女子中学ソフトボールの地区予選大会は、大波付属学院と夕凪中学校との対決と  
なった。試合は初回に大波が一点を奪い、それ以降は双方とも無得点のまま、七  
回裏を迎えている。  
 
先頭打者のキャプテン泉田が出塁し、その後は二者が倒れ、打順は咲に回ってき  
た。失点を許した投手の身ゆえ、ここは是が非でも安打が欲しい所。  
(絶対に勝つんだ)  
泉田をはじめとする三年生は、この大会が最後の公式試合になる。出来たら、いや、  
必ずや地区予選を勝ち抜いて、全国大会へ行かねばならない。バットを握る咲の手  
に、汗が滲む。  
 
大波の投手が投球のモーションに入った瞬間、咲は初球狙いと決めた。相手は勝ち  
に逸っているはずだ。そうなると直球勝負をしてくるに違いない。一塁にいる泉田を本  
塁へ帰す為には、長打が必要である。咲はバットのグリップを長めにし、飛んでくる白  
球をほとんど強引に引っ叩いた。  
 
軽い金属音と共に、白球が空に舞う。同時に咲は一塁へ猛進した。手ごたえはあった。  
大丈夫、きっとセンターの頭を抜ける長打になる。そう考えながら一塁を蹴り、二塁へ  
達しようとした時、先を行っているはずの泉田の背中が見えた。泉田はセンターの守備  
位置をじっと見つめ、佇んでいる。咲もそれにつられて同じ方を向いた。そして──  
「アウト!ゲームセット!」  
センターのグラブに白球は収まり、審判の試合終了の声が上がったのである。  
 
「しょうがないよ」  
泣き崩れる咲に、泉田は優しく声をかけた。咲は試合が終わってからも泣きじゃくり、  
球場を後にしない。  
 
一階の表、大波の一番、二番に連打を浴びた事と、その後のフィルダースチョイス  
を、咲は悔やんだ。あれで試合の流れが決まったようなものだった。言い換えれば、  
自分のミスで負けた事になる。しかし、悔やんだ所でどうなる訳でもないし、誰かが  
咲を責めている訳でもない。勝負は時の運だと泉田は言うのである。  
 
それでも咲は泣き止まない。応援に来てくれた舞が傍らについているが、人目も憚  
らずに号泣している。  
「私のせいで・・・ひっく」  
「まだそんな事を言ってるの?さあ、帰ろう」  
泉田は咲の肩を抱き、歩き出す。これからソフトボール部は、反省会を兼ねた追い  
出しコンパを開くというので、舞はここで別れた。聞くところによると、毎年、ソフト部  
のコンパでの催し物は壮絶で、篠原先生のバットファックショウやコーラ浣腸、一、  
二年部員有志によるストリップと、目を覆わんばかりの代物だという。  
 
今年は特に可愛い後輩が多いので、三年生たちはそれこそ舌なめずりをして、おぞ  
ましい宴が開かれるのを待っているはずだ。中でも咲は最も先輩方から愛された後  
輩なのだ。間違っても無事ではいられないだろう。同時に、咲の女房役の太田優子  
も微妙な人気を博しているし、勝気な伊東仁美はサディストたちの格好の的となるに  
違いない。そんなわけで、夕凪中学御一行様はバスにも乗らず、ランニングとばかり  
に走って帰り、学校へ戻ったのであった。  
 
あまり知られてはいないが、ソフトボール部の部室には、奇妙な仕掛けがあった。  
まず、壁につけられた鎖と手枷、足枷の類。そして、三角木馬や鞭などの拷問具。  
それらが十五畳ほどの部屋に置かれ、ロッカーなどは屋外に放置してあるため、  
事情を知らない他の生徒たちは、いつも首を傾げている。  
 
