その後の娘〜地主の愛人編〜  
  娘:シルヴィア・ナックス  
 
 勇者ナックスは魔王を倒し救国の英雄となった。だが、宮廷での処世術には長けておらず、戦争が終わるとたちまち閑職に追いやられた。彼は野心に乏しかったので、それで特に不満も持たず、かえって煩わしい宮廷から解放されたことを喜び、悠々自適の生活を送っていた。  
 彼には一人の娘がいた。名前はシルヴィアといった。実は養女なのだが、それを知る者はほとんどいない。  
 
シルヴィア「あ〜あ、お父様ったら、何を考えているのかしら? 本来だったらもっと位の高い貴族になれたはずなのに」  
執事「旦那様は、地位やお金のために魔王を倒したわけじゃないんです」  
シルヴィア「じゃあ、何のためよ」  
執事「さあ? たぶん剣の道をきわめるためなんじゃないでしょうか」  
シルヴィア「剣をきわめて何になるよ。まったく偏屈な人ね。もっと社交性があればうまく出世できたのに。そうすれば私も今頃はもっと伯爵令嬢とかになって、もっとずっといい暮らしができたはずなのに」  
執事「ハハハ…… 世の中、お金がすべてじゃないですよ。とりあえず食うに困らない程度の収入はあるんですから、それでいいじゃないですか」  
 
 ナックスは娘を普通に淑女として育てようとし、礼法や詩文を習わせた。だが、娘の成績はパッとしたものではなく、  
淑女としては最低限の教養を身につけただけだった。  
 彼女は美しく成長し、その美貌は社交界で多少の話題になった。しかし、美しいだけで愛されるわけではない。  
彼女は美しさを鼻にかけて高慢な態度をとった。しかも、見た目の美しさ以外はこれといった取り柄はなかったため、  
社交界での評価はすぐに低下した。  
 やがて、シルヴィアは18歳となった。そろそろ縁談の時期であるが、なかなかよい話はなかった。騎士階級の  
男性で何人か求愛してきた者はいたが、娘はその程度の身分の者は相手にしなかった。  
 
執事「さっきの方なんか、お嬢様のお相手としてなかなかいいんじゃないかと思うんですけどねえ」  
シルヴィア「冗談じゃないわ。貴族とは名ばかりの貧乏騎士なんて私と釣り合わないわ」  
執事「それはちょっと高望みしすぎなんじゃないですかねえ」  
 
 そんなとき、娘の前にブリーデンという男が現れた。彼は大地主で、その財力は  
上級貴族をも凌駕すると噂されていた。彼は既に初老であり、妻子もいたが、  
シルヴィアに一目惚れし妾にしたいと申し入れてきた。  
 
ブリーデン「お美しいお嬢さん、わしはブリーデンだ。知っているかね?」  
シルヴィア「ブリーデン? あの大地主の?」  
ブリーデン「そうだ。そのブリーデンだ。知っていれば話は早い。どうだね、わしの妾になってくれんかね」  
 
 ブリーデンは祖父といってもいいほど歳が離れているし、相当に肥満していた。しかも、正妻ではなく妾にしたいと  
いうのである。当然、シルヴィアは断るつもりだった。だが、ブリーデンは多数の宝石や貴金属をプレゼントとして  
彼女に差し出した。するとシルヴィアはその財宝にすっかり目がくらんでしまった。  
 
シルヴィア「まあ、なんてすばらしい宝石なんでしょう」  
ブリーデン「わしはお前に一目惚れしてしまった。お前のためなら、こんな宝石高くはない。欲しければもっとやろう。  
だから、わしの妾になってくれんかね」  
シルヴィア「でも……」  
ブリーデン「大事にする。伯爵夫人、公爵夫人にもひけをとらない暮らしをさせようじゃないか」  
シルヴィア「まあ、ご冗談を……」  
ブリーデン「冗談ではない。わしは本気だ」  
 
 シルヴィアはブリーデンの財産に釣られて、すっかりその気になってしまった。シルヴィアは、  
平凡な男の正妻になるより、大金持ちの妾になった方がよい暮らしができるのではないかと考えた。  
率直にいってブリーデンは醜男であったが、シルヴィアは財産のためにそれは我慢しようと思った。  
 
