その声に娘は聞き覚えがあった。いや、忘れられるわけがない。  
自分と親友をここまでの苦境に追いつめた憎き仇の声をーー。視線  
だけで人を殺せるのではないかというくらいの憎悪を込めて、娘は  
声の方向へ双眸を向けた。  
 やはり声の主はバニスターだった。豹の毛皮のマントを身にまと  
い、右には太っちょの、左には痩せっぽちの人さらいをそれぞえ従  
えて、この石造りの部屋の入り口近くに立っている。部屋の壁の何ヶ  
所かに置かれている松明の灯をうけ、その瞳は妖しく輝いていた。  
獲物をなぶり殺しにするときの肉食獣の眼だ。その瞳はまっすぐに、  
石版に磔にされている娘へ向けられている。  
 
 この売女、恥知らず、人でなしーー娘は口を大きく開くと、あら  
ん限りの大声でバニスターに罵声を浴びせた。が、バニスターは顔  
色ひとつ変えず、音もなく娘に近づくと、その左頬にに強烈な平手  
打ちをかました。  
 頚椎を捻挫するのではないかと思うほどの強烈な平手打ちだ。さ  
すがに娘の罵声はとぎれてしまった。唇の一部が切れ、鮮血が一筋、  
すーっとあごの下へ流れる。だが、娘の目はまだ力を失っていない。  
にやにや笑いを浮かべるバニスターに対して、鋭い視線を投げ掛け  
ていた。  
 
「いいわぁ、ぞくぞくしちゃう。すぐ泣き出すようなのを嬲っても  
面白くないものね」。  
 そう言ってバニスターは手下たちへあごをしゃくった。二、三人  
程がすばやく動き、気を失って床に倒れたままのアニータを運び出  
すと、部屋の隅へ投げ捨てた。  
 その時、部屋のなかに失笑が起こった。人さらいの一人が大慌て  
でズボンをずり下げながらアニータに近寄ったのだ。どうやら要領  
が悪くて、今まで「獲物」にありつけなかったらしい。その人さら  
いは、ぐったりしたままのアニータを仰向けにすると、その足を大  
きく開き、まってましたとばかりに秘部へペニスを突き入れた。やっ  
と得られた快感に顔が醜く歪む。娘はおもわず目を背けてしまった。  
 
「ウサギちゃんはわたしがたぁーっぷり可愛がってあげるわ。あの  
がさつなチンクシャとは比べ物にならないくらいにね」  
 そう言ってバニスターは娘の顎をつかみ、己の方へ向けた。その  
時だった。娘の唇が動くと、なにかが吐き出され、バニスターの頬  
に付着したのだ。唾だ。それに気づいたバニスターのにやにや笑い  
が凍りつく。そしてーー。  
 ビュッ!  
 鋭い音がすると同時に、娘の「シルクの鎧」の一部が裂けた。い  
つのまにかバニスターの右手には鞭が握られている。娘からの侮辱  
に気づくや否や、バニスターは腰につけておいた鞭をとりだし、娘  
にそれをふり下ろしたのだ。続けて二撃め、三撃め。部屋の中に鋭  
い風のような音がするたびに、娘の体を覆っていた「シルクの鎧」  
はちぎれ、肌があらわになっていった。まだまだ小ぶりだが将来性  
を感じさせる乳房も、その姿を曝した。娘の顔が恥辱に歪む。バニ  
スターは手加減しているらしく、肉体的な苦痛はさほどでもなかっ  
たが、これだけ大勢の男たちのまえで生身をさらすということは、  
まだ幼い娘にとっては、これ以上ないほどの精神的苦痛であった。  
いっそ本当に切り刻まれたほうがましだったかもしれない。  
 鞭が鳴るたびに身もだえする娘の姿に、部屋の中にいた男たちは  
劣情をもよおした。なかには興奮のあまり、下着のなかに射精して  
しまったものもいる。  
 
 とうとう、娘は全裸同然の姿にされてしまった。娘の股間周辺を  
おおっていた「シルクの鎧」が、鞭にはじきとばされたのだ。娘の  
いまだ無毛の秘裂が男たちの目に曝された。娘は股を大きく開いた  
格好で石版にくくりつけられていたために、いわゆる「びらびら」  
の部分まで、少しだけだが見えてしまっている。  
 
