サイキックフォース  

四角く区切られた空間があった。  
 その空間は常人の目にはただ漆黒が広がっているだけにしか見えない。  
 だが、ある種の特殊な能力を持つ者達の総称、『サイキッカー』であるウェンディー・ライアンにははっきりと見えた。  
「ん…」  
 ウェンディーはその四角く区切られた空間の中で目を覚ました。  
 不思議な浮遊感がある。暗闇なのでどこからどこが地面なのかはわからないが、自分の足が地に着いていないようだ。  
「ここは…、そうか、あたしウォンに負けて…」  
 ウェンディーの脳裏にしばらく前の光景がよぎる。時を操り、神出鬼没に現れる奴の前に為すすべもなく叩きのめされ、気を失ったのだ。  
 とりあえず両手両足を動かし、地面へと降り立とうとする。  
「あっ、あれ、体が…?」  
 体は指一本動かすこともできなかった。まるで全身におもりでもつけられているかのようだ。漆黒の中、しばし体をばたつかせようとしてみるがそれは徒労に終わった。  
「わたしの体をここまで完璧に拘束する事が出来るなんて…。これはやはり」  
「その通りです」  
「!?」  
 ウェンディーのつぶやきを、突如彼女の前に現れた男が引き継いだ。  
 その男は髪をオールバックにまとめ、中国風の白い衣装を身につけている。そして顔には眼鏡をかけていた。その眼鏡の下には、絶えることなく笑顔が浮かんでいる。だが、その笑顔は楽しい、うれしいといった類の感情から出た物ではない。純粋な悪意の笑顔だ。  

ウェンディーはその何を考えているかわからない笑顔を張り付かせた男に猛然とくってかかった。  
「ウォン…。エミリオはどこなの!」  
 ウォンと呼ばれた男は眼鏡をついっと直し、  
「エミリオ…。そう、あなたが2年間探し続けていた、光を使う少年でしたっけね?」  
 人を小馬鹿にしたようにウォンは告げる。  
「そうよ、あなたしってるんでしょ、どこへやったの!」  
 体さえ動けば今にも飛びかかりそうな勢いでウェンディーは反発する。  
「ふむ。たかが少年一人を2年もかけて探すとは…。彼は私がお預かりしています。今では忠実な部下になっていますよ」  
「エミリオが…? 彼はおとなしい子よ、あなたみたいな奴の部下になんてなるはずが…」  
 ウェンディーは動揺を隠しきれなかった。エミリオは内気だったが、人を傷つけることを好むような子ではないと信じていたからだ。  
「最初は拒みましたがね。心の奥底にある物をちょっと解放してあげただけです。そうしたら素直になりましたよ」  
 そういってウォンは何とも楽しそうにクスクスと笑った。  
「なっ…。あなた、エミリオの心をいじったのね。今すぐエミリオに会わせて!」  
「会ってどうするというのですか? 彼はもうあなたのことなど覚えてはいないと思いますよ」  
「いいから会わせなさいっ!」  
 ウォンはやれやれ、といった感じで肩をすくめた。  
「いいでしょう。ただし、私の部下になっていただければ、ですが。いかがです? そうすればあなたの好きなエミリオ君ともずっと一緒にいられますよ」  
「死んでもごめんだわ」  

