「…あ〜もうムカつく!」
フレデリカはイライラしながら大股で廊下を歩いていた。
原因は再会して間もなく言われたアゲハの「全然成長していないな」という無神経な一言。
「せっかく会えたのにいきなりあんな事言わなくてもいいじゃないの…!」
フレデリカもマリー同様アゲハに会うのを本当に楽しみに、そして励みにしながら辛い修業も頑張っていたのだから再会していきなりそんな事を言われればショックを受ける。怒るのも無理はない。
フレデリカはふと立ち止まり、自身の胸を見下ろした。
「やっぱりアゲハも胸、大きい方が好きなのかな…」
平坦ではないが、やはり薄い。マリーの大きな胸と比べて大分見劣りするだろう。
「…ってそんな事考えてる場合じゃないか。早くババ様の所に行かなくちゃ!」
そう言い急ぎ足で皆の集まる場所に向かった。
――エルモアの話が終わり、夜になるとアゲハ達はそれぞれ部屋で休む事になった。
そして深夜――みんなが寝鎮まった頃にアゲハはふと違和感を感じて目が覚める。
(ん…何だ?)
「……何やってんだお前?」寝惚けた頭で目を開けて横を見ると、ベッドに肘を立ててこちらを覗き込んでいるパジャマ姿のフレデリカと目が合った。
「う…お、起きたんだ…」
「……もう一度聞くぞ?何やってんだお前?」
「う…そ、そう!昼間のリベンジよ!」
実際にはフレデリカはアゲハの寝顔を見に来ただけである。
「…は?」
(何かしたか…?)
とアゲハはぼんやり考えてみるが思い当たる節はなかった。
「ア、アタシの事全然成長してないなんて言ったじゃない!」
「あー…そんな事言ったか?」
(それにしても…なんか可愛いいな……それにいい匂い…)
アゲハは未だ寝惚けている頭でそんな事を考えていた。
「この…み、見てなさい!私だって成長してるって所をみせてやるんだから!」
ぼんやりしているアゲハにやきもきしながらフレデリカは自分の唇をアゲハのそれに重ねる。
「ん……」
「ん!?」
フレデリカは一気に意識を覚醒させ驚くアゲハを放っておいて舌でアゲハの唇を割り口内を蹂躙する。
「ん!…ん…んん…ぷは!ど、どうよ!これでも成長してないなんて言う気かしら?」
頬を赤く染めて胸を張るフレデリカ。
「…………」
「……アゲハ?」
「………………」
「……アゲハ?アゲハってば!……きゃ!?」
黙り込んだアゲハは突然フレデリカの腕を掴むと無理矢理フレデリカをベッドに引きつれ、組み敷いた。
「……先にやってきたのはお前だからな」
「な、何を…ん!んん!」
口を開くフレデリカを無視して先程よりも深く舌を絡ませる。
「んん……あ…あぁ……」
数度唇を重ねて柔らかい唇や舌を存分に楽しんだ後、目をとろんとさせたフレデリカのパジャマの上をはだけさせて下着をはぎ取る。
そして露になったフレデリカの胸をゆっくりと触り始める。
「…ん…んんっ…」
「…柔らかくて気持ちいんだな」
「ああ…っ」
「フレデリカは……気持ちいのか?」
フレデリカの胸は控え目でマリーのような大きさはないがふにふにと十分柔らかく、感度も抜群のようだった。
もみもみと胸の柔らかさを楽しんで、対照的にピンと固く立っている桜色の先端を口に含む。
「ひぁ!…ああ…!」
「ふへへひは…ひほひいほは?」
「…ッ!喋る…な…ぁ…!」
強い刺激にフレデリカは悶えるが、欲望に駆られたアゲハが止まる事はなかった。
「ん!…や!…や…ぁ!……ああ!」
含んだ先端を舌で刺激し、もう片方も手でコリコリといじくる。
「はぁ!……んんっ…ぁ…イ…んああああ!!!」
先端をきゅっと捻るように摘み、もう片方を甘噛みした所でフレデリカは絶頂を向かえた。
「フレデリカ?…胸だけで…イッたのか?」
口を離し、余韻に浸るフレデリカに聞いてみるとフレデリカは顔を赤くし、プイとそっぽを向いてしまう。
アゲハは軽く笑いフレデリカの首筋にキスをして赤い花を咲かせていく。
そして胸にある手を胸から脇腹、腰と下ろし、既にぐっしょりとなっている場所をパジャマの上から線に沿って触っていく。
「あっ!…止め…!今…ん!…イッた…ばっかで…ひっ!…びんか…あん!」
「凄いな…ぐっしょりだ…」
「や…言わ…んんっ!…ないで…!」
一度フレデリカをイカせて気持ち的に余裕が出てきたのからかアゲハは次第に大胆にフレデリカの身体をまさぐっていく。
「ああ!…や…ぁ!…ひぁ!」
「更に凄い事になってるな…これ、中はどうなってるんだ?」
そう言うとアゲハはパジャマの中に手を入れる。
