いつ頃からだろうか。娘の中に女を感じ始めたのは。  
 家に来たばかりの頃は、一緒にお風呂に入る時も、子供としか見ていなかった。なだらかな胸も、くびれのないウエストも、つるんとした秘処も、どれも色香とはほど遠く、むしろ微笑ましさを感じさせるものだった。  
 だが、先月――突然お腹が痛いと言いだし、娘の太股に伝う赤い筋を目にした瞬間、私の中に衝撃が走った。  
 いつまでも、子供と思っていたのに……。  
 娘は初潮を迎え、いつしか子を成せる体にまで成長していた。  
 寄り添う際、感じる膨らみも、小さかった頃とは違う。布ごしに微かながらも柔らかな感触を得て、戸惑う事もある。風呂は、今年に入ってからは一度も一緒に入っていない。  
 真っ赤になって、もう子供じゃないんだから……と拒絶された時は、なんとも言えず複雑な心境であった。寝室も、今は別にしている。少し前までは私に寄り添うように眠っていたものだが……そう考えると、一抹の寂しさを感じてしまう。  
 
 最近では、娘の方が料理を作ってくれるようになった。宿屋や料理屋のバイトが功を奏したのだろうか、めっきり腕が上達している。私が美味そうに食べると、嬉しそうにはにかんだ笑みを浮かべてくれる。  
 
……これでは、娘というより恋人……いや、夫婦のようだな。  
 
 ふと、そんな考えが頭をよぎり、慌てて打ち消す。成長したとはいえ、相手はまだ子供だ。しかも、自分の娘として、幼い頃から面倒を見てきた相手である。そのような相手に、そんな感情は抱くべきではない。そう、理性が警鐘を鳴らす。  
 私とて、男。もう落ち着いた年だし、若いとは言えないが、いまだ精力は衰えていない。若く可愛らしい娘と一緒にいれば、意識してしまう事はまま有る。幼い頃は、女性としての振るまいよりも子供らしさが先に来て、そう自らを窘める事もなかった。  
 だが……ここ最近は、あきらかに懊悩する日々が続いている。  
 
「お父さん? どうしたの?」  
 不意に、娘――プリメラの声に我に返る。  
「あぁ、すまない。ちょっと考え事をしていたようだ」  
「……最近、そんな事ばっかりだね」  
 と、プリメラが小さく頬を膨らませる。こうした仕草はとても子供らしいとも思うのだが……反面、甘えた所作が女性らしくも見えてしまう。  
「……ご飯、おいしくない?」  
「いや、そんな事はないよ」  
「そうかな……お父さん、最近あんまり食べてくれないんだもん」  
 ああ、私の食が進まない事を心配してくれていたのだろうか……。プリメラは美しく、そして優しい子に育っている。近隣でもその評判は高く、街を歩けば至る所から声をかけられる。  
(それがまた、不安の種でもあるのだが……)  
 
 プリメラも、もう13。そろそろ気になる異性が現れてもおかしくない。また、膨らみかけの蕾を好む輩に、いつつけ狙われぬとも限らない。  
 この子が、他の男に――。  
 そんな事を想像しただけで、全身の毛が逆立つような気がする。ここまで愛おしんで育ててきた娘を、どうしてみすみす他の男にくれてやらねばならぬのか。  
 それならば、いっそこの手で――と、暴走しがちな心を、慌てて理性で覆い隠す。  
「……何か、悩み事でもあるの?」  
 プリメラはそんな私の心を知らず、可愛らしく首を傾げている。  
 あぁ、この所作がまたたまらなく愛おしい……。  
「お前が心配する事はないよ」  
 そっと、娘の柔らかな髪を撫でる。ふんわりとした感触が指に絡む。  
「……むーっ」  
 丸く膨らんだほっぺたを掌で撫でる。その滑らかさと柔らかさに、ゾクッ…と体が震える。  
 プリメラはそんな私の様子に気付きもせず、目を閉じて掌に頬を擦り寄せていた。  
 
(……このままでは、駄目だ……)  
 夜も更け、辺りも静まりかえった頃。一人寝室でベッドに身を投げ出し、私は思わず天井を仰いだ。  
 最近の私はどうにかしている。相手はまだ幼く、しかも自分が育ててきた子供だというのに。  
 これから先成長するに従って、プリメラはさらに女性らしさを増していく事だろう。そうなった時、自分は理性を保ち続けられるのか……?  
 
