「ごめんなさい……」
博司はリビングで床の上に正座をさせられていた。娘の友達らに説教を受けていたのだ。
「本当にどうしようもないおとんやで」
「そうだよ!ぷんぷん!あたしはおこってるんだから!みゆきちゃんだけお父さんのザーメンを独り占めにしてずる
いんだから!」
「やよい…くっ…突っ込んだら負けだ!」
「少なくとも貴方はそれらの行為の意味を理解しておりましたし拒否することもでたはずです。みゆきさんにも非は
あるかもしれませんが、それでもそういう行為を諌めるのが父親の役目でしょう。」
「ごもっとも…」
萎縮する博司。それを心配気に見守るみゆき。みゆきもれいかたちにその行為の本当の意味を教えられ反省させられたのだ。
「分かればいいのです。これからはくれぐれも勝手に行わないでください。では寝室に向かいましょう」
「え?」と博司は面を上げた。
娘の友達らは怒りの表情を潜め、これから起こることに興奮を隠せないといった顔をしていたのだった。
説明が必要であろうか。簡潔に答えるとその後博司は娘の友達らにフェラチオされたのだった。
はい、以上、終わり。
え?だめ?
そこにも厳然としたルールは存在した。
・父親の性欲の処理を行う際は娘と第三者(れいかたち)がいる時に限る(父娘だけだとどうなるか不安な為)。
・行為がエスカレートするのを防ぐためにフェラをする際は互いに衣服を纏った状態ですること。
・博司はフェラされる間は娘としていたときとおなじようにだれかに触ってはいけない。
・撮影はOK。
勿論、行為を重ねるうちに規則に修正がくわえられ…
・手コキの解禁(これにより元より雀の涙程しかなかったフェラをする正当な理由が失われた)。
・複数でのフェラチオ
・精液を口を介した受け渡し、
・及び父親と娘、友達間の唾液交換(精液は星空家の栄養源として見なされ、みゆき、博司に渡すのが望ましい。
そのためみゆき以外の者は口に含んだ精液をみゆきと唇を交わし舌を絡めることで舌に付着した精液をこそぎおとした。
博司は自らの出したものを飲むのは始めは拒んだがれいかが唾液をたっぷり含んだそれを垂らすのをみて口を開けて
受け取り仕舞いには人工呼吸の訓練の真似ごとを娘らとしたことで既成事実を作り精液の授受とは無関係に接吻を交わしまくった)。
行為を重ねるごとに行為がエスカレートしていることを誰も理解していたがもはや止めることは叶わず今日は何が解
禁されるのかと期待に胸をときめかす始末だった。
性欲処理と称する淫らな行為は毎日交代制で行われた。ある日、博司が仕事から帰り寝室に向かうと5人全員揃って
いた。何事かと眉を潜めようとしたが、何をそんなに嬉しがっているのかと呆れられてしまった。娘たちこそ何をそ
んなにソワソワしているのかと突っ込むとれいこ様に大変叱られてしまった。
「全く貴方という人は…いつもいつも自分のことばかり。自分ばかり気持ち良くなって。私たちはテコキやフェラの
しずぎで腕や顎がとっても疲れてるというのに。」
博司は何も反論できなかった。
「ですから私たち、ストライキをすることにしました。」
「ええ!?」
まさに青天の霹靂だった。何が彼女らの逆鱗に触れてしまったというのだろうか?女子中学生との秘密の会合をもう
開けなくなるというのは今の彼にとって、薬物中毒患者が薬を断たれるのと同じほど苦痛だった。娘も友達の影に隠
れこちらを申し訳なさそうに顔を覗かせている。
「そ、そんな…」へなへなと崩れ落ちる。「な、なんでもする!お願いだ!」
「やめて下さい。触らないで下さい。通報しますよ?」
れいか様に縋り付くが取り付く島もない。冷たい目で見下ろされる。
「れいか、冷たすぎるんじゃない…?」
「そや。ちょっと可哀相になってきたわ」
「泣いちゃってるよ…」
「うう、お父さん…」
なおちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん、みゆきが弁護してくれる。
やれやれ仕方ありませんわ、とれいか様は呆れ顔。
「先ほど、なんでもする、とおっしゃいましたね?」
ああ、と頷く。そのためならどんな苦痛にも耐えて見せる。博司は宣誓してみせた。その言葉を聞くとまるで予定調
和のようにれいか様がいわくありげに微笑み、
「では、労働に対する対価、福利厚生としての慰安、を私たちは要求致します。」
一体どういうことなのかと聞くと
「今度は貴方が私たちを気持ち良くするのです…」
彼女たちはスカートの裾をそっと摘みあげるとそこには魅惑の花弁が蜜を湛えて咲いていた。
地獄からの極楽。
苦痛からの快楽。
絶望からの希望。
圧倒的カタルシスに包まれ、博司は一心不乱に蜜を吸いつづけた。過去の体験を反芻し、どのようにしたら的確に快
楽を提供出来るか、分析し、新たな手法を試し、あらんかぎりの舌技を駆使し彼女らの嬌声を引き出していった。
瞬く間に愛液まみれとなった。愛液を体に塗りたくりたかったがルールにより服を脱ぐことはできなかった。股間は
ギンギンだが今日は彼女らを慰労する会なので我慢しなければならない。なんでもする、と誓ったからには守らなけ
ればならなかった。勿論彼女らはそのことを知った上での縛りである。古くから異性の液には催淫作用があることが
