そっとこまちの背後に忍び寄ると私はいきなり彼女を抱きしめた。  
――もぅ…ダーメ!お仕事中なんだから…あんッ…!  
彼女の豊かな胸の膨らみを愛撫するとたちまち嬌声を上げる――可愛い声。  
さっと机の上の原稿に目を走らせる――大丈夫だ。  
5人の少女達が悪の組織と戦う荒唐無稽な物語。  
なのにリアリティー溢れる作風で大人気だ。  
リアリティー溢れる描写、その秘密を共有する――私達だけの秘密。  
――もう少しで書きあがるから…我慢して…ねっ?  
振り返る彼女の唇を強引に奪う。  
口では――我慢して――と言いながらもたちまち私の舌を積極的に受け入れ応えてくれる。  
熱く吐息が漏れ、その間も私の手は彼女の胸のふくらみから離れない。  
柔らかなふたつの胸の蕾が硬く成る頃には彼女の方から両腕を伸ばし私を抱きしめていた。  
――かれん、また痩せたんじゃない?  
いつの間にか攻守は逆転して、私が甘い声を上げる番だ。  
 
ウェストに沿って這い回る彼女の手の平の熱。  
私はその甘い刺激に耐え切れずふわりとした彼女の翠色の髪に顔を埋める。  
思い切り彼女の香りを吸い込む――痺れる様なミントの香り。  
彼女はやがて私を傍らのソファーベッドに押し、本格的な愛撫の時間。  
――待ちかねた甘い時間。  
たちまちの内に私は高みに達してしまう。  
――うふふ…かれんったら相変わらず感じやすいのね。  
たった今の陵辱に震える愉悦の声――私を蹂躙する彼女の声。  
――さあ、今度は私を悦ばせてね。  
薄明かりの中、彼女の白い肌が浮かび上がる。  
熱い夜はまだまだ続く。――大丈夫、時間はたくさんあるのだから。  
                              おしまい  
 

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