 扉が小さく音をたて、僅かに開いた隙間から栗色の髪がこぼれる。  
「……プリメラ?どうしたんだ、こんな時間に」  
「う……お父さん、まだ起きてるの?」  
 それはこっちのセリフだ……と、出かけた言葉を思わず飲み込む。  
 プリメラの体はパステルカラーのネグリジェに包まれ、華奢なラインが僅かに浮かび上がっていた。記憶に残る体つきとはあきらかに異なる、くびれの刻まれたライン。  
「……どうした、眠れないのか?」  
 高鳴る鼓動を抑え、なるべく冷静を装う。が、正直今の私はプリメラの姿を直視出来ずに居た。  
「…………お父さん……」  
 
 不意に、柔らかな肉体が腕の中に飛び込んできた。月明かりに舞う栗色の髪が、ふんわりと鼻をくすぐる。  
「なっ……プ、プリメラ……?」  
 プリメラは無言で私の背中に両手を回し、ぎゅっと抱きついていた。小さな両肩が、微かに震えている。  
「……泣いているのか……?」  
「ん、だって……最近、お父さん全然構ってくれないんだもん……」  
 そういって顔を上げたプリムラの目は、大粒の涙に濡れていた。  
「……もう、私の事嫌いになっちゃったの? 何か悪い事した……?」  
 不安げに私を見上げながら、すんと鼻をすする。その姿は、いくら成長したとはいえ、子供のままだ。  
「……不安にさせて、すまなかったな。私がプリメラを嫌いになるはずがないだろう」  
「…………本当?」  
 優しく額を撫でると、つぶらな瞳でじっとこちらを見つめてくる。  
「……お風呂一緒に入らなかったり、別々に寝るようになってから、お父さん私の事避けてる気がして……怒ってるのかなって」  
「……そんなはずはないだろう」  
 思わず苦笑いがこぼれる。確かに、そう言われた時はショックではあった。が、それと同時に娘の成長を嬉しくも思ったものだ。いつまでも子供のように接してはいられないと、薄々気付いてはいたのだから。  
 
「……私は、寂しいな……」  
 プリメラが、背中に回した手に力を籠めた。  
「お父さんが構ってくれなくなるくらいなら、前みたいに一緒に寝たり……その、お風呂はやっぱりちょっと恥ずかしいけど……でも、なんとか我慢するから……だから、前みたいに、お父さんに優しくして欲しい……」  
「……それは……」  
 私は思わず声を詰まらせた。  
「……我慢する必要はない。むしろ、一緒にお風呂はやめた方がいいだろう……おそらく、私がおかしくなってしまう……」  
「え、どうして?」  
「……プリメラが、可愛すぎるからだよ」  
 このまま押し倒してしまいたいという衝動を押し殺しながら、そっとプリメラの体を抱きしめる。  
「このままだと、お前に酷い事をしてしまいそうでな……」  
「…………ひどいこと?」  
 あどけない表情で私を見上げるプリメラの姿に、ため息と共に隠しきれない劣情がこみ上げてくる。  
「……いいよ、それでも。お父さんが構ってくれなくなるより、ずっといい……」  
 そんな私の葛藤を知ってか知らずか、プリメラは甘えたような声を出しながら私の胸に顔を埋めた。  
 
「……プリメラ。お父さんのこと、好きか?」  
「え…?」  
 突然の質問に、プリメラがキョトンとした表情を浮かべる。だが、次の瞬間、はにかんだような笑みを浮かべた。  
「うん……大好き」  
 半ば求めていたような答えだが、その甘い声に全身が震える。私はプリメラの体を両手で抱きかかえ、ベッドへと歩を進めた。  
「あっ…お、お父さん?」  
 戸惑いがちな声をあげるプリメラをベッドに優しく横たえ、その上に覆い被さる。プリメラの不安そうな視線が私のそれと交差した。  
「……お父さんも、プリメラが大好きだ。娘としても、一人の女性としても」  
「え……んっ!」  
 驚きの声をあげかけた唇を、自らの唇で塞ぐ。私の腕の中で、プリメラは大きく目を見張っていた。  
「んっ……ふぅ……」  
 柔らかな口内に舌を差し入れ、たっぷりと唾液を絡ませる。唇を離した時には、プリメラの顎には透明な筋が伝わっていた。  
「……おとうさん…?」  
 不安げに見上げるプリメラの額に、優しく唇を押し当てる。  
「大丈夫だ、お父さんに任せておきなさい」  
「……うん…」  
 