ウェンディーはウォンのその問いに一呼吸もおかずに、吐き捨てるように答えを返した。  
「そう言うと思いましたよ。…ならば私の野望、世界征服の障害となりうるあなたには死んで貰いましょう」  
 ウォンの眼鏡の下で浮かべられた笑みに凄みが加わった。  
 ウェンディーはウォンの笑みが変わったのを見て、いよいよ自分を殺す気だというのを悟った。  
(奴が攻撃を仕掛ける一瞬が攻撃のチャンス…!)  
 超能力者はサイコパワーを使用してバリアーを張ることが出来る。そのバリアーはすべての攻撃を無効化してしまうのだが、攻撃の際にはそれを解除しなくてはならない。  
 ウェンディーはその一瞬に自分が生き残るチャンスをかけたのだ。  
(すべての力を、この超能力に…!)  
 現在残っているサイコパワーを、すべて今から放つ必殺の超能力へと集めるために精神を集中する。  
「では…」  
 ウォンの片手がゆっくりと上がる。  
(まだ、まだよ)  
「さようなら、ウェンディー・ライアン」  
 手が頂点に達し、振り下ろされようとした、その瞬間!  
「いまだっ、いっけぇぇぇ!!」  
 ウェンディーの戒められた両手から三日月状の風の刃が生まれた。そして、それらは半円を描いてウォンへと猛スピードで向かった。  
(この至近距離なら、間違いなく当たる!)  
 ウェンディーはそう確信した。  
 だが、ウォンは相変わらず表情を変えない。  
 そして風の刃がウォンに直撃する、かと思われたその直前、必殺の刃は何かにはじかれたかのように方向を変え、有らぬ方向へと飛んでいってしまったのだ。  
「えっ!?」  
「残念でしたねぇ、ウェンディーさん。私がバリアをとくと思ったのでしょうが…。世の中そう甘くは出来ていませんよ」  
 そういうとウォンはなんとも愉快そうに含み笑いを漏らした。  
「くっ……」  
 がっくりと首をうなだれるウェンディー。ついに、最後の賭にまでも破れてしまったのだ。  
「では、今度こそ死んでいただきます」  
 ウォンは再び片手を上げた。ウェンディーの回りに無数の剣が現れる。そして、手を振り下ろすと同時にその剣がウェンディーの体中を貫いた。  
「うーーーっっっ!!」  
 剣はウェンディーの体を串刺しにする。だが、服は破れてはいないし、出血もしない。この剣はウォンの超能力によって生み出された超能力の剣のため、純粋に痛みだけをウェンディーに与えていた。  
 ウェンディーの体を激痛が支配した。しかし、かろうじて悲鳴が口から出てしまうのをこらえる。  
(どうせ殺されるのなら、最後まで手こずらせてやる…!)  
 彼女はそう心の中で決めていたのだ。  
 ウォンがぱちんと指を鳴らすと、ウェンディーの体を貫いていた無数の剣がふっと消える。  
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…!」  
「ふむ? どうも苦痛には強いようですね。さすがは私の元まで戦い抜いてきた優秀なサイキッカーだ」  
 ウォンは腕組みし、そう一人つぶやいた。  
「苦痛では効率が悪いようですから、こちらにしましょう」  
 そういうと、新たな剣がウォンの手の中に生まれた。  
(どんな苦痛だろうと、悲鳴だけはこの男に聞かせてなるものか!)  
 ウェンディーはそう心の中で決意を新たにし、また送り込まれるであろう苦痛に耐えるために息を詰める。  
 ウォンは無造作に手にした剣をウェンディーの右胸へと突き立てた。  
 その瞬間。ウェンディーの全身を形容しがたい愉悦が襲った。全身が熱くなっていく。その中でも、特に自分でもじっくり眺めたことのない恥ずかしい部分が熱くなっているのを感じていた。  
「なにぃっ、これぇぇ…ふわぁぁぁ…」  

