…くちゅ…… ふ…ん…ぁ  
 
暗い部屋に響き渡る口付けの音。  
お互い横を向いた状態で、角度や深さを変えながら続ける。より深く、とココはのぞみの頭を  
髪の毛をくしゃくしゃにしながら引き寄せ、のぞみはココのシャツを背中側できゅっと握って  
いる。  
(頭の中がココでいっぱいでおかしくなりそうっ)  
ココで飽和して意識が飛んでいってしまいそうになるものの、ココと溶け合う感覚を一つでも  
逃したくなくて、のぞみは必死にココにしがみ付いてその口付けについて行こうとしていた。  
どれほどの時間口付けていたのだろう。横向きでのキスがもどかしくなったココがのぞみを組  
み敷く。――世界の回転。唇が離れる。  
ココは自分の下に横たわるのぞみを見つめた。いつのまにかのぞみの右頬に二人の唾液が混ざ  
り合ったものが流れている。その跡を、辿る様に舐めた。  
そしてそのまま、頬へ、耳裏へ、首筋へ、キスを降らす。  
「ひゃっくっくすぐったいよっ…んっ」  
のぞみが首をすくめる。抗議の声を無視して首をちろっと舌先でなめてみる。  
「ぁ…ッ?」  
さらに首筋を伝って鎖骨の上辺りまで降りさらにキスをする。  
「コ…コっ…」  
くすぐったいと言うものの、その声は色を帯びている。さらに下に口付けようとすると、その  
先はパジャマによって妨げられていた。パジャマの中ののぞみは、長い口付けと首への愛撫に  
よって息があがっている。きっと布の下はピンクに染まっているのだろう。  
 
―――― 見たい そして 触れたい。  
 
「のぞみ」  
「ふぇ?」  
「脱がすよ」  
「……へええっ!?」  
「だめ、かな?」  
「えっ…ええーっえっとっ」  
 
(――僕は、ずるい。こう訊けば、のぞみがだめと言わないことがわかっていて、訊いてる。)  
のぞみはピンクから赤に変わって視線を彷徨わせている。シーツの上の手のひらが開閉を繰り  
返し、空気をつかむ。  
「それってえっと…その…」  
彼女の中で色んな情報が錯綜しているようだ。のぞみの恋愛の、―性の知識はどんなものなの  
だろう。  
「それって、えっと裸になるってことだよねっ?えっとえっとそれってそれって〜」  
考えていることが全て口から漏れ出ている。ぶつぶつ言っていたものの何やら答えが出たらし  
く黙り込む。そして首の所で静止しているココを見た。  
「それって……私とココが」  
瞳が揺れる。  
「………ぇ…え…っちするってこと?」  
これ以上ないほどのぞみは朱に染まっていた。単語に出してみてまた恥ずかしくなったのか、  
ぎゅっと目を閉じる。長い睫が震えている。  
「…そう、だよ」  
ココの出した声は枯れていた。朱いのぞみを見ていると、身体が沸騰して全身から水分が飛ん  
でいくようだった。  
「僕は、のぞみを抱きたい」  
のぞみが目を開ける。ココがのぞみの目と同じ高さまで移動する。視線が絡まる。  
「欲しいんだ、のぞみが」  
喉がカラカラだ。  
「……ココ」  
のぞみの腕がゆるりとココの首へ回る。  
「うん…」  
紫の瞳がきらっと光った。  
「私も、ココが欲しい!」  
そしてココの唇へそっと自分の唇を合わせた。  
 
上から順番に、パジャマのボタンが外されていく。肌が少しずつ現れてくる。のぞみはむず痒  
そうにしながらボタンを外す手を見つめてみる。  
「すっごく、恥ずかしいよー」  
「…何が?」  
「脱がされるの」  
「前はお母さんに脱がしてもらってたんじゃないのかい?」  
「そうだけどっ全然違うもんっ」  
全てのボタンが開放された。  
「のぞみ、腕抜いて」  
「う、うん…」  
 