 ネグリジェの下から現れた肉体に、私は思わず息を飲んだ。久しぶりに見る娘の体は、もう子供のものとは大きくかけ離れていた。  
 胸は小振りではあるがなだらかながらもしっかりと丘を形成し、先端の蕾は薄紅色に染まっている。細くくびれたウエストから一転、腰からヒップにかけてはふくよかに膨らみを成している。  
「んっ……」  
 小振りな胸を片手で掴むと、プリメラの唇から微かに声がこぼれる。胸肉は小さいながらも柔らかく掌に吸い付き、先端の膨らみが物欲しげに揺れる。  
「ふぁっ…!」  
 乳首にしゃぶりつくと、プリメラの全身がビクッと跳ねた。舌で弾くたびに、蕾が少しずつ堅さを増していく。もう一方の胸にも手を這わせ、胸肉を柔らかく揉みしだきながら先端を指でしごく。  
「やぁっ、そこ、ダメだよお父さ……」  
「どうしてダメなんだ?」  
 いやいやをするように身をよじるプリメラの体を力ずくで押さえ込み、重ねて愛撫を加える。  
「やっ、なんか、変な感じだから……やぁっ、だめぇ!」  
 わざと音をたてるようにしながら乳首を舌で吸い上げる。  
「ひやんっ、やぁ、だからダメだってば…!」  
「ここは嫌か?」  
「んっ、嫌じゃないけど……やぁっ、変な感じがするのっ」  
 じたばたと暴れる両足の合間に腕を潜り込ませ、その中央に狙いを定める。  
「――んあぁぁっ!?」  
 いまだ毛も生えぬ秘裂を指でなぞる。ぷっくらと膨らんだその中央部は、泉のように滴り濡れていた。  
 
「や……何、今の……」  
 不安げに声を震わせるプリメラを他所に、私は細い足を力ずくで持ち上げてその中央に顔を寄せた。  
「やぁ、お父さんそんなとこ見ちゃだめ…!」  
 恥ずかしさからか、プリメラが声を上擦らせる。藻掻く足を両腕で押さえ込み、私は愛液に濡れる秘筋に舌を這わせた。  
「――――っくあぁっ!!」  
 瞬間、プリメラの体が大きく跳ねる。私はプリメラの両足を肩に乗せると、指で秘芯を押し広げ、肉の影に隠れた小さな芽に舌を伸ばした。  
「んあぁぁああっ!!」  
 覆い被さる皮を舌で剥き、露わになったクリトリスを舌で丹念に舐る。  
 舌で刺激するたびに秘処から滾々と蜜が溢れ、菊門を伝って布団のシーツにまで染み渡っていた。  
「やだやだぁ、だめぇ、お父さん…!!」  
 プリメラが足をじたばたさせて藻掻く。  
「どうしてダメなんだ? 気持ちよくないか?」  
「ふぅ……気持ちいいっていうか、ビクビクってなっちゃう……やぁっ、変なの……んうぅっ!!」  
 愛液で濡れぼそった入り口に、ゆっくりと指を潜り込ませる。膜を傷つけぬよう注意しながら、奥底へと押し込んだ。  
「ふあぁぁ、なんか苦し……っつあああぁぁぁっ!!」  
 狭い膣をかきわけ、指はすぐに子宮の入り口へと到達した。ぷっくらと膨らんだ入り口に指を這わせると、プリメラが甘い声をあげる。  
「やだぁ……もう、私、変だよ…お父さん……」  
 濡れた肉壺からそっと指を引き抜き、涙声のプリメラに優しくキスをする。プリメラは目に涙を溜めたまま、ぎゅっと私の体にしがみついてきた。  
 
「よし、じゃ力を抜いて……」  
「う、うん……」  
 ズボンを下ろし、熱く滾る強張りを濡れた入り口に押し当てる。先端を愛液で濡らすようにこすりつけると、プリメラの口から甘い息がこぼれた。  
「――ったああぁぁぁぁっ…!!」  
 亀頭が処女膜を押し広げ、凶器じみた肉棒が未開の地へと潜入を開始する。膜を破る感触と共にそれまで頑なだった抵抗が薄らぎ、ずぶり…と亀頭全体が膣肉に埋もれる。  
 淫らな結合部には、多量の愛液と共に一筋の血が流れていた。  
「プリメラ……大丈夫か?」  
「う、うん、だいじょうぶ……」  
 プリメラの顔は強張り、その表情は苦しげに歪んでいて、とても大丈夫とは言い難い。緊張をときほぐすように優しく乳房を揉みしだき、その唇を塞いだ。  
「んぅっ……」  
 腰を持ち上げて両足を広げ、その中央に少しずつ腰を押し込む。先端で閉じられた肉壁を押し広げるようにしながら、ようやく亀頭が膣の奥底へと辿り着いた。  
「ふぁっ……んうぅぅ……」  
 亀頭を子宮口に押し当て、プリメラの唇からこぼれる声を耳にしていると、娘の膣を征服した喜びがこみ上げてくる。誰の物をも受け入れぬままに、私の物で占領した……。  
 このまま、誰にも渡したくないという思いがわき上がる。  
 