知られ、博司は娘たちもこのように奥底から突き上げる激しい性欲を抑え肉棒を含んでいたのかという畏敬の念と
それに気づかずにいた己の鈍感さへ怒りの念を抱かずにいられなかった。だが、毎日、快楽を貪り肥大化した性欲を
抑えることは至難必定で、彼の舌の動きの冴えに衰えが見られた。彼の肉の棒はかつてのように鬱血しており、収縮
の少ない硬い繊維のズボンを掃いていたことがさらに事態の悪化を招いた。下半身に血が行き過ぎたのか、あらぶる
性欲に抗うことに精神力を費やしたのか彼の顔は、見るものが青ざめてしまうくらい青ざめていた。理性を失い愛欲
の獣と化していたれいかですらとろとろのおまんこをもっととろとろにしてぇという台詞を中断して彼の心配をした程なのだ。
「だ、だいじょうぶだ…」という彼の声に覇気はない。
彼女らは彼自身を救助することにした。ズボンを脱がすと、下着から彼がにょっきりと生えている。下着も全て取る
と彼はだいぶ顔色がよくなった。一連の動作で刺激され僅かだが快楽を得たのだ。だがそれは自身からとめどなく潤
滑液を出し、更なる快楽を訴えた。その時には博司の意識は朦朧としていたのだが下半身から快感の稲妻がほとばし
りすぐさま覚醒した。
じゅぽじゅぽ、れろれろ…
下半身を見下ろすと五人の乙女が魔剣レーヴァテインの世界を焼き尽くす炎を沈めようと祈りを捧げていた。剣先に
一人、側面に二人ずつの配置だ。時折彼女らは舌と舌…ではなく、手と手を取り合い仲睦まじく精神の交歓を喜び合
った。乙女の祈りが通じたのか魔剣は世界樹ユグドラシルに生まれ変わり豊饒を司る生命の種子を放出した。
こうして規則はまた破られた。
・クンニの解禁
・お互いに性器を刺激してもよい(事実上のペッティングの許可。)
・シックスナインの追加。
・行為に衣服着用義務の廃止(互いに性器を出して行為を行うことが認められた以上、服を着ていることに意味はなく
なった。さらに「撮影会」の時に既に彼等は全てを見せあっているのだ。服が汚れるからという実際的な意味合いも
無きにしもあらず)
これらの規則の適用のほとんどはその翌日に持ち越された。博司が娘たちにフェラチオされ苦痛から解放されると彼
女らはいっせいに服を脱ぎ出した。そして、彼も服を脱がされ、撮影会以来はじめて彼等は全裸で向き合った。彼に
詰め寄る娘たちの目に淫欲の狂いを見てとった彼はこのままでは取り返しのつかない事態に発展すると思った。 それ
こそまさに彼の欲するところであったのだが今の彼女達の精神状態は正常とは言い難くおそらく性器を舐められると
いう未知なる刺激に対し否応にも淫猥の炎は燃え上がり自分でも制御できなくなっているのだろう。彼はこれまでの
彼女達との思い出を振り返った。実にエッチな日々だったが、そこには明確にルールがあり、どこまでが自分達の社
会と折り合いがつくのか散々に議論を重ね、時には口論にもなったが、実に清々しく充実としたひとときであった。
よもやこのような結末を迎えるとは口惜しく、自分の不甲斐なさに呆れた。彼は部屋の隅に追いやられながらも必死
で彼女らを正気に戻すため説得を続けた。もし奇跡が神の慈悲でおきるのならばまさにこの時がそうだった。彼の自
らの欲望を捩伏せ、彼女らと真摯に向き合おうとする姿勢が認められたのだった。などと記述するが、実のところは
賢者タイムによるところがほとんどすべてであった。連続10回は射精可能な彼としては1回でそのようになるなど
とありうべからざることだった。だが、それは起きたのだ。それこそ神の奇跡と言わざるを得なかった。自分を取り
戻した彼女らは自らの言動を恥じ深く反省し息を深く吸い深呼吸をして心を落ち着かせ謝罪し彼の行いにいたく感動
しシャワーを浴びて身を清め彼と晩餐を供にしてリビングで団欒の一時を過ごし綺麗に片付けた寝室で彼と布団に包
まりながら明日は休みだから一日中気持ちいいことができるねと微笑みかけ規則の緩和条項についても話し合い、
上述の規則となったのである。
その翌日。
朝目覚めると博司の傍らには娘やその友達が静かに寝息を立てていた。彼等の髪や衣服の乱れは、就寝時の寝返りな
どによるものの域を越えていない。疚しいことは一切していない。彼は話し合いの内容を思い出し、反芻すると、今
日一日の活動を頭に思い描いた。素晴らしかった。この世界は素晴らしいほどの輝きに満ち溢れていた。だが昨日の
本能の暴走が脳裏に過ぎると精悍な面持ちでしっかりしなければと己を鼓舞した。視線を落とし、夢のなかをさ迷う
少女らを再度視界に収めると優しく微笑みそっと起こさないようにベッドから離れた。キッチンで朝食に取り掛かっ
ていると幾人かの少女が申し訳なさそうな様子で入って来て、手伝ってくれた。出来上がる頃には全員起き出して同
じテーブルに着き朝食を供にした。笑いが途切れることのない朝食に彼は娘が4人増えたような錯覚を覚えた。それ
を口に出していうと笑われたり泣き出す子がいて宥めたりちょっとした騒動になった。朝食の後片付けを終え、少し
一息をつき、彼は、あっと叫んだ。何事か、と少女らは疑問に思ったが彼が答えると笑いが生じた。町内掃除がある