 あまりの羞恥に顔を真っ赤に染めつつも、娘は反撃の機会を探ろ  
うとした。気持ちをなんとか落ち着かせ、神経を集中させようとす  
る。  
 だが、バニスターはそれを許さなかった。すらっとした十指を娘  
の肌に伸ばし、その体をまさぐりはじめたのだ。  
「あ、ああ…」。  
 意にそまぬ快楽だが、それに抗うことができなかった。バニスター  
の指は女の快楽のツボを知り尽くしていた。乳房をもみしだき、乳  
首をこね、へその周辺や首筋を優しくなぜる。他者に体をまさぐら  
れるのは、娘にとって初めての体験ではなかった。しかし、あのバ  
ナザードの粗暴な愛撫とは比べ物にならない快感であった。一秒ご  
とに娘の性感は高まり、うねりとなってその心を焼き尽くそうとし  
た。  
 
 いつのまにか、指だけではなく、バニスターの舌や唇が愛撫に加  
わっていた。さらに強まる快感。娘の秘部はぶるぶるとふるえ、快  
楽のしるしをたれながしはじめていた。  
「あらあら、もうたっぷりと濡れちゃってるわね。気持ちいい?」  
 凄惨な笑みを浮かべてバニスターは娘に問い掛けた。娘は必死で  
首を横に振るが、官能を感じていることは隠しようがない。  
「こんなに感じるなんて、もう男をしっているのかもね。まだまだ  
子供なのにおそろしいこと」  
 そういってバニスターは肩をすくめた。周りの男たちから嘲笑が  
きこえる。あまりの言葉に娘の顔に一瞬怒気が浮かぶが、たちまち  
快楽の波に押し流されてしまう。  
 
「ウサギちゃんが悪いコかどうか、お姉さんが確かめてア・ゲ・ル」  
 そう言ってバニスターは、責めの重点を娘の下半身に移した。と  
いっても、すぐに秘裂にはふれない。太ももや鼠蹊部、お尻を愛撫  
しながら、娘をじらす。  
「う…ううっ…、あっ!」  
 娘の意に反して、その肉体はさらなる快楽を望み始めていた。秘  
裂からは愛液がながれだし、太ももを伝わって、足首のあたりまで  
流れ落ちている。娘が快楽に耐えられなくぎりぎりの線まできたこ  
とを悟ったバニスターは、ついに娘の雌の部分への愛撫を開始した。  
「あああっっっっっっ!!!!」  
 娘の絶叫が石造りの室内に反響した。そのあまりの激しさに、男  
たちからどよめきが起きる。バニスターは娘の秘裂を押し開くと、  
思う存分その秘肉をなめまわし、愛液をすすった。つづいて娘の敏  
感な真珠ををせめたてる。逃れるすべもなく、娘はただ快楽に翻弄  
されるしかなかった。  
 
「ふふっ、ウサギちゃんはまだ生娘のようね」  
 そう呟きながら、バニスターは娘の膣口に人さし指を第一関節ま  
でさしこんだ。娘の顔が苦痛と恐怖に歪む。バニスターの人さし指  
の爪は長く鋭い。そんな状態で乱暴に指を動かされたら、娘の膣は  
大出血を起しかねない。恐怖にふるえる娘の表情を愉しみながら、  
バニスターはゆっくりと人さし指を動かした。  
 しばらく膣口の感触をたのしむと、バニスターは娘の秘部から指  
を引き抜く。ここで大けがをさせるつもりはない。そんなことをし  
たら後のお楽しみが台無しになるからだ。しかしー  
「いやっ!」  
 娘が悲鳴をあげた。バニスターがその人さし指で、娘の左右のふ  
とももの内側を切り裂いたのである。傷は浅かったが、じわじわと  
血がにじみだす。傷口にバニスターは口をあてると、うまそうにそ  
れをすすりはじめた。  
 それまでレズショーを愉しんでいた男たちも、さすがに青ざめた。  
彼らにとってバニスターは有能で気前のいい女親分だが、その嗜虐  
性、残虐性はそこらの極悪人をはるかに凌ぐものだということを、  
あらためて思い知らされたのだ。唇をまっかにそめたバニスターは、  
今度は娘の首筋に傷口をつくり、再びそこから血をすすりはじめた。  
 
「あっ…ああっ!!」  
 恐怖、屈辱、怒り。バニスターに嬲られ続ける娘の心の中で、そ  
れらの感情が猛烈に渦を巻いた。だが、一番大きいのは快感であっ  
た。自分自身にも説明できない疼きが、体の奥底、特に下腹部から  
湧き上がってくるのだ。身を捩ってバニスターの唇から逃れようと  
するが、体の自由を失った娘にはそれはかなわなかった。股間から  
はねっとりとした愛液が、次から次へとしたたり落ちる。  
 
