※キャラ崩壊、読みにくい下手くそ文章、グロ、スカトロ注意  
 
 
「大丈夫ですか…?」  
ありすちゃんがこちらを心配な様子で声をかける。  
「ああ、大丈夫だよ…」  
おれは気丈を装うが返事は弱気なものだった。ありすちゃんの視線はおれの包帯の巻かれた手に注がれる。手をひらひらふりながら  
「大丈夫。血はもう止まってるから…」  
大丈夫と繰り返すが全然大丈夫なわけなかった。すぐそばには目を虚ろにしたマナちゃんと彼女を泣きじゃくりながら励ます六花ちゃんがいた。  
ほんの少し前の出来事を思い出す。車の中で全裸で体液だらけでベッドでぐったりするおれたちを何も知らないまこぴーが目撃してしまい、  
そのあまりの光景に彼女は飛び出していった。友達にこのような光景を見られたことに相田マナは混乱し、  
菱川六花の懸命な説得も虚しく、自らの舌を噛もうとしたのだ。咄嗟におれがマナの口に手を差しだし最悪の事態は防ぐことができた。  
けれども最悪の状況だということには変わりなかった。  
本当にそうだろうか?  
自問する。  
今、この状況はまこぴーに自分たちの淫らな姿を見られたことで生じている。おれとマナちゃんたちはセックスしてはいないが、  
おれたちの弁解を聞かずに飛び出したまこぴーが知るわけがないため、まこぴーはそうは思ってくれないだろう。  
中学生なのにみしらぬ男性とセックスする淫乱と思われてしまっているのだ。  
これはもちろん、まこぴーが淫乱でなかった場合のことである。  
ではもしも、まこぴーが淫乱だったら?  
マナちゃんたちは知らないが、こうなったそもそもの発端は、握手会でのまこぴーのとある一言にあった。  
まこぴーと握手できて感激のおれの耳元で彼女はこう囁いたのだ。  
『わたしの手、実はわたしの愛液だらけなの…』  
と。  
この時のおれの手もおれのザーメンベッタリだったがまさかアイドルのまこぴー自身も自らの愛液をつけた手で握手  
してくれたとはなんという嬉しいファンサービスだろうと何も疑わなかった。いや、これはファンサービスにはしてはいきすぎている。  
異常だ。これは異常な性癖とさえいえる。おれたちキモオタニートは確かにザーメンべったりの手でアイドルと握手して  
そのアイドルが手を洗わずにオナニーして>>271のように孕まないかなと願っているが(そうすればおれとそのアイドル、つまりはまこぴーとエッチしたことになる!)  
カミングアウトするのはルール違反だし(よって、>>271の俺はルール違反である。俺とおれは違う。それは別の世界線のお話だ。)  
そのアイドルを不安にさせてしまう。変態は紳士らしくあらねばならないのだ。  
 
ところがまこぴーはカミングアウトしてしまった。  
カミングアウトすることによってそのことを拡散されてしまいアイドル生命を絶たれたり、それをネタにキモオタニートに脅され  
肉便器にされてしまう危険性があるにもかかわらず、だ。  
わたしはど淫乱ですと宣言しているようなものだ。いや、まこぴーは根っからの淫乱雌豚に違いない。  
きっと童貞トリオを逆レイプしたり、獣医さんと獣姦レズプレイしたり、きっといろんな変態企画の裏ビデオの撮影に出演しているのだ。  
そんな彼女に見られたからといって…  
ここで思い出す。  
あのまこぴーの顔を。  
あれは本当に驚いた顔だった。  
唐突すぎてあまりにも思いもしない光景を目にした顔だ。  
そして、あの呻き。  
近寄るマナちゃんをまるで汚物を見るかのような侮蔑に充ちた瞳。  
そして、真に迫る、いや、真実その悍ましい現実を振り払いたいかのような絶叫。  
もし彼女が淫乱ならばきっと少しは驚くがあっさり受け入れてしまうだろう。  
もしそうでなかったら?  
例えばの話だ。  
握手会のときのまこぴーの言動すべてがおれの作り出した妄想だったとしたら?  
一連のマナちゃんとの撮影会のなにもかも全てがおれが元凶だったとしたら?  
おれはおれだけのせいで女子中学生三人と裸で淫らなことをしたことになる。  
「あ、あああああああ…」  
おれはなんということを……  
 
まこぴーこと剣崎真琴は毛布を被りベッドの上で震えていた。あれからどうやって家に戻ってきたのか覚えていない。  
とにかくその場から立ち去りたかった。必死に逃げて来たのだ。地球に来てから、いや、もとのトランプ王国での人生も含め、  
初めてできた友達の相田マナたちのあのような浅ましい姿から?  
違うわ。たしかにそれもあるけれど、あたしが逃げたのはあたし自身の犯した罪から。  
マナ、六花、ありすは中学生という身でありながら成人男性と性的な行為を行っていた。  
この行為は彼等にとって日常的なものではなく、偶発的で突発的な事故のようなものだったに違いない。  
なぜならば、わたしは仕事が終わった後でマナたちにあの黒塗りの車で落ち合う約束をしていた。  
わたしたちでささやかな打ち上げをする予定だったのだ。わたしが来ることは当然分かっていたはず。  
それなのにあのような姿を見せる道理はどこにもない。あえて見せるつもりだとしたらマナたちのあの心底驚愕した顔の説明がつかない。  
だからあの行為はもともとする予定になく、ないが故にすることになった事態のため、わたしとの約束をすっかり忘れてしまったのだ。  
では、女子中学生三人が男性と性行為する理由はなんだろうか?仮説はいくつか考えられる。  
 