のだ。小一時間程度だがどうしても外せない用事なのだ。基本大人だけの参加だが、少女らも彼に付き合うことにし
た。彼は娘たちに囲まれながら掃除をおこない、町の人からは仲が良いですね、と言われ照れ笑いを浮かべた。掃除
も終わり、家路につく途中、娘たちのクラスの男子に出会った。その男子はクラスメイトの女子と大人の男性が仲よ
さ気な様子に怪訝な表情を浮かべた。家に着くと彼等は汗をシャワーで洗い流し、いずれもバスローブを羽織った。
その下には何も身につけていない。軽く間食を取ったあと、彼は少女らとともに寝室に向かった。彼と少女らは向き
合い、バスローブの紐を解き、脱ぎ捨て文字通り一糸纏わぬ姿を晒した。彼は実の娘の手を取り、キングサイズの
ベッドの中央に寝るように促した。その横に彼も横たわり、軽く冗談を言ったりして娘の緊張を解きほぐす。二人は
見つめ合い、互いの性器を手で愛撫し始めた。その父と娘の行為を他の四人の少女らが励ましたりからかったりした。
少女の一人はその様子をビデオカメラで撮影している。淫靡な音が響き、彼と娘の吐息が荒くなると、娘が仰向けの
彼に頭を逆にして馬乗りになり、父親を口に含んだ。彼も目の前に蜜を垂れ流す娘に舌を伸ばしむしゃぶりついた。
その光景を周りの少女らは酷く興奮した面持ちで見、我慢できなくなったのか自らを手で慰める者もいた。彼は娘以
外の少女とも快楽の共有を行った。彼を口で奉仕する少女を彼も口で奉仕しながらすぐそばにあるそのお尻を手で撫
で回しその柔らかな感触に自然と笑みがこぼれる。少女の太ももに顔を挟まれその心地良さは極上だ。少女のしとど
に濡れる肉の裂け目に指を入れ掻き回すと美しい音色で鳴いた。桃源郷がたっぷりと蕩けたのを確認すると舌を上に
向かわせ腹部を通り谷間に行き着くとかつてレンズ越しに覗き触れたい衝動に駆られたその蕾をそっと舌で転がした。
彼は娘らのあらゆるところに触れあらゆるところを舐めた。娘らも彼のあらゆるところに触れあらゆるところを舐め
た。彼と娘らは全身すべてを使って絡み合った。俯せになった彼の上を娘らは乗っかりその肉の感触を堪能してもら
った。彼は二人の少女に側面から挟まられ胸を押し付けられたり脚を絡まれたりしながら性器を扱かれた。仰向けの
彼の性器を二人が舐め合い、彼の左右の手はそれぞれ別の少女の性器を弄り、残った一人の少女、娘の敏感な器官を
彼の舌が刺激した。すべての行為が終わり彼と少女らは重なるようにベッドに倒れ、ぐったりとしたその様子をビデ
オカメラは黙って撮影していたのだった。
その夜、夕食を終え、今日何度目になるかわからない入浴を済ませるとリビングで今日撮影した映像の鑑賞会を行っ
た。プロジェクターを使って壁に映し、その映像を見ながら恥ずかしがったり笑ったり楽しい一時を過ごした。
と、いうのは、鑑賞の前半だけであり、次第に過激になる画面の映像にだんだん口数も少なくなり誰もがいやな汗を
かいた。行為の最中はそうでもなかったがこうして客観的に見るとなかなかどうして色狂いしていた。
急遽反省会が開かれた。その結果このような乱痴気騒ぎは週に一回程度に留めることとなった。また毎日行っていた
彼への性欲処理はなくなることになった。これは彼からの申し出であり、平日は自分で処理することになった。彼は
すでに自分はオナニー中毒から脱し回数も一、二回で事足りると説明した。こうなると彼の暴走する性欲を解消する
という名目で行っていた一連の行為に正当性が失われるがそれは一重に彼女らとの会合があるおかげなのである。
彼の目は若干泳いでいたため、その申し出の真意を問い質すと彼はオナ禁をして彼女らとの会合で更なる快楽を得る
ためだと白状した。彼女らは呆れたがその分彼の精力は増すためほどほどに無理しないようにと許された。明日も休
日であるため、娘の友達らはまたも星空家に泊まった。明くる日、昨日は散々激しい運動を行ったので今日は身体の
保養のため温泉に行くことにした。町の近くにも温泉はあったが、あえて知り合いのいない遠めの温泉地へ向かった。
博司と娘らは混浴可能な様々な種類の家族風呂を堪能した。大人の男性が女子中学生の一団を引き連れている様は人
目をひいた。少女らの一人がお父さんといっているのでその子とは親子であると思われるが他の4人の少女とはそう
ではなく、娘の父親と娘の友達というだけの間柄で家族風呂に浸かるのは普通はないことである。だが家族風呂とい
う閉じたものではなく、誰も入ることができる一般的な混浴風呂の場合は例え面識のない中年男性と女子小学生、中
学生だろうが一緒に入ることは認められているのだ。湯衣というものもあるためきっと彼女らはそれに類するものを
纏って友達の父親という希薄な関係の男性とともに湯に浸かるのだろう。父親ももちろん陰部をタオルで隠すに違い
ない。実際はどうであったか。 博司と娘らは既に裸の付き合いをしていたので何も纏わず湯に浸かった。効能の一つ
に滋養強壮書いてあるのを指摘され、博司は彼女らの前で自らを奮い立たせてみた。混浴では男性が女性を見て勃起
することはマナー違反であるが実は彼は脱衣所で服を脱いだ時から勃起していた。脱衣所と外を仕切る戸の向こうか