「ひ!…ああ!…ゃ…ぁ!」
「うわ。中はもっと凄いな」
フレデリカの秘部を線に沿って触るだけだったのをつぷりと1本指を入れる。
「きゃう!?あ…あ!…ああっ!」
「すご…キツいな…」
フレデリカには構わず指を出し入れして内壁を擦る。
「ひゃぁ!止、め!また!」
「フレデリカ。またイクのか?」
違うと言いたげにフレデリカ頭を振るがフレデリカの中は震えて、絶頂の兆しをみせていた。
「や、あぁ!…イッ…―――ぁあああぁあ!!」
再び絶頂へといざなわれ、フレデリカの全身がガクガクと震え大量の愛液が放出される。
「あ…ああぁぁ…」
2度目の絶頂を向かえ放心したフレデリカだが、アゲハは再び指を動かす。
「…あん!…も……む、りぃ!あ、ああっ!」
フレデリカは拒絶をするが身体は快楽に溺れ悦び動く。アゲハも止める気はサラサラなかった。
「ひん!いいぃ!ああぁ!!」
くちゅくちゅと指を出し入れする他隠れていた淫核を親指の腹で押し潰す。
「ああぁあっ!い…あああ!!」
電気を流されたみたいな衝撃にフレデリカは激しく腰を上下させる。
アゲハは手を休める事なく更にもう片方の手で淫核をきゅっと摘み、捻りあげた。
「ああぁっああ!…も、もう…ぅうぁぁあぁあああ!!!」
3度目の絶頂。フレデリカは背骨が折れるのではという程身体を弓状にしならせ、ビクンビクンと大きく痙攣する。
既にベッドのシーツはフレデリカの愛液でグショグショになっていた。
「は…あぁぁぁ……」
フレデリカはベッドでグッタリしていたが、アゲハはフレデリカのズボンと下着を膝の辺りまで下ろすと痛い程巨大化した自身の分身を取り出しフレデリカの秘部へあてがうと腰を前後に動かし愛液を塗りつける。
「は、ああ…ん…あ…むり…も…むりだからぁ…」
「駄目か?」
「は、あ…ん…初めて…あ…だからぁ……優しく…ん…あ…」
「ああ……いくぞ」
そう言ってアゲハはフレデリカの中にゆっくりと侵入していく。
「は!ああ!!」
「く…ぅ…キツ…」
アゲハの分身がフレデリカの奥まで入るが、再三に渡って絶頂を向かえたからか、フレデリカに痛みはなく逆に今までの比ではない快楽が襲っていた。
アゲハは腰を前後に動かし始める。
「は……ああ!あぁ!なに!?すごいぃ!」
フレデリカの膣内はぬるぬると濡れており、スムーズに出し入れを繰り返す。
「あはぁ!あ!ああぁあ!!」
フレデリカは軽い絶頂を絶え間なく繰り返していた。それでも快楽を貪るように腰を振り、膣内はウネウネとアゲハに絡みつく。
「いぃいい!…あ、ああぁ!はぁ!」
「フレデリカ…スゲ…気持ちい」
「ああアタシも!初めてなのにぃ!気持ちいぃよぉ!」
グチュグチャという音と共フレデリカのよがり狂った声があがった。
「んん!ん…ふんん!んんあ」
アゲハはその声を封じるかのようにフレデリカに口付けをし、舌を絡ませる。
「はぁ!ああ!おかしく!おかしくなるぅぅ!!」
二人とも既に快楽は最高潮に達している。それでもアゲハはズンズンとフレデリカの肉を掻き分け奥へと進む。
「アゲハァ!好き!好きぃ!!」
「フレデリカ…フレデリカ!」
告白には明らかに場違いな淫らな声が部屋に響いた。
互いに限界が近いのか、アゲハの動きは速くなり、フレデリカの中は細く震え始める。
「ああん!アゲハぁ!もう…ああっ!」
「俺ももう……限界…!」
「膣内に来てぇ!アタシの膣内にぃぃ!!」
「フレデリカ!…射精る!」
「あ…ああぁあぁぁああ!!!」
アゲハが膣内に射精をすると同時にフレデリカはその夜最大の絶頂を向かえた。身体を弓状にしならせビクンビクンと一頻痙攣をすると、糸が切れたように気を失いドサリとベッドに倒れ込んだ。
アゲハも疲労と射精の脱力感でフレデリカの隣に倒れる。そのままフレデリカに軽いキスをして、襲いかかる睡眠に抵抗せず意識を手放し深い眠りについた。
――次の日
「アンタはやり過ぎなのよ!腰が抜けて動けないじゃない!」
「う…調子に乗って悪かったって……でも気持ち良かったんだろ?」
「う、うるさいわね!アゲハのくせに生意気よ!」
「なんだよそれ。散々よがってたくせに」
「そそ、そんな訳ないでしょ!?何を勝手な妄想してるのよ!」
「このやろ…言ったな?なら証明してやるよ」
「え?…んん!…ば、馬鹿!こんな時間に!…誰か来たら…あ!あん!あああ!」
この後フレデリカにとって長い一日が始まった。因みにこの日誰かがアゲハの部屋に来る事はなかったとか。
――終――