 
まずは、恋愛説。  
マナたちはあの男性に一目惚れしてしまい、すっかり雌として発情してしまい、本能的に行為に至ってしまった。  
うん、ありえない。  
 
二つ目、催眠説。  
マナたちはあの男性に催眠術の類で操られ無理矢理行為をさせられた。  
これはありそうだけどやっぱりないわね。  
 
三つ目、世界の危機を救った説。  
あの男性の性欲を解消しなければ世界が滅んでしまうためマナたちは彼女らの大切な人達を守るため自ら犠牲になったのね…  
うん、ありえない。  
 
四つ目、わたしの勘違い説。  
何もかもわたしの勘違い。あれは白昼夢だったの。車を間違えたの。少女らはマナたちじゃなかったの。  
わたしは……目を逸らしてはいけない。  
あれらの光景は実際に起きたことだし、あの少女らはマナたちで間違いなかった。  
わたしにとって都合のいいように現実を書き換えていいわけない…  
 
仮説はまだある。  
 
最後に、恐喝説。  
あの男性がマナたちの弱みを握り、強姦した。  
これは……ありうるし、たぶん……正解なのだと思う。  
そうでなければ絶対に、あのようなことにはならない。なるはずがない。  
それに…あたしはあの男性を知っている。  
これが一番の決め手であり、あたしの罪でもあるの。  
マナたちが握られた弱みというのがあたしに関することなのだ。それは本当に身から出た錆にしてはあまりに致命的だった。  
これらの元凶は他ならぬあたしが作り出したものだからだ。事後のマナたちといたあの男性は握手会に来ていた。  
風采の上がらないどこにでもいるアイドルオタな青年だった。そして、真正下劣な輩であった。握手する前からソレ  
が分かっていた。とてつもない磯の香がしたからだ。実際に握手した瞬間にねちゃという厭な感触が掌中に広がり、  
男性が手に精液を付着したままあたしと握手したことをはっきりと認識した。アイドルとの握手会において男性は  
アイドルと握手するまえに自分のペニスを握る習慣があることをネットから前もって知っていた。そもそもアイドル  
という存在自体、大衆で共有される性的な対象なのだ。オナペットなのである。  
わたしがアイドルをしている理由は、この地球に来ているであろうトランプ王国の王女様にあたしの歌を届け、あたしの  
ことに気づいてもらうためだ。はじめはただそれだけの理由で行っていた。でも、アイドルを続けていくうちにあたしの歌を聞いて、  
元気になったり、幸せな気持ちになってくれる人達がいることを知った。声援やファンレターが見知らぬ世界に友人と二人きりで  
不安なあたしたちを励まし、何度くじけそうになる心を救ったか。今では王女様だけではなく、みんなにあたしの歌を踊りを  
見てもらいたく思うようになった。その一方であたしたちアイドルに対し、よこしまな思いを抱く者たちがいることを知っていた。  
その者たちは性的な目であたしたちを見ていた。頭の中で欲望の赴くままに凌辱していた。自分たちの都合のいいように  
あたしたちの心を感情を改変し様々な卑猥なことを奉仕させていた。このことを知った時はショックのあまり一週間もふさぎ込み活動を停止したほどだ。  
 
王女様に気づいてもらうためと純粋なファンのために心を奮い立たせ持ち直したの。  
それでも一部の心ない者たちを見過ごすことは出来なかった。彼らをなんとしてでも懲らしてやりたかった。  
けれども一部の者とコンタクトを取ることはアイドルとして御法度であり、あたし自身何をされるのか怖くもあった。  
そこで握手会というファンと唯一触れ合うことができるイベントを利用することにした。このイベントは一部の品性下劣な  
彼らにとってもアイドルに直で触れる千載一遇のチャンスだった。どういう仕掛けで来るのかネットで舐めるように  
調べ尽くしたあたしに死角はなかった。局部を触った掌の予兆が磯の香だということを学んだ。腰が引けているのは  
勃起しているためだと知った。万年筆を胸ポケットに指していたり、ブリッジのフレームが厚く真ん中にピンホール  
のある眼鏡をかけたり、一つだけ形状の違うボタンをした上着を着ていたり、黒光りする丸状の突起がついた鞄や靴を  
身につけいたりする者たちは尽く盗撮者だということを認識した。上級者ともなると自らの勃起を隠すことなくむしろ  
股間をこちらに示したり、自身と意中のアイドルとの性行為をしている合成画像アイコラを見せ付けて来るとも  
ネットでは書かれていた。握手会とはまさに犯罪者予備軍や犯罪者の巣窟なのである。果たして変態が出るかちんぽが出るか。  
初めての握手会にあたしは壮絶な覚悟を秘めて臨んだ。が、それは思った以上に拍子抜けするものであった。  
確かにあたしのファンの中には犯罪者予備軍の範疇のキモいいい年した腐った野郎どもがいたけれど、彼らは一応に  
身嗜みを整え、清潔にしており、ちょっと挙動不審気味ではあったがネットで書かれたような磯の香や腰が引けたり、  
盗撮機具を身につけたり、そんなことは全くなかった。ネットで書かれていることは半分嘘と思って見なければならない。  
そんな言葉通りの現実がそこにあった。あたしは自分を心より恥じた。彼らを犯罪者予備軍と一瞬でもカテゴライズしたことを後悔した。  
なかなか合わせてくれなかったが彼らの目を見たら一瞬で分かった。彼らは純粋にあたし剣崎真琴のファンなのだと。  
赤ん坊のようにピュアな心であたしの活動を応援してくれているのだと。握手会で触れ合うことでファンの生の声、  
表情といった反応を目にし耳にしドキドキの溢れる握手を通じていっぱいの元気を貰った。素晴らしいイベントだと思った。  
 
