夏休みという事で、炎天下にも負けず大道を行くのぞみの足取りは軽かった。  
先日、あわやプリキュア壊滅の危機に晒されるも、のぞみの機転で事なきを  
得て、五人は更なる友情を深めている。艱難辛苦を乗り越えたという事で自信  
がつき、いまやプリキュアは熟成の期に至っていた。  
 
辻を折れて見えるのはナッツハウス。夏の日差しを浴び、のぞみの目には手作  
りの看板さえも浮かれているように思えてならない。  
「ちょっと、脅かしてやるか」  
のぞみは足音を忍ばせ、ナッツハウスに近づいた。店内にはココとナッツがいる  
はずで、隙あらばガラスをぶち破り、ジャッキー・チェンばりの登場をするつもり  
である。  
 
ところが店内に人影は無く、他のプリキュアメンバーもいなかった。気勢をそが  
れたのぞみは、大人しく入り口の扉を開けた。  
「ん?」  
ロフトの方から、何やら音がする。ギシギシと木が軋むような音と、ああとか  
ううとかの喘ぎ声も聞こえてくる。  
「なんじゃらほい」  
のぞみは階段を上った。すると、ベッドには裸のココとナッツが絡み合う姿が  
あったのである。  
 
「コ、ココ・・・すごく良いぞ」  
「ナッツ・・・うッ」  
美青年と化した二匹はすでに合体中で、ココが上でナッツが下。みうらじゅん風  
に言うと、これ入ってるねという所だった。  
(やらないか状態!)  
のぞみはカメラを持ってない事を悔やんだ。千万に一つの機会を写真に収めら  
れない事が切なかった。  
 
 
♪ 夢みたい 恋したい 超屁くっさーい 一晩中ウホりたい    ♪  
     
       プリプリプリケツア〜ヌス YEAH〜  
 
 アスファックしたいな むっちり ヤバイケツ うっとりしていたら その道入った  
 
 肛門を開いて 指で少し解さなくちゃ まぶしすぎる 尻の蕾に   
   
 とぼけて入れないように ウホ〜  
 
 ノンケでその気無い 顔してるモーホー 何でそんなにカマっていられるの  
   
♪ 本当は同じくらいヤバイマラ! ムラムラきちゃって マイ・スイート・ファック ♪  
 
 
気がつけばのぞみは歌っていた。生まれながらのお調子者で、こらえ性が無い  
為、つい声に出してしまったのである。  
「誰だ」  
ココとナッツが身を起こし、叫んだ。掛け布団の下はやはり裸だった。まだ性交  
の途中で、二人の体には湯気が立ちそうなほど生々しい愛撫の跡があった。  
 
「私よ。覗き見するような真似してごめん」  
「なんだ、のぞみか・・・」  
立ち上がったココの股間には隆起した男根が見て取れる。凄まじい大きさで、の  
ぞみはこれが本当に今の今まで、ナッツのすぼまりに収められていたのだろうか  
と、不思議に思う。  
 
「見られたのが、まだのぞみで良かったな」  
ナッツはシャツを着始めた。こちらも股間はまだまだ力が漲っているが、流石に  
のぞみが現れては続きとしゃれ込む訳にはいかない。  
「やめちゃうの?」  
「当たり前だ。さあ、下へ行ってろ」  
ココに背を押され、のぞみは階下へ追い出された。知らずとも良い大人の裏事  
情を知り、この夏、のぞみはひと回り大きくなるだろう。たぶん。  
 
夏の昼下がり、ナッツハウスは開店休業の状態だった。この暑さでは誰も外に  
は出たがらないし、ましてアクセサリーを求めて来る酔狂な客もあるまい。のぞ  
みは出されたジュースを飲みながら、そんな事を考えている。後は、やはり先程  
のココとナッツの艶姿が気になって仕方が無かった。  
 
(邪魔しちゃって悪かったなあ)  
ココは静かに本を読み、ナッツはレジの前でまんじりともせず座り込んでいる。  
この二人は友人というだけでなく、恋人に近い付き合いであると思うと、のぞみ  
は何やら妖しげな気持ちにさせられるのだ。  
 
男二人、店が暇な時はいつもああやって過ごしているに違いない。おまけに強気  
なナッツが女役を引き受けている事も、興味深かった。  
「ねえ、ナッツ」  
「なんだ」  
「あなたたち、女には興味ないの」  
「なんだよ、藪から棒に」  
ナッツが憮然として答えるので、ココが割って入った。  
「同性愛者って訳じゃないんだ」  
「よせよ、ココ。説明しても、のぞみには分からないさ」  
「まあまあ」  
ココはのぞみの前に座って、訥々と話し始める。  
 