らは他の家族連れの賑やかな声が聞こえ、戸も僅かに開いた隙間からこちらを見ようと思えば覗くことができ、ふと
女子中学生連れの男性に不審を抱いた誰かが見れば、娘たちの眼前に男が立派な一物を空高く掲げたその光景を目に
することができただろう。
昨夜の協議により今日一日は行為を行わないことになっているにも関わらず早くも博司の
勃起により破られようとしていた。娘らは博司の勃起したそれを何度も見ており、それに気づいていないように振る
舞おうとした。しかし、これまでは星空家の寝室という非常に閉鎖的な空間で行っており、このように薄壁の向こう
に他人がいる状況で裸を見せ合うというのは経験がなくいつ見られるか聞かれるか分からないというのは彼等をひど
く興奮させた。今日はあいにく日帰りだがいろんな家族風呂に入る予定のため、すぐに脱げるように浴衣を来て移動
することになっていた。博司はこのままでは股間の膨らみを周囲に晒することになるのでまずは大人しくさせる必要
があり特例処置ということで娘らに抜いてもらうことにした。浴室の壁の上部には目張り窓があり開けて、立ってそ
こから覗くと廊下を見ることができた。窓からひょっこり顔を出し手を振る父と娘に家族連れの小さな子供が手を振
り返したり、その仲の睦まじさに客たちが微笑んだりしていたが、その壁の向こうで、かれら父娘の性器が他の少女
らに手で弄られたり唇で吸われたり舌を絡み付かせられたりしていることを知ったらどういう顔をするのか考えると
かれらはとても興奮した。恋人同士が入るような二人専用の貸し湯もあり5人で入ったらどうなるのかと試しに入り
、大いに盛り上がった。湯は狭く、博司は四方八方から少女の柔らかい肌を堪能した。肌と肌のぶつかり合いにより
肉欲が増進され、前日のようにちょっとした狂乱が巻き起こり、うっかり外に声が聞こえてしまうところであった。
浴室を精液と愛液塗れにし、あえて濃厚な香りが立ち込めるままにまかせ退室した。何故このような不埒な不道徳な
ことをしたのか。それは、この恋人専用の浴室の次の利用者に自分たちを見せ付けることにあった。恋人専用だとい
うのに、男性一人と女子中学生5人が出て来るのだ。中に入ってみると、明らかに先程まで性的な行為を行ったと分
かる状況に遭遇するのだ。そして、そのまだ見ぬ次の利用者は入れ替わりで出て行った博司らの一団を思い浮かべ、
どのような関係にあるのか悟るのだ。それはまさに公衆の面前で猥褻ななことをすることと同じで想像するだけでゾ
クッとした。外と中を仕切る戸の隙間からチラッと次の利用者がいるようだったので博司らは緊張と興奮の入り混じ
った心持ちで退室することにした。
その際に思わぬハプニングが発生した。引き戸を開けると、彼と同年齢の男性とその妻とみられる女性がいた。その
夫妻に会釈して博司は出ていく。こちらを見て、夫の方はやや当惑の表情をし、妻の方は愛想よく会釈返した。相手
は思った以上に驚かなく、肩透かしだったが、その夫妻の背後から「お久しぶり!」という少女の元気な声に博司も
娘たちもギョッとした。夫妻の後ろには娘と同じ年齢の少女二人がいたのだ。一人はツインテールの似合う明るい栗
色の髪の活発そうな子でもう一人は肩までかかる緩いウェーブがかった黒髪セミロングの少し控え目な子であった。
ツインテールの子が娘たちにあれこれをまくし立てる。娘たちはというと、こんなところで知り合いに出会うとは予
想だにしていなかったといった様子で上の空で返答している。しばらくして夫妻と少女二人は戸を開け暖簾をくぐっ
ていった。この思わぬ事態に博司と娘たちはとても湯に浸かる気分になれず、帰ることにした。
帰りの道中、車内は重苦しい沈黙が支配していた。娘たちは無言だった。それもそうだろう。まさか知り合いがいる
とは誰も思わない。さらに博司がみゆきの父親だということも知られてしまった。つまり、みゆきは実の父親と近親
相姦しており、さらにその友達らも友達の父親と肉体関係があることが知られてしまうのだ。博司にしてもそうで、
実の娘ばかりがその友達、女子中学生らといかがわしいことをする変態親父ということが暴露され、通報されるおそ
れがあった。博司は意気消沈する娘たちの気を紛らわそうと何か話題を提供しようとした。
「あの子らはクラスメイトなのかな?」
言葉に出してから失言だと彼は気づいた。沈黙しか返ってこなかったが、彼の娘のみゆきが義務的に答えた。
「ううん。ちがうよ。学校もちがうんだよ」
「へぇ、そうなのか。前の学校の友達かな?」
博司は同じ学校でないと知って少し安堵した。学校が異なるのであれば娘たちが学校で自分と淫らな関係であること
が知られる危険は少なくなった。だが、どういう友達なのか知っておくべきだとふと思いついた。みゆきはこれまた力無く
「それもちがうよ。友達というよりは…仲間、かな?」
「仲間?」予想外の返答に聞き返す。
「そう、仲間…なの」みゆきは自分に言ってきかせるように肯定する。
「なんの?」
「…………」
沈黙。娘の反応に博司は不安を覚える。
「みゆき…?」
しばらくして、みゆきは答えた。
「せいぎの、みかた」
正義の味方?
