生徒会室に集まったプリキュア一家の面々を前に、かれんお嬢は上機嫌である。  
机の上には怪しげな小箱が置かれ、中には手紙らしき物がぎっしりと詰まってい  
る。皆がはて、これは何かしらと首を傾げる中、かれんお嬢ひとりだけ妙ににこや  
かな為、のぞみなどは春の陽気で気が触れたのかもしれぬとりんに目配せをし、  
頭の上で指をクルクルと巻いていた。それくらい、機嫌が良い。  
 
その原因がどうやら小箱にあると悟ったのは、賢しいうららである。  
「かれんさん、その箱は?」  
「うふふ。よくぞ聞いてくれました」  
かれんは小箱を抱くようにして微笑んだ。  
「これは目安箱よ」  
「目安箱?」  
「そう。生徒会に対する不満や、学校への要望などを投函してもらうのよ。手紙だと  
ほら、面と向かって言いづらい事でも書けるでしょう」  
「なるほど」  
 
うららはにっこりと笑って、かれんお嬢のやり方に感心した。と、同時にあくどい政治  
家の資質を彼女の中に見たような気もした。  
「早速読んでみるわね」  
そう言って最初の手紙を黙読し始めてすぐ、かれんの顔は赤く染まり、肩がわなわ  
なと震え出した。二通目、三通目と手を出すにつれ、その震えが大きくなっていく。  
そこでかれんの傍らにいたこまちが手紙をひとつ手に取って、朗読し始めると、  
「親愛なるお姉さまへ。あなた様の事を思うと夜も眠れず、ラヴィアが腫れるほど  
自慰をしてしまいます。もしこんな私が哀れとお思いならば、どうか私のお姉さまに  
なってください・・・」  
 
シーンと静まり返る室内。こまちはその後もいくつか手紙を読んで聞かせたが、表現  
に差はあれども、内容はすべてかれん宛ての恋文であった。  
「これだから、女子校は!」  
机を蹴飛ばし、部屋を出て行くかれん。よかれと思って計った事が裏目に出て、怒り  
のやり場が無い感じであった。  
 
同時刻、学園内を歩く不審者がいた。名をシロップといい、アイスコーヒーにでも  
放り込まれそうな感じなのはさておき、まだ若輩ながらこれでもこの世とパルミエ  
王国を結ぶ、一端の郵便屋である。郵政民営化のドサクサにまぎれ、無許可で  
営業しているのだが、本日はかれん宛ての手紙を持っていた。  
 
「えーと、どこへ行けばいいんだろうな」  
かれんを探してカフェまで来た時、おタカさんというやり手婆が声をかけてきた。  
「おや、あんた。どこの子だい?」  
「どこの子って言われても。それ以上にあんた誰?」  
「わたしゃ、学園の影のフィクサーって所さね」  
「なんだ、そりゃ」  
 
人生経験の少ないシロップは、おタカのステイタスが読み取れていない。と、その  
時、生徒会室から出てきたかれんと鉢合わせ。  
「あっ!シ、シロッ・・・」  
いてはいけないはずの少年が目の前に現れ、混乱するかれん。間違ってもシロッ  
プなどと呼んでしまうと、おタカの勘繰りが入る事だろう。そこでかれんは機転を  
利かし、  
「シローじゃないの」  
「は?何言ってんだ、俺はシロッ・・・むぐっ」  
名乗ろうとしたシロップの腹に、かれんの足刀蹴りがめり込んだ。細身ながらかれ  
んの蹴りの重さは約一トン。常人ならばここで即死であるが、さすがに畜生、何とか  
死なずにすんだ。  
 
「おや、生徒会長の知り合いかい」  
「え、ええ」  
おタカの目がぎらりと光った。間柄を詮索するような眼差しである。かれんの背に  
冷たい汗が流れた。  
「生徒会長のボウヤなのかい」  
「ええ、まあ。そんな所です」  
「いいねえ、可愛い顔してるじゃないか。せいぜい楽しむんだよ」  
おタカは背を向けて高笑いし、かれんはようやく胸を撫で下ろすのであった。  
 