今思うとまだまだあたしは甘かったようね。中盤に差し掛かったところであの男性が来たの。  
マナたちの肉体を蹂躙したあの男性が…彼はまだ距離があるのに強烈な磯の香を発散させていた。  
ハッとした。  
壊滅したトランプ王国のことを思い出す。  
永遠の幸福の園に唐突に出現したキングジコチューのことを。  
現実は常に無情だ。理不尽なほど非情なのだ。  
こちらの一切の感情に関係なくズカズカと踏み込んでいくものなのだ。  
思考を臨戦態勢に切り替える。このまま握手して良いのだろうか?  
スタッフを呼びこの不埒な輩を取り押さえてもらおうか?  
しかし、あたしはプランBを実行することにした。  
何も知らない様子を装って愛想良く握手に応じる。  
すでに男の股間は破裂しようなくらいに盛り上がっていた。臆面もなく隠そうとしない。  
非常に興奮した面持ちであった。鼻息が荒い。  
あたしはそれと反比例するように頭が冷えていくのが分かった。この不埒者め。制裁を加えてやる。  
あたし頭はどうすればプランBが効果的に実行できるのか高速回転していた。  
男が柔らかいですねと言いながら手を動かしこちらの掌にザーメンをこすりつけているのが分かった。  
そんなもの、石鹸と水で十分に洗えば落ちる。ただの蛋白質なのである。全く役に立たない哀れな蛋白質だ。  
握り返してやると驚いた表情をした。こんなのはまだまだ序の口だ。  
男は恥ずかしいのかこちらを見ようとしない。対人恐怖症なのだろうか。ならどうしてあたしと握手しているの?  
醒めた心はどこまでも荒涼としていた。  
男がスマホを取り出し撮影していいか聞いてきたので、それは禁止されていると答えると男はそれほど気落ちしない様子で  
スマホの画面をこちらに見せ付けた。男はあくまで自然なふうに見せ付けようとしていたが明らかにこちらに見せようとしたことはバレバレだった。  
その画面にはその目の前の男とあたしが交わる画像が表示されていた。  
アイコラである。スライドショーにしているらしく延々と様々な恥態が流れていた。  
あたしたちから少し離れたところにいるスタッフ(あたしがプランを実行できるためにあえて遠ざけていたのだ)が時間ですと告げると、  
男はしょげた様子になり、こちらに頑張ってくださいと心にもないことを言ってきた。  
今こそ実行の時だ。  
あたしは男の耳元で囁いた。  
 
「貴方だけに教えてあげる。わたしの手、実はわたしの愛液だらけなの…」  
 
男は硬直した。あたしの言葉が何を言い表しているのか全く理解できていない様子だ。  
きっと、あいえきという言葉を様々な角度から何を意味しているのか検証しているのだろう。  
あいえきを愛液と変換したであろう理解の光が瞳に灯った瞬間に、あたしは片目をつぶり、ピンと伸ばした人差し指を唇につけ、  
これはわたしたちだけの秘密ね、と囁いてやった。  
男はまるで雷に打たれた様子だった。そしてとてつもない困惑と抑え切れない興奮を抱いて男はあたしの視界から出ていった。  
プランB大成功。勿論、あたしの手には愛液などというものはついていない。  
アイドルは排泄も自慰もしない生き物なのである。神聖不可侵の存在なのだ。  
そのような畏れ敬うべきあたしに不敬を働く不埒者には天帝自ら制裁を加える必要があった。  
 
