうイきそう…おねがい、いっぱいわたしの膣内に来て…いっぱい膣内にハヤトの愛を注ぎ込んで!!
赤ちゃんが…ハヤトとこれからも一緒に愛し合って生きる証が欲しいの!来てっハヤトぉ!!」
ハヤトは対面座位のままゆりを包み込むように抱きしめ、ゆりは自分の身体がハヤトに密着するように
両脚と両腕を絡みつかせ両手でハヤトの背中を撫で回した。
そしてハヤトはイく寸前でいつもそうしているようにゆりのクリトリスをやさしく摘む
「んふっんふううぅぅぅぅぅ!!!」思わずハヤトの背中に爪を立て左肩に噛み付いてしまうゆり
「んっ!!」「ごっごめんなさい、わたし…」慌てて両手を解くゆり
「いいんだ、ゆりは俺の全てを受け入れてくれた、だから俺もゆりの全てを受け入れたい
ゆりの中に永遠に消えること無い憎しみや悲しみや孤独があるなら全て俺にぶつけてくれたっていい、ゆり好きだ!」
再びお互いの身体を深く絡みつかせ抱きしめあう二人はオーガズムの瞬間まで
あとわずかなのを感じていた、ハヤトは懸命に自身の肉棒でゆりの子宮にキスをしながら
ゆりもハヤトの身体から離れまいと彼を抱きしめ、自分の変わらぬ想いを確かめあう。
「あっあん、ハヤト…あっあっ…ずっとわたしについてきなさい!…あんっあん!…一生そばにいなさい!!
誰かがいなくなるのなんて…わたし…もう…」
「ゆりには俺がついてる!俺だけじゃない!お義母さん、ももかさんやつぼみさん達だってついてる」
(あんあん…ハヤト…ハヤトぉ…)再びハヤトの背中に爪を立て左肩に歯を立てるゆり
「ゆり…みんな一緒だ…ずっと…ずっと…」爪と歯を立てたハヤトの背中と肩に血がにじみだす
しかしハヤトの腰を動かし突き上げるスピードは衰えるどころか更に増してていた。
ハヤトは今この瞬間にゆりが自身の孤独や悲しみや怒りも吐き出そうとしているのを感じていたからだった
(ハヤト…わたしもずっと…ずっとハヤトと一緒にいたい…これからも…)
ゆりも大粒の涙を流しハヤトの背に爪を立て肩を噛み続けながら心の中で叫んでいた。
「ゆり…好きだ!!」(わたしも…わたしも!ハヤトぉ!!)
「これからもずっと一緒だ!!」(ずっと…ずっといっしょ!!)
ペニスが脈うつのを打つのを感じより一層ハヤトを身体で膣内で締め付け全てを受け止めようとするゆり
ゆりの下腹部に力を込めるようにぎゅっと腰を押し付け膣内の一番奥にありったけの精液を吐き出すハヤト
(来る、ハヤトの精液が…来てハヤト!!ハヤトの全てをわたしに注いで!!ハヤト!ハヤトぉ!!)