執事「いけませんよ、お嬢様。お妾なんて」  
シルヴィア「いいじゃない、お妾だって。彼の財産は大貴族でも一目置くほどよ。貧乏な男の正妻に  
なるより、大金持ちの妾になった方がいい暮らしができるわ。それにうまくいけば、正妻を追い出して  
私が遺産を独り占めできるかもしれないし。ウフフフフ……」  
執事「トホホホ……」  
 
 シルヴィアはブリーデンの妾になることを承諾した。ブリーデンは彼女のため、敷地内に離れの屋敷を  
築いた。それが完成すると、シルヴィアはついに妾としてブリーデンの屋敷に移ることになった。  
 シルヴィアがブリーデン家にやってくると、ブリーデンはささやかな祝宴を開いた。参加者はブリーデン家の  
家人ばかりだったが、それでも相当な人数がいた。ブリーデンは気前よく酒などを振舞ったので、使用人たちは  
この婚礼を大いに祝った。  
 シルヴィアはブリーデンの家族と引き合わされた。ブリーデンにはすでに正妻と愛人が一人おり、それぞれ  
何人か子供を産んでいた。シルヴィアは第三夫人だ。ブリーデンの長男はシルヴィアより年上で、すでに立派な  
紳士であり、妻子もいた。ブリーデンの家族たちは口元に笑みを浮かべながらシルヴィアを歓迎したが、  
目は笑っていなかった。  
 
正夫人「ようこそ。いつも夫がお世話になっていますわ」  
シルヴィア「シルヴィアと申します。どうぞよろしくお願いします、奥様」  
正夫人「オホホホホ…… 挨拶は立派なようですわね」  
シルヴィア(こんなオバサンなんかに負けないわよ)  
 
 いつか彼らと遺産をめぐって争うかもしれないというのは、シルヴィアも予期していたことだった。  
これからの彼らとの関係はトゲトゲしいものになるかもしれない。しかし、シルヴィアは離れの屋敷を  
与えられているので、彼らと一緒に過ごす機会はあまりないだろうと思った。  
 祝宴の料理は大地主として贅を尽くしたものだった。酒も最上級のものをとりそろえていた。  
シルヴィアは今まで食べたこともないようなご馳走を満喫し、まるで大貴族の妻になったかのように  
気持ちを舞い上がらせた。  
 
シルヴィア「おいしい! こんなおいしいお料理は初めてですわ」  
ブリーデン「さあ、遠慮なくどんどん食べてくれ。お前のために最高の酒も取り寄せた」  
シルヴィア(すてき。さすがは大地主ね。本当に大貴族の奥方になったみたい)  
 
 宴が終わると、シルヴィアはメイド達によって浴室に案内された。メイド達はシルヴィアの服を脱がせると、  
彼女のからだを洗い始めた。シルヴィアは一人でできるからと断ろうとしたが、メイド達は主人の命令で  
あるからと引かなかった。  
 メイド達はシルヴィアのからだを洗い、入浴の世話をした。そしてムダ毛の手入れをし、仕上げにクリームを  
塗りこむと、シルヴィアの肌は驚くほど艶やかになった。シルヴィアはそれが何の準備であるか分からないほど  
子供ではない。それは初夜の準備である。シルヴィアはこれから起こることを想像して顔を赤らめた。そして、  
さらに化粧を直すと、準備はようやく終わった。シルヴィアは鏡で自分の姿を見てうっとりするような気分だった。  
 
シルヴィア(きれい…… でも、とてもいやらしい格好……)  
シルヴィア(これから私は私のからだをあの人に捧げなければならない。私、本当にこれ良かったの?)  
 
 シルヴィアはバスローブだけを身につけた格好で寝室に案内された。そこには、やはりバスローブだけの姿で  
ブリーデンが待っていた。メイド達はブリーデンに一礼して退室した。  
 シルヴィアはブリーデンと二人きりになった。いざそのときとなると、シルヴィアの心の中に不安が湧き上がってきた。  
今までの高揚した気分は吹き飛んで憂鬱な気分になってきた。彼女は本当にこれでよかったのかと後悔した。  
 
シルヴィア(覚悟はしていたはずだけど、やっぱりこんな太ったオジサンが最初だなんて嫌だ)  
シルヴィア(財産のためよ、我慢するのよ。でも、これから毎晩こんなことが続くなんて。私、耐え切れるのかしら)  
ブリーデン「どうしたんだい、急に大人しくなって。フフフ…… 緊張しているんだね。男は初めてかい?  
 大丈夫、わしに任せておきたまえ。まあ、これでも飲みたまえ、落ち着くから」  
シルヴィア「は、はい……」  
 