 しばらく首筋の傷から娘の血をバニスターが再び口を開いた。  
「ウサギちゃ〜ん、お姉さんもアソコがうずくのよ〜。ちょっとな  
めてくれないかしら?」  
 そういうとバニスターは、纏っていた豹の毛皮のマントを投げ捨  
てた。  
 「おおっ」と、周りにいる男たちがどよめいた。バニスターは黒  
のブーツ以外、なにも身に纏っていなかったからだ。あちこちに傷  
があるものの、ひきしまった美しい体をしている。その一方で乳房  
や尻はむっちりとしている。肌は既に上気してピンクに色づいた。  
そしてその両足の付け根には、薄い金色の茂みに隠された秘肉が、  
隠微な色をうかべて息づいていた。すでにぐっしょりと濡れそぼっ  
ている。  
 
 だが、娘の心はまだ死んではいなかった。必死に気力をふりしぼ  
ると、娘は叫んだ。  
 
「いっそのこと殺しなさい!誰があんたのいうなりになんかなるも  
んですか!!」  
 叫んだ後、先ほどのように報復が来ることを予期して、娘は身を  
固くした。だが、今度はなにもこない。バニスターはただにやにや  
しているだけだ。けげんな顔の娘に対し、バニスターは無言で部屋  
の片隅へ顎をしゃくった。  
 そこにはアニータがいた。先ほどの人さらいは満足したのかもう  
彼女から離れていたが、今度は別の髭づらの男がのしかかり、腰を  
振っていた。だがその顔は渋かった。  
「あーあ、おまえら乱暴にしすぎだぜ、気を失ってるのはいいけど  
あそこまでゆるゆるになってやがる」  
 ぼやく男へ、バニスターが声をかける。  
「そういうときは首を絞めると締まりが良くなるっていうよ」  
 その言葉に、娘は慄然とする。男は、「その手があったか」と呟  
くと、アニータの首を両手で掴んだ。  
 
「やめて、言うことを聞くからやめて! もうその子には手を出さ  
ないで!」  
 それは完全な敗北宣言だった。思わず涙する娘へ、アニータはわ  
ざとらしい優しい声でいった。  
「取引成立ね。わかったわ、そこのチンクシャはもうそっとしてお  
いてあげる」  
 そう言うと、アニータにのしかかっている男に離れるよう命じた。  
だが髭づらの男は首を横へふった。  
「冗談じゃねえ、ちょっとだけ、ちょっとだけでいいからさ、姐さ  
ん」  
 そういってアニータの首を掴んだ手に力を込めようとする。  
 
 ビュッ!!  
 空気が切り裂かれた。絶叫とともに髭づらの男は仰向けに倒れ込  
んだ。アニータの胎内から引き抜かれたペニスはまだ硬く、ひくひ  
くひくと薄暗がりの中に蠢いている。  
 
 目にもとまらぬ早業で、バニスターが部下に制裁を加えたのだ。  
鞭の一撃はひげ面の男の顔面を直撃し、骨まで破砕したのである。  
 血をだらだらと流し、泣きじゃくりながら男が許しを乞うのもか  
まわず、バニスターは第二撃、第三撃と、鞭をたたき込んだ。二十  
発目を数えるのと、男が絶命したのはほぼ同時であった。  
 どうやらこの髭づらは少々マゾっけがあったらしい。あきれたこ  
とに絶命と共に激しく射精していた。ペニスから白い毒液が激しく  
噴射され、部屋に栗の花の匂いが漂った。  
 
 青ざめる他の部下たちのことは無視して、バニスターはふたたび  
娘に向き直った。  
「さあ、ウサギちゃん、おねえさんになにか言うことがあるでしょ  
う」  
 うつむいた娘は、その可憐な唇を震わせながら言った。  
「はい…わたしはおねえさんのいうことを…なんでも聞きます」  
 その言葉にバニスターは満足そうに頷くと、ぱちんと指を鳴らし  
た。人さらいの一人が娘が磔にされている石版の後ろにまわると、  
なにかをいじった。  
 どさっ、という音と共に、娘の身が床へ崩れ落ちた。四肢の拘束  
が解かれたのだ。だが、それは娘に対する新たな恥辱の始まりにす  
ぎなかった。  
 ようやく上半身をおこした娘の眼前に、なにやらなまぐさい匂い  
を吐くものが現れた。薄い金色の茂みのなかに、毒々しい紅のクレ  
バスが蠢いている。  
「さあウサギちゃん、さっそくおねえさんを気持ちよくして…」  
 そういうとバニスターは、己の女性自身をますます娘の顔に近づ  
けていく。  
 
 

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