(視点:????)
永遠の悪夢なんてないんですよ。え?そんなことはない?現実はこうも苦しいことでいっぱいですって?おやまあ、
はは、まだまだですねえ。あなたの苦しみなんてまだ大したことありません。わたしなんてね、上司にビルから突き
落とされたり、永遠の牢獄に閉じ込められそうになったり、真心こめて煎れたてお茶を紅茶にかえられたりしてそりゃ
散々だったんですよ?しかし、一念発起して起業して、今じゃ、こんなに大きなビルのオーナーなんです。生きてい
れば何があるか分かりません。もしかしたら素晴らしいことが待ち受けているかもしれません。だから、そんなこと
をしちゃいけません。
自殺、なんて。家族が悲しみますよ。
わたしほど波瀾万丈な人生を歩んだ者はいないんですよ。数々の苦難を乗り越え、輝かしい栄光を手にしたわたしに
恐れるものはないんですねぇ。栄光とはどんなものか知っていますか?栄光とは際限のない快楽を得ることです。
わたしの堪能した快楽の一端をお教えしましょう。本物の現役女教師のAVが見たいためにわたし自らが主演監督と
なって本物の現役女教師とハメ取りしたり、元ではなく、現役芸能人のAVが見たいために現役芸能人の人気若手女優を
濡れ場の練習と偽り演技指導したり、女流官能小説家の官能的表現力を伸ばすお手伝いをしたり、本物現役女医と
お医者さんごっこしたり、セクシーなアクセサリーを作るためには彼女自身がセクシーになるためのお手伝いをしたり、
いろいろしたわけですよ。つい先日もね、売れっ子アイドルの枕営業を受けたんですよ。現役jcのまこぴーという
愛称の剣崎真琴とね。いいですねぇ、その驚いた顔。おや、彼女のファン何ですか?どうしたんです?携帯を弄って。
これを見てくれって?おお!これはこれはよく出来ていますねえ。素晴らしい出来ばえです。アイコラというのです
よねぇ。見つけるのに苦労したんですか。実物はどうだったのかって?まあ、焦らないで下さい。一部始終をお聞か
せ致しますよ。
(視点:まこぴー)
わたし剣崎真琴はアイドルだ。下の名前をもじってまこぴーと呼ばれている。日夜、世界のみんなの笑顔のため頑張
っている。そして、これは誰にも秘密なのだけど、ヒーローもやっている。女だからヒロインになるのか。しかし、
ヒロインだとヒーローに助けられているイメージがあり(そのイメージもジェンダーによる性差別にあたるかもしれな
い。第一話で挟まれているところを助けられたことは忘れてほしい。そもそもこれは秘密のことなのだから忘れてほ
しいというのも変な話だ)好きではない。わたしは助けなければないらないのだ…みんなのためにも。だから、わたし
はヒーローをやっている。伝説の戦士プリキュア、キュアソードとして。何故アイドルであるわたしがプリキュアを
しているのか?それは、わたしがトランプ王国の…いや、やめておこう。秘密のある謎めいた女に男は弱いのだ。ア
イドルであるわたしはファンを、とりわけ男たちを魅了する必要がある。勿論これも秘密だ。どう?気になるでしょ?