下も脱がされて、のぞみは下着を残して裸になった。細くて白い身体が所在無さげに横たわる。  
全体に幼さが残るものの、徐々に大人への過渡期を向かえているようで胸や腰などは柔らかな  
曲線を描き始めていた。吸い寄せられるようにココが手を伸ばす。  
「ちょっ、ちょっと待って!」  
のぞみが弾かれた様に叫ぶ。腕が、胸や秘所を隠したそうに身体の上で交差する。  
「ココは脱がないの?」  
「えっ…僕は、あとでいいよ」  
「だめっ。ちゃんとココも脱いで!」  
そう主張するのぞみには有無を言わせぬ迫力があった。  
「……わかったよ」  
そそくさとシャツを脱ぐ。  
「下もーっ」  
「………ハイ」  
ココはのぞみの言うとおりに下も脱ぎ、彼女と同様の下着姿となった。ベッドの上へ座る。の  
ぞみは嬉しそうだ。ココの下着の下では明らかな異変が起こっており、それは下着の上からで  
も丸分かりだった。しかし、のぞみはココを無事脱がせたことに満足していてそのことに気付  
いていない。  
「えへへーっ!これでお揃いー!」  
ココを脱がせている間に、自分が裸であることの恥ずかしさを忘れたのか後ろからぴょんと飛  
びついてくる。  
(ぐあああああ!!)  
「ココ、あったかい……」  
のぞみはココの温もりを感じてうっとりしている。確かに、のぞみの温もりがぴったりとくっ  
ついた肌から伝わってくる。しかしその状態は、小さな膨らみが背中へ直に触れる状態でもあ  
り、ココの頭の中は大変なことになっていた。  
(ああもう!なんでこんなに柔らかくてあったくて、すべすべしてて、いい匂いでっ  
 それからっ …それから なんだ   
 
―――― もう   いいや    
 
そう思ったと同時にココはのぞみの手をとっていた。  
「あ…」  
のぞみの驚いたような声がする。気がついたら、のぞみはココの腕の中にすっぽり収まって  
いた。これでもかという力で抱きしめられる。  
「……のぞみ…」  
うわごとの様に抱きしめている女の子の名前をつぶやく。いくら呼んでも足りない気がする。  
「ココ…」  
のぞみも大好きな人の名前を、大好きな人の胸の中でつぶやく。  
 
そのまま二人は、一つの塊になったままベッドへ崩れ落ちた。  
 
しばらく抱き合った後、またキスをする。  
キス、キス、キス――――  
繰り返す。  
のぞみは溶けていく意識のなかでぼんやりと考える。  
(キスってすごいものだったんだ…)  
想像していたキスと全然違ったことを改めて思う。キスってマシュマロみたいにふんわりして  
て、レモンみたいに酸っぱくて、チョコレートみたいに甘いんだと思ってた。でも、どれも正  
解でどれも不正解みたい。よく、わかんない。  
ココが歯列をなぞる。  
…頭の芯がぐにゃりと折れるのを感じた。  
 
のぞみの身体の上をココの手が這う。胸、お腹、腰、太もも―全身をココが征服していく。触  
れられたところが熱くなる。キスは唇から下降していき、胸の頂上へ到達した。軽くキスをす  
ると緩やかだった頂上が起ち上がった。突然その存在を感じるようになる。ココはツンと主張  
している薄いピンク色の突起を舐めあげた。  
「…ふぁ…っ」  
短い呼吸の間でのぞみが喘ぐ。ココの指はわき腹を通過する。  
「んっ…ああっ…ひゃぁ…」  
嬌声が響き続ける。  
 
腿を撫でていたココの手がのぞみの秘所へ上がる。のぞみはびくんと震えた。  
ココがそっとのぞみの割れ目に触れてみると、つるつるのそこはまだぴったりと閉じていた。  
ためらいがちに日本の指で拡げる。すると、中にたっぷりたまっていたのぞみの愛液がとろり  
と溢れ出てココの指に絡んできた。  
「これが…のぞみの…」  
その熱さにココは白い眩暈がした。  
一方のぞみは自分の中から何かが湧き出し、そして溢れた感覚に戸惑っていた。  
「なに?何かが出て行く?」  
何かがとろとろと流れ、自分のお尻をつたって行っている。しかもそれはまだ内側から出てき  
ているようだった。自分が泉にでもなったような気持ちに不安になり、のぞみはココを見た。  
ココは自分の指を、先ほどまでのぞみの股間にあった指を見つめていた。そしてのぞみが見た  
ときにはその中指と人差し指は口の中へ消えていくところだった。  
「あっ!!」  
(なめちゃった…。ココが私から出た「なにか」をなめてる。)  
「だっだめだよ、ココ!汚いよ!」  
何かはわからない液だったが、本能的にそれが汚いものな気がしてのぞみは叫んだ。ココはま  
だ日本の指をくわえたままだ。  
…ちゅク  
そしてさらに舌でねぶった。のぞみはカッと頬が熱くなるのを感じた。  
「ココっ!!だめぇっ!」  
ココの腕をつかんで指をえいっと引き抜く。唾液がつぅっと口から糸を引いた。  
「汚くなんかないよ。」  
ココはにっこりと、いつもの王子様スマイルで微笑んだ。  
 