「遊びの一環としてさ、貴族にはそういう趣味があるんだよ。マルキ・ド・サドの例を  
挙げるまでもないが、放蕩が過ぎると男女とか関係なくなっちゃうんだ」  
「ムム、難しい言葉が多くて、分かり辛い・・・」  
「小児性愛、同性愛、肛姦、不倫等、タブー視されるものほど、背徳的で良いとされ  
ていた時代が、かつてのフランスの社交界にはあっただろう?俺とナッツの関係は  
それなんだ」  
 
のぞみは頭を捻りながら、色々と考えている。しかし、経験不足からかイメージでき  
るものが無く、脳内にははてなマークが浮かぶのみ。  
「実際に体験してみるか?」  
「何を?」  
「もうすぐいつもの面子も揃うだろう。そうしたら、やってみよう」  
ココはそう言うと、ナッツに向かって店じまいだと叫んだ。  
 
ややあって他の四人が合流し、ナッツハウスに集った。まだ営業時間だが看板を  
降ろし、入り口には鍵をかけてある。ロフト部分にはココとナッツ、そしてプリキュア  
の面々が揃い、何故か全員が素っ裸。この扱いに噛み付いたのは、かれんお嬢様  
である。  
「どういう事か説明しなさい、のぞみ」  
「私は合宿の打ち合わせって聞いたけど・・・」  
と、こまち姐さんも驚きを隠せない。更にりんが、  
「何をおっぱじめようって言うの?」  
ときて、最後はうららが、  
「よく分からないけど、楽しみです!」  
と、締めた。  
 
「まあ、まあ」  
のぞみは両手で迫り来る仲間を押しとどめる。ココにそそのかされたような気もする  
が、ここまできたら後には引けない部分もあった。  
 
「皆、揃ったみたいだな」  
ココとナッツが現れると、五人はすっと静まりかえった。彼らも全裸で、股間には  
肉の凶器の如き男根がいきり立つ姿がある。あれは女を貪る獣の象徴で、女子  
中学生の皆様の目に触れるには、いささか禍々しすぎる物だった。  
 
「何を始めるの?」  
かれんが問うと、  
「何でも良いんだ。何をしても良い」  
ナッツはそう言って、かれんの腕を取った。  
「やめて!」  
「やめない」  
そんな遣り取りの後、かれんはナッツに押し倒された。床にはマットが敷いてあり、  
怪我のおそれは無い。  
 
「こんなの、嫌!あーッ・・・」  
「そのうち良くなるさ」  
いくらプリキュアの一人とはいえ、変身していなければただの少女でしかないか  
れんは、すぐさまナッツの男根に犯された。  
「ひ、ひどい・・・」  
泣きながら犯されるかれんを見て、こまちはおろおろするばかり。しかし、助けに  
入る事も出来ずに、ココへ縋ろうとした。その時──  
 
「じゃあ、俺はこまちで遊ぼう。うらら、手伝うんだ」  
「はい?」  
ココに手招かれ、うららは何やら耳打ちされている。時折、こまちの方を見て頷く  
二人の姿が怪しげだった。  
「手筈は分かったな」  
「はーい」  
ココとうららはこまちににじり寄った。一体、何が始まるというのか、こまちは得体  
の知れない恐怖に包まれる。  
 
「それ」  
ココがこまちを押し倒すと、うららはおもむろに壁にかけてある縄を手に取った。  
そして、のぞみに声をかけると、  
「こまちさんを縛ります。のぞみさん、手伝って」  
と、朗らかに言うのである。  
 
「あ、うん」  
勢いというかその場の雰囲気に流され、のぞみはこまちを縛り上げる事に手を  
貸した。細身のこまちなど三人がかりで寄れば、すぐさま動きを押さえる事が  
出来、手間はかからない。  
「何をするの、やめて」  
「ハハハ、楽しめよ」  
今にも泣き出しそうな顔で哀願するも、ココは笑って取り合わない。うららやの  
ぞみも同様だった。  
 
「今からこまちさんのお尻の穴を、皆で苛めます。楽しみですね」  
「ひいッ・・・」  
うららはにこやかに言い、早速とばかりに細い指をこまちの尻に伸ばす。  
「尻の穴だけを嬲るのが、今日のポイントだな。こまち、覚悟しろよ」  
「い、嫌です!」  
「先生曰く、肛門性奴になるそうですよ、こまちさん」  
「こッ、肛門性奴──」  
 
こまちの顔が悲壮に歪む。何という淫らな響きか。そして、何という恐ろしい言葉  
なのだろう。その意味する所は、排泄孔で辱めを受ける奴隷という感じだろうか。  
こまちは震え始めた。  
「うらら、開かせろ」  
「はーい」  
「うぐッ!」  
うららは無邪気に指をこまちの肛門内に入れ、こねくり回すのである。  
 