 だが、ブリーデンは女の扱いには慣れたものだった。彼は酒を勧めつつ、シルヴィアを優しくなだめた。すると、  
シルヴィアはだんだん気持ちが落ち着いてきた。ブリーデンは確かに見た目は醜男であったが、心は優しい男で、  
顔も見慣れればなかなか愛嬌のある顔のように思われてきた。  
 ブリーデンは理想の恋人とはかけ離れていたが、さすがに女性経験は豊富であり、女をリードするのはうまかった。  
たくみに美しさを褒め上げながらバスローブを脱がせていく。焦りはしない。飽くまで優しい態度でシルヴィアの  
プロポーションを褒めたたえつつ、愛撫を加えていく。シルヴィアはすっかり舞い上がった気分で、ブリーデンの愛撫に  
身をゆだねた。そして、女を知り尽くした彼の愛撫はシルヴィアの目覚めつつあったシルヴィアの女としての本能を  
開花させた。シルヴィアは無意識のうちに、喘ぎ声をあげながら感じていた。  
 
ブリーデン「思った通りだ。実にすばらしいプロポーションだ」  
シルヴィア「いや、恥ずかしい……」  
ブリーデン「いやいや、恥ずかしがることはない。こんなにも美しいものを隠しておいたら、それこそ  
美の女神への冒涜であろう。これは天が与えた美だ」  
シルヴィア「そんなお世辞……」  
ブリーデン「お世辞なんかじゃないよ。これまでいろいろな女を見てきたわしが言うんだから、間違いはない。  
最高級の高級娼館でもここまでの完成されたプロポーションの者はいない。お前はまるで美の女神の化身のようだ」  
シルヴィア「そ、そうかしら? そんなに褒められたら、その気になっちゃいます……」  
ブリーデン「特にこの乳房はすばらしい。大きくて、しかも形が崩れていない。乳首も小さめで品が良い。」  
シルヴィア「はあん、触らないで」  
ブリーデン「なになに、すばらしい弾力だ。最高の感触だよ」  
 
 シルヴィアは18歳。未だ処女だが、肉体はすでに大人の女だった。彼女はすでにある程度女としての欲望に  
目覚めかけていた。性の話題に関しては興味津々で、女友達と集まっては恋愛の話題に花を咲かせていた。  
そこには性的な話題も含まれていた。彼女は理想の恋人を思い浮かべながら自慰にふけったこともあった。  
それでも処女喪失の瞬間にはかなりの痛みがあった。  
 
シルヴィア「い、痛い! もうやめて!」  
ブリーデン「すぐに済むから、我慢するんだ。かわいそうに、でもがんばってくれ。  
優しくするから。痛いのは最初だけだ」  
 
 シルヴィアは思わず涙を流したが、ブリーデンはあまり腰を動かさなかったので軽い痛みで済んだ。  
ブリーデンとしてはやはり物足りなくはあったが、彼はそんなに女をがっつくほどの歳ではなかった。  
処女を乱暴に扱って、セックスに対して恐怖心を抱かれては後々面倒である。しかし、それでも処女の  
締め付けはきつく、ブリーデンはあまり腰を動かさなくても達することができた。  
 シルヴィアはからだの内に生暖かいものが満ちていくのを感じた。それはブリーデンの精液だった。  
シルヴィアは完全に彼と夫婦として結ばれたのだと悟った。  
 
シルヴィア「はあはあ…… お、終わった」  
ブリーデン「よくがんばってくれた。しかし、怖がらないでおくれ。痛いのは最初だけだ。次からは気持ちよくなるからね」  
シルヴィア「はい……」  
ブリーデン(フフフ…… 久々の処女はなかなかだったわい。さすがに締め付けがキツい。)  
 