「のぞみの、味がする」  
 
瞬間、のぞみの奥でまた「何か」が湧き出し、のぞみをずきっと刺激した。  
「…ぁっ!」  
思わず声がでる。  
「や、やぁ…」  
何故だか溢れ出してくることが恥ずかしくて、のぞみは出てこないように、と股をすり合わせ  
た。しかしその行為はのぞみの液をより溢れ出させることとなり、のぞみは股まで濡れてしま  
った。  
「やだぁー…んッ…」  
その液が出てくるのを止めたくて蓋をしようとする。でも、止めようとしてその出口を股で塞  
ごうとするとじりじりとした不思議な感覚が下半身を襲ってくる。  
逃げたいような、近づきたいような、どうしたらいいのかわからないような痺れ。  
「何これ、ココ…わかんないよぉっ」  
のぞみは自分の身体と気持ちがわからなくなり、ココに助けを求めた。  
「大丈夫だよ、のぞみ。」  
ココはそっとのぞみの頬にキスをしながら、下半身へと再び手を伸ばした。先ほど触れたとき  
より、もっと濡れたそこに指を沿わせ、ゆるゆるとスライドさせた。くちゅくちゅという粘液  
が混ぜられる音する。  
「あッ…ココぉ、だめ、もっと…んっ、へ…んになるッ」  
のぞみは下から上がってくる痺れに悶えつつ、ココを見つめる。  
「大丈夫、それは気持ちいい、ってことなんだよ?怖く、ないよ」  
愛しそうに目を細めながら、左手でのぞみの頭をなでた。しかし右手はのぞみの大事なところ  
のあたりで淫らな音を作り出している。  
「きも…ちいい?」  
「そう。」  
ココが言うなら、このじりじりは「気持ちいい」なのかもしれない。  
(じゃあ、怖いものではないってこと、だよね?)  
そう思ってその感覚にゆっくりと向き合ってみると、確かにむず痒い気持ちよさのような気が  
した。足の裏をくすぐられたときの感覚に似ている。  
 
怯えがなくなり、その「気持ちよさ」に身体をゆだねると、のぞみの奥からは一層の蜜が湧き、  
そこから発せられる音は次第に大きくなっていった。  
「すごいよ、のぞみ、ぐしょぐしょだ。」  
「んんっ…やぁ…そんっ…ふぁっん…」  
「こっちも気持ちいいかな?」  
ココはそう言うと蜜が絡んだ親指で前の小さな突起に優しくタッチした。  
 
「ひゃぁああああッ!」  
 
思わず背中をそり返して叫ぶ。今まで、ふわふわとした緩やかな快感の中を泳いでいたのぞみ  
にとって、そこへの刺激はびりびりと身体を抜ける電気のように強いものであった。  
「ひぁっ…んんんっやだぁっ」  
身体がびくびくしてしまう。  
「やだっココッ…や…っはぁあッ、やぁ…んっ」  
極度に強い快感の波に思わず拒絶の言葉が口をつく。ココはその手をぴたりと止めた。  
「のぞみ、やめるかい?」  
心配そうな言葉をかけるものの、その顔はあまり心配そうでない。むしろ微笑んでいるように  
見える。  
「のぞみがつらいならやめるよ?」  
秘所へ触れた手はそのポジションのまま停止している。さっきまで与えられていた快感はない。  
しかし、ココの指の温かさ、異物感などは存在している。  
(どうしよう…。ココがここにいるのにすっごい寂しい。)  
物足りなさと妙な空虚感で泣きたい気持ちになる。  
「やっ…やだっ!」  
思わずココにがばっと抱きつく。その勢いにココがふっと笑う。  
「では、いかが致しましょうかお姫様?」  
「……………つづき、して?」  
「お望みのままに…」  
 