「こっちへ」  
ふらつくシロップの手を携え、人気の無い方へ走るかれん。対してシロップは腹に喰  
らった蹴りのダメージがまだ残っていたのか、足元が覚束ない。  
「あばらが折れたかも」  
「女の子の蹴りくらいで、情けないわね」  
どこか休む場所が無いかと辺りを見回した時、美術室がかれんの目に入った。幸い、  
この時間には誰もいないようで、室内はひっそりとしている。  
 
「あそこで休みましょう」  
扉を開けると鼻をつく饐えたような匂い。立体をやるための粘土やテレピン油の匂いが  
混濁し、美術室の中はある種の異界を作っている感じだった。  
「座って」  
「いてて、押すなよ」  
二人は並んで床に腰を下ろし、ようやく一息ついた。ややあってシロップが何かを思い  
出したような顔つきで、  
「そうだ、あんた宛の手紙があったんだ」  
「私宛て?」  
懐から差し出される一通の手紙。差出人の名は無い。  
 
(また、ラブレターかしら)  
先ほどの事もあり、あまり読む気がしないかれん。しかし、シロップの仕事を蔑ろにも  
出来ず、手紙の封を開けようとしたその時、  
「あっ」  
シロップの手が、かれんの手を取ったのである。  
「あんたのせいで、ここが痛むんだ」  
ぐいと引き寄せられるかれんの手が、シロップの股間に落ちた。硬い何かがそこには  
あって、かれんはすぐに顔が真っ赤になる。  
 
「いや!」  
「なんだよ、自分が悪いくせに」  
むずがるようなかれんにシロップは食ってかかった。  
 
「もっと触れよ」  
「だ、駄目・・・」  
女子校育ちで異性に対し、あまり免疫の無いかれんは、生まれてはじめてそれに  
触れた。手に伝わる姿形は、例えるのならすりこぎのような物だろうか。シロップの  
ズボンの中には、それがはっきりと息づいている。かれんは思わず固唾を飲んだ。  
これは女を貫く男の武器である。そんなおぞましい物が自分のすぐ傍らにあり、牙  
を剥きかけているのだ。怯えぬ訳にはいかなかった。  
 
「お前らはさ、俺がガキだと思ってるんだろうが、大間違いだぜ」  
シロップはかれんを抱え、ぐっと引き寄せた。華奢に見えた少年だったが、女を引き  
寄せる力は実に強く、かれんはすぐさま床に押し付けられた。  
「どくのよ。今すぐ!」  
「強がりやがって」  
シロップの手がかれんの胸元に伸びた。ようやく膨らみ始めたばかりの、まだ硬さの  
残る蕾である。それが少年の手で揉みしだかれた。右に左に、そして上下へと。  
 
「いやッ!人を呼ぶわよ」  
「呼べばいいだろう。だが、恥をかくのはそっちだぜ」  
「・・・」  
シロップの言う通りだった。他の生徒にこんな姿を見られでもしたら、生徒会長の威  
厳は地に落ちてしまうだろう。かれんは唇の端をきゅっと噛み締め、涙をこらえた。  
「そうそう。大人しくした方が身のためだぜ」  
細い首筋に口づけをし、シロップはかれんの前髪を手で梳いた。この時、ようやくかれ  
んはシロップの大人びた体臭に気がつく。彼はすでに少年ではなかったのだ。  
 
「華奢な体だ。俺が味見してやる」  
「ああ・・・」  
制服の裾から忍び込む手が、直に乳房へ触れた。今日のかれんはパッド入りのブラ  
ジャーを兼ねた、ハーフタイプのキャミソールを着ている。シロップはそれをいい事に、  
やすやすと手を乳房まで伸ばす事が出来た。  
 