「それは…どういう…?」
ちらっと娘らの様子を伺うと
「………!」
何かを酷く後悔する面持ちで俯いていた。何かとんでもないあやまちに気付いたように。 もうどう足掻いても取り返
せない現実に打ちひしがれるように。博司には知る由もなかったが、この時、みゆきたちは、自分達は最悪の結末バ
ッドエンドから世界を救う正義の味方プリキュアだという身にも関わらず倫理道徳を蔑ろにし快楽に溺れ享楽に耽り
背徳淫猥の限りを尽くしていたことに激しい後悔と自責の念に苛まれていた。一気に醒めてしまった。
わたしたちは今まで何をしていたのだろう?
脳裏にこれまでの狂乱が勝手に再生される。みっともない姿でみっともない行為をみっともなくしている。それをも
うひとりの自分が離れたところで醒めた眼差しで眺めていた。
ああ、なんと醜悪な姿だろう?
ああ、なんと愚昧な真似だろう?
「あかん…あかんのや…うちはなんてことをしてもうたんや…」
「前から少しは興味があったの。でも今までのってやりすぎだよね?あれ?わたし全然正義の味方じゃないよぉ…」
「曲がったことが嫌いなはずだったのに…いつも堂々としていたはずだったのに…どうして…」
「気づくと人としての道を踏み外していました…これも全てわたくしの精進が足らないからです…御祖父様に顔向け
できません…」
「うう…みんな…ごめ”んなざい…ぜんぶあだじのぜいなの…」
みゆき、ちゃうで!
みゆきちゃんだけがわるくないの!
みゆき、あたしらみんながわるいんだよ!
その通りです、みゆきさん…
みんな…
うわあぁぁぁん!!
みゆきらは肩を寄せ合って号泣した。それを博司はただ見守るしかなかった。かける言葉を見つけることができなか
った。何かを考えることができなかった。しかし、娘の
おとうさん、ごめんなさい…という言葉を耳にすると一気
に感情の波が押し寄せてきた。何もかも全ては自分の不徳の為すところによるものだった。己の軽率さ、迂闊さ、身
勝手さに激しい怒りを抱いた。性への知識に未熟な彼女らを正しい方向へ導くのは大人である自分の役目なのだ。
それなのに妻子ある身で娘の友達に欲情するとは何事か!
ましてや実の娘と関係を持つなど豪語同断!
博司は己の振る舞いに穴があったら入りたい気持ちになった。その穴はあの世へ通じている。死んで詫びれるものな
ら死んでしまいたかった。博司の震える肩を見て、彼の悲愴な横顔をみて、娘らはこぞって彼のせいだけではないこ
とを強く訴えた。もう犯してしまったあやまちはどうにもできない。だが、これからは二度とこのようなことはせず
、お天道様を堂々と拝むことができるような真っ当な道を歩んでいくことをかたく誓った。博司はみゆきの父親であ
り、れいかたちの友達の父親であり、それ以上でもそれ以下でもない。みゆきは博司の娘であり、れいかたちの友達
であり、それ以上でもそれ以下でもない。れいかたちは博司の娘の友達であり、みゆきの友達であり、それ以上でも
それ以下でもない。もう彼らはそういうどこにでもあるありふれた関係なのだからいつまでも落ち込んでいたり、沈
黙していたりするのは不自然だった。彼らは無理矢理にでも自然な感じになろうとした。
今、博司らは日帰りの温泉から帰っている途中だ。博司は引率も兼ね保護者として同行しただけなのだ。彼らは温泉
がどんなだったのかぎくしゃくしながらも感想を言い合った。都合の悪い出来事を全て無かったことにして。
「それにしても二人がいるなんてびっくりしたね!」
あの知り合いに会ったという出来事は通常の関係ならばなんら都合の悪くなるものではなかった。だから、というか、
その話題をしないのは、とても不自然なことに彼らは感じたのだ。
「世間は狭いっちゅーことやで」
博司も会話に参加する。
「二人はなんて名前なんだい?」
娘が二人の名を答える。
「へぇ、そうなんだ。でも名字が違うってことは二人は姉妹ではないの?」
「その通りです。」
「姉妹にしては似てないなと思ったんだ。じゃ、あのツインテールの子の両親があの人達なのかな?」
「そうだよ。でも、もうひとりの子もあの二人が今は両親みたいなの」
「ふぅん…一緒に暮らしているのかい?」
「暮らしてるよ。ほんとに仲のいい家族なんだから。」
「ふむ…訳ありみたいだけどそれは良かった…確かにそうだね。一緒のお風呂に入るほどだからね」
「それはそうだよ。あたしなんかお父さんと入るのなんか恥ずかしくて無理だよ〜」
「ええー、それは残念〜」
博司とみゆきは普通の父娘なのだ。みゆきの年頃の少女は普通は父親といっしょにお風呂に入らない。
「ほんとに残念そうに聞こえるのはわたしの気のせいでしょうか?」
「ばれた?(笑)」
あはははは、とみんな爆笑。目に涙を浮かべ笑った。すっかりいつもの調子に戻っていた。あたかもはじめからずっ
とそうであるかのように。
「あはは、お父さんのえっちー。」
「お父さんはえっちじゃないぞ」
「え?うそ?」
「ほんとだ」
「ほんまやで。な?、やよい」
「うん、みゆきちゃんのお父さんはどすけべなんだから」
またもや爆笑。
「ばれたか(笑)お父さんも、みゆきとあの恋人専用だとかいう湯に二人きりで浸かりたかったなー(棒読み)」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
「え?」
いっせいにこちらの発言に疑問符を浮かべる娘たち。博司は何か地雷を踏んだことを悟った。
調子に乗りすぎてしまったか。
「お父さん、今、なんて?」
ちらりとバックミラーで娘らを見ると彼女らの目が驚愕に見開かれていた。
そこにはどこか畏れと何故か期待が混じっていた。
「すまない…」
謝る。必死で娘たちは正常な関係を修復しようと努めているのになんという様だろう。謝るしかない。
「謝らないでよ。だからなんていったの?」
娘の声は冷たく、震えていた。
「みゆきとお風呂に入りたかったな、と…」
正直に答える。正直?冗談の間違いだろう?