ココは一回身体を離し、のぞみの下半身の方に移動した。  
「ココ?」  
続きをしてくれるって言ったのに別の行動をとるココに、のぞみははてなマークを浮かべる。  
「して…くれないの?」  
「するよ」  
そう言うとココはのぞみの足の間に顔を突っ込み、敏感な芽にキスをした。  
「…〜〜〜ッ!」  
(やだっ…はずかしいっ!)  
そう訴えようと思うが、口から出て来るのは別の声ばかり。  
「あ、んくぅっ…っ…やぁ…んんんッ、あ、あぁっ」  
愛液がとろとろと流れ出す。ココが充血した部分を舐めつつ、のぞみの割れ目へ人差し指を差し  
込んだ。するり、指が飲み込まれる。  
「よく濡れてるからすんなり入る、かな」  
「そぁ…ああっや…」  
そのまま入り口付近で出し入れする。  
「ぁんっ…なんかっ…んんっ?」  
「痛い?」  
手は休めずに訊ねる。  
「ぁ、ううっんっ、だいじょぶ…ふ」  
入り口付近への刺激によってのぞみが喘ぐ。入ってくる指が二本になる。外側も内側も、ココ  
に侵されていく感覚に、のぞみは酔った。  
部屋中が甘い声で満たされていく。  
 
のぞみの覆い被さり、ココが自分のものへ手を添える。  
「のぞみ、…入れるよ?」  
「うん…ココ」  
二人見詰め合う。  
もうぐしょぐしょで桃色に染まりきった秘所へ硬く反り起ったものがあたる。先端を埋めるも、  
のぞみの蜜でぬるっと逃げていく。弾かれてたまるかと、のぞみの液とココの液を馴染ませる  
かのように先っぽでぐちゅぐちゅとのぞみの入り口をかき混ぜる。  
「…ぁっあっココぉっ」  
上擦った声を漏らし、ココの首へのぞみがしがみ付く。のぞみの密かな息遣いがココを耳から  
誘惑する。ココはのぞみへの愛しさが全身を駆け巡るのを感じた。  
「のぞみ…ッ」  
「こ…」  
もう一回ココの名前を呼ぼうとする声は、最後までは発せられなかった。  
ココが勢いよくのぞみの中へ突き進んだからだ。  
 
――――ブチブチブチ…ッ  
そんな音が聞こえた錯覚に囚われるほど、中への道はココを拒んだ。  
しかしココは一気に突き進んでしまった。  
今、その道はココをみちみちと締め付けてくる。  
(やば…)  
「っううううううっ!!いったぁーーーいっ!!」  
のぞみが叫ぶ。はっとしてココはのぞみを見た。  
「のぞみっ大丈夫かっ?!」  
のぞみはぼろぼろと大粒の涙をこぼしていた。泣いている、というよりあまりの痛みのため自  
然に涙が出てきているようだった。瞳から溢れ出るその雫を無意識のうちに舐めとる。  
「のぞみ…ごめ…」  
「あやまらないで!」  
潤んだ瞳に急に光が宿り、ココをきっと見上げた。  
「ココは私に悪いことしたの?これは私が…ううん、私とココが望んだことでしょ?  
 だから、痛くても平気だし、ココが謝ることなんてないの!」  
「のぞみ…」  
のぞみが好きで、好きで、胸がきゅうとなる。  
のぞみを全身で抱きしめようとして、のぞみに圧し掛かった。当然のようにのぞみの中でココ  
が動くこととなる。  
「いたッ!!」  
「あ、ごめん、つい」  
「もーっ!ココったらまた謝ってるー!」  
のぞみがいつものように頬を膨らませ唇をうーっとする。思わず二人で笑いあう。二人とも顔  
だけ見るだけでは、二人で裸でベッドに入っており、しかも下半身が繋がっていることが嘘の  
ようだ。しかし、確実にココのものはのぞみに締付けられおり、ココは「動きたい」という気  
持ちにじわじわと包囲されていっていた。  
「…クぅ」  
のぞみとは違う意味でつらい表情を浮かべる。  
「ココ?」  
「な…んでもないよ」  
笑顔で返すも下から沸き起こってくる欲望は強くなるばかり。歯を食いしばって耐えようとする。  
のぞみは変に神妙な顔でココを見つめていた。  
「ココ、動いていいよ」  
「えっ?!」  
「私っ、知ってるもんっ。男の人は動きたいものなんだって。みんなそう言ってたよ。  
 だから、いいよ。私は大丈夫だから!」  
「のぞみ…」  
みんな、が誰なのか一瞬気になったがそこを考えている余裕もあまりなかった。  
「…じゃあ、ゆっくり、動くよ?」  
欲望に負けたココは、そう宣言してから動き始めた。  
 