あたしの虚偽の恥態の告白は実は恐るべき意図を含んでいた。  
まずは精液を付けようとした相手に愛液をつけられていたという事実。  
人を呪わば穴二つ。  
他人を傷つけようとすると自らもそれ相応の報いを受けることを知らしめる。  
次に、この告白は二人だけしかしりえないことであり、他人に言っても犯罪者の言葉に耳を貸すものはおらず、  
精神病院行きか侮辱罪で逮捕されるのが関の山だ。  
そして、手についたアイドルの愛液を見ながら、アイドルがこのようなことをするということは間違いなく淫乱であり  
夢にまで見たアイドルとのセックスが実現できるのではという期待に男は悶え苦しむ。  
生涯で最高のオナネタを得た男は家に帰るなりいつまでもいつまでもオナニーに耽る。  
○○○ごはんできたわよー、という母親の言葉も耳に入らず、衰弱するまで、いえ、テクノブレイクで死ぬの。  
さもなければこの会場から自宅まで我慢できずに衆目があるにも関わらずオナニーをはじめてしまい社会的に死ぬ。  
いえ、悶々として悶死するの!どう!完璧な計画でしょ!?  
でも…実際は、そうはならなかった。  
男はあたしのこの愚かな振る舞いを材料に友達を脅迫した。  
男はあたしとマナたちが友達だということを知っていた。  
スマホの画面にはあたしとマナと六花とありすとその男との5Pのアイコラ画像が流れていた。  
純粋なマナたちは男の言葉を疑いもせず信じ込み(うう…、あたしとしたことが浅はかだった!男は巧妙に盗撮盗聴器を仕掛けていたのだ!  
だから、六花、ありすまでもが言いなりになったにちがいないわ!)、あたしのアイドル生命を終わらせないがために  
身体を差し出したの!全くあたしは何という取り返しの着かないことをしたのかしら!?  
 
「…………」  
剣崎真琴は全て己のせいだと述懐した。  
浅はかな軽挙蒙昧無知な行動によってとある少女たちの何もかもが奪われてしまった。  
あたしのアイドルとしての矜持がマナたちを苦しめることになったのだ。  
マナたちはきっとこの一連の出来事をあたしには決して告げず墓まで持っていくつもりだったのだろう。  
それなのにあたしは目撃してしまった。マナたちが何故こうなってしまったのか、あたし本人が最も痛感してしまったことをマナたちは知ってしまった。  
このことによりあたしがどのように苦悩するのかも知ってしまった。このあとあたしがどんな行動に出てしまうのか畏れ戦いていることだろう。  
あたしをきっと必死に探しまわっているにちがいない。マナたちを心配させてしまっている。  
でも、マナたちの前に出る勇気が出ないの……マナたちをあんな目に合わせて顔向けできない…  
ああ、こうなったのも全てあの男が……  
 
真琴は面を上げる。被っていた毛布がずれ落ちる。  
瞳孔が徐々に見開かれる。身体が小刻みに震え出す。  
その眼には怒りがあった。虚空を睨みつけ、視界がぼやけるのを認識する。  
頬に熱い液体が流れるのを感じる。  
「……ぅ……うぅ……う……」  
嗚咽を堪える。とめどなく涙は流れ、目が熱くなり、鼻の奥がツーンと痛くなる。  
駄目だ。  
「うああああああっ……!」  
号泣する。深く深く胸が張り裂けそうになるほど慟哭する。心の中で否定する。  
違う!違う!これはあたしの愚かな欲望が招いた結果!  
あの男を唆したのは他ならぬあたしなの!  
この世界に来て堕落したあたしが元凶なの!  
 
真琴は目を逸らさず自分と向き直る。心を偽ることなくあるがままを受け入れ、思い出す。  
アイドルが性的な目で見られていることを知ったあとの一週間の己の行動を…  
 
真琴がいたトランプ王国には性的なものは一切なかった。  
男女で性別がわかれているのは勿論生殖のためだが、性行為という原始的な生殖方法は魔法による生命受胎秘法の一般化により絶えて久しい。  
そのため性欲そのものが消失していた。王族の一部には古くからある生殖方法を伝統という名分だけのために続けて  
いるという事だったが特に誰も関心は持たなかった。  
そのため真琴は性交や自慰という行為を知らなかった。  
だからはじめはネットで自分が裸にされたり、見知らぬ男と交わってる合成画像や自分と淫らなことをしたいという  
書き込みを見ても特にどうとも思わなかった。けれども性交という言葉を調べた結果、生殖、快楽を得るためということを知り、  
自分が敬愛する女王様もこのようなことをすることを想像した瞬間、下腹部に疼きを感じた。  
初めての感覚におおいに戸惑った。ダビィに相談することも何故か躊躇い気づくと、指を這わしていた。  
信じられないほどの快楽に圧倒され、真琴は無我夢中で自慰を行った。  
再度ネットでの自分の誰かと性交しているコラを目にすると直ちに濡れるのが分かった。  
真琴はオナニー狂いの真琴さんになってしまったのだ。  
 
アイドルのなりきりチャエッチ板では真琴が剣崎真琴自身を演じてファンたちに凌辱された。  
女神板ではIDつきで胸を晒したこともある。さすがにあそこを見られるのは羞恥心が勝り晒せなかった。  
ダビィに内緒でバイブ、ローターを購入した。アナルバイブも購入したがまだ開封していない。  
いつかはアナルも開発し三穴犯され放置プレイをしてみたかった。  
真琴はファン感謝デーでファンたちと乱交する妄想をした。  
真琴がまだ路上ライブをしていた頃からのファンの中年男性をラブホに誘って貴方の娘と同じ中学生でアイドルの  
あたし剣崎真琴とこれから生はめ中出しセックスをすることになるけど今どんな気分?と問う妄想を頭に濃密に描きながらクリを弄り逝った。  
活動を停止していた一週間はオナニーに耽っていたのだ。  
 