 かくして、シルヴィアの新しい生活が始まった。シルヴィアはメイド達にかしずかれ、  
いささか退屈ではあるが、何不自由ない生活を送った。ブリーデンは昼頃に起きだして  
帳簿のチェックをするのが日課というのんびりとした生活だった。しかし、彼はそれほど  
才気のある人間ではないとしても、決して無能ではなかった。彼は自分でその財産を  
築いたわけではなく、親から受け継いだだけであったが、それでも減らさずに維持する  
だけの能力はあったのである。  
 貴族との付き合いも重要な仕事であった。資産家は貴族から狙われるものである。  
いつ濡れ衣を着せられて、財産没収されるとも限らない。ブリーデンはしばしば貴族を招いて  
パーティーを催し、または貴族の主催するパーティーに足繁く通った。シルヴィアもそれに  
伴われることがあった。シルヴィアは妾の立場であったが貴族の歓待を受けた。  
内心では蔑んでいるとしても、それを表に出すものはいなかった。ブリーデンの財力は  
貴族にも一目置かれ、また彼に借金をしている貴族もいたのだ。  
 
テレマーク男爵「これはこれはブリーデン殿、ようこそおいでくださいました」  
ブリーデン「本日はお招きいただきまして、ありがとうございます」  
テレマーク男爵「おや、そちらのお美しい御婦人は?」  
ブリーデン「私の第三夫人でして、シルヴィアと申します」  
シルヴィア「シルヴィアと申します。お目にかかれて光栄ですわ」  
テレマーク男爵「ほほう、これは羨ましい。さすがは大地主のブリーデン殿ですな」  
 
 さて、シルヴィアは貴族なみに贅沢な生活を送っていたが、その日常はいささか退屈なものだった。  
家事はすべて召使がやってくれるし、シルヴィアの仕事といえば、しばしばパーティーに出て  
挨拶回りをするくらいなものである。後は街に出て買い物をしたり、演劇を見たりして気ままに  
暮らしていた。   
 ブリーデンは美術や音楽などにそこそこ詳しかったが、それは貴族との付き合いのためだった。  
それは仕事に関する知識のようなものであり、彼はそれほど芸術の素養のある人物ではなかった。  
彼の一番の楽しみは女だった。彼は女を抱くことには飽くことを知らず、毎晩時間をかけてじっくりと  
セックスを味わった。  
 シルヴィアのもとへは二日に一度ほどの割合で訪れていた。今のところ、三人の妻の内で最も  
愛されているのはシルヴィアだった。ブリーデンは歳の割りに情熱的で、激しくシルヴィアを愛した。  
 
シルヴィア(ああ、いや。早く終わって欲しいわ。でも……)  
シルヴィア「あ、あふ……」  
シルヴィア(どうしてこんな声が出ちゃうの? こんなオヤジに抱かれて、嫌なはずなのに……)  
 
 シルヴィアは当初、ブリーデンのような太って脂ぎったオッサンに抱かれることに嫌悪を感じていた。  
だが、経験豊富なブリーデンによって彼女は急速に性感に目覚めていき、間もなくセックスに  
のめり込んでいった。彼女はすっかり女の快楽の虜となり、自分から進んで行為を求めるように  
なっていった。ブリーデンはそういう女が好きであった。奔放に快楽を求める彼女の姿にブリーデンも  
燃え上がり、ますます彼女のからだにのめり込むのだった。  
 
シルヴィア「はあぁぁん、そこいい、もっと激しくして!」  
ブリーデン「フフフフ…… やれやれこの前まで処女だったのに、この頃は随分と感じるようになってきたではないか」  
シルヴィア「だって、こんなにセックスが気持ちいいものとは知らなかったんですもの」  
ブリーデン「そうか。そういう自分に正直な女の子は大好きだ。たっぷりかわいがってやるぞ」  
 
 そうこうしているうちに一年が過ぎた。シルヴィアは、この頃すっかりセックスにも慣れてきて、  
余裕が持てるようになってきた。すると、何だか不安な気持ちが彼女の心の中にきざしてきた。  
 思いかえればこの一年、男は頻繁に訪ねてきたものの、会話はあまりはずまなかった。熱い夜を  
幾夜もすごしてきたが、二人の交わした会話はごく少ないものだった。歳の離れた二人に  
共通の話題はそれほど多くはなかったし、ブリーデンは彼女の肉体が目的だった。二人の関係は、  
肉体関係がほとんどすべてだった。  
 シルヴィアはそこに不安を感じた。からだに飽きられたら、捨てられてしまうのではないかと。  
シルヴィアは日々、肌の手入れに専心した。隠すところは何もない。あらゆる部分が男の鑑賞の  
対象となる。陰毛の手入れもおろそかにはできない。シルヴィアは毎日鏡に向かい、からだの  
手入れに余念がなかった。  
 