 突然の快楽に戸惑い、思わず熱い吐息を漏らしてしまう。  
 彼女の秘所からは愛液がとぷとぷとこぼれはじめ、パンティ、そして赤いタイツにシミを作っていく。  
「やはり女性にはコチラの方が効率が良いようですね」  
 ウォンは満足そうな笑顔で、ウェンディーの悶える様を見ながら一人頷いた。  
「さて、ここでもう一度選択のチャンスを差し上げましょう。このまま続ければあなたはおかしくなってしまうかもしれません。どうです? 私の部下になりませんか。そうすればあなたの好きなエミリオ君とも一緒にいられるのですよ」  
「はぁ…っ、はぁ…っ」  
 ウェンディーは荒い息を付き、目からはうっすらと随喜の涙をにじませていた。ウォンの言葉など耳に入っていない様子だ。  
「聞いているのですか?」  
 一歩ウェンディーに近づき、彼女のアゴをぐいと持ち上げて顔を向けさせる。  
 ウェンディーは涙でにじんだ目でウォンを睨み付けた。そして、ぷっと唾を吐きかけた。  
「………!」  
 あいかわらずウォンの表情は変わらない。  
 ウォンはゆっくりと唾をふきとり、ウェンディーを睨み付ける。笑みこそ変わらなかったが、明らかにそこからは憤怒の感情が見て取れた。  
「それがあなたの答えですか。なら死ぬより苦しい快楽を差し上げましょう。狂うほどにね!」  
 ウォンが再び剣を作り出し、それをウェンディーの左胸に突き立てる。  
「あぁっっっっ!」  
 再び強烈な快感がウェンディーの全身を支配した。右胸に刺された剣と共鳴し、体の中で快感が倍加した。まるで体の中が見えない何かで愛撫されているような感触。  

「はっ、あっ、あっ!」  
 拘束された四肢が震え、股間からは濃い愛液がさらに大量に湧き出し、パンティとタイツをより激しく濡らした。それはシミを通り越し、床にこぼれ落ち始めるほどだった。  
「胸を責められただけでこんなに濡らすとは、はしたない女ですね、あなたは」  
 ウォンはあざけるように言った。  
 その言葉にウェンディーは顔を真っ赤にし、消え入るような声で  
「ちっ、ちがう…これはあなたが…」  
とつぶやく。  
「私が? 私はあなたの体にはまだ指一本振れていないんですよ」  
 ウォンの目は汚らしい物を見るような笑みに変わっていた。  
「………」  
 思わずうつむいてしまうウェンディー。  
 実際ウェンディーが悪いわけではない。ウォンが超能力で彼女の性感を無理矢理掘り起こしたのだから、何ら恥じ入るところはない。だが、快楽で混乱した頭はそれがあたかも自分がイヤラシイせいだと思いこんでしまったのだ。  
「ふん。胸だけでこうなるんですからねえ。股間に刺されたらどうなるのか…見物です」  
 ウェンディーがうつむいている間に、ウォンの手には新たな剣が握られていた。そしてその剣の切っ先は彼女の股間、それも秘所へと向けられていた。  
「や…やめ、やめて……」  
 食いしばった歯の端からは涎がだらだらとこぼれ落ちている。体は未だ与え続けられている快楽に脂汗がじっとりとにじみ出ている。  
 胸でさえこうなのだ。もし、あそこなんかに刺されたら自分がどうなってしまうのか…。ウェンディー自身にも想像が付かず、半べそになりながら哀願した。  
「あなたはさっき私の部下になるのを拒みました。そんな人に、かける情けはありませんね」  
 そう言うと、一気に剣をウェンディーの秘所へと突き入れた。  
「ひいっっっっっっ!!!!」  
 三本の剣から与えられる快感がウェンディーの体の中でさらに激しく共鳴し、彼女の頭を真っ白に染めていく。真っ白になった頭にピンク色の稲妻が走り、目の前には極彩色の花火が見える。  
「いいいいいいいいいっっっっっっ!!」  
 背を背骨が折れるのではないかと仰け反らしながら、我知らず股間から盛大に潮を吹き、愛液を噴出させていた。  