だから握手会のときにこちらの性癖を一部のファンにばらしてどちらも大いに興奮しようと目論んでいた。  
真面目なファンばかりで退屈していたが、その男はやってきたのだ。  
手に夥しいザーメンを付着させて。  
勃起を隠すこともなく股間をもっこりさせて。  
わざとらしくアイコラを見せつけ。  
真琴が夢にまで描いた真琴をオナネタにして何度も抜いた変態が目の前にいたのだ。  
その間真琴は冷静どころが興奮しまくって濡れまくりだった。  
そして、手は本当に愛液を付着させていた。  
真琴の愛液のついた手で是非ともぺニスを扱いて欲しかったし、  
真琴も彼等のザーメンに塗れた手で自身のおまんこを弄りたかった。  
目の前の変態男に手に自分の愛液がついていることを告白する。  
男は非常に喜んでいた。  
真琴は男の顔を記憶した。今夜、その男に犯されるのを妄想しながらオナニーすることを心から強く誓った。  
 
だから…  
だから…  
 
ほらぁ☆全てあたしが悪いの♪  
あたしが淫乱でなければこのような悲劇は起こらなかったの。  
淫乱なあたしには淫乱な罰がお似合いよ!  
剣崎真琴は罰を受けることにした。  
即ち、見知らぬ男性に犯されることを臨んだのである…  
 
真琴は直ぐさま準備に取り掛かった。  
懇意にしてある出会い系サイトにで適当な男性とすぐに会う約束を取り付ける。  
出会い系サイトではまだ誰とも会ったことはなかった。主にチャエッチ専用のためだ。  
自分のいる地域の男性とコンタクトするためのツールなのだ。  
何度か出会う嘘の約束をして男性の顔を見たことがある。  
もちろんオナネタとしてだ。会うのはリスクが大きすぎた。  
だが、もうあたしはあたしを厭わない。  
これでマナたちの苦しみの一部でも知ることが出来れば、少しは贖罪になるのかな…?  
 
 
 
数時間後  
「………」  
真琴はシャワーを浴びていた。身体を念入りに洗う。  
浴室の扉の向こうには出会ったばかりの男性がバスローブに身を包みベッドに腰掛けているのが分かる。  
感じの良い好青年だ。マナたちを犯したあの暗い感じの男性とはまるで対照的だった。  
罪悪感に胸がちくりと痛くなる。自分を戒める罰のつもりでこのような暴挙に出たが果たして罰になるのだろうか。  
駅前で待ち合わせで出会ったとき、青年はすぐさまサングラスをかけたあたしのことを剣崎真琴だと見抜き、  
どうしてこんなことをしているんだい、君はまだ中学生だ、馬鹿なことはやめなよ、とあたしの行動を咎め、  
困ったことがあるのなら相談にのるよ、と言ってくれた。  
人目があるため彼には無理をいってラブホに入ってもらった。  
そこであたしは友人を傷つけた報いとしてあたしを罰するためにこんなことをしようとしたことを打ち明けた。  
彼は彼が手を出さなければ、あたしが他の男に同じことを迫ることを知るとやむなくあたしの相手をすることを了承した。  
もしもあたしがやめたくなったらそう告げて欲しいとも言ってくれた。  
マナたちはきっと何度もやめて!と叫んだが聞き入れてくれなかっただろう。  
 
あはは、あたしは何をしてるの?マナたちにかこつけてただセックスしたいだけじゃないの?  
爽やかなイケメンのセフレが出来て良かったじゃない。  
あたしは本当に最低な奴だ…  
キュッとシャワーを止める。  
バスタオルで身体を拭き取り、バスローブを羽織る。  
ドアを開け、ベッドに近づく。  
大丈夫かい?顔色が悪いよ?と彼が心配してくれる。  
チクリと胸が痛い。  
だ、大丈夫…さ、はじめましょ…とローブの紐を解こうとするが指がぴくとも動かない。  
は……?ここまできて怖じけづいちゃったの?あたしはどこまでマナたちを裏切続けるの…!?  
やれやれ、と彼は肩をすくませた。  
ごめんなさい…あたしは謝る。やっぱり無理だったの…男性を受け入れることにまだ抵抗があるの…  
 