(…はっぁ…全部持っていかれそうだ…っ)  
 
のぞみの中はまだココを受け入れきれていない。腰を引くと、ココをぎゅううっと締め出しにかか  
ってくる。そこへ再び入ろうとすると「嫌だ」と言わんばかりに肉が押し返してくる。しかし、無  
理をして進めると肉がココのものにぬるぬると絡み付いてくるのだ。  
「……ッ…」  
思わず声が出そうになるのをこらえる。  
「っ…ん」  
のぞみは痛みで声があがりそうになるのを耐えている。あそこがヒリヒリじんじんする。  
ココが出たり入ったりする度、結合部から卑猥な音があがる。二人が声を我慢する中、水音だけが空  
間に響いた。  
 
しばらく続けるとココの大きさにのぞみが馴染んできた。抜き差しがスムーズになる。いやらしい音  
の大きさが、速さが、少しずつアップする。思わずのぞみが声を漏らした。  
「…ぁ…はぁ…」  
声を出してみて自分の身体の変化に気付く。  
(あ、ヒリヒリがおさまってきてる…)  
安心して、緊張がふっと緩んだ。ココがその表情を見て、のぞみに口付ける。  
「のぞみ」  
「んっ」  
上でも下でも繋がる。ココと二人でどろどろになる。  
「ココ…好き…んっ…すき…」  
「僕も、…好きだよ…っ」  
のぞみの奥がじゅんとする。その言葉をきくとヒリヒリなんてどっかに行ってしまいそうだった。む  
しろ「じんじん」が強くなってきていた。  
「…ぁっ…ん…ココっ」  
ココが動くたび中が擦れる。擦れたところがじんじんする。  
(きもち…いい?)  
「ああっんっ」  
声が勝手に出る。  
ココが中に入ってきて、いなくなって、その度に気持ちよさがじわじわと襲ってくる。感覚に振り回  
される。ジェットコースターみたい、と頭の片隅で思う。また奥まで突かれる。ココでいっぱいにな  
って、思考の隙間にまでココが入ってくる。満たされて回されて、何も考えられなくなる。  
「あああんっ…ふぁッ…や…んんんっ」  
のぞみは切ない吐息を漏らす。奥からは新たに蜜が溢れ出し、ココの動きと共にぐちょぐちょという  
音を立てさせている。中がさらにきゅうっとココを締める。  
「……の…ぞッ!」  
「ココっ…ん」  
「……のぞっ…ごめ…」  
ぐいっとココが腰を突き出す。奥で――全てが弾ける。  
「――――ッ」  
「あぁぁっ」  
 
(あ…ココで…熱い)  
 
ココが倒れてきて、のぞみを抱きしめる。ココの身体は中と同じくらい熱かった。  
 
「ねぇ、ココ。…最後、また謝ったでしょ」  
「う…ごめん」  
「むぅー」  
「だって、のぞみをちゃんと気持ちよくしてあげたかったのに、僕だけ…」  
「ちゃんと気持ちよかったもん」  
「でも…」  
「じゃあっ」  
「ん?」  
「次は、もっともーっと、気持ちよく、して? ね?」  
「のぞみ…」  
二人でにっこりと微笑む。そしてぎゅっと抱き合う。  
 
こうして二人のクリスマスの夜は幸せに過ぎていくのでした。  
 
終わり。  
 

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