「ゆりっ!好きだ!!ずっと大好きだ!!二度と一人ぼっちにさせるものか!!!」
「ハヤト!ハヤトぉ!!ハヤトぉぉぉおおおおお!!!!」
ドプッ!!ドクンドクン…ドクン…ドクン…ゴプ…
(熱い…ハヤト…わたしのなか…ハヤトでいっぱい…熱くて…きもちよくて…優しくて…)
ハヤトの愛の最後の叫びとともに大量の精液がゆりの膣内に注がれ、ゆりは自分の膣内で脈打つ肉棒と
注がれる精液の快感と一滴もハヤトの精液をこぼすことなく膣内に受け入れたい一心で
無意識にハヤトの腰骨が折れるほど両脚をハヤトの腰に絡みつけ、彼の背中を爪で思いっきり引っかき
両手足は激しく痙攣して恍惚な表情で上半身を何度も震わせ何度もハヤトの名前を叫び続けた。
そして最後の精液の一滴が膣内注がれると同時に快感と疲労感とあらゆる思いが混ざり合い
糸が切れたようにぐったりハヤトの胸によりかかった。
「ゆり!ゆり!!大丈夫か?!ゆり!!」
(夢で聞いた声…やっぱりハヤトだったのね、ずっと私を支えてくれる…
私を必要としてくれる…ずっとわたしのそばにいてくれる人…)
「ゆり、ごめん無理させて…」「んちゅ…」心配そうに自分を見つめるハヤトにキスをするゆり
いきなりキスされた興奮と酸欠でハヤトの肉棒は再びゆりの膣内で大きく膨れ上がると
ゆりは再び腰を動かし始める。「もうホントに過保護なんだから、うふふ…」
いたずらな表情で微笑むゆりを見て安心するハヤト。
「ごめんなさい…痛かったでしょ」うっとりした表情でハヤトの胸にもたれ
爪痕と歯型の残り血が滲んでいるハヤトの背中と肩を愛おしく撫でるゆり
「大丈夫、ゆりが悦んでくれるなら、一番きもちよくなってくれるなら全然平気だよ…」
「ハヤト…ずっとそばにいてね…」背中に回した両腕でハヤトに抱きつき胸に頬擦りする
「ずっと一緒だよ…家族が増えても…年老いてもずっと…」
「ずっと…わたしを守って…」ハヤトの胸で呟くゆり
「ゆりには俺が、みんながついてる!俺は一生ゆりを守る!!今までも…これからもずっと…
どこでも…夢の中でだってずっと一緒に生きていきたい!ゆり大好きだ!!」
それを聞いてゆりは自分の中で何年もずっと溜めていた感情が爆発してハヤトの胸で声をあげて泣いた。
「ずっと…ずっとつらい思いしてきたんだもんな…でも…もう大丈夫…俺がついてる…」
ハヤトは号泣するゆりに戸惑ったが無意識にゆりを抱きしめ頭を撫でていた
そうしなければいけない気がしていた。そして気が付けばハヤトも少し涙を流していた。
「ごめん…年下の婿にこんなことされたら…格好つかないよね…」
「ううん、ハヤトの優しさが嬉しいから…」
「ゆっくりでいい…一緒に幸せに生きていこう…」「えぇ……」
ハヤトの言葉に涙を流しながら静かに頷くゆり、そして二人は繋がったまま抱き合い静かに眠りに付く
「ゆり…大好きだよ…」「わたしも…ハヤト大好き…」
数ヵ月後
「ゆりさんたちの病室こっちだっけ?」
「もう、えりか!病院の廊下は走ったらダメ…って24歳ですよ!わたしたち!!」
ゆりたちのいる病室へ急ぐつぼみ、えりか、いつき
「あっこっちこっち!」えりか達をみつけて手を振って呼ぶももか
「遅いわよ、あなたたち…なんてね、来てくれてありがとうみんな」
相変わらずの気丈な態度でつぼみたちに振舞うゆり
部屋には既にハヤト、春菜、ももかが3人が来るのを待っていた。
「ねぇねぇ、男の子?女の子?」興奮しながら聞くえりか
「女の子よ」ももかが答える、女の子と聞いて俄然盛り上がる一同
「あたしいっぱいかわいい服作っちゃうんだ!!」
「武道とかも勉強もいっぱい教えてあげたい!!」
「いつきもえりかも変なこと教えたりしちゃダメですよ!!」
「し〜な〜い〜よぉ」とニヤニヤしながら答える二人
盛り上がる3人の横でゆりの手を握って優しく微笑むハヤト
「お疲れ様、ゆり」「これぐらい全然大したこと無いわ」強気に微笑むゆり
「ももかさんもお義母さんも忙しい中いきなり来て頂いて本当にありがとうございます」
「ゆりちゃんお疲れ様、ずっと寂しかった家庭が明るくなれたのもハヤトくんのおかげよ、ありがとうハヤトくん」
「あたしたちの中では最初に立ち会える親友のおめでただもの、地球の裏側でも来ちゃうわよ
ゆり、おめでとう!ハヤトくんを大事にしなさいよ」「してるわよ!」
「ありがとう…ゆり」ゆりの手を握り優しく微笑みキスをするハヤト
そして傍らの娘にもキスをして頭を愛おしげに撫でる
「ありがとう…生まれてきてくれて…」