シャルロッテ「玉麗、大変よ!今日はユメさんの結婚式だというのに、教会に花婿が5人も現れて大騒ぎになってるの!」
玉麗 「ほほー、それは面白、じゃなかった、大変ですねえ。急いで行きましょう!」
アキト 「ユメ、結婚しよう。絶対に、お前を幸せにする。」
ユーリ 「はいはい、寝言はそこまで。シスコン強姦魔にそんな権利ないから。」
アキト 「ごうか…、って未遂だし!愛はあるし!」
ソイ 「言い訳無用。思いが通じないからといって力に訴えるとは、男の風上にもおけんわ!」
ゲルハルト「殿下がそうおっしゃっても、全く説得力に欠けるのですが。」
カルロス 「アカデミーはじまって以来の天才の割には、もっていきかたが強引だしすぐキレるしがっつくし。で、童貞のお約束でやっぱり早…。」
アキト 「うわああああ!先輩、それ以上言わないでください!」
ユーリ 「じゃあ、ここは正統派王子様の僕が花婿ってことで。」
アキト 「腹黒テクニシャンの間違いだろ?」
ソイ 「うむ。やはり昔取った杵柄、というやつじゃな。余もチャーム3の特殊属性に胡坐をかくのではなく、技を覚えて研鑽をつまなくては、と気の引き締まる思いであった。」
ユーリ 「殿下、いちいち過去の古傷を持ちださないでくださいよ?」
カルロス 「奴はほめてるつもりなんだ。あのうぶなユメに一人遊びを覚えさせるまで仕込むなんてよ。」
ユーリ 「先輩も、人のこと言えないじゃないですか。」
ゲルハルト「アカデミーの授業に閨房術があれば、間違いなく君が主席だ。経験値0のアキトでは話にならん。残念だったな。」
ユーリ 「い、嫌だなあ先生、悪い冗談はよしてくださいよ。」
ソイ 「ここはひとつ、本物の王子たる余がユメを娶ることにするぞ。喜べ、玉の輿じゃ!」
ユーリ 「強姦魔その2のお出ましですね。」
ゲルハルト「お言葉ですが、殿下の年齢では我が国の法に触れます。教え子が犯罪者になるのを、私は黙ってみているわけにはいきません。」
クリシュナ「はっはっは、呪いが解けて大きくなったぞ。これで問題ないであろう?」
カルロス 「でも、ユメは小さいあんたが好きみたいだけど?」
ユーリ 「そうだよね、ユメちゃん、小さい殿下のときノリノリだったもんね。自分でも、ショタプレイに目覚めた変態だ、って自覚してたし。」
アキト 「俺は絶対認めないぞ、こんなやつが兄貴だなんて!」
ソイ 「アキト、いくらでも嫉妬せい。余は、そうされてしかるべき暁の王なのじゃから。」
カルロス 「ユメ、その、お前と幸せな家庭を作りてえ、と思ってる。だから、俺の嫁になってくれ。」
ソイ 「全く、不良にあるまじき、柄にもないことをほざくのう。」
アキト 「でも、このツンデレ先輩、最初の時ユメに逃げられそうになってたから、案外ヘタレなのかもな。」
カルロス 「誰がヘタレだ!」
ユーリ 「でもさ、教室でのリモコンバイブプレイには、僕びっくりしたよ。さすが、童貞を神にささげたカルロス先輩、って感じ。」
ゲルハルト「何っ!神聖なる学び家で、そんな破廉恥な行為に及ぶとは…。至急、何らかの処分を検討しなくては。」
アキト 「お前が言うな!ったく、どいつもこいつも、俺の姉貴に無茶ぶりしやがって…。」
カルロス 「可愛いし、惚れてるからこそイジメたくなるんだよ。それがわからないようじゃまだまだ子供だな。」
ゲルハルト「キタムラ、君が伴侶に選ぶべきは、この中で唯一の大人であり、アカデミー講師として社会的地位もあるこの私だ。」
アキト 「言ってろ。教師=変態って生きたテンプレ見本のくせに。」
ソイ 「生娘に特殊能力を使って、口での奉仕を強要するとは、おぬしは真性の変態に決まっておる。」
カルロス 「おっさん、2回目がすぐできないからって、ユメにおもちゃ使わせて興奮してんだもんなあ。変態以外の何物でもないだろ。」
ゲルハルト「だ、誰が変態だ、人聞きの悪い!」
ユーリ 「いやだなあ、先生は立派な変態ですよ。でもその割には、恋をするのが重荷だとか、キスはしないとか、行動パターンがやたら乙女ですよね。」
ソイ 「そうじゃのう。でもその割にユメの扱いがひどくないか?ラブイチャエッチが一つもないとは、とんだ逆鬼畜眼鏡じゃ。」
アキト 「乙女な変態おっさんが兄貴だなんて、俺は絶対に嫌だからな!」
ゲルハルト「アキト、お前が嫌だ嫌だと言っても選ぶのはキタムラだ。彼女はきっと、私を選ぶ。いや、選ばせてみせる!」
シャルロッテ「あれ?肝心の花嫁さんはどこに行ったのかしら。ユメさん、ユメさん!」
玉麗 「ここに置手紙がありますよ。えー、なになに、『こんなんじゃ恥ずかしくて誰とも結婚できません。ほとぼりが冷めるまで実家に帰ります』だって。」
シャルロッテ「ユメさんったら…。ねえ玉麗、バカな男どもは放っておいて、これからアマツへ遊びに行きませんこと?」
玉麗 「いいですねえ、転送陣も用意できますし、アマツでユメさんやハナコさんと遊びまくりましょう!それでは、しゅっぱーつ!」
<終>