うふ。
「…の次が、最後になりますが…えぇと、本当にお受けになるんですか?」
わたしは今、楽屋でマネージャーからスケジュールを確認しているところだ。彼女は有能なマネージャーであり、わ
たしの大切な友人でもあり、パートナーでもある。才色兼備とはまさに彼女のためにある言葉だろう。次々と舞い込
む多くの仕事をブッキングすることなく適切にスケジュールし、先方への連絡や打ち合わせを入念に正確に迅速に行
い、わたしへのアドバイスや体調管理、精神へのケアもしっかりと行っている。いつ寝ているんだろうかと思うほど
多忙を多忙と思わせることなく、涼しい顔で如才なくこなしている。それでいて、彼女は美しい。凛々しい。
スラッと小股の切れ上がった良い女。陶磁器を思わせる白い肌に、弓なりの形の整った長い睫毛、知的な眼鏡の奥に
は涼やかに英知を湛える瞳、高くすっと整った鼻、うっすら紅を纏った小さな唇。わたしのヘアースタイルも彼女を
真似てのものだ。本当は眼鏡もかけたかったがそれはとめられてしまった。今のわたしがあるのは彼女のおかげとい
って過言ではない。わたしが最も尊敬する人である。そんな彼女が言い淀んでいる。困惑している。それはわたしの
せいだ。わたしの我が儘のせいだ。そのせいで彼女に心配かけさせてしまっている。心苦しいけれど、わたしの目的
のためには絶対にそれはしておかなければならなかった。
「ええ。これはどうしてもしておかなければならないの」
そう。わたしが真のトップアイドルになるためにはこれはどうしても外せなかった。彼女としてはそのような邪道な
手段を取らず、一歩ずつ堅実に進んで欲しいようだが、わたしは何としてもトップを取りたい。トランプ王国のために
…みんなのために…それは彼女も分かっていることだ。彼女はわたしを気遣っているのだ。
「そこまで言われるのでしたらわかりました。……社長との枕営業、わたしも全力を尽くしてサポート致します」
用意すべきものがあると言って彼女は出ていった。さすがわたしの尊敬する憧れの人だ。物分かりが良く、切り替えが早い。よし、わたしも頑張るわ!
ドレスに着替え、超高級ホテルに向かった。彼女の運転は丁寧で静かだ。あっという間に到着。案内されたディナー
の席を見ると、相手はもう着ていた。年は40代ほどだろうか。鮮やかな金髪をオールバックに撫で付け、強い意志
を示す太い眉も金髪、ふてぶてしい笑みを浮かべた碧眼に精悍な顔つき。黒のスーツに緑のネクタイ、赤のカッター
シャツというのは本来悪趣味なのだろうが彼が着ていると妙にしっくりとしていた。
彼は立ち上がり、わたしが来てくれたことの感謝の挨拶を口にすると座るように促した。座ると、彼も続き、わたし
の姿を称賛した。アイドルという立場ながら、こうして面と向かって褒められるのに慣れていないわたしは赤面する。
うう、肩が背中がスースーする。まだ、胸の小さいわたしにこんな身体が露出するドレスを選んだマネージャーを
ちょっとうらむ。彼との会食は楽しい一時であった。料理は絶品の一言につき、彼の巧みな話術についつい引き込ま
れてしまった。すっかり晩餐を堪能したわたしたちは、本来の目的を行うべく、ホテルの個室に向かった。
最上階。街を一望することができるガラス張りの窓。この夜景は100万カラットだが君は1000億万カラットだ
ね、と彼は良く分からない例えをしたけれどわたしはとても上機嫌だったので腹を抱えて爆笑した。彼も笑った。
けれども、お互いそっと声を潜め、見つめあった。ついに、始まるのだ。
わたしは先にシャワーを浴びた。念入りに洗う。バスローブに身をつつみ、ベッドに座って彼がシャワーから出るの
を待った。胸のドキドキが止まらない。初めての枕営業。うまく出来るのだろうか?心細い。こんなとき彼女がいれ
ば、なんて弱気になる自分を励ます。わたしはこれまでどんな困難も乗り越えてきた。わたしと彼女の力を合わせて。
この枕営業も彼女と念入りに打ち合わせをおこなった。相手に粗相にないよう。相手を愉しませてあげるよう。彼が
浴室から出て来た。腰にタオルを巻いただけだ。胸板が厚い。なんと勇ましい人だ。わたしは恥じらいに頬を染めて
いるにちがいない。ゆっくりと解いていった。何もかもつまびらかに彼に見せる彼はまじまじと見つめる。とても興
奮した様子だ。わたしは言う。どれでもいいから好きなところを触ってください。と。彼は慎重に丁寧に優しい手つ
きで触っていく。そして、おお、とか、ああ、とか感嘆の吐息を吐く。わたしは、もっと強く触っても良いですよ、
ほら柔らかいでしょ?、弾力があるでしょ?うふふ、と彼の驚嘆する様を見て微笑む。なぁんだ。杞憂に終わっちゃ
った。彼はすっかり虜になったように揉んだり、撫でたり、匂いを嗅いだりしている。やぁん、嗅がないでよぉ。
うふ。枕営業って思ったより全然怖くないじゃない。むしろ、楽しいわ。はまっちゃいそう。
「いかがです?このカシミアのシーツの素材は。中身は本番ドイツの黒鴨の羽毛が使用されているんですよ?