彼は満面の笑みを浮かべると  
 
「やっとクスリが聞いてきたか、シャワーが長すぎるんでヤキモチしたよ」  
 
と言ってきた。  
 
え?  
あたしは声を出すことが出来ないことに今更ながら気づいた。  
指一本動かすことができない。身体が倒れようとするのを  
「おっと」と彼が受け止める。  
「危ない危ない」と言う彼の顔は邪悪の一言につきた。  
あたしが傷つくというよりもあたしの身体が傷つくことを心配しているようだった。  
彼はあたしをベッドに仰向けで寝かせた。あたしはパクパクと口を動かすが声が出ない。首から下が全く動かない。  
「安心してよ。飲ませたのは一時的に身体の自由を奪う痺れ薬だよ。」  
いつのませたの?と疑問を浮かべるが、差し出された飲み物に入っていたことに瞬時に気づく。  
「おや、気づいたようだねぇ?賢いなぁ、まこぴーは…」ニタニタした笑みを浮かべる彼にすでに好青年の面持ちは一切ない。  
あたしはこれからこの男に犯される。不思議と心が冷えてくるのが分かる。  
天網恢恢疎にして漏らさず。  
あたしの悪行を天は見逃しはしなかったのだ。いずれこの男にも天罰は降るのだろう。  
あたしはきっと笑みを浮かべているにちがいない。  
「なんで笑ってるんだ?頭おかしいのか?」  
あたしはこの男を哀れむ。あたしの罰を執行する者に選ばれたことに。  
優位なはずの男がまるで追い詰められたような表情になり  
「やめろぉ!なんでそんな、可哀相なものをみる目でぼくを見るんだぁぁぁぁ!」  
ローブがはだける。  
胸がさらけ出される。  
しかし、全くどうとも思わない。  
「どうして恥ずかしがらないんだ!そ、そぉだ、おまんこを見てやる!」  
ローブを全て脱がされる。局部も露出する。  
けれどそれがどうしたの?  
「な、なんだ、この女…よ、よし、これならどうだ…!」  
男は自らのローブを脱ぎ捨てた。巨大な塔がそそり立っていた。  
はじめてモザイクなしで見る男性器にちょっと青ざめてしまう。でも、ちょっとだ。これでこそ天が与えたもうた試練ね。  
男はあたしに覆いかぶさる。  
身体はまだ触れ合わない。  
男は腰を上げ、あたしのあそこに自身のあそこを近づけたり遠ざけたりしている。  
あたしは顔色一つ変えない。  
「ぬぐぐぐ………どうして怯えないんだ!?本当に罰を受けるつもりでぼくに犯されるつもりなのか!?」  
男は困惑の極みにあった。そして、  
「そうだ」  
何かを思い出したように冷静になった。そこには消えたはずの爽やかイケメンがいた。  
ぞくり、とする悪寒がした。  
「ねぇ、きみ、どうしてぼくがわざわざボストンバッグを背負ってきたのか知ってる?」  
駄目だ。彼の言葉を聞いてはいけない。でも耳を塞ぐことは出来ない。  
「中身は全然入っていないんだ。クスリにしても上着のポケットで十分だしね。  
では、どうして持ってきたのかというと…」  
だ、だめ…それ以上は…  
 
「君を入れて持ち帰るためさ☆」  
 
嗚呼…と嘆くことも赦されない。  
 
男は悍ましいことを口走った。  
「身動きの出来ない君をバッグに入れて持ち帰るのさ。ぼくはこれでもお金には不自由しなくてね、両親が莫大な資産を  
遺してくれたからなんだ、他に肉親はいないし、親戚とは付き合いは絶えて久しいし、知り合いもいない、だから安心して、  
横槍するものは誰もいない、家には地下室があるんだ、まずそこにまこぴーとの愛の巣をつくろう、いや待てよ、だめだ、  
そんな低俗なところはだめだ、泥棒が侵入するとか警察が来るとかそんな無粋なことがおこりうる、そうだ、  
ぼくはちょっとした島を所有してね、そこの屋敷をぼくたちの新居としようか!ああ、運搬は任せて、小型船舶の免許を  
持ってるから自家用クルーザーで誰にも知られずに運べるよ、まこぴーとの寝室には鉄格子とか鎖とか設置しよう、  
もちろん首輪、手錠もつけるさ、ベッドに縛りつけて、何度も何度もまこぴーを犯し続けてやる、効果抜群のバイアグラを  
のみまくるから枯れる心配は無いんだぜ、まこぴーのアイドル子宮にどろどろのぼくザーメンを注ぎ孕ませてやる、  
ぼくのザーメンなしでは正気を保っていられない淫乱豚に仕立てあげてやる、大●とか●●剤とか●●イ●とかやりまくって  
全身性感帯の蛞蝓女にして、口にできるものはぼくのザーメンか糞尿にしようか!まこぴーの口に特殊な器具をつけて  
絶対に飲み込まないと窒息してしまうようにしよう、あ、舌は噛ませないよ、だってね、歯を全部抜いちゃうから、  
麻酔はなしだよ〜、ボギン!ボギン!て抜いちゃう!そうだ!自分の糞尿も自分で処理させよう!常に尿道と肛門は  
器具で開いたままでチューブを取り付けそれを口に取り付ける、ぼくと愛を育む以外は常にそういう格好をしているわけ、  
体制も頭が下になるようにしてるから便意尿意を催した瞬間に口の中に収まる寸法さ、たまに御馳走もほしくなるよね、  
ぼくのアナルで三日三晩熟成させたゆで卵をまこぴーのアナルに入れて食べさせあげるよ、白玉団子があれば自家製  
餡付きのスイーツの出来上がり☆うんこ味のカレーとカレー味のうんこという矛盾を抱えた料理も食べれちゃうね♪  
タコの踊り食いならぬワームの踊り食いとかどう?栄養はしっかり取らなきゃね、だってぼくたちの子供を産んで貰  
わないといけないもの、産むのはもちろん娘だ、ぼくは必ず娘が産まれる受精方法を知っている、もし男だと判明したら  
中絶して喰わせてあげる、でね、娘が産まれたら生後何ヶ月で孕まそうかなぁ、めりめりぃって裂けちゃうかなぁ、  
やっぱアナルから開発させちゃう?ぼくたちの遺伝子だからさぞや美少女になるんだろうなぁ、母娘そろって淫乱  
なんだろうなぁ、たまには島の外にも連れて出してあげようかな、全裸で首輪をくくり付けた美女と美少女が四つん這いで  
歩く姿に皆ビックリするだろうなぁ、おまんことアナルは特注特大バイブがウィンウィン動いてるわけ、二人ともすっかり  
クスリ漬けだからぼくの言うことは何でもしてくれるし、もはや正気なんて残されてないんだろうなぁ、それはつまらないな、  
そだ、理性のカケラものこっていないきみに理性を一時的に取り戻すクスリが実は開発されていてね、それを飲ませて  
数年ぶりに人の心を取り戻させて、汚い社会のゴミ同然のホームレスどもに一週間預けたらどうなっちゃうんだろ?  
クスリはもちろん渡さない、監視カメラを設置して一部始終を眺めておこうか、社会見学はまだ終わりじゃない、  
理性のあるまこぴーにね、テレビの生中継に突撃させて排泄しながら自慰させてまこぴーの無事を世間に知らしめるんだ、  
実の娘のアナルとおまんこを同時にフィストファックする母親でもやっぱり娘のことになると見境がなくなっちゃうんだよね、  
そこでぼくは解放しちゃう、ぼくはぼくの遺伝子情報の半分を遺したままきみたちから姿を消す、  
以後一切関わらない、どう?そんな人生送ってみない?」  
 