「ちがうよ。そのあいだ…」
あいだ?あいだといえば…
「恋人専用…?……あ!」
不意に気付いてしまった。
「そうなの…」
みゆきは優しく微笑んだ。その声音は厳しい冬が終わり、春の到来を予感させる響きを含んでいた。
「娘がいるのに…!娘ではない少女がいるのに…!どうしてあの家族は恋人専用風呂に入っているんだ!?」
博司はみゆきの友達の家族についての疑問点に気付いた。
それを声にだし、みゆきたちに問いをぶつける。
「そりゃ、あれや。家族だけど恋人みたいな関係だと思うで」
「家族だけど恋人みたいな関係?それは一体…?」
「家族でエッチなことしているんだよぉ〜」
「馬鹿な。エッチなことというとつまり、あの娘らと父親は…」
「確実に性交をしているだろうね。それもおそらく生で中に出しているんじゃないかな?」
「なんといういやらしい家族だ…!」
「本当にあの家族はいやらしいと思います。なぜなら、あの恋人専用風呂などという真にふしだらな湯に、わたした
ちは少し離れたところで空き室だということと周囲に人気が少ないことを確認してようやく入ることができました。
大衆の利用する施設で淫らなことに興じたこのわたしたちですら、利用者が退室するまで外で待つ行為を衆目を集め
てしまうという非常に情けない理由で恥ずかしさのあまり出来なかったのです。にも関わらずあの家族は顔色変える
ことなく泰然と待つことができました。あの家族は、恋人専用風呂で待つ=家族でセックスしていることを他の利用
者に知られることを気にする羞恥心のかけらも持ち合わせておらず、むしろ、その近親相姦している事実をまざまざ
と見せ付けるのが目的ではないでしょうか。さらに、発育はいいけれどもまだ中学生然とした娘二人を引き連れてい
ることに後ろめたさを豪ほども感じていないのです。あまつさえ、我々が利用していることを知っても驚いていませ
んでした。他にもいくつか特異な点が認められます。
まずは血の繋がってもいない、それに家族に迎えてまだ日の浅い少女とその少女の友達の父親が同じ湯に浸かるとい
うことです。その少女はわたしたちと同じく14才、女子中学生です。普通そのようなことはいたしません。中学生
ともなれば実の娘でも実の父と入浴することを拒みます。他人ならばなおのことです。湯に浸かるということは互い
に性器を見せ合うということに他ならず、それを気にしていないことから鑑みるに日常的に裸で対峙している、つま
り彼らは性的な関係にあることを示唆しているのです。
もう一点は、娘の母親もその場にいたことです。この事実はわたしたちの認識をより強固なものにするでしょう。
父親と娘が肉体関係を持ってしまった場合、他の家族の者、とりわけ父の妻、娘の母親に知られることは絶対に避け
ます。想像してみて下さい。一生の伴侶と定めた者が他の女に手を出しているのみに留まらず、その女こそが腹を痛
めて産んだ娘なのです。常識的な感性ではその事実に堪えきれないでしょう。ところが彼女は父と娘らとあのいかが
わしい湯に入っていったのです。彼女は父娘の関係を知っているばかりか認めて、自らもその関係の中に入っている
のです。彼女は相当の痴女にちがいありません。
以上のことからもあの家族は道徳心、倫理感が著しく欠乏しており、まず間違いなく家族間でセックスしている、
まことにいやらしい家族であると思われます。」
れいかは如何にあの家族が変態性にまみれているのか一気にまくし立てた。博司は労う。
「解説ご苦労様。あの家族がそんなに変態だったとは驚きだよ。これならぼくらの関係をばらされるおそれもないっ
てことだね」
れいかが答える。
「ええ、むしろわたしたちがあの湯へ入っていることを知った上で待っていたと思われるので、わたしたちの関係は
すでに知られており、また自分たちの関係もわたしたちに知られても構わない。いいえ、知ってもらいたがっていた
のです」
「…………」
車内が一瞬の沈黙したと思いきや、その次には
「あははははははははっ!」
爆笑の渦に飲み込まれた。これが笑わずにいられようか。 何もかも杞憂に終わったのだ。それどころか他の家族の凄
まじい秘密をしってしまった。
「あはははっ!こりゃ傑作やで!腹よじれるでぇ!まさかあの人らがそないなけったいな趣味があるなんて思いもし
なかったで!」
「そうだよ。ホントにがっかりだよ。プリキュアの先輩としてとっても尊敬してたのに…あーあ、残念」
プリキュア?