この部屋は主に、篠原先生の趣味で構成されており、いたいけな女子中学生を  
拷問まがいのいたぶりにかける事にのみ使用される。普段はその存在をひた隠し  
にしているが、事あらば愛らしい少女たちが忌まわしい器具で嬲られ、辱められる  
という。咲は今、そこで鎖に繋がれていた。  
 
「ああ・・・怖いなり」  
いつもは朗らかな笑顔を見せているが、さすがに不安なのだろう、咲は手と足を  
戒める金属製の枷に怯えている。隣には優子、そのまた隣には仁美が同じように  
繋がれており、しかも全員が素っ裸だった。  
「咲、大丈夫?」  
女房役の優子も不安を感じているはずだが、気丈にも咲を気遣った。女ドカベン  
の異名をとる豪傑もしかし、素っ裸になると案外、か弱い所が見て取れる。ふく  
よかな体は母性に溢れているし、何より健康的な色気がある。男ならずとも、一度  
は試したい魅力的な肢体だった。  
 
一方、仁美は持ち前の勝気さで、咲を励ました。こっちは細身だが、肉質のよさ  
は咲とどっこいである。骨までしゃぶりたくなるタイプだ。  
「大丈夫。まさか殺されはしないでしょ」  
コンパは分類されていて、酒宴を望むものは他所へ、色を好むものはここという  
風になっている。だが、鎖に繋がれた少女たちの淫猥なショウが始まるという事  
で、部室内は押すな押すなの大賑わい。結局、篠原先生をはじめ、部員全員が  
集まってしまった。それだけ、今年の後輩は粒揃いという訳である。  
 
咲たち三人は、壁に大の字に貼り付けられている。鎖の長さの分だけ手足の自由は  
利くが、ほとんど動けない状態だ。そこへ、こちらも素っ裸になった篠原先生が、泉田  
を従えてやって来る。もちろん、彼女も素っ裸。  
 
「日向、太田、伊東。お前たち三人には、まず浣腸を受けてもらう」  
「ええッ?」  
「そ、そんな!」  
「排泄を見られる事によって抵抗心を奪い、従順にさせる為だ。ふふふ、初心者でも、  
五百CCは飲んでもらうぞ。おい、泉田」  
篠原先生が顎をしゃくると、泉田が浣腸器を持ってきた。中には薬液がたっぷりと入っ  
ており、咲たちを怯えさせる。  
 
「みんな、最初は辛いけど、頑張ってね」  
泉田はまず、咲の前へ傅いた。そして、浣腸器の嘴を股の間へ持っていく。  
「あ、キャ・・・キャプテン・・・ああ──ッ・・・」  
「大丈夫・・・私も始めは怖かった。でも、篠原先生のお教えを賜り、今では原液を一リ  
ットル入れても平気・・・咲もそうなるよ」  
泉田の手がシリンダをぎゅっと押し、咲の肛内へ浣腸液を送り込んだ。初心者ゆえ、  
とりあえず三倍に希釈した原液を二百CCだけ。これは、泉田の情けでもあった。  
 
「次は太田だ。泉田、こいつは原液をぶちこめ」  
「はい」  
篠原先生は浣腸液の目安を、見た目で判断していた。教育者として、あまり良くない  
傾向である。  
「ひッ、キャプテン・・・私、あなたを尊敬してたのに」  
「大丈夫よ、優子。あなたなら出来る」  
泉田は優子の足を割り、浣腸器の嘴を突っ込む。そして無慈悲に液体を送り込むの  
だ。  
 
「うああ・・・つッ、冷たい」  
「うふふ・・・いい声。ぞくぞくするわね」  
優子の肛内に原液をたっぷり五百CCも馳走してやると、泉田は仁美の前に立ちはだ  
かった。  
 
「あなたの気の強さ、嫌いじゃなかったわ」  
そう言って泉田は浣腸器の中にコーラを入れ始めた。  
「キャ・・・プテ・・ン」  
目を見開き怯える仁美を見て、泉田は微笑んだ。コーラは一リットルも浣腸器に詰め  
込まれ、仁美の股下へと迫る。  
 
