レジーナがいなくなり、マナは悲しそうな顔をしていた。六花は悲しそうな
マナを見るのがつらかった。なんとか笑顔のマナに戻って欲しかった。
そんな自分とは別に「「レジーナがいなくなった状況」に内心ホッとして
いる自分」がいることに気づいた。
「マナの中の私の居場所をレジーナにとられなくてすんだ」そういう思いが
あることを否定しきれない自分がいた。
私は本当にプリキュアにふさわしい存在なのか?ジコチューの3幹部の方が
ある意味まだ、まっとうなのではないか?
そういう考えが六花の脳内をよぎった
六花はマナを元気づけたかったが、真正面からマナの顔を見ることが
できなかった。
マナの瞳の中に映る自分が、「よかったじゃない、レジーナにマナの
中の自分の場所をとられなくて、いっそあのまま帰ってこなければいいのにね」
と笑顔で淡々と呟いているように見えたのだ。
よくよく考えれば、マナがいたからこそ自分はプリキュアになったし、
引っこみ事案だった自分が今、毎日を楽しく生きられるのも、マナのおかげだ
った。マナがいなければ、自分はレジーナを助けようとしたのだろうか?
そんな自分は、「人々の自由と平和を守る存在であるプリキュア」に
相応しいのか?、マナと同じく自分の中の思いに気づいた六花は、自分の
悩みを誰かに打ち明けることなんて出来なかった・・・・
そんな時だった・・・、昔ありすをいじめていた同級生の男子に偶々
会ったのは・・・