「わーわー!なんでもない!なんでもないですよ!やよい、もっと考えて喋りなよ。ま、その気持ち分からないでも
ないよ。あたしらの知り合いで、あたしらなんかよりもいやらしいなんて普通いないって」
「わたしたちの後でどのようなプレイをされていたのか非常に興味があります。」
車中の中は騒然とした。みんなしてあの家族がいかに人の道を外しているのか、これまでどのようなプレイをしたの
か侃々諤々と議論した。そして、自分たちが如何に理性的でまだ取り返しのつかないところにいっていないのかを力
説した。
「ですから安心して下さい。わたしたちはこれまでの関係を続けても良いのです、みゆきさん…」
れいかはゆっくりとかみしめるようにみゆきにいい、優しく笑んだ。あれやこれやと盛り上がるれいかたちのなかで
みゆきだけ会話に参加しなかった。先ほどまでこの中でみゆきが一番堪えていたのだ。博司の発言から免罪符が見つ
かったからといって直ぐさま安直に喜べない。それほどまで自分たちの行為を深く後悔してしまったのだ。自分は助
かったのだという認識が心に染み渡るのに時間がかかったのだ。俯いていた顔をみゆきは上げた。その顔は酷く青ざ
めていた。そして、手には携帯が握られていた。
そのただならぬ様子に一同は黙した。
みゆきは言う。
「あ、あのね…わたし、あまりにも嬉しくてつい携帯でメールを送ったの…れいかちゃんがいってた内容のものを…
そしたらね?」
「…………」
「ちがうんだって…そんないやらしい家族じゃなかったって」
みゆきの言葉が彼らの盛り上がっていた雰囲気を一気に粉砕する。
「そもそもあの湯を普通の貸し風呂だと思って入ったらしいの。」
「………」
「それにね、あの男性と娘じゃないほうの女の子はそのときまで一緒にお風呂に入ってなかったの。同性同士で入っ
てたのね。でもその子は家族水入らずで温泉に入ってもらいたかったの。そこへ、わたしたちがお父さんと入ってい
くのを見て、みんなで入ろうと説得したというわけなの。もちろん、わたしたちとお父さんの関係を知るわけがない
のよ。中にはいるまでね…」
一瞬にして彼らの熱気は失われていった。畏れていた最悪の事態は結局厳然とそこに佇んでいたのだ。
「さらにね、やっちゃったんだって」
「え…?」
「そのときまで全然そういうことに関心もなかったのに、どこにでもあるありふれた平凡な家庭だったのに、
お父さんが自分の娘たちとセックスしたんだって。お母さんが目の前にいるのに」
「は…?」
「わたしたちのせいなんだよ?わたしたちは6人いるのにあんな狭い浴槽に入ってたんだよ?お父さんとわたしたち
の肉体がぴったりくっついていたことを知ったんだよ?お湯や床にお父さんの精液やわたしたちの愛液が飛び散って
たんだよ?さっきまでそこで人には見せられないことをしていたと白状するようなもんだよ?そんな湯にだよ?知ら
なかったとはいえ、自分がお世話になっている家族を中に入れてしまったらとっても後悔するよね?
事実、とっても後悔してそれはとてもとても見てられないほどだったの。けどね、その家族の人達はとっても心が暖
かくて優しいかったの。みんなで家族仲よく4人で入ろう、といったの。そして、お湯にみんなで入ったのね。あの
湯にタオルを漬けるのは厳禁と書いてあったこと覚えてる?他の湯はそんなこと書いてなかったけどその湯だけ特別
だったの。タオルを巻いて入るつもりが素っ裸で入ることになったのね。4人という数はわたしたちより少ないとは
いえ、肌と肌がぶつかり合うには充分すぎたの。その家族のお父さんだってお父さんであるまえに一人の男なの。実
の娘やもう一人の義理の娘の柔らかい肌がお父さんの肉欲を高めるの。さらにわたしたちのいやらしい香りが立ち込
めていたのでこれ以上ないくらいにお父さんの肉棒がいきり立ったの。それでも理性の方が強かったから娘たちに襲
いかかるなんてことは万に一つもないの。でもこのままだとちょっとまずいことが起きちゃうの。そのお父さんのお
ちんぽってとっても大きいの。勃起したら浴衣からはみ出してしまうこと請け合いなほどなの。そんなところを他の
ひとに見られたら逮捕されちゃうからなんとてもおさめないといけないのにどうしようもないくらいにガチガチにか
たまってしまったのね。自然におさまらせることがダメならやることは一つ。オナニーなの。それとは娘たちに言わ
なかったけどもちろん気づかれていたわ。さきに出ていってもらって娘たちがいない状況で性欲を処理するの。不運
なことにね、次の利用者が戸の向こうで待っていたの。娘たちが退室したら次の利用者、普通のカップル、が入って
きちゃうの。だからお父さんをおいて出ることは出来なかったわけなの。娘たちは脱衣所で待機してお父さんが浴室
でオナニーすることになったの。脱衣所と浴室は丈の短い暖簾だけで仕切られていて、互いに中はまる見えなの。
お父さんは自らの手で肥大した患部を刺激するんだけどなかなかうまくいかないの。それを見兼ねて、娘たちと脱衣
所にいたお母さんが手で手伝うことにしたの。お父さんの荒い息とあそこを扱く音だけが響くんだけど我慢できない