「どうですか? かなりいいと思いますが…」  
 ウェンディーにはそんなあざけりの言葉などもう耳には届いていなかった。届いていたとしても、まともな受け答えが出来る状態ではなかっただろう。立て続けに襲い来る快感の並に完全に飲み込まれ、まともに思考が出来るような状態ではなかったのだ。  
「話も出来ないほど良いようですね。では、私が直々にお相手するとしましょうか」  
 というと、愛液でぐっしょりと濡れそぼった股間のタイツに手をかけ、パンティごとむしり取る。  
 すでにぱっくりと開き、濃い愛液をだらだらと垂れ流し続けている秘所が露わになった。  
「では、行きますよ」  
 ずにゅるっ。  
 ウォンのそそり立った肉棒がウェンディーの秘所へと突き立てられる。  
「うあぁぁん」  
 すでにぐっしょりと濡れていたウェンディーの秘所は肉棒をするりと飲み込んだ。そして、それだけでまた背を仰け反らし、絶頂に達する。  
「それそれそれ、どうですか??」  
「あひんっ、うぉおっ、あっ、ひっ、やめ、やめ…、死ぬ、狂っちゃ…!」  
 ウォンが肉棒を突き、そして引き抜くたびにウェンディーは異常な絶頂へと追い上げられていた。何十回となく連続で絶頂に押し上げられる。  
「はひっ、ひいっ、ひふ、あ、あ……あぁぁぁぁぁぁーーー…」  
 ウェンディーはここまで良く耐えた。だが、その精神力にも限界が来た。度重なる連続絶頂に耐えきれず、最後に長く尾を引くような悲鳴を上げて、彼女は白目を剥いて気を失った。  
「おやっ? …ふむ、サイキッカーとは言え、やはり限界はあるようですね」  
 そう言いながらもウォンは腰の動きを止めない。だが、ウェンディーは先ほどまでとは違い、糸の切れた操り人形のように、突かれたときにがくんがくんと体を揺らす程度以外の反応を見せなくなっていた。  
「…つまらないですね。もう一つの穴でもつかってみますか」  
 ウォンは先ほどまでと同じように手に剣を生み出した。そしてその剣の切っ先が向けられているのは、ウェンディーのアナル。  

超能力の剣は音も立てずにウェンディーのアナルへ潜り込む。  
 その瞬間、ウェンディーの目がかっと見開かれた。  
「いぎいいい!?」  
 ウェンディーの体の中に胸や股間からとは違う、奇妙な快感が体中を駆け抜けた。その感覚はウェンディーの意識を呼び戻す。  
「おっ、気が付かれましたか? お尻に刺したとたんに気が付くなんて、こちらの方が好きなんですかね?」  
 といいながらウォンは剣の柄を握り、ウェンディーのアナルを弄ぶ。  
「いやぁっ! やっ、やめてっ」  
 痛みでもなく、さりとて純粋に快感というわけではない微妙な感触はウェンディーのよみがえったばかりの思考を再び混乱させた。  
(あぁっ…。エミリオを奪った男に犯され、お尻の穴まで…)  
 そのことに考えが及ぶと、悲しさ、そしていいようのない屈辱感がこみ上げ、  
「うっ、ううぅっ…」  
 独りでに涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。  
「おや? 泣くほど良いんですか、お尻をこねられて」  
 ウォンの言葉が耳に障る。それでも今のウェンディーには顔を正視することは出来ず、思わず顔を背けた。  
「…?」  
 その時にウェンディーは気が付いた。  
(バリアーが…無い?)  
 ウォンの周りを360度カバーしていた鉄壁のバリアーがその姿を消していたのだ。  
(今のウォンは油断しきっている…。反撃のチャンスかも…)  
「どうしたんですか? 急に黙りこくって。もっと激しくして欲しいんですか」  
「ふあぁっ! あん、そう、そうです…もっとぉ、もっと…」  
(くう…。今だけは、今だけはこいつの責めによがったフリをして隙を作らないと)  
 芝居とはいえ、半ばは本当に感じてしまっている。それがウェンディーにはたまらなく屈辱だった。  
「ほう、ようやく正直になってきたようですね。それでは望み通りにしてあげましょう」  
 その言葉ににやりと笑ったウォンは、調子に乗ってさらに激しく秘所を突き立て、アナルをこね回した。  
「あぁぁーっ、いい、いいよぉっ!」  
 ウォンは上機嫌でウェンディーを責め続ける。  