「…………………………」  
真琴は男がそれを実現できることを疑うことはできなかった。  
男の並々ならぬ余裕と自信に裏打ちされた笑みをゾッとする思いで見ていた。  
これこそが現実なのである。  
天が見ていたとか、罰が下ったとかそんな人間の思惑など一切寄せ付けない、  
無慈悲な事象が横たわっているだけだ。  
そこに慈悲があるかないかは思い込むしかない。そんなもの、はなからないのだ。  
真琴の恐怖に凍りついた表情を見ると男は特にどうとも思わず  
「では、まずは処女を失おうか」と淡々とした声で言うとぐいと腰を……  
 
バギンッ……!!!  
 
何かが吹っ飛ぶ。  
「はひ?」  
男が間抜けな表情を浮かべていた。  
次の瞬間男が視界消えていた。  
凄まじい速度で放たれた拳により男の身体は壁まで吹っ飛んだのだ。  
「大丈夫か?」  
こう声をかけてきたのはあの握手会の男性の声だった。  
「クスリで身体が動かないのか…これでどうだ?…ハァッ!」  
衝撃を感じ、  
「え…動く…?」  
身体の自由を取り戻す。  
「うわぁぁぁぁん、まこぴー!!」  
マナに抱き着かれた。  
展開についていけない。マナの大丈夫!?怖かったねぇ!という声に、ええ、とか、ああ、とかしか反応できない。  
「心配したんだから」と言う六花のまなじりには涙が浮かんでいた。  
「間に合って良かったですわ。まさに間一髪でした」と言うありすの肩は若干震えていた。  
あたしは助かったの?あの絶望的な状況から救われたの?  
真琴は信じられないでいた。これはあたしが現実から目を逸らした妄想ではないかと疑った。  
実は男に拉致されすでに何年も経っているのではなかろうか。いっときの夢なのではないだろうか。  
しかし、こちらを後悔を深く湛えた瞳で見るあの男性の存在に…  
「うわああああああん!怖かったよぉぉぉぉ!!」  
せきを切ったように涙が流れた。マナたちに心境を恥も外聞なく吐露する。  
いまさらながら自分が助かったことに、あの恐怖から救われたのことに、気づいたのだ。  
 
「落ち着いた?」  
「うん…少しは……」  
しばらく泣いて落ち着きを取り戻す。疑問を口にする。  
「どうしてあたしがここにいるって分かったの?この人は…?」  
ありすが答える。  
「執事のセバスチャンが探してくれました。このことはあたしたちとセバスチャンしか知りません。  
でも安心して下さい。セバスチャンは絶対に他言しませんから」  
「そう…マナ、六花、ありす、ありがとう…こんなあたしを見捨てないでくれてありがとう…」  
六花が言う。  
「お礼はこの人にも言ってあげて。扉を破ったのも、まこぴーを魔の手から救ったのも、この人のおかげなんだから」  
「………ありがとう…でも、どういう風のふきまわしかしら。マナたちにあんなことをしておいて…」  
救ってくれたこととマナたちの純潔を奪ったことは別問題だ。  
男は深く頭を下げ  
「……すまない」  
と謝罪した。  
殊勝な心がけね。でも、それで赦されるものでもないの。  
そう…赦さされることなんて…ないのよ…  
「えっと…その…違うの!!」  
とマナはきっぱり否定した。  
「あたしたちとこの人とはまこぴーが思ってるようなことは全然なかったの!  
健全とはちょっとおおっぴらにはいえないけど、でも、本当に何もなかったの!」  
「嘘よ!そんなの大嘘!あたし見たんだからね!マナたちがこの人と裸になってるところを!この人に貫かれてる写真も!  
あたしのことで脅迫されてるんでしょ!あたしのことはもういいから、自分たちのことを大事にして!  
アイドルが続けられなくなってもいいの!あたしはマナたちのほうがずっとずっと大切なの!」  
マナはちょっと困惑気味に  
「えっと、脅迫とか何なの?まこぴー何か勘違いしてない?」  
「白を切るつもりなの!?どこまで自分を犠牲に…!?全部あたしが悪かったの!握手会でこの人にあんなことを言わなければ…!!」  
「ねぇ、だから何を言ってるの?」  
「だから、嘘はもう……!」  
そこで、ありすが割って入る。  
「お取り込み中申し訳ありませんが、場所を移動しませんか?ここだとちょっと人目につくそれがありますので…」  
 