「プリメラ……」  
「あ……っくうぅぅぅんっ!!」  
 一度腰を引き、再び奥底へと腰を突き入れる。プリメラの唇から漏れる甘い声が、私の脳を蕩かせる。  
 最初はゆっくりと、そして少しずつ早く――出し入れを繰り返すたびに肉棒に愛液が絡み、抽送がスムーズになっていく。  
「やっ、ふぅっ、んあぁ……っくうぅっ!!」  
 最初は固かったプリメラの声も、少しずつ甘みを増し、腰の動きにあわせて溢れるようになってきた。  
 痛みに強張っていた表情もすっかり和らぎ、今はうっすらと赤く染まっている。  
「やぁっ、お父さん、なにこれ……んっ、変な感じがして……っあぁああっ!!」  
 子宮を叩くたびに声が途切れ、全身が大きく震える。  
「プリメラ…ここが気持ちいいのか?」  
「ふぅぅん、わかんないよぉ…これ気持ちいいの? なんか、びくびくってなる…」  
 プリメラは私の肩にしがみつき、じっと快感に耐えているようだった。声をあげるたびに膣肉もぎゅっとすぼまり、ペニスを締め付ける。  
「それは気持ちいいんだ……次からは嫌がらず、ちゃんと受け入れてごらん。気持ちいいって、正直に言うといい」  
「う、うん……っうあぁぁっ!」  
 濡れぼそった膣にペニスを突き立て、腰を打ち振る。最初は進入を拒んでいた肉襞も今ではペニスの形を覚え、受け入れているようだった。  
 
「やぁっ、お父さん、気持ちい……きもちいいよぉっ」  
 プリメラが私の背に両手を回し、甘えたような声をあげる。  
「よしよし、いい子だ……お父さんも、気持ちいいよ。一緒に、もっと気持ちよくなろう…」  
「うん……お父さん、大好き……っふあぁぁっ!」  
 怒張は既に極限にまで張りつめ、今や遅しと射精の時を待ち望んでいた。秘肉も小刻みに震えてペニスを締め付け、射精を促している。  
「このまま、プリメラをお父さんだけのものにするぞ……これからはもう寂しい思いはさせない。毎日こうしてたっぷりと可愛がってあげよう」  
「本当…? んっ、ふぁっ……!!」  
 亀頭を奥深くまで突き入れ、小刻みに腰を打ち振る。先端を子宮口に打ち付ける度、膣肉がすぼまりペニス全体を吸い上げる。  
「あぁ……お父さん、このまま射精すからな…プリメラの中に射精すぞ……」  
「やぁぁっ、お父さん、おなか熱いよ…何か来る、なにか来ちゃうよ…!」  
 射精を控え、膣が、子宮がそれを受け入れる準備を整えているのだろうか。  
 いまだ未発達な性器のはずが、いっぱしにペニスを咥え込み、そして愛撫し、射精を促そうと肉壁全体でこすり上げていた。  
 
「お父さん、もうイクからな…プリメラも、一緒にイクんだぞ、いいな…?」  
「イク…? ふぅぅっ、これ、イクっていうの……?」  
「そうだ、イクんだ……っいいな?」  
「うん、もう……あぁぁっ、やぁぁ、気持ちいぃ……っくうぅぅっ!!」  
 子宮が震え、膣肉がすぼまりを強める。狭くなった肉壺をペニス全体でこすりながら、私は膣の奥底を何度も亀頭で叩いた。  
「やぁぁっ、イクぅっ、イッちゃう――んあぁぁあああああっ!!」  
 堤防が決壊し、愛娘の子宮口めがけ勢いよく精液が迸る。熱い飛沫の直撃を受け、あっという間にプリメラの体は絶頂へと押し上げられた。  
「――――っくうぅぅぅぅんっ!!」  
 子宮口がパクパクと口を開け、迸る精液を次々と飲み込んでいく。出口を塞がれた精液は射精の勢いそのままに幼い子宮の奥深くめがけて雪崩れ込んでいった。  
「あ……あぁっ、ふぁ……」  
 絶頂の余韻か、プリメラがぐったりとベッドに身を投げ出す。秘処はいまだしっかりと繋がったままで、その全身は小刻みに震えていた。  
 
 
 いつもならば、目覚めてすぐにプリメラの部屋に行って声をかけるのだが――これからはその必要もない。今朝は、目覚めてすぐ腕の中にプリメラが居る。  
 そうだ、私は娘を――プリメラを、愛している。なんら人に恥じる事はない。これこそが正しい姿なのだ。  
「プリメラ、おはよう。もう朝だぞ、起きろ……愛している」  
 
 

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