シルヴィア(まあ、性格の合う合わないもないわ。私は彼の財産が目当てだし、彼は私のからだが目当てというわけよね)  
シルヴィア(私のからだに飽きられたらと思うと不安だわ。そうしたら今の贅沢な暮らしはなくなってしまう)  
シルヴィア(いえ、逆に考えれば、きれいになればなるほど彼に気に入られて他の女たちに対して  
優位に立てるわけよね。さあ、がんばってお肌を磨くわよ!)  
 
 そして夜、ブリーデンが訪れたならば、熱烈に彼を愛した。彼女は彼の男根に口で奉仕することも覚えた。  
彼女は彼の股間にむしゃぶりついて、彼を男性を奮い立たせた。そして自ら腰を振って快楽を貪るのだった。  
 
シルヴィア「むちゅ、ちゅぱ……」  
ブリーデン「うう…… なかなか上手になってきたじゃないか」  
シルヴィア「旦那様に喜んでいただけでうれしいですわ。ウフフ、こんなに大きくなってきた。  
もう待ちきれませんわ。早く、私の中に」  
ブリーデン「ヌフフフ…… かわゆいのお。それお待ちかねのものをくれてやろう」  
シルヴィア「ああん! 大きい! すてきです、旦那様!」  
 
 そんな彼女の姿を養父が見たらどう思っただろう? 顔はまだ少女のあどけなさを残してはいるが、  
彼女はもう子供ではなかった。少女から大人への階段を駆け上がっていったのだ。  
 妾といえば夫婦も同然である。当然のようにブリーデンは避妊もせず、毎回シルヴィアに遠慮なく  
精液を注いだ。そして、シルヴィアはそのうち子宮で男の精を受け止めることに快感を感じるようになり、  
進んで膣に男の精を求めるようになった。  
 
シルヴィア「ああん、いい! もういきそう!」  
ブリーデン「ふおおお! わ、わしもじゃ!」  
シルヴィア「旦那様、きてっ! 私の中に!」  
ブリーデン「よおし、たっぷり出して孕ませてやるぞ。わしの子を産むがいい! ぬおおお!」  
どびゅ どびゅ  
シルヴィア「はあぁぁん! 熱いものが入ってくる! いいわ。たくさんくださいませ! 旦那様の赤ちゃん欲しい!」  
 
 やがて、シルヴィアはからだの変調を感じた。不意に気分が悪くなり、医者に診てもらったところ、  
それは悪阻だった。彼女はブリーデンの子を孕んでしまったのだ。  
 ブリーデンはすでに孫も何人かいたが、シルヴィアの妊娠を喜んだ。だが、シルヴィアは新しい生命を  
生み出すという女のからだの神秘に、戸惑いと不安を感じるのだった。  
 よく考えてみると、もしかするとこの先ブリーデンと別れれるようなこともあるかもしれない。そうなれば、  
この子はたいへんな重荷になりかねない。とすれば、子供を産むのは危険な賭けのようにも思えた。  
 
ブリーデン「ぬふふふ…… うれしいのお。こんな歳でまだ子供を授かるとは」  
シルヴィア(どうしよう、よく考えたらこんなに歳の離れた男の子を産んじゃって大丈夫かしら?)  
ブリーデン「どうした、浮かぬ顔よのお」  
シルヴィア「ええ、ちょっと。本当に産んでよろしいのかと」  
ブリーデン「何をいう。何を心配しておるのかね? 養育費か? そのくらいたっぷり出してやろう。  
そうだ、その子が生まれたら農園の一部を分け与えようじゃないか」  
シルヴィア「本当ですか?」  
ブリーデン「もちろんだとも」  
シルヴィア「うれしい、私がんばって産みます」  
ブリーデン「フホホホ、楽しみじゃのう」  
 
 ブリーデンは子供の誕生を非常に喜んでいる。だとすれば、子供産むことはさらに彼の寵愛を増すことになるだろう。  
そうなれば彼女の立場も安泰である。シルヴィアは次第に出産の決意を固め、赤ん坊のための衣服やベッドなどを  
揃えて出産を心待ちにするのだった。  
the end  
 

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