 
この異様な状況を、りんはただ一人、部屋の片隅で見つめていた。あの輪の中に  
入るのは、無謀に近い。どのような辱めに遭い、身体共に傷を負うか分からなかっ  
た。だが、かれんが犯されて泣き叫ぶ様は、心のどこかで望んだ姿であったし、  
また、こまちが尻穴を弄り回されるのも、見ていて心地良い。  
 
それは日頃の諍いからくる、つまらない復讐心などではない。美しい少女が嬲られ  
る姿に興奮を覚えるのである。りんは気がつけば、壁に掛けてあったペニスバンド  
を手にとっていた。  
(これで、かれんさんを)  
筋肉質のりんがペニスバンドをつけ、まがい物だが男根を手に入れる事が出来た。  
かれんは今、ナッツから後背位で責められ、尻を振って泣いている所だった。  
 
「ナッツ」  
「どうした、りん」  
「かれんさんのお尻をこっちに向けて」  
「やる気か。いいだろう」  
ナッツは自分が下になり、かれんを抱えるようにして、身を起こさせた。ちょうど、  
かれんがナッツの男根の上に跨っているような形で、まだ脂の乗り切らぬ小尻  
がほとんど無防備になる。  
 
「り、りん・・・よして・・・」  
「いくわよ」  
呆然とするかれんの尻に、りんのまがい物の男根が迫る。りんはこのまま、排泄  
孔を犯すつもりだった。そしてナッツと組み、かれんの二つ穴を犯し抜くのだ。  
「あーッ」  
「入った!」  
かれんの体が、がくりと折れた。生まれて初めて味わう肛門姦だった。しかも、  
女穴にはナッツの男根が奥深くまで捻じ込まれており、身じろぎひとつ出来ない。  
 
「うーッ、あーッ」  
「それ、それッ」  
かれんは声にならない叫びを上げ、りんは激しく腰を振る。女同士の鬩ぎ合いに  
果てはなく、体力が尽きるまで、ただただ貪るのが常である。そして、かれんは  
気を失うまで嬲り抜かれるのであった。  
 
一方、こまちは縛り上げられるとソファに突っ伏す形を取らされ、うららから肛門  
への悪戯を受けた後、ココの男根で刺し貫かれていた。  
「うッ、うッ・・・」  
悲しみと恥ずかしさのせいで涙が止まらない。ココはこまちの尻を叩き、孔を締め  
ろと言うし、りんはうららと肩を組み、女同士の恥ずかしい性戯に身を焦がしてい  
る。  
 
「私、のぞみさんとずっとこうなりたかったの」  
「私もよ」  
うららとのぞみは飽くなき口づけをし、互いの乳房を触っていた。まだ固い蕾でも  
感じる事は出来て、弄れば素晴らしき気持ちとなる。  
 
そういうわけで右を見れば二つ孔姦、左を見れば肛門姦、真ん中にはレズビアン  
と、良識のある人々から見れば眉をしかめそうな光景が、ナッツハウスの二階に  
は存在した。かれんはもう半ば意識を失いかけ、ナッツに身を預け、りんに尻穴を  
犯され続ける。こまちはただひたすら肛門での奉仕に耐え、唇を噛み締めている  
し、うららとのぞみはすっかりとレスボス島の住民と相成った。  
 
 
数時間後、ナッツハウスのロフトでは段差を利用し、少女が五人、素っ裸で踊って  
いた。  
 
     ♪ パン ツー フリル フォー プリキュア 5! ♪  
 
 プリティ キュ・キュ・キュ・キュア(イエス!) エブリバディ イエス マ○コ(イエス!)  
 ときどき ぱあっと触って スマイル 放尿!(プリッキュア〜!)  
   
 大きくなっってる ティムポ舐めたい (ク・ン・二 やる・やる・の?)  
 両手におっぱい 全部もみたい    (おっ・ぱい もみたい!)  
 
 パンツから染みちゃうナミダは 股間のピストルで消しちゃおう  
 メタモルフォーゼ! (尿!)  
 
 アレするため生まれた(1・2・3・4・5) イけるよ がんばる女の子(5・4・3・2・1)  
 ガチムチだけじゃないアヌスへ ナニをめり込ませる  
 マ○コから(尿!) アヌスへ(尿!尿!) さぶに変身!(尿・尿・尿・尿!イエス!)  
 
 
「いいぞ、みんな」  
ココとナッツは手を叩き、踊り歌う少女たちの優艶な姿を眺めている。貴族の出で、こ  
ういう光景は見慣れているが、やはり数が揃うと迫力が違う。また年若く、染み一つない  
肉体も観賞には適していると言えた。  
「合宿のテーマは決まったな」  
「ああ、ソドムの四十日だ」  
ココとナッツがそう言うと、壇上の少女たちはにこやかに頷いた。場所はかれんお嬢様  
が所有する個人の島嶼である。果たしてこの合宿、無事に終わるのだろうか。それは、  
見てのお楽しみという訳であった。  
 
おしまい  
 

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