乳首を弄られ始めると、かれんは目を閉じた。自分でする時よりも、何十倍にも感じ  
ていた。シロップは爪を立て、苺の如き蕾を散々にいたぶるのだが、それが実に気  
持ち良いのである。着衣のまま乳房を持ち上げられると、キャミソールの肩紐が肌に  
食い込んで痛むので、かれんはいつしか、この場で素肌を晒す事を望んでいた。  
「お前、感じてるな」  
「・・・うん」  
いつもは気丈なお嬢様も、シロップの横柄な物言いに腹も立てず、潤んだ目で低く  
ため息を漏らすばかり。  
 
乳房と乳首への刺激が女の本能に火をつけ、かれんは腰を振っていた。下半身に  
触れるシロップの男で、処女宮を貫いて欲しいとすら願った。この先にはもっと素敵  
な快楽があると分かり、かれんは貪欲な女になりつつある。  
「入れて欲しくなったんだろう」  
シロップが目をぎらつかせ、そんな事を言う。ここでかれんは一旦、己が学内を統べ  
る生徒会長である自覚が甦ってきた。それと同時に、お嬢様としての矜持も漲って  
くる。だが次の瞬間、そういった物は脆くも破壊された。  
 
「パンツ、湿ってるもんな」  
シロップの指がスカートの中を侵し、下着越しに秘部へ触れた。かれんはあっとうめ  
き、背をそらす。少女が感じたのは、稲妻のような快楽であった。  
「ああ・・・」  
絶頂の少し手前まで、一気に駆け抜けるような衝撃だった。かれんは口元が緩み、  
涎をたらしている。  
 
「反応いいな。お前、クリトリスの皮が剥けっ放しだぞ」  
かれんは目を見開き、シロップを睨みつけた。なんという侮辱であろうか。女に対し、  
そんな下品な言葉を浴びせ掛けるシロップが許せない。まして人の肉体的な特徴  
をとやかくいわれる筋合いは無い。かれんは顔を真っ赤にして怒りを露わにしている。  
「バカだな。褒めてるんじゃねえかよ」  
シロップはかれんのスカートの中から、白いショーツを抜き取った。なかなか手際が  
良い所を見ると、女の扱いにはなれているようだ。  
 
「さっきの蹴りのお返しをさせてもらうぜ」  
シロップがズボンの中から、肉の槍を取り出した。あまり変色していないがかなり  
の大物で、処女宮へ入るには似つかわしくない感じである。シロップはかれんの  
両足首を手に取り、己の肩に乗せてから、これよりお邪魔する肉穴を間近で見た。  
品定めという所である。  
 
「処女膜、かろうじて残ってるな。どうせ、玩具か何かで破ったんだろうが」  
「・・・」  
かれんは何も答えない。図星だったからだ。器具を使った自慰が、彼女のほぼ日  
課となっているのだ。  
「まあ、これからは俺が毎日、可愛がってやるからな」  
かれんは顔を横に向け、その時を待った。シロップの武器が女園にあてがわれる  
と動悸が激しくなり、耳鳴りがした。花弁を割り裂く肉筒の感触が、波のように伝わ  
ってくる。  
 
「あッ!」  
かれんは叫びと同時に、目の端から涙を零した。落花無残の有り様である。肉穴  
がジンジンと疼き、自分が大人への階段を上りきった事を知った。もう、少女には  
戻れない。そう思うと涙せずにはいられなかった。  
「じっとしてろよ。すぐに天国を見せてやる」  
シロップの大きな肉棒は三分の二ほどしか、かれんの中に入れなかった。女殺し  
と呼んでも良い逸物は、処女宮が包むにはあまりにも巨大すぎた。辱めに遭うか  
れんは手で顔を覆い、声を殺して泣いた。  
 
