今日中にまとめなきゃいけない生徒会の書類がある・・・
昼食の時、少し疲れた顔で呟いたかれんを見て、こまちは何か手伝えれば・・と思った。
その旨を伝えると、かれんは自宅に案内してくれた。
かれんの部屋はいつ来ても落ち着く。そしてなぜか・・・ドキドキしてしまう。
「ねぇ、かれん・・かれんってば!」
こまちはかれんの肩を揺すりながら、何度か声をかけた。
だが、かれんはベッドに横たわり、安心しきったように眠っている。
こまちの声も届かないようだ。
かれんが疲れるのも無理はない。
なにしろ、かれんは毎日のように生徒会長としての仕事をこなしていた。
その多忙さは、学園一と言っても過言ではないだろう。
「かれん・・・」
プリキュアになってから、かれんは変わった。
いつもより皆の前で笑うようになった。
のぞみや、りんや、うららの前で・・・
ちょっと前まで、かれんにしか見せなかったような笑顔を。
それを見る度、かれんは切ない気持ちに陥ってしまう。
こまちは、じっとかれんの寝顔を見続けていた。
「かれん・・」
ちょっと前まで、こまちはかれんを独占していた。
かれんの悩みは何でも聞いたし、こまちだってかれんに相談事や秘密の話をいっぱいした。
その一つ一つをかれんは優しい顔で頷き、聞いてくれた。
こまちが泣いちゃうくらいに辛い思いをした時は、何も言わずに抱きしめてくれた。
こまちの耳元で囁くようにかれんは言った。
「大丈夫よ、こまち。あなたには私がいるし、私にはあなたがいる。それだけで、十分じゃない」
あの時の言葉の意味・・
深く考えてしまう自分が恥ずかしい。
こまちはいつしか、かれんの唇を見つめていた。
そして、そっと・・唇を重ね合わせた。
「ウ・・ウン・・・・えっ!?」
かれんは自分の唇に温かいなにかが重なったのを感じ、目を覚ました。
すると、そこには瞳を閉じて、唇を重ね合わせているこまちがいた。
こまちはかれんが目を覚ましたのをしると、急いで唇を離した。
「ちょっと、こまち!どうしたのよ、一体・・?」
かれんは頬を染めながら声を上げた。
すると、それ以上に顔を赤くしたこまちがモジモジと何か言いたげだった。
「あっ・・ゴメン。急に大声出しちゃって・・・」
するとこまちが照れながらぼそぼそと喋り始めた。
「だって・・・かれん、最近私と話してくれなくなったんだもの・・」
「そんなこと・・・」
かれんが否定しようとすると、今度はこまちが少しだけ声を荒げた。
「だって・・!私、のぞみさんより、りんさんより、うららさんより・・かれんのこと、好きなんだから!」
すると、かれんはゆっくりこまちに顔を近づけて唇を重ねた。
こまちよりも大胆に・・奥まで・・舌を絡ませるほど。
「っん・・!う・・っん!」
「こまち。私だって、あなたのことが好きだから・・だから・・」
かれんはこまちのまだ小さな膨らみしかない胸を優しく撫でる。
「んぁぁ・・・か、かれん・・・・・だめ」
「大丈夫。怖くなんかないわ。こまちのおっぱい・・すっごく柔らかい」
「そ・・そんな、こと・・」
徐々にかれんは、こまちに半ば強引に身体を押し付けてきた。
「い・・いやぁ・・」
「本当に嫌?私のこと、嫌いになっちゃった?」
「いや・・じゃない。いやなんかじゃない。好き、好き、私も・・」
そう言って、こまちは自分のスカートを捲りあげた。
「だから、お願い・・・かれん。こ、こっちも」
つづく(?)