(今なら、今ならやれるっ!)  
 ウェンディーの濁った目に、一瞬光が戻る。  
「いっけぇぇぇぇ!!!!」  
 そして、必殺の意志を込めた風の刃がウォンに向かって放たれた。  
 と思った瞬間、目の前からウォンは消えていた。  
「えっ…!?」  
 そのさらに一瞬後、アナルへ何かが挿入された。  
「あうぅぅっ!」  
 思わず嬌声を上げてしまう。  
「あなたも悪あがきをしますねえ…。最初に言ったでしょう、私の時を操る能力の前にはあなたの能力など通用しないと」  
 ウォンの声は後ろから聞こえた。そして、ウェンディーのアナルの挿入された物はウォンの肉棒だったのだ。  
 時を止め、一瞬のうちに彼女の背後へと回っていたのだが、もちろん気づくことはなかった。  
「あぁっ、あああっ!」  
(そんな…。もう、もうダメ…)  
 ウェンディーは底知れぬ絶望感を感じながら、ウォンの巧みな責めに悶えた。  
 ウォンは片方の手をウェンディーの乳房に当て、こね回した。それは愛撫するというような物ではなく、物を弄ぶような手つきだった。  
「ふぅぅ…あぁん、あっ、ああ!」  
 それでも、ウェンディーの敏感になった乳房には十分な快感を与えることが出来た。それでさらに愛液が湧き出た秘所に乱暴にもう片方の手をねじ込む。  
「後ろだけじゃ寂しいでしょうからね?」  
 乱暴に秘所の中をかき回すとそのたびにじゅぷっ、じゅぷっというしめった音がして、愛液がウォンの手に絡みつき、そして落ちていく。  
「あぁぁうっ! ああっ、あああっ」  
 今度のウェンディーの悶え方は演技ではない。  

乱暴に秘所をかき回すウォンの手が、すっかりふくれあがって露出したクリトリスに触れた。  
「ひぃっ、いいいいいいいーーーーっ!」  
 ウェンディーはまた絶頂に追い上げられた。背筋がのけ反り、秘所に突き入れられたウォンの指をきゅっと締め付ける。そして、アナルも激しく収縮してウォンの肉棒を締め上げた。  
「うくっ、では私もイかせてもらいますかね!」  
 締め付けに耐えられなくなったウォンの肉棒は、ウェンディーのアナルへと盛大に射精を始めた。  
 どくっ、びゅくっ、どくっどく…。  
「あぁぁぁ……! 熱い、熱いよぉ……」  
 腹の中が熱い物で満たされていくような感触に、ウェンディーは身悶えした。  
 ウォンの射精は長々と続き、最後の一滴までをもウェンディーの中に吐き出してからようやく引き抜かれた。  
「はぁっ…はぁっ……。うぅ…」  
 長時間に及ぶ凌辱に、ウェンディーは身も心もぼろぼろになっていた。  
 頬を再び一条の涙が伝う。  
 その涙は屈辱と、悲しみと、一応の終わりを見た凌辱に対する安堵の涙でもあった。  
 しかし、その考えは甘かった。  
 ずぶっ!  
 突如として、正面に現れたウォンが秘所へと肉棒を挿入したのだ。  
「はぁうっ!?」  
 突然の挿入に戸惑うウェンディー。  
 秘所を蹂躙するウォンはあっという間に胎内に精を放ち、引き抜かれた。かと思いきやまたしても姿が消え、今度はアナル。それも一瞬で射精し、口へ、顔へと連続で射精を繰り返し、体中を精液で濡らしていく。  
「あぁぁ…なに、これぇぇ…」  
 体中に熱い精液をかけられ、そして三穴に断続的に快楽を送り込まれる。またウェンディーの意識は混濁し始めていた。  
「あれで終わりだと思ったのですか? そうはいきません。私に逆らう愚かなサイキッカーが今後も出ないように、あなたには見せしめになって貰います。いかがですか、時の能力を使ったせめは。一人輪姦とでもいいますかね、ははは…」  
 ウォンの乾いた笑いが四方八方から聞こえる。  
 ウェンディーはその声を聞きながら、  
(もう、エミリオやバーンに会うことは…できなさそう…。ごめん、エミリオ…)  
 この凌辱が永遠に続く予感と、まだ見ぬ二人の顔を思い浮かべながら意識を失った。  

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