「やだ…朝河くん…やめて…」  
色素の薄い髪から首筋を伝い落ちる雫は、大きな掌の中で形を変える双丘の間に消えていく。  
白い水着の下で固くなった蕾を摘むと、桜色の唇からは「あ…」とか「ん…っ」といった甘い声音が漏れ聞こえた。  
 
祭は忙しいらしく先にプールから引き上げた。  
それにつられて影虎も「ホントにやらねぇのか!?」とアゲハを引き摺って消えていった。  
 
広い空間に残された、ふたり。  
 
飛龍の腕の中で悶える雨宮は、普段見せる事の無い艶姿を淫らに晒していた。  
 
「あっ、ん…ゃ…―んぅ…」  
 
水着の中に掌が差し込まれた。  
まだ濡れたままの冷えた身体に暖かい温もりが触れると、溶けるような快感に苛まれる。  
そのまま飛龍は水着の肩紐をはずし、白い素肌をあらわにしようとした。  
 
「…―!だ、ダメっ!」  
「あ、雨宮…!?何で…」  
 
すると雨宮は弾けるように飛龍の腕の中から逃げ出した。  
そして恥ずかしそうに振り返ると小さく呟いた。  
 
『…つづきは…暗い部屋でね。―だって、恥ずかしいんだもん…』  
 
 

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