「いつもの強気が嘘みたいだな」  
シロップは拒むような動きを見せる処女宮を、無理矢理にでも突き進んだ。女洞  
は滑らかだが吸い付くようにうねり、更には肉棒をしっかりと包んで離さず、男を楽  
しませる事を生まれながらに知っていた。これを徹底的に仕込めば、妖精のように  
清らかな姿の娼婦が出来上がると思うと、シロップはにやつかずにいられない。腰  
を動かし、声を殺すかれんに何とか良い泣き声を出させてやりたいとも思った。  
 
「なあ、精子は中で出しても良いだろう?」  
腰を突き動かしながら、シロップは言った。かれんは手で顔を覆ったまま、激しく  
かぶりを振る。  
「・・・中だけは許して。学校に通えなくなっちゃうわ」  
「ボテ腹のまま、通えばいいじゃねえかよ。なあ、俺の子供を産んでくれ」  
遊ぶ事を考えれば、懐妊は望む所ではないが、案外、悪くないともシロップは思う。  
あの強気なかれんが自分に屈し、子を孕む姿は存外、面白そうだからだ。  
 
「孕むのが嫌なら、飲んでもらおうか。それでいいな?」  
「・・・はい」  
「ようし、待ってろよ。それ、それ」  
かれんは諦めたように体から力を抜いた。完全に屈する形ではあるが仕方が無い。  
この年で孕む訳にもいかず、選択の余地は無かった。  
「ほら、いくぞッ!ほおおッ!」  
かれんの中からぬるりと肉棒が引き抜かれ、暴れ馬が首を上げた時のように天を  
突いた瞬間、かれんの美しい顔は精液にまみれた。  
 
「おら、飲めッ!飲めよッ!」  
塊のような粘度の高い子種だった。かれんは約束通り肉棒をそっと唇で包み込み、  
ごくりごくりと喉を鳴らしてそれを飲み干していく。苦味のあるおかしな液体だったが、  
かれんはほとんどこぼさずに飲む事が出来た。  
「残り汁も吸ってくれ。そう、そうだ・・・」  
シロップはかれんの髪を掴み、唇で扱くよう命令した。その姿は完全に主従のそれ  
で、二人の行く末はこれで決まったといって良い。  
 
翌日、カフェにプリキュア一家が昼食を摂りに出かけると、見慣れた誰かが忙しそう  
に給仕をしていた。のぞみがまずそれに気がつくと、  
「あれ、シロップじゃないの」  
と、目を丸くした。  
「本当ですね。何やってるんだろう」  
うららが前に進み出た時、背後でかれんがうっとうめいたが、誰も気づかずにいる。  
かれんは冷や汗をかいており、どこか具合が悪そうだった。  
 
「シロップ、何やってるの」  
「見りゃ分かるだろう。ウェイターだよ」  
聞けば混雑するこの時間、おタカの下で働く事になったそうだ。しかもかれんの口  
利きであるという。  
「へえ」  
と、のぞみは後ろを振り返り、かれんを見た。にっこりと笑うその姿はいつもの生徒  
会長そのものである。  
 
だが、かれんは今、シロップの責めに耐えている所だった。制服の下、肌着類の着  
用を一切、禁じられ、乳首にはピアス、若草は常に剃っておくようにいわれており、  
更に女穴の中にはバイブレーターが埋められている。その上、尻穴にはバルーンと  
呼ばれる拡張器具が挿入されていた。シロップがここを使いたがったのである。  
 
(ああ・・・)  
かれんはもう、シロップ専属の娼婦に成り下がっていた。カフェで働く手筈を整えた  
のも、すべてはシロップの一存である。望まれればかれんはシロップにその身を  
すぐさま捧げなければならない関係になっていた。  
「ねえ、かれんさん。案外、似合ってるね、シロップのウェイター姿」  
無邪気なのぞみがそう言うと、  
「なあ、どうだって聞いてるよ。性奴会長さんよ」  
と、シロップは洒落たのである。その瞬間、かれんは立ったまま絶頂を味わった。  
 
 
しかし、他のプリキュアの面々は、性奴会長という響きをただの空耳としか思わなか  
った。  
 
おすまい  
 

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