おや、お客様、お目が高い。これは例のNASAが開発したという超低反発クッションでして、シーツも人肌を再現
しており、まるで膝枕されているかのような安らぎを与えてくれる…」
彼はちょっとはじめは困惑していたみたいだけどもうわたしたちが差し出した様々な枕にすっかり夢中ね。
「うふふ、こりゃあいいですよぉ。なんという寝心地。これは抱き枕というんですよねぇ。なんという抱き心地。
いやあ〜わたしが思っていたのと違ったんですが、この枕営業もなかなかのものですねぇ〜」
枕営業デビューも果たしたけれど不断の努力を忘れず、トップアイドル目指して、わたし、まだまだ頑張るわ!
(視点:????)
と、まぁ、こんなふうにまこぴーったら可愛いんだから!でも、知ってます?彼女はもう処女ではないんです。
うぶではないんですよ。ほら、これみてもらえます?父親が娘を当てるっていうAV企画なんですが、それに彼女出
ちゃってるんです!娘役に、ね!え?この父親役が知ってる人?緑川?はぁ、そうなんですか…わたしはそこまで詳
しくは知らないんですが、彼女は裏業界じゃ、新人売れっ子AV女優でもあるんですよ。ネットにも出回っていない
ので探しても無駄ですよ?この年でありとあらゆる快楽を知っているまこぴーは驚くべきことに枕営業ってのを本当
の意味で知らなかったんですよ。じゃんけん好きな黄色髪のとある女の子に言わせると、エロス脳なのにカマトトぶ
るな、ですけど、本当にまこぴーは知らなかったのです。もう、なんといいますか、ほっこり、しますでしょ?わたし、
すっかり彼女のファンになっちゃいました。あんなことをしているのに、心は生娘なんですよ。童貞三人逆レイプし
てましたけど、そのギャップ萌え、なんですねぇ。そんな恥じらいのある慎み深いまこぴーの爪の垢をあの淫乱痴女
どもに煎じて呑ませてやりたいですよ、まったく…
「だぁれがわたしたち、淫乱痴女だってぇ?」
あ、あなたさまは…
(視点:三人称)
彼はその後拉致され、折檻を受けた。彼は夢原のぞみの膣にその図太いマグナムをぶち込み、夏木りんと春日野うらら
のアナルに腕を突っ込み、秋元こまちと水無月かれんのアナルに足首を突っ込んでいた。彼の逞しい大砲は何度でも
発射され、その絶倫ぶりはとどまることを知らなかった。けれどもこのイエスプリキュア軍団の前では成す術なかっ
た。いや、それでも彼は枯れることはないが、彼女らの性欲は凄まじく、彼は完全に凌辱される立場であった。彼の
金と権力の立場を利用して、彼にアイドルらを枕営業するように仕向けたのは彼女らによるものだった。彼女らは彼
が他のアイドルらにNTRるのを見たかったのだ。それなのに彼は彼の期待を裏切り、枕をただ買っただけ。そのお
仕置きを彼は受けている最中なのだ。彼女らはホシイナーのあの種を自らの身体に取り付けている。そうすることで
感度、性欲が100倍になる。放置すれば世界中の男の精が吸い取られる。浄化できるのは、プリキュアに変身した
のぞみたちとセックスしまくった彼のちんぽだけであった。彼は真の意味でイエスプリキュアのリーダーなのである。
彼は犯されながら思った。
(彼、星空くんといったっけ?彼にはこうなって欲しくないなぁ、と)
しかし、その数日後、彼の心配する星空氏は、娘からとあるDVDを受け取る。それがどのような運命を紡ぐのか。
まだ途中である。
おわり