のはお父さんだけじゃなかったのね。お母さんも娘たちもとってもエッチな気分になってしまっていたの。股から愛
液がとめどなく流れ落ちて、このままでは下着と浴衣を身に纏っても足元からそれを流し、不審に思われるのは目に
見えていたの。自分も含め、その辛そうな様子を知ったお母さんは娘たちに服を脱いでこちらに来るようにいったの。
みんなで一斉に性欲を沈めることにしたの。」
みゆきは続ける。
「もちろん本来は家族でこんなことしてはいけないけど、場合が場合だし、もうこれっきりにして、終わったらすっ
かり忘れてしまいましょうという約束でね。早く絶頂するようにとお互いに向き合ったの。お父さんは妻や娘たちの
乳やあそこを見ながら妻に扱かれ、お母さんは夫を扱きまがら夫にあそこを弄られ、娘たちは父の母に扱かれるおち
んぽを見ながら自分達で慰めていたの。お父さんのあまりの絶倫具合にお母さんの手のほうが痺れてしまったの。利
き手じゃないほうにかえても動きはぎこちなくて、これはもうお手上げね。なんてことはなくて、義理の娘が義母に
変わって義父を扱くと提案したの。実の娘も仲間外れは嫌だといって、義娘、実娘揃ってお父さんの肉棒を扱いたの。
娘たちはお父さんにまんこを指で広げて見せたりして興奮させて、お父さんにも自分達の性器を弄るように懇願したの。
父親と娘たちのペッティングを見ながらお母さんがすっかり手の痺れが引いた手でオナニーしているのね。彼らは
悪魔も耳を塞いで逃げちゃうくらい恥ずかしい囁きを交わすの。お父さんはもうすっかり何回も抜かれてとうとう
縮んで通常のサイズに戻ったの。目的は達成されたんだけど、情欲の炎はすっかり燃え上がっていて、娘たちはお父
さんに身体をぴったりくっつけて勃起させようとし、お父さんも娘たちの身体に指をはわし、胸を揉んだり、お尻を
撫で回したりして娘たちの身体を堪能しようとしたの。再びお父さんが勃起すると娘たちの前で両親がセックスを披
露したの。父の肉棒が母の肉壷に入ったり出たりしているのを近くで見せつけたり、中に出す瞬間を教えたり、膣か
らどろりとした白い液体が垂れるのを見せたの。再復活したお父さんの肉棒を娘たちは自分達の肉壷に入れるように
頼んだの。一もニもなくお父さんは娘たちに挿入していったわ。生で中にたっぷり出したの。その後も4Pなんかも
愉しんで、ひととり満足するとわたしたちみたいに床や壁を体液塗れにしたまま退室したの。次の利用者とすれ違う
ときにこれみよがしにお父さんに娘たちは抱き着きお父さんのおちんぽもっといっぱいほしいな〜と聞こえるように
言ったんだって…」
みゆきは最後に厳かな面持ちでこう締め括った。
「わたしたちのせいで善良な家族が壊れたの…」
「みゆき…」「みゆき…」「みゆきちゃん…」「みゆき…」「みゆきさん…」
自分達が犯してしまった罪は重い。人の道から外れた行いをするにしても、他人に迷惑をかけず、自分達だけで愉し
むならそれはそれでいい。だが、故意ではないとしても一つの家庭を目茶苦茶にしてしまった。それも自分達よりも
さらに深い業を背負わせてしまった。時間は不可逆であり、壊れてしまった絆はもう戻らない。みゆきはその話をと
んでもなく青白い凄絶なる表情で語っていた。その話を聞くうちに博司やれいかたちも同じく、凄絶な顔になってい
った。その顔は、罪への後悔や身勝手な自分への怒りに彩られてはいなかった。ただひたすらに興奮を隠しきれない
、狂おしいまでの興奮を湛えた凄絶な顔であった。 瞳孔が見開かれて、鼻の穴も限界までに広がっており、唇はプル
プルと震え、耳たぶがピクピクと小刻みに奮えている。
「とんでもないことを…うちらはしでかしたんやな…」プルプル
「そうだよ…あたしたち罪はとっても重いの…」ぷるぷる
「全部があたしらのせい…?本当に…?」ぷるぷる
「いいえ…このような事態に発展すること自体彼らにそのような素質があったとみるべきでしょう…
遅かれ早かれ父親が娘たちに手を出していたと考えるのが妥当です…ですがやはり、このまま何もなく普通の家庭の
ままだったことも十分ありえました…」ぷるぷる
みゆきはプルプル、プククと笑いを抑え切れず、邪悪な笑みを浮かべると叫んだ。
「今もね…旅館の一室でみんなでエッチしてるの…!」
「マジか!?冗談きついで!」
「えー!うっそー!壁は薄いから娘とエッチしてるのがみんなにばれちゃう!」
「淫乱すぎるだろwww先輩たちwww」
「あー、これは全く救いようがありませんね」
知り合いの純真無垢な家庭を堕落させてしまったことに対し、彼らは強烈無比な興奮にゾクッとした。謗ったり罵っ
たり褒めたりけなしたりしたし、携帯の通話越しの旅館の淫猥なる喘ぎ声を大音量で流してはぁはぁ言ったり、運転
する博司のちんぽをみゆきたちが弄んだりして帰路についた。自分達の街につく頃にはすっかり興奮の波もおさまっていた。
博司が言う。
「でもこういうことは二度とないよう慎重に行動することにしようか。我を忘れず、これからもある程度の節度を保
って楽しむことにしよう」
はい!と彼女らは元気よく頷くのであった。