「あなたの泣き叫ぶ所が見たいわ」  
「あうう!ちッ、ちくしょう・・・」  
シリンダがぐっと押し込まれ、コーラは一気に浣腸器の中から仁美の胎内へと移動  
する。そうして三人すべてに浣腸が施されると、場はぐっと盛り上がった。  
「誰か鞭打ちしたいやつはいるか?」  
篠原先生が言うと、ほぼ全員が手を上げた。誰だって美少女をいたぶりたい。そう  
思っている。  
 
「じゃあ順番に打つとしよう。手加減しろよ」  
傍観者たちは参列に並び、それぞれが咲、優子、仁美の前に立った。そして手にし  
た六条鞭を振るい始める。  
「きゃあ!」  
「やめて!」  
ピシピシと肌を打つ鞭に、咲たちは怯えた。だが、手足を戒められているゆえに、生  
まれて始めて受ける拷問に怯え、ただ泣くしか無かった。  
 
「やだーッ、怖い!あッ、駄目!」  
その場にいる皆が、咲の悲鳴に息を飲む。見れば咲は股間から、濁流を放っていた。  
浣腸された挙句に鞭打たれ、我慢の限界を超えてしまったのだ。  
 
「私も、もう駄目!」  
次は優子だった。その体格に物を言わせ、激しい爆音をさせ、咲と同じく濁流を放つ。  
そして仁美も二人に続いた。  
「私もいかせてもらうわね・・・」  
勝気な彼女らしく、粗相の瞬間まで仁美は気高さを保っている。しかし、結局は皆と  
同じように濁流を放つ羽目になったので、どうやっても格好はつかなかった。  
 
「凄い音と臭い。あんなに可愛い顔してるのに」  
「誰かビデオ撮ってる?後でダビングしてね」  
咲たちを鞭打った者は声を上ずらせ、強制排泄をさせられた美少女たちに、目が釘  
付けである。だが、鎖に繋がれた三人には、ここから更なる悲劇が待っている。そう、  
篠原先生の登場だ。  
 
「真打現る。さあ、バットのお出ましよ」  
ポン、とバットのグリップを叩く篠原先生。これで、今までにも何人もの部員を壊して  
いるので、その凄みは形容し難いものだった。同性愛者かつ、生粋のサディストなの  
で、これが愛の最終形態だと信じて疑わないのである。  
「日向と伊東はグリップの方・・・太田は太い方ね」  
「どうして私だけいつも別格?」  
優子もいい加減、自分を女傑扱いするのは止めて欲しかったが、キャラ付けの為に  
もそれは無理な相談だった。  
 
「太田と伊東は私がやる。泉田、お前は日向を」  
「はい」  
泉田の手にもバットが握られていた。二年半、苦楽を共にした文字通りの相棒。今、  
それで咲をいたぶる事が出来ると思うと、彼女は天にも昇る気持ちになった。  
 
「・・・キャプテン」  
「大丈夫、壊さないから」  
隣の優子と仁美は、篠原先生から拷問まがいの陵辱を受けているのに、咲だけは  
優しくされていた。バットのグリップをゆっくりと時間をかけ、咲の女穴は満たされて  
いく。  
 
「今までありがとう、咲」  
「キャプテン・・・」  
泉田は本日を以ってソフトボール部から籍を抜く事になる。会おうと思えば会え  
ぬでもないが、一緒に試合をするのはもうかなわない話だ。咲は冷たいバットの  
感触を、泉田からのさよならと受け取った。  
 
「次のキャプテンはあなただと思うわ。頑張ってね」  
「・・・はい」  
優子と仁美の悲鳴が響く中、咲と泉田は口づけを交わす。少女たちにとって、今日  
の試合結果は青春のほんの一ページの事だが、それがまるで永遠に記憶へと刻  
まれよとばかりの激しい口づけに、誰もが言葉を失うのであった。  
 
おわり  
 

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