場所を変えたといっても隣の未使用の部屋に移っただけだった。  
このラブホをありすはポケットマネーで買い取ったとのことだ。  
あたしを監禁しようとした男は四つ葉家の私設兵団でみっちり仕込まれるそうだ。何をかは聞いていない。  
「えっと本当にマナたちはこの人と何もなかったの?」  
「うん。まぁ、何もないこともなかったけど、あたしたちはまだ男の人を知らないの」  
「でも、これが角度を変えただけのあたかも性交しているように見せかけたものだとはどうしても信じられないわ」  
「じゃ、実演してあげる♪」  
そういってマナは裸になった。  
そして、彼も恥ずかしながらも服を脱いだ。すでに臨戦体勢だ。  
あたしはそれを直視できないでいた。あのときにような落ち着いた心持ちではないのだ。  
「まずはフェラね♪」  
とマナは男の腰に顔を近づけ口を開けると、  
「写しますわ」  
とありすがマナの側から男性を撮影する。  
インスタントカメラなのですぐに現像した写真が吐き出される。  
どこからみてもマナがフェラしていうように見えた。けれどもそれは錯覚だ。  
「どう?ありすが発見したの。」  
と六花がちょっと自慢げだ。  
「それじゃ次いくよ〜」  
とマナは次々といろんな擬似行為を撮影していった。  
ありす、六花も裸になり参加していった。  
 
「…………」  
真琴の手元にはマナたちとこの男性とのあられもない行為の数々が写っていた。けれども実際はしていなかった。  
「どう!?信じてくれた!?」  
マナたちはどこか必死だった。  
撮影もどこかあたしに認められたい一心で取り掛かっていたように思う。  
マナたちも何かをあたしに認めたがっているように感じた。  
それはやはり、何故そんなことをしたのかという理由に関係があるのだろう。  
あたしは逃げないことにした。現実と向き合うことを今度こそすることにした。  
「何故、こんなことしたの?」  
マナたちは顔を暗くした。  
沈黙が降りる。  
「おれが脅迫したからだ」  
声がした。ついにあの男の自白が始まるのだ。けれどもあたしは信じない。  
「あなたは黙ってて。マナたちにきいてるの」  
この人はそんなことをしない。そういうことをあたしは知ってしまった。  
彼はさきほどの撮影中に撮影に不備がないか、だれよりも神経を使っていた。  
目の前にjc美少女三人の裸があるのに強靭な精神で自制していた。  
「えっとね、怒らないで聞いてくれる?」  
そうしてマナは一連の出来事を話したのだった。  
 
真琴はマナから説明を受け、ブチキレていた。  
「なに?あたしがオナネタにされるのが我慢出来ないからマナたちがオナネタになったの?  
そのためだけに裸を見せながら目の前でオナニーしてもらったの?  
で、調子にのって、撮影会を初めて、目隠しヘッドホンした彼の前でオナニーをして、それがばれて、  
擬似的にセックスする写真を撮って、ザーメンまみれになったり、オナホールで10秒扱くのはセーフ?  
そんなわけないでしょ!あなたたちなにをしているの!そこに座りなさい!貴方もよ!」  
四人を並べ、説教を始める。マナがいかに迂闊なことをしでかしたのか、  
法律や世間の常識を交えて徹底的にコキ下ろした。  
そして、男にもぐうの音もでない程言葉の暴力を振るった。  
四人とも青ざめていた。  
 
真琴はふっと微笑むと  
「でも良かったわ…それだけっていうにはちょとあれだけど本当に良かった…  
あたしのことをオナネタにされるのがいやならあたしもマナたちがオナネタされるのなんか耐えられない…  
貴方も握手会のときはどっちもどっちよ、だってあからさまに付けてるもの、  
興奮しちゃってあんなことも言っちゃうわ、でも本当のことだから」  
握手会のことって?とマナたちが聞くから正直に話すとビックリした様子だ。彼は本当に黙っていたのだ。  
「まこぴーにザーメンつきの手で握手するとは何ごとか」とマナたちに足蹴にされる彼を庇うとこちらに火種は飛んできた。  
「まこぴー、握手会で何をしているのかなぁ?  
そもそもまこぴーがそんなカミングアウトしなかったらこんなことにならなかったんじゃなかったの?」  
こんどはこちらが説教される番だ。  
さぁ、嬉しい説教の時間が始まるわ。